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== 評価 ==
== 評価 ==
映画『図書館戦争』第1作、テレビドラマ『空飛ぶ広報室』(ともに[[2013年]])と[[有川浩]]原作の映像化脚本を続けて手がけたが、有川には原作を正しく読み解いた上でエピソードを取捨選択する手腕の確かさを高く評価された<ref>{{Cite web |url=http://www.tbs.co.jp/soratobu-tbs/interview/interview04.html |title=インタビュー:原作・有川 浩 先生 |work=TBSテレビ:日曜劇場『空飛ぶ広報室』 |publisher=[[TBSテレビ]] |accessdate=2014-12-19}}</ref><ref>{{Cite news |title=『図書館戦争』の岡田准一、出演を決めたのはダ・ヴィンチ読者!? |newspaper=[[ダ・ヴィンチ]]ニュース |publisher=[[KADOKAWA]] |date=2013-04-07 |author=吉田大助 |url=https://ddnavi.com/news/132885/a/ |accessdate=2016-10-28}}</ref>。
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その後も『重版出来!』で[[国際ドラマフェスティバル in TOKYO#東京ドラマアウォード|東京ドラマアウォード]]2016にて脚本賞を受賞するなど、原作ファンの批判の対象となりがちな漫画・小説の実写映像化において、原作オリジナルのエピソードに独自のつなぎのエピソードも適切に加えつつ原作の魅力を損なうことなく実写映像化作品としてまとめ上げる手腕が高い評価を得ている<ref name="oricon20161108">{{Cite news |title=『逃げ恥』『重版出来!』…脚本家・野木亜紀子作品にハズレなし 原作モノ実写化で定評 |newspaper=ORICON STYLE |publisher=[[オリコン]] |date=2016-11-08 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2081117/full/ |accessdate=2016-11-08}}</ref><ref>{{Cite news |title=【レビュー】ガッキーがかわいいだけじゃない! ドラマ『逃げ恥』に光る原作・脚本・配役・TBSの総合力 |newspaper=マイナビニュース |publisher=[[マイナビ]] |date=2016-10-25 |author=[[木俣冬]] |url=https://news.mynavi.jp/article/20161025-nigehaji/ |accessdate=2016-10-28}}</ref><ref>{{Cite web |author=成馬零一 |date=2016-10-25 |url=http://hanjohanjo.jp/article/2016/10/25/6633.html |title=ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に見る“契約”の価値観 |work=HANJO HANJO |publisher=HANJO HANJO運営委員会 |accessdate=2016-10-28}}</ref>。
その後も『重版出来!』で[[国際ドラマフェスティバル in TOKYO#東京ドラマアウォード|東京ドラマアウォード]]2016にて脚本賞を受賞するなど、原作ファンの批判の対象となりがちな漫画・小説の実写映像化において、原作オリジナルのエピソードに独自のつなぎのエピソードも適切に加えつつ原作の魅力を損なうことなく実写映像化作品としてまとめ上げる手腕が高い評価を得ている<ref name="oricon20161108">{{Cite news |title=『逃げ恥』『重版出来!』…脚本家・野木亜紀子作品にハズレなし 原作モノ実写化で定評 |newspaper=ORICON STYLE |publisher=[[オリコン]] |date=2016-11-08 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2081117/full/ |accessdate=2016-11-08}}</ref><ref>{{Cite news |title=【レビュー】ガッキーがかわいいだけじゃない! ドラマ『逃げ恥』に光る原作・脚本・配役・TBSの総合力 |newspaper=マイナビニュース |publisher=[[マイナビ]] |date=2016-10-25 |author=[[木俣冬]] |url=https://news.mynavi.jp/article/20161025-nigehaji/ |accessdate=2016-10-28}}</ref><ref>{{Cite web |author=成馬零一 |date=2016-10-25 |url=http://hanjohanjo.jp/article/2016/10/25/6633.html |title=ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に見る“契約”の価値観 |work=HANJO HANJO |publisher=HANJO HANJO運営委員会 |accessdate=2016-10-28}}</ref>。

2022年12月7日 (水) 22:15時点における版

野木 亜紀子
(のぎ あきこ)
2019年3月12日、芸術選奨贈呈式にて
2019年3月12日、芸術選奨贈呈式にて
プロフィール
誕生日 1974年(49 - 50歳)
出身地 日本の旗 日本東京都
主な作品
テレビドラマラッキーセブン
空飛ぶ広報室
逃げるは恥だが役に立つ
アンナチュラル
MIU404
映画図書館戦争』シリーズ
アイアムアヒーロー
罪の声
受賞
フジテレビヤングシナリオ大賞
第22回(2010年) 大賞
さよならロビンソンクルーソー
東京ドラマアウォード
2016年 脚本賞
重版出来!
2018年 脚本賞
アンナチュラル
コンフィデンスアワード・ドラマ賞 年間大賞
2016年 脚本賞
『重版出来!』『逃げるは恥だが役に立つ
2018年 脚本賞
『アンナチュラル』
芸術選奨文部科学大臣新人賞
平成30年度(第69回) 放送部門
『アンナチュラル』
向田邦子賞
平成30年度(第37回)
獣になれない私たち
第44回日本アカデミー賞
2020年 最優秀脚本賞『罪の声
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野木 亜紀子(のぎ あきこ、1974年[1] - )は、日本脚本家

東京都出身[1]日本映画学校卒業[2](第8期生[3])。『さよならロビンソンクルーソー』で2010年の第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、同作のテレビドラマ化で脚本家デビューした[4][5]

略歴・人物

学生時代より演劇を始めるが、仲間の演技の才能に圧倒されその道を諦め、映画監督を目指して日本映画学校に進学する。その後ドキュメンタリー制作会社に就職し、取材やインタビューを手がけていた。しかし現場に向かないことを自覚し、映像関連業界に関わる最後の目標として脚本家を目指す[6]

フジテレビヤングシナリオ大賞に6年にわたって応募を続け、36歳の時に『さよならロビンソンクルーソー』で2010年第22回同賞大賞を受賞し[7]、そのドラマ化作品でデビューを果たした。[6]

その後、『ラッキーセブン』、『主に泣いてます』(ともに2012年)などのフジテレビドラマのほか、実写版映画『図書館戦争』シリーズ、映画『俺物語!!』(2015年)、『アイアムアヒーロー』(2016年)やテレビドラマ『空飛ぶ広報室』(2013年)、『掟上今日子の備忘録』(2015年)、『重版出来!』(2016年)、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年・2021年)など、漫画・小説を原作とする実写映像化作品の脚本を多く手がける[8]

『重版出来!』で演出を担当した土井裕泰の強い薦めでオリジナル作品に挑戦するようになり[9]、以降2018年には『アンナチュラル』、『獣になれない私たち』、『フェイクニュース[10]、2020年には『コタキ兄弟と四苦八苦』、『MIU404』といったオリジナル脚本作品を執筆した。

評価

映画『図書館戦争』第1作、テレビドラマ『空飛ぶ広報室』(ともに2013年)と有川浩原作の映像化脚本を続けて手がけたが、有川には原作を正しく読み解いた上でエピソードを取捨選択する手腕の確かさを高く評価された[11][12]

その後も『重版出来!』で東京ドラマアウォード2016にて脚本賞を受賞するなど、原作ファンの批判の対象となりがちな漫画・小説の実写映像化において、原作オリジナルのエピソードに独自のつなぎのエピソードも適切に加えつつ原作の魅力を損なうことなく実写映像化作品としてまとめ上げる手腕が高い評価を得ている[8][13][14]

2018年にはオリジナル脚本作品の『アンナチュラル』『フェイクニュース』でも高い評価を得て[15][16]、『アンナチュラル』では法医学という馴染みの薄い重い題材を社会問題も巧みに織り交ぜつつユーモアを交えた会話劇や魅力的なキャラクターにより明るくポップな空気感に仕上げ、さまざまな要素を盛り込みながらも散漫さを感じさせない高い構成力が評価され[17]東京ドラマアウォード2018脚本賞、コンフィデンスアワード・ドラマ賞年間大賞2018脚本賞、平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣新人賞放送部門の各賞を受賞している[17][18]

受賞歴

作品

テレビドラマ

『空飛ぶ広報室』以降のテレビドラマは全て野木の単独執筆である。

映画

脚本集

  • 制作陣が明かすドラマの舞台裏話満載! 逃げるは恥だが役に立つ シナリオブック(2017年5月、講談社KCデラックス〉)ISBN 978-4-06-393227-0
  • 獣になれない私たち シナリオブック(2019年4月、河出書房新社ISBN 978-4-309-02770-8
  • MIU404 シナリオブック(2020年12月、河出書房新社)ISBN 978-4-309-02933-7

脚注

  1. ^ a b 「対談:野木亜紀子×古沢良太 テレビドラマを書くこと、見ること」『美術手帖』第70巻第1046号、美術出版社、2018年2月、52頁。 
  2. ^ “三池祟史、ウッチャンナンチャンらを輩出…日本映画学校が閉校 37年の歴史に幕”. シネマトゥデイ. (2013年9月7日). http://www.cinematoday.jp/page/N0056173 2016年10月24日閲覧。 
  3. ^ 小沼雄一 (2016年1月12日). “「21年目の新作公開に思うこと」小沼 雄一(映画監督)”. 日本映画大学 公式ブログ 今週の“映画大”人. 日本映画大学. 2016年10月24日閲覧。
  4. ^ ヤングシナリオ大賞2010さよならロビンソンクルーソー、フジテレビジョン、2014年12月12日閲覧。
  5. ^ 過去の受賞作品、フジテレビヤングシナリオ大賞、フジテレビジョン、2014年12月12日閲覧。
  6. ^ a b この段落の出典。インタビュー:スペシャル座談会”. TBSテレビ:日曜劇場『空飛ぶ広報室』. TBSテレビ. 2014年12月19日閲覧。
  7. ^ “『ヤングシナリオ大賞』発表 大賞作は田中圭ら出演で12月にドラマ化”. ORICON STYLE (オリコン). (2010年11月19日). https://www.oricon.co.jp/news/82182/full/ 2016年10月24日閲覧。 
  8. ^ a b “『逃げ恥』『重版出来!』…脚本家・野木亜紀子作品にハズレなし 原作モノ実写化で定評”. ORICON STYLE (オリコン). (2016年11月8日). https://www.oricon.co.jp/news/2081117/full/ 2016年11月8日閲覧。 
  9. ^ 野木亜紀子、土井監督のおかげでアンナチュラルが存在するというスイッチの話(2020年10月29日)、のぎといういきもの ≒ 野木亜紀子(note)、2020年12月9日閲覧。
  10. ^ 西森路代 (2019年1月3日). “脚本家・野木亜紀子、18年オリジナルドラマ3作の登場キャラから探る人気の理由”. ORICON NEWS (oricon ME). https://www.oricon.co.jp/confidence/special/52336/ 2019年3月8日閲覧。 
  11. ^ インタビュー:原作・有川 浩 先生”. TBSテレビ:日曜劇場『空飛ぶ広報室』. TBSテレビ. 2014年12月19日閲覧。
  12. ^ 吉田大助 (2013年4月7日). “『図書館戦争』の岡田准一、出演を決めたのはダ・ヴィンチ読者!?”. ダ・ヴィンチニュース (KADOKAWA). https://ddnavi.com/news/132885/a/ 2016年10月28日閲覧。 
  13. ^ 木俣冬 (2016年10月25日). “【レビュー】ガッキーがかわいいだけじゃない! ドラマ『逃げ恥』に光る原作・脚本・配役・TBSの総合力”. マイナビニュース (マイナビ). https://news.mynavi.jp/article/20161025-nigehaji/ 2016年10月28日閲覧。 
  14. ^ 成馬零一 (2016年10月25日). “ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に見る“契約”の価値観”. HANJO HANJO. HANJO HANJO運営委員会. 2016年10月28日閲覧。
  15. ^ a b “脚本賞 受賞結果 1位:野木亜紀子、アンナチュラル | 第96回 - ザテレビジョンドラマアカデミー賞”. ザテレビジョン (KADOKAWA). https://thetv.jp/feature/drama-academy/96/awards/best-scenario/ 2018年5月2日閲覧。 
  16. ^ “『フェイクニュース』ギャラクシー月間賞「野木脚本が素晴らしい」”. マイナビニュース (マイナビ). (2018年11月20日). https://news.mynavi.jp/article/20181120-727399 2019年3月8日閲覧。 
  17. ^ a b c “『コンフィデンスアワード・ドラマ賞 年間大賞 2018』発表 『おっさんずラブ』ほか全7部門受賞者から喜びのコメント”. ORICON NEWS (oricon ME): p. 8. (2019年3月1日). https://www.oricon.co.jp/confidence/special/52592/8/ 2019年3月8日閲覧。 
  18. ^ 平成30年度(第69回)芸術選奨受賞者一覧” (PDF). 文化庁 (2019年3月6日). 2019年3月8日閲覧。
  19. ^ “世界に見せたい日本のドラマ 『あさが来た』『赤めだか』がグランプリ”. ORICON STYLE. (2016年11月7日). https://www.oricon.co.jp/news/2081070/full/ 2016年11月7日閲覧。 
  20. ^ 【コンフィデンスアワード・ドラマ賞】「逃げ恥」が6部門独占 新垣結衣は2度目の主演女優賞TOKYO POP LINE(2017年1月20日), 2017年1月20日閲覧。
  21. ^ 16年“最も質の高いドラマ”は『逃げ恥』〜「年間ドラマ賞」で最多3部門受賞ORICON(2017年3月3日), 2017年3月3日閲覧。
  22. ^ ““最も質の高いドラマ”に『アンナチュラル』〜第11回「コンフィデンス」ドラマ賞で4部門を受賞” (日本語). ORICON NEWS. (2018年4月27日). https://www.oricon.co.jp/news/2110386/full/ 2018年8月14日閲覧。 
  23. ^ 東京ドラマアウォード2018:「おっさんずラブ」がグランプリなど3冠 田中圭が主演男優賞 吉田鋼太郎が助演男優賞mantanweb(2018年10月25日), 2018年10月25日閲覧。
  24. ^ “中村アン・森星・松本穂香ら、色気たっぷり豪華ドレス登場 美の秘訣を明かす〈VOGUE JAPAN WOMEN OF THE YEAR 2018〉”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2018年11月26日). https://mdpr.jp/news/detail/1806846 2018年11月30日閲覧。 
  25. ^ 平成30年度(第69回)芸術選奨受賞者一覧” (PDF). 文化庁 (2019年3月6日). 2019年3月8日閲覧。
  26. ^ “アンナチュラル脚本家、報道陣に「温かく見守って」”. 日刊スポーツ. (2019年3月29日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201903290000358.html 2019年3月29日閲覧。 
  27. ^ "野木亜紀子氏が第37回(2018年度)向田邦子賞に決定!" (Press release). 東京ニュース通信社. 2 April 2019. 2019年4月3日閲覧
  28. ^ 受賞結果総評|第105回ドラマアカデミー賞ザテレビジョンKADOKAWA、2020年11月4日閲覧。
  29. ^ 第44回 日本アカデミー賞 優秀賞決定!、日本アカデミー賞公式サイト、2021年3月20日閲覧。
  30. ^ “綾野剛&星野源、2年半ぶり共演で連ドラW主演 『機動捜査隊』バディ結成”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年2月13日). https://www.oricon.co.jp/news/2155247/full/ 2020年2月13日閲覧。 
  31. ^ “映画『罪の声』小栗旬×星野源が初共演、昭和最大の未解決事件に挑む - ベストセラー小説を映画化”. ファッションプレス (株式会社カーリン). (2019年4月18日). https://www.fashion-press.net/news/49160 2019年4月18日閲覧。 

関連項目

外部リンク