「キャプリオ」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
→防水・防塵モデル: 微修正 |
m 外部リンクの修正 http:// -> https:// (ascii.jp) (Botによる編集) |
||
(30人の利用者による、間の61版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
[[ファイル:Ricoh Caplio R7.JPG|thumb|right|300px|キャプリオブランドとして最後に発売されたR7]] |
|||
'''Caplio'''(キャプリオ)とは、[[リコー]]の[[デジタルカメラ]]の[[ブランド]]である。現在出ている製品は、防水・防塵モデルとそうでないものに分けられる。「初期の数機種を除くほとんどの機種で、[[バッテリー]]と[[乾電池]]、および[[ACアダプタ]]を利用した撮影ができる」と言う特徴と、「2機種(RR10、RR211)を除く全ての機種で、1cm(またはそれ以下)の距離で撮影できる」(超[[マクロ]]撮影機能)と言う特徴がある。また近年は、一般的なデジタルカメラと比べて広角のレンズを搭載している機種を多く発売している。 |
|||
'''キャプリオ'''(''Caplio'' )は、[[リコー]]の[[デジタルカメラ]]の[[ブランド]]である。[[2001年]]4月発売された'''キャプリオRDC-i500'''で初めて用いられた。 |
|||
== |
== 概要 == |
||
製品の特徴は、初期の数機種を除くほとんどの機種で[[二次電池|バッテリー]]と[[乾電池]]と[[ACアダプタ]]を利用した撮影ができ、'''キャプリオRR10'''と'''キャプリオRR211'''を除く全ての機種で1cmまたはそれ以下の距離で撮影できる「超[[接写|マクロ]]撮影機能」を持つ。また後半出された機種は、一般的なデジタルカメラと比べて広角のレンズを採用している。なお[[2008年]][[2月19日]]の新製品発表会でリコーはキャプリオブランドの廃止を発表<ref>[https://ascii.jp/elem/000/000/108/108974/ キャプリオブランドを卒業した初の2製品]</ref>。[[2007年]][[9月14日]]に発売された'''キャプリオR7'''がブランド最後の機種となった。 |
|||
<!-- 「新しい製品が一番下、古い製品が上」と言った順番になっています。 --> |
|||
*RDC-i500 - [[2001年]]4月発売。「Caplio」と言う[[ブランド]]名を初めて用いた機種。それまで発売されていたRDC シリーズと同じく、一般的なデジカメにない特殊な形をしている(またその形故に「様々なアングルでの撮影ができる」点も、特徴と言える。)。有効[[画素]]数は、324万画素。記録媒体は、[[コンパクトフラッシュ]]と[[マイクロドライブ]]。 |
|||
*RR10 - 2001年7月発売。[[音楽]]再生機能を持つ機種。またCaplio シリーズとしては唯一専用グレードルが付属し、充電や[[パーソナルコンピューター|パソコン]]との情報のやり取りができるほか、WEBカメラとしても使用できる。「超[[マクロ]]撮影」機能は、非搭載。有効画素数は、202万画素。記録媒体は、[[SDメモリーカード]]。 |
|||
*RR1 - 2001年9月発売。RDC-i500 と同じく、一般的なデジカメにない特殊な形をした機種。有効画素数は、395万画素。記録媒体は、[[スマートメディア]]。 |
|||
*RR30 - [[2002年]]9月発売。[[レリーズタイムラグ]]が短い(0.22秒)のが特徴。有効画素数は、324万画素。色は、[[白]]と[[黒]]と[[銀色|シルバー]]の3色。記録媒体は、SDメモリーカード。台数限定で、「[[東尾理子]]モデル」が販売されている。 |
|||
*'''G3シリーズ''' - [[2003年]]に発売された製品群。デザインは、[[建築家]]の[[黒川雅之]]が担当。全部で4種類あるが、基本性能は全て同じ。レリーズタイムラグが0.14秒、有効画素数は324万画素。「音声記録」機能と「音声付き動画撮影」機能を搭載。記録媒体はSDメモリーカード。 |
|||
**G3 - 2003年2月発売。色はシルバー1色のみ。同年8月に「[[阪神タイガース]]モデル」が、台数限定で発売されている。 |
|||
**G3 model M - 同年2月発売。外装が[[マグネシウム合金]]でできている機種。色は、黒と[[灰色|グレー]]の2色。 |
|||
**G3 model S - 同年3月発売。外装がマグネシウム合金でできている機種。あらかじめパソコンを使って作成した[[テキスト]][[データ]]やカメラ本体で録音した音声データを、[[Exif]]に付加する機能を搭載。 |
|||
**Pro G3 - 同年6月発売。[[コンパクトフラッシュカードスロット]]を搭載している機種。これにより、コンパクトフラッシュカードスロットに対応した[[無線LAN]]カードや[[PHS]]カードを用いて、パソコンを使うことなく写真のデータを[[サーバー]]にアップロードしたり、[[GPS]]カードを用いて、写真に位置情報を付加したりできる。またあらかじめパソコンを使って作成した[[テキスト]][[データ]]やカメラ本体で録音した音声データを、[[Exif]]に付加する機能も搭載。 |
|||
*RR211 - 2003年12月発売。「超マクロ撮影」機能は、非搭載。有効画素数は、192万画素。記録媒体は、SDメモリーカード。 |
|||
*'''G4 シリーズ''' - 2003年9月に発売された製品群。全部で2機種ある。基本性能は同じ。有効画素数は、324万画素。記録媒体は、SDメモリーカード。 |
|||
**G4 - 色は、シルバーの1色のみ。 |
|||
**G4wide - 一般的なデジカメよりも広角(28~85mm)なレンズを使用している機種。G4 と比べて機動時間が0.1秒早く(1.8秒)、「[[テレマクロ]]撮影」や「音声記録」機能などを搭載している。また重量が若干G4 より重い。色は、シルバーと黒の2色。 |
|||
*RR330 - [[2004年]]3月発売。SDメモリーカードと[[マルチメディアカード]]を利用できる機種。また本体に16MBのフラッシュメモリーも、内蔵している。有効画素数は、314万画素。 |
|||
*RX - 2004年3月発売。一般的なデジカメよりも広角でワイド(28~100mm)なレンズを使用している機種。有効画素数は、324万画素。色は、シルバーと黒の2色。記録媒体は、SDメモリーカード。 |
|||
*RZ1 - レリーズタイムラグが非常に短い機種(0.003秒)。有効画素数は、419万画素。記録媒体は、SDメモリーカード。 |
|||
*GX - 2004年5月と7月に発売された機種。マニュアル撮影機能や、一般的なデジカメよりも広角でワイド(28~85mm)なレンズを使用しているのが、特徴。また別売りで、[[ワイドコンバージョンレンズ]]が発売されている。有効画素は、513万画素。記録媒体は、SDメモリーカード。黒とシルバーの2色(シルバーの方は、台数限定。)。 |
|||
*'''R1シリーズ''' - 2004年から[[2005年]]にかけて発売された製品群。全部で3機種ある。レリーズタイムラグが非常に短い(0.003秒)のが特徴。基本性能はほぼ同じだが、販売ルートや付属品などに違いがある。記録媒体は、SDメモリーカードとマルチメディアカード。 |
|||
**R1 - 2004年9月発売。有効画素数は、400万画素。色は、黒とシルバーの2色。同シリーズの他の機種と異なり、この機種のみ専用バッテリーが付属しない。 |
|||
**R1S - 2004年10月発売。基本性能は、R1 と同じ。しかし企業向け商品として販売ルートが限定されているほか、付属[[ソフトウェア]]が異なる。また撮影時に行なった設定を保持する機能がある。色は、シルバー1色のみ。 |
|||
**R1V - 2005年1月発売。この機種のみ、有効画素数が502万画素である。色は、黒と[[金色|ゴールド]]の2色。 |
|||
*'''R2シリーズ''' - 2005年3月と6月に発売された製品群。全部で2機種ある。基本性能は、ほぼ同じ。有効画素数は502万画素で、記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードに対応する。 |
|||
**R2 - 2005年3月発売。色はシルバーと黒と青の3色(青色モデルのみ台数限定で、同年7月発売。)。 |
|||
**R2S - 同年5月発売。色はシルバーの1色のみ。撮影時の設定を保持する機能や、カメラ本体かパソコンを用いて作成したテキストデータや音声データを、写真の Exif に付加する機能(「カメラメモ」機能)を搭載している。また[[リコー]]製のカラー[[レーザープリンタ]]の一部の機種との連携が強化されており、写真の一覧形式での印刷や、カメラメモ機能で用いたテキストデータの印刷などが行なえる。なおこの機種は、企業向けとして販売ルートが限定されている。 |
|||
*GX8 - 2005年5月発売。マニュアル撮影機能や、一般的なデジカメよりも広角でワイド(28~85mm)なレンズを使用しているのが、特徴。また別売りで、ワイドコンバージョンレンズが発売されている。有効画素は、824万画素。記録媒体は、SDメモリーカードとマルチメディアカードのほかに、26MBの内蔵を搭載している。色は黒の1色のみ。 |
|||
*R3 - 2005年から2006年にかけて発売された機種。一般的なデジカメよりも広角でワイド(28~200mm)かつ光学7.1倍の[[ズーム]][[レンズ]]と、「[[CCDイメージセンサ|CCD]]シフト方式」の[[手ブレ補正機構]]を搭載した機種。斜めから撮影した四角形の物体を正面から撮影したかのように修正する、「斜め補正」機能も搭載。有効画素数は、513万画素。記録媒体は、SDメモリーカードとマルチメディアカード。色はシルバーと黒の2色(シルバーモデルは、当初2005年10月発売予定だったが、「受注数が予想以上だったため」として、同年11月に延期されている。また黒色モデルは、[[2006年]]1月発売。)。 |
|||
*R30 - 2006年1月発売。一般的なデジカメよりも広角でワイド(28~160mm)かつ光学5.7倍の[[ズーム]][[レンズ]]を搭載している機種。リコー製の一部の複合[[プリンター]]やレーザープリンターと連携し、一覧形式での写真の印刷や、帳簿や[[伝票]]形式での印刷にも対応する。また斜めから撮影した四角形の物体を正面から撮影したかのように修正する、「斜め補正」機能も搭載している。有効画素数は、513万画素。記録媒体は、SDメモリーカードとマルチメディアカードのほかに、26MBの内蔵を搭載している。色はシルバーの1色のみ。 |
|||
*R4 - 2006年3月発売。一般的なデジカメよりも広角でワイド(28~200mm)かつ光学7.1倍のズームレンズと、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を搭載した機種。有効画素数は、604万画素。記録媒体は、SDメモリーカードとマルチメディアカードのほかに、26MBの内蔵を搭載している。色はシルバーと黒の2色。 |
|||
*R5 - 2006年9月発売。一般的なデジカメよりも広角でワイド(28~200mm)かつ光学7.1倍のズームレンズと、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を搭載した機種。本体の[[シャッター_(カメラ)|シャッター]]ボタン側が、液晶側に少し曲っているのが特徴。有効画素数は、724万画素。記録媒体は、SDメモリーカードとマルチメディアカードのほかに、26MBの内蔵を搭載している。色は、シルバーと黒と[[赤]]の3色。 |
|||
== 製品一覧 == |
|||
===防水・防塵モデル=== |
|||
=== 非防水・非防塵モデル === |
|||
*300G - [[2002年]]12月発売。RR30 を元に開発された製品で、防水性能は[[JIS]]保護等級7級、防塵性能はJIS保護等級6級。加えて、対衝撃設計が施されている。有効画素数は、324万画素。記録媒体は、SDメモリーカードとマルチメディアカードに対応する。 |
|||
==== Rシリーズ ==== |
|||
*'''400Gwideシリーズ''' - G4wide を元に開発された製品群。全部で2機種あるが、基本性能は全て同じ。防水性能はJIS保護等級7級、防塵性能はJIS保護等級6級に相当する。また[[アメリカ国防総省]]が推奨する対衝撃性能に関する規格(「[[MIL Standard810F]]」)に準じており、高さ90cmからの落下に耐えうる製品と言える。「建設[[CALS/EC|CALS]]」に対応した撮影モードを搭載。またあらかじめパソコンを使って作成した[[テキスト]][[データ]]やカメラ本体で録音した音声データを[[Exif]]に付加する機能(カメラメモ機能)や、音声付き[[動画]]を撮影する機能なども搭載する。一般的なデジカメよりも広角(28~85mm)なレンズを搭載しており、有効画素数は324万画素。加えて[[リコー]]製の[[プリンタ]]との連携が強化されており、写真の一覧形式での印刷や、カメラメモ機能で用いたテキストデータの印刷などが行なえる。記録媒体は、SDメモリーカードとマルチメディアカードに対応する。また別売りで、[[ワイドコンバージョンレンズ]]が発売されている。 |
|||
*'''キャプリオRDC-i500'''([[2001年]][[4月20日]]発売) - 「キャプリオ」という[[ブランド]]名を初めて用いた機種。それまで発売されていたRDCシリーズと同じく一般的なデジタルカメラにない特殊な形をしており、様々なアングルでの撮影ができる。有効[[画素]]数は324万画素。記録媒体は[[コンパクトフラッシュ]]と[[マイクロドライブ]]。 |
|||
**400Gwide - [[2004年]]1月発売。 |
|||
*'''キャプリオRR10'''(2001年7月発売) - [[音楽]]再生機能を持つ機種。またキャプリオシリーズとしては唯一専用クレイドルが付属し、充電や[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]との情報のやり取りができるほか、WEBカメラとしても使用できる。「超マクロ撮影」機能は非搭載。有効画素数は202万画素。記録媒体は[[SDメモリーカード]]。 |
|||
**400GwideF - 火災現場での撮影に対応できるよう、設定が改良された機種。暗所で自動的に感度が高まる機能や、高感度設定にすると[[オートフォーカス]]から固定焦点に切り替わる機能などが搭載されている。また400Gwide に比べて、[[液晶]]が明るめになっている。 |
|||
*'''キャプリオRR1'''(2001年[[9月21日]]発売) - '''キャプリオRDC-i500'''と同じく一般的なデジタルカメラにない特殊な形をした機種。有効画素数は395万画素。記録媒体は[[スマートメディア]]。 |
|||
*'''500シリーズ''' - [[2006年]]に発売された2機種と同年冬に発売予定の1機種を含む、合計3機種の製品群。防水性能はJIS保護等級7、防塵性能はJIS等級6。寒冷地(-10℃まで)での使用にも耐えうる耐冷仕様になっているほか、アメリカ国防総省が推奨する対衝撃性能に関する規格(「MIL Standard810F」)に準じており、高さ1mからの落下に耐えうる製品でもある。撮影に関する機能としては、オートフォーカスから固定焦点に切り替わる消防モードや斜めから撮影した四角形の物体を正面から撮影したかのように修正する「斜め補正」機能を搭載する。データ管理に関する機能としては、あらかじめパソコンを使って作成したテキストデータやカメラ本体で録音した音声データをExifに付加する機能(「カメラメモ」機能)を搭載する。またリコー製のプリンタとの連携が強化されており、写真の一覧形式での印刷やカメラメモ機能で用いたテキストデータの印刷などが行なえたり、業務用写真管理ソフトとの連携が行なえたりする。最大で10m(広角時)の到達距離がある、大光量の[[ストロボ]]を内蔵。一般的なデジカメよりも広角(28~85mm)なレンズを搭載。有効画素数は、813万画素。記録媒体は、SDメモリーカードとマルチメディアカードのほかに、26MBの内蔵を搭載している。また別売りで、ワイドコンバージョンレンズが発売されている。 |
|||
*'''キャプリオRR30'''([[2002年]][[9月20日]]発売) - レリーズタイムラグが0.22秒と短いのが特徴。有効画素数は324万画素。色は[[白]]と[[黒]]と[[銀色|シルバー]]の3色。記録媒体はSDメモリーカード。台数限定で「[[東尾理子]]モデル」が販売されている。 |
|||
**500Gwide - 2006年5月発売。「建設CALS」に対応した撮影モードを搭載する機種。 |
|||
*'''キャプリオRR211'''([[2003年]][[12月12日]]発売) - 「超マクロ撮影」機能は非搭載。有効画素数は192万画素。記録媒体はSDメモリーカード。 |
|||
**500SE model B - 同年9月発売。[[Bluetooth]]機能を内蔵する機種。 |
|||
*'''キャプリオRR330'''([[2004年]][[3月11日]]発売) - SDメモリーカードに加えて[[マルチメディアカード]]を利用できる機種。また本体に16MBのフラッシュメモリーも内蔵している。有効画素数は314万画素。 |
|||
**500SE model W - 同年冬発売予定。[[無線LAN]]機能とBluetooth機能を内蔵する機種。 |
|||
[[ファイル:Caplio RX.JPG|thumb|right|240px|キャプリオRX]] |
|||
*10G - 防水性能はJIS保護等級8級、防塵性能はJIS保護等級5級に相当する機種。[[シリコン]]でできた専用カバーが付属する。「建設CALS」に対応した撮影モードを搭載する。有効画素数は、600万画素。記録媒体は、SDメモリーカード。<!-- おそらくペンタックスの防水デジカメ「Optio WP」と同じ製品で、OEM生産と思われます。 --> |
|||
*'''キャプリオRX'''(2004年[[3月26日]]発売) - [[35mm判換算焦点距離]]で28~100mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを使用している機種。有効画素数は324万画素。色はシルバーと黒の2色。記録媒体はSDメモリーカード。 |
|||
*'''キャプリオRZ1''' - レリーズタイムラグが0.003秒と非常に短い機種。有効画素数は419万画素。記録媒体はSDメモリーカード。 |
|||
*'''キャプリオR1'''(2004年[[9月3日]]発売) - 有効画素数は400万画素。色は黒とシルバーの2色。専用バッテリーが付属しない。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカード。レリーズタイムラグが0.003秒と非常に短いのが特徴。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカード。 |
|||
*'''キャプリオR1S'''(2004年[[10月26日]]発売) - 基本性能は'''キャプリオR1'''と同じだが企業向け商品として販売ルートが限定されているほか付属[[ソフトウェア]]が異なる。また撮影時に行なった設定を保持する機能がある。色はシルバー1色のみ。 |
|||
*'''キャプリオR1V'''([[2005年]][[1月21日]]発売) - 有効画素数502万画素。色は黒と[[金色|ゴールド]]の2色。 |
|||
*'''キャプリオR2'''(2005年[[3月18日]]発売、青色モデルは2005年[[7月8日]]限定発売) - 色はシルバーと黒と青の3色。有効画素数は502万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードに対応する。 |
|||
*'''キャプリオR2S'''(2005年[[6月28日]]発売) - 色はシルバーの1色のみ。撮影時の設定を保持する機能や、カメラ本体かパソコンを用いて作成したテキストデータや音声データを写真の[[Exchangeable image file format|Exif]]に付加する「カメラメモ」機能を搭載している。また[[リコー]]製のカラー[[レーザープリンター]]の一部の機種との連携が強化されており、写真の一覧形式での印刷やカメラメモ機能で用いたテキストデータの印刷などが行なえる。この機種は企業向けとして販売ルートが限定されていた。 |
|||
*'''キャプリオR3'''(2005年[[11月11日]]発売<ref>当初2005年10月発売予定だったが「受注数が予想以上だったため」として延期された。</ref>、黒色モデルは[[2006年]][[1月20日]]発売) - [[35mm判換算焦点距離]]で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍[[ズームレンズ]]と、「[[CCDイメージセンサ|CCD]]シフト方式」の[[手ブレ補正機構]]を搭載した機種。斜めから撮影した四角形の物体を正面から撮影したかのように修正する「斜め補正」機能も搭載。有効画素数は513万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカード。色はシルバーと黒の2色(シルバーモデルは同年11月に延期されている。) |
|||
*'''キャプリオR30'''([[2006年]][[1月20日]]発売) - [[35mm判換算焦点距離]]で28~160mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学5.7倍[[ズームレンズ]]を搭載している機種。リコー製の一部の複合[[プリンター]]やレーザープリンターと連携し、一覧形式での写真の印刷や、帳簿や[[伝票]]形式での印刷にも対応する。また斜めから撮影した四角形の物体を正面から撮影したかのように修正する「斜め補正」機能も搭載している。有効画素数は513万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載している。色はゴールド<ref>紛らわしい色であるがメーカーのニュースリリースではゴールドと発表されている。[http://www.ricoh.co.jp/release/by_field/digital_camera/2006/0110_2.html 厚さ26ミリの小型・薄型ボディに5.7倍ズーム(28~160mm)を搭載したデジタルカメラ「Caplio R30」を新発売]</ref>の1色のみ。 |
|||
*'''キャプリオR4'''(2006年[[3月17日]]発売) - [[35mm判換算焦点距離]]で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍[[ズームレンズ]]と、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を搭載した機種。有効画素数は604万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードのほかに26MBの内蔵メモリーを搭載している。色はシルバーと黒の2色。 |
|||
*'''キャプリオR5'''(2006年[[9月15日]]発売) - [[35mm判換算焦点距離]]で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍[[ズームレンズ]]と、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を搭載した機種。本体の[[シャッター (カメラ)|シャッター]]ボタン側が液晶側に少し曲っているのが特徴。有効画素数は724万画素。記録媒体は当初SDメモリーカードとマルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載している。2007年[[2月8日]][[ファームウェア]]の更新で[[SDメモリーカード#SDHC|SDHCカード]](4GB)にも対応した。色はシルバーと黒と[[赤]]の3色。 |
|||
[[ファイル:Ricoh Caplio R6.jpg|thumb|right|240px|キャプリオR6]] |
|||
*'''キャプリオR6'''([[2007年]][[3月23日]]発売) - [[35mm判換算焦点距離]]で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍[[ズームレンズ]]と、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を搭載している機種。'''キャプリオR5'''の機能を踏襲しつつも、新たに[[人間]]の[[顔]]を識別しピントや露出などを自動調整する「フェイスモード」と、1度の撮影で縮小画像と合わせて2枚の画像を作成する「デュアルサイズ記録モード」が、追加されている。また本体の形状が若干変更・薄型化されており、'''キャプリオR5'''のような本体側面への緩やかなカーブがなくなり、ズームボタンはシャッターボタンの真下に移動された。記録媒体はSDメモリーカードとSDHCカード(4GB)、マルチメディアカードのほか54MBの内蔵メモリーを搭載。色はシルバーと黒と赤の3色。 |
|||
*'''キャプリオR7'''(2007年[[9月14日]]発売) - キャプリオブランドで発売された最後の機種。'''キャプリオR6'''の後継機種で、CCDの有効画素数が815万にアップされたモデル。[[35mm判換算焦点距離]]で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍[[ズームレンズ]]と、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を踏襲している。ADJボタンが押しボタン式から十字キー式に変更になった。記録媒体はSDメモリーカードとSDHCカード(4GB)、マルチメディアカードのほか内蔵メモリーを搭載しているが容量が24MBに減らされた。色はシルバーと黒とオレンジの3色。 |
|||
<gallery> |
|||
ファイル:Ricoh Caplio R7 Silver-1.JPG|表面 |
|||
ファイル:Ricoh Caplio R7 Silver-2.JPG|裏面 |
|||
</gallery> |
|||
==== Gシリーズ ==== |
|||
==不具合== |
|||
*'''キャプリオG3'''([[2003年]][[2月21日]]発売、2003年[[8月22日]]「[[阪神タイガース]]モデル」限定発売) - 色はシルバー1色のみ。デザインは[[建築家]]であり[[プロダクトデザイナー]]でもある[[黒川雅之]]が担当。レリーズタイムラグは0.14秒、有効画素数は324万画素。「音声記録」機能と「音声付き動画撮影」機能を搭載。記録媒体はSDメモリーカード。 |
|||
[[2005年]]10月に、「[[撮像素子]]部に問題がある機種がある」事が公表されている。具体的な症状としては、「[[液晶]]に画像が表示されない」、「液晶に表示された画像がおかしい」、「撮影できない」などである。問題が起こる可能性のある機種は、全部で10機種(RR30、300G、G3シリーズ全4機種、G4シリーズ全2機種、400GwideF、RX)。[[リコー]]側はこれらの機種に関して、「問題が起これば、保証機関を過ぎていても無償修理を行なう。」としている。 |
|||
*'''キャプリオG3モデルS'''(2003年[[2月21日]]発売) - 外装がマグネシウム合金でできている機種。あらかじめパソコンを使って作成した[[テキスト]][[データ]]やカメラ本体で録音した音声データを[[Exchangeable image file format|Exif]]に付加する機能を搭載。 |
|||
*'''キャプリオG3モデルM'''(2003年[[3月5日]]発売) - 外装が[[マグネシウム合金]]でできている機種。色は黒と[[灰色|グレー]]の2色。 |
|||
*'''キャプリオProG3'''(2003年[[6月25日]]発売) - [[コンパクトフラッシュ]]カードスロットを搭載している機種。これによりコンパクトフラッシュカードスロットに対応した[[無線LAN]]カードや[[PHS]]カードを用い、パソコンを使うことなく写真のデータを[[サーバ]]にアップロードしたり、[[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]カードを用いて、写真に位置情報を付加したりできる。またあらかじめパソコンを使って作成した[[テキスト]][[データ]]やカメラ本体で録音した音声データを[[Exchangeable image file format|Exif]]に付加する機能も搭載。 |
|||
*'''キャプリオG4'''(2003年[[9月19日]]発売) - 色はシルバーの1色のみ。有効画素数は324万画素。記録媒体はSDメモリーカード。 |
|||
*'''キャプリオG4ワイド'''(2003年[[9月19日]]発売) - [[35mm判換算焦点距離]]で28~85mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを使用している機種。'''キャプリオG4'''と比べて機動時間が1.8秒と0.1秒早くなり、「テレマクロ撮影」や「音声記録」機能などを搭載し、重量が若干重い。色はシルバーと黒の2色。 |
|||
[[ファイル:Ricoh Caplio GX mit Streulichtblende IMGP0616.jpg|thumb|right|240px|キャプリオGX]] |
|||
*'''キャプリオGX'''([[2004年]][[5月20日]]発売、2004年[[7月9日]]シルバー限定発売) - マニュアル撮影機能や、最短焦点距離が1cmのマクロ撮影、[[35mm判換算焦点距離]]で28~85mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを使用しているのが特徴。また別売でワイドコンバージョンレンズが発売されている。有効画素は513万画素。記録媒体はSDメモリーカード。黒とシルバーの2色。 |
|||
*'''キャプリオGX8'''([[2005年]][[5月20日]]発売) - '''キャプリオGX'''の後継機種。外観・基本機能は同じ。有効画素が824万画素に拡張された。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載している。色は黒の1色のみ。 |
|||
[[ファイル:Caplio GX100 IMG 0657.JPG|thumb|right|240px|キャプリオGX100VFキット]] |
|||
*'''キャプリオGX100VFキット'''([[2007年]][[4月20日]]発売) - [[35mm判換算焦点距離]]で24~72mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学3倍[[ズームレンズ]]と、「CCDシフト方式」の手ぶれ補正機構を搭載した機種。有効画素数は1,001万画素。記録媒体はSDメモリーカードとSDHCカード(4GB)、マルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載。'''キャプリオGX8'''に続くモデルであるが、[[リコー・GRデジタルシリーズ|GRデジタル]]にズームレンズと手ぷれ補正を搭載したような外観と機能である。グリップには[[熱可塑性エラストマー]]を前後二分割して貼り付けており、しっとりと手に馴染む。コンパクトデジタルカメラ初の着脱式液晶ビューファインダーを装備する。RAWとJPEGの同時記録も可能。ワイドコンバージョンレンズを使用することによって[[35mm判換算焦点距離]]で19mmの超広角を実現する。色は黒の1色のみ。 |
|||
=== 防水・防塵モデル === |
|||
==年表== |
|||
*'''キャプリオ300G'''([[2002年]][[12月11日]]発売) - '''キャプリオRR30'''を元に開発された製品で、防水性能は[[日本工業規格|JIS]]保護等級7級、防塵性能はJIS保護等級6級。加えて耐衝撃設計が施されている。有効画素数は324万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードに対応する。 |
|||
*[[2001年]]4月20日 - Caplio [[ブランド]]として、RDC-i500 発売 |
|||
*'''キャプリオ400Gワイド'''([[2004年]][[1月30日]]発売) - '''キャプリオG4ワイド'''を元に開発された。防水性能はJIS保護等級7級、防塵性能はJIS保護等級6級に相当する。また[[アメリカ国防総省]]が推奨する耐衝撃性能に関する規格「MIL Standard810F」に準じており、高さ90cmからの落下に耐えうる製品と言える。「建設[[CALS/EC|CALS]]」に対応した撮影モードを搭載。またあらかじめパソコンを使って作成した[[テキスト]][[データ]]やカメラ本体で録音した音声データを[[Exchangeable image file format|Exif]]に付加する「カメラメモ」機能や、音声付き[[動画]]を撮影する機能なども搭載する。[[35mm判換算焦点距離]]で28~85mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを搭載している。有効画素数は324万画素。加えて[[リコー]]製の[[プリンター]]との連携が強化されており、写真の一覧形式での印刷や、カメラメモ機能で用いたテキストデータの印刷などが行なえる。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードに対応する。また別売でワイドコンバージョンレンズが発売されている。 |
|||
*2001年7月 - RR10 発売 |
|||
*'''キャプリオ400GワイドF''' - 火災現場での撮影に対応できるよう、設定が改良された機種。暗所で自動的に感度が高まる機能や、高感度設定にすると[[オートフォーカス]]から固定焦点に切り替わる機能などが搭載されている。また'''キャプリオ400Gワイド'''に比べて[[液晶]]が明るめになっている。 |
|||
*2001年[[9月21日]] - RR1 発売 |
|||
*'''キャプリオ500Gワイド'''([[2006年]][[5月26日]]発売) - 防水性能はJIS保護等級7、防塵性能はJIS等級6。寒冷地(-10℃まで)での使用にも耐えうる耐冷仕様になっているほか、アメリカ国防総省が推奨する耐衝撃性能に関する規格「MIL Standard810F」に準じており、高さ1mからの落下に耐えうる製品でもある。撮影に関する機能としてはオートフォーカスから固定焦点に切り替わる消防モードや斜めから撮影した四角形の物体を正面から撮影したかのように修正する「斜め補正」機能を搭載する。データ管理に関する機能としては、あらかじめパソコンを使って作成したテキストデータやカメラ本体で録音した音声データを[[Exchangeable image file format|Exif]]に付加する「カメラメモ」機能を搭載する。またリコー製のプリンターとの連携が強化されており、写真の一覧形式での印刷やカメラメモ機能で用いたテキストデータの印刷などが行なえたり、業務用写真管理ソフトとの連携が行なえたりする。最大で広角時10mの到達距離がある大光量の[[エレクトロニックフラッシュ]]を内蔵。[[35mm判換算焦点距離]]で28~85mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを搭載。有効画素数は813万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載している。また別売でワイドコンバージョンレンズが発売されている。「建設CALS」に対応した撮影モードを搭載する。 |
|||
*[[2002年]][[9月20日]] - RR30 発売 |
|||
*'''キャプリオ500SEモデルB'''(2006年[[9月1日]]発売) - [[Bluetooth]]機能を内蔵する機種。 |
|||
*2002年[[12月11日]] - 300G 発売 |
|||
*'''キャプリオ500SEモデルW'''([[2007年]][[1月12日]]発売) - [[無線LAN]]機能とBluetooth機能を内蔵する機種。 |
|||
*[[2003年]][[2月21日]] - G3、G3 model S 発売 |
|||
*'''キャプリオ10G''' - 防水性能はJIS保護等級8級、防塵性能はJIS保護等級5級に相当する機種。[[シリコン]]でできた専用カバーが付属する。「建設CALS」に対応した撮影モードを搭載する。有効画素数は600万画素。記録媒体はSDメモリーカード。<!-- おそらくペンタックスの防水デジタルカメラ「Optio WP」と同じ製品で、OEM生産と思われます。 --> |
|||
*2003年3月5日 - G3 model M 発売 |
|||
*2003年6月25日 - Pro G3 発売 |
|||
*2003年[[8月22日]] - G3 の[[阪神タイガース]]モデル発売 |
|||
*2003年[[9月19日]] - G4、G4wide 発売 |
|||
*2003年[[12月12日]] - RR211 発売 |
|||
*[[2004年]][[1月30日]] - 400Gwide 発売 |
|||
*2004年[[3月11日]] - RR330 発売 |
|||
*2004年[[3月26日]] - RX 発売 |
|||
*2004年[[5月20日]] - GX 発売 |
|||
*2004年[[7月9日]] - GX のシルバーモデルが、台数限定で発売 |
|||
*2004年[[9月3日]] - R1 発売 |
|||
*2004年[[10月26日]] - R1S 発売 |
|||
*[[2005年]][[1月21日]] - R1V 発売 |
|||
*2005年[[3月18日]] - R2 発売 |
|||
*2005年[[5月20日]] - GX8 発売 |
|||
*2005年[[6月28日]] - R2S 発売 |
|||
*2005年[[7月8日]] - R2 の青色モデルが、台数限定で発売 |
|||
*2005年[[10月11日]] - [[リコー]]が「[[撮像素子]]部に問題がある機種がある」事を公表 |
|||
*2005年[[11月11日]] - R3 発売 |
|||
*[[2006年]][[1月20日]] - R30 発売。R3 の黒色モデルが発売。 |
|||
*2006年[[3月17日]] - R4 発売 |
|||
*2006年[[5月26日]] - 500Gwide 発売 |
|||
*2006年[[9月1日]] - 500SE model B 発売 |
|||
*2006年[[9月15日]] - R5 発売 |
|||
*2006年[[冬]] - 500SE model W 発売予定 |
|||
== 撮影素子の問題 == |
|||
==関連項目== |
|||
[[2005年]][[10月11日]]、[[撮像素子]]部に問題がある機種があることが公表されている。具体的な症状としては「[[液晶]]に画像が表示されない」「液晶に表示された画像がおかしい」「撮影できない」などである。なお問題が起こる可能性のある機種は、全部で10機種(RR30、300G、G3シリーズ全4機種、G4シリーズ全2機種、400GワイドF、RX)。[[リコー]]側はこれらの機種に関して「問題が起これば、保証期間を過ぎていても無償修理を行なう」としている。<ref>[http://www.ricoh.co.jp/dc/info/ccd/ インフォメーション:リコー製デジタルカメラご愛用のお客様へ]</ref> |
|||
*[[デジタルカメラ]] |
|||
*[[リコー]] |
|||
== |
== 脚注 == |
||
{{Reflist}} |
|||
*[http://www.ricoh.co.jp/ リコー] |
|||
**[http://www.ricoh.co.jp/dc/ デジタルカメラ] |
|||
== 関連項目 == |
|||
[[Category:カメラメーカー・ブランド]] |
|||
[[ |
*[[リコー・GRデジタルシリーズ]] |
||
*リコー・GX200 - キャプリオブランドではなくなったが、キャプリオGX100の後継機種 |
|||
* [[リコーのデジタルカメラ製品一覧]] |
|||
== 外部リンク == |
|||
{{Commonscat|Ricoh Caplio}} |
|||
*[http://www.ricoh.co.jp/dc/ 製品情報:デジタルカメラ(リコー)] |
|||
{{デフォルトソート:きやふりお}} |
|||
[[Category:日本のカメラメーカー・ブランド]] |
|||
[[Category:カメラ製品の一覧]] |
|||
[[Category:リコーのデジタルカメラ]] |
2024年7月19日 (金) 20:12時点における最新版
キャプリオ(Caplio )は、リコーのデジタルカメラのブランドである。2001年4月発売されたキャプリオRDC-i500で初めて用いられた。
概要
[編集]製品の特徴は、初期の数機種を除くほとんどの機種でバッテリーと乾電池とACアダプタを利用した撮影ができ、キャプリオRR10とキャプリオRR211を除く全ての機種で1cmまたはそれ以下の距離で撮影できる「超マクロ撮影機能」を持つ。また後半出された機種は、一般的なデジタルカメラと比べて広角のレンズを採用している。なお2008年2月19日の新製品発表会でリコーはキャプリオブランドの廃止を発表[1]。2007年9月14日に発売されたキャプリオR7がブランド最後の機種となった。
製品一覧
[編集]非防水・非防塵モデル
[編集]Rシリーズ
[編集]- キャプリオRDC-i500(2001年4月20日発売) - 「キャプリオ」というブランド名を初めて用いた機種。それまで発売されていたRDCシリーズと同じく一般的なデジタルカメラにない特殊な形をしており、様々なアングルでの撮影ができる。有効画素数は324万画素。記録媒体はコンパクトフラッシュとマイクロドライブ。
- キャプリオRR10(2001年7月発売) - 音楽再生機能を持つ機種。またキャプリオシリーズとしては唯一専用クレイドルが付属し、充電やパソコンとの情報のやり取りができるほか、WEBカメラとしても使用できる。「超マクロ撮影」機能は非搭載。有効画素数は202万画素。記録媒体はSDメモリーカード。
- キャプリオRR1(2001年9月21日発売) - キャプリオRDC-i500と同じく一般的なデジタルカメラにない特殊な形をした機種。有効画素数は395万画素。記録媒体はスマートメディア。
- キャプリオRR30(2002年9月20日発売) - レリーズタイムラグが0.22秒と短いのが特徴。有効画素数は324万画素。色は白と黒とシルバーの3色。記録媒体はSDメモリーカード。台数限定で「東尾理子モデル」が販売されている。
- キャプリオRR211(2003年12月12日発売) - 「超マクロ撮影」機能は非搭載。有効画素数は192万画素。記録媒体はSDメモリーカード。
- キャプリオRR330(2004年3月11日発売) - SDメモリーカードに加えてマルチメディアカードを利用できる機種。また本体に16MBのフラッシュメモリーも内蔵している。有効画素数は314万画素。
- キャプリオRX(2004年3月26日発売) - 35mm判換算焦点距離で28~100mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを使用している機種。有効画素数は324万画素。色はシルバーと黒の2色。記録媒体はSDメモリーカード。
- キャプリオRZ1 - レリーズタイムラグが0.003秒と非常に短い機種。有効画素数は419万画素。記録媒体はSDメモリーカード。
- キャプリオR1(2004年9月3日発売) - 有効画素数は400万画素。色は黒とシルバーの2色。専用バッテリーが付属しない。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカード。レリーズタイムラグが0.003秒と非常に短いのが特徴。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカード。
- キャプリオR1S(2004年10月26日発売) - 基本性能はキャプリオR1と同じだが企業向け商品として販売ルートが限定されているほか付属ソフトウェアが異なる。また撮影時に行なった設定を保持する機能がある。色はシルバー1色のみ。
- キャプリオR1V(2005年1月21日発売) - 有効画素数502万画素。色は黒とゴールドの2色。
- キャプリオR2(2005年3月18日発売、青色モデルは2005年7月8日限定発売) - 色はシルバーと黒と青の3色。有効画素数は502万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードに対応する。
- キャプリオR2S(2005年6月28日発売) - 色はシルバーの1色のみ。撮影時の設定を保持する機能や、カメラ本体かパソコンを用いて作成したテキストデータや音声データを写真のExifに付加する「カメラメモ」機能を搭載している。またリコー製のカラーレーザープリンターの一部の機種との連携が強化されており、写真の一覧形式での印刷やカメラメモ機能で用いたテキストデータの印刷などが行なえる。この機種は企業向けとして販売ルートが限定されていた。
- キャプリオR3(2005年11月11日発売[2]、黒色モデルは2006年1月20日発売) - 35mm判換算焦点距離で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍ズームレンズと、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を搭載した機種。斜めから撮影した四角形の物体を正面から撮影したかのように修正する「斜め補正」機能も搭載。有効画素数は513万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカード。色はシルバーと黒の2色(シルバーモデルは同年11月に延期されている。)
- キャプリオR30(2006年1月20日発売) - 35mm判換算焦点距離で28~160mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学5.7倍ズームレンズを搭載している機種。リコー製の一部の複合プリンターやレーザープリンターと連携し、一覧形式での写真の印刷や、帳簿や伝票形式での印刷にも対応する。また斜めから撮影した四角形の物体を正面から撮影したかのように修正する「斜め補正」機能も搭載している。有効画素数は513万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載している。色はゴールド[3]の1色のみ。
- キャプリオR4(2006年3月17日発売) - 35mm判換算焦点距離で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍ズームレンズと、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を搭載した機種。有効画素数は604万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードのほかに26MBの内蔵メモリーを搭載している。色はシルバーと黒の2色。
- キャプリオR5(2006年9月15日発売) - 35mm判換算焦点距離で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍ズームレンズと、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を搭載した機種。本体のシャッターボタン側が液晶側に少し曲っているのが特徴。有効画素数は724万画素。記録媒体は当初SDメモリーカードとマルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載している。2007年2月8日ファームウェアの更新でSDHCカード(4GB)にも対応した。色はシルバーと黒と赤の3色。
- キャプリオR6(2007年3月23日発売) - 35mm判換算焦点距離で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍ズームレンズと、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を搭載している機種。キャプリオR5の機能を踏襲しつつも、新たに人間の顔を識別しピントや露出などを自動調整する「フェイスモード」と、1度の撮影で縮小画像と合わせて2枚の画像を作成する「デュアルサイズ記録モード」が、追加されている。また本体の形状が若干変更・薄型化されており、キャプリオR5のような本体側面への緩やかなカーブがなくなり、ズームボタンはシャッターボタンの真下に移動された。記録媒体はSDメモリーカードとSDHCカード(4GB)、マルチメディアカードのほか54MBの内蔵メモリーを搭載。色はシルバーと黒と赤の3色。
- キャプリオR7(2007年9月14日発売) - キャプリオブランドで発売された最後の機種。キャプリオR6の後継機種で、CCDの有効画素数が815万にアップされたモデル。35mm判換算焦点距離で28~200mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学7.1倍ズームレンズと、「CCDシフト方式」の手ブレ補正機構を踏襲している。ADJボタンが押しボタン式から十字キー式に変更になった。記録媒体はSDメモリーカードとSDHCカード(4GB)、マルチメディアカードのほか内蔵メモリーを搭載しているが容量が24MBに減らされた。色はシルバーと黒とオレンジの3色。
-
表面
-
裏面
Gシリーズ
[編集]- キャプリオG3(2003年2月21日発売、2003年8月22日「阪神タイガースモデル」限定発売) - 色はシルバー1色のみ。デザインは建築家でありプロダクトデザイナーでもある黒川雅之が担当。レリーズタイムラグは0.14秒、有効画素数は324万画素。「音声記録」機能と「音声付き動画撮影」機能を搭載。記録媒体はSDメモリーカード。
- キャプリオG3モデルS(2003年2月21日発売) - 外装がマグネシウム合金でできている機種。あらかじめパソコンを使って作成したテキストデータやカメラ本体で録音した音声データをExifに付加する機能を搭載。
- キャプリオG3モデルM(2003年3月5日発売) - 外装がマグネシウム合金でできている機種。色は黒とグレーの2色。
- キャプリオProG3(2003年6月25日発売) - コンパクトフラッシュカードスロットを搭載している機種。これによりコンパクトフラッシュカードスロットに対応した無線LANカードやPHSカードを用い、パソコンを使うことなく写真のデータをサーバにアップロードしたり、GPSカードを用いて、写真に位置情報を付加したりできる。またあらかじめパソコンを使って作成したテキストデータやカメラ本体で録音した音声データをExifに付加する機能も搭載。
- キャプリオG4(2003年9月19日発売) - 色はシルバーの1色のみ。有効画素数は324万画素。記録媒体はSDメモリーカード。
- キャプリオG4ワイド(2003年9月19日発売) - 35mm判換算焦点距離で28~85mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを使用している機種。キャプリオG4と比べて機動時間が1.8秒と0.1秒早くなり、「テレマクロ撮影」や「音声記録」機能などを搭載し、重量が若干重い。色はシルバーと黒の2色。
- キャプリオGX(2004年5月20日発売、2004年7月9日シルバー限定発売) - マニュアル撮影機能や、最短焦点距離が1cmのマクロ撮影、35mm判換算焦点距離で28~85mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを使用しているのが特徴。また別売でワイドコンバージョンレンズが発売されている。有効画素は513万画素。記録媒体はSDメモリーカード。黒とシルバーの2色。
- キャプリオGX8(2005年5月20日発売) - キャプリオGXの後継機種。外観・基本機能は同じ。有効画素が824万画素に拡張された。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載している。色は黒の1色のみ。
- キャプリオGX100VFキット(2007年4月20日発売) - 35mm判換算焦点距離で24~72mmと一般的なデジタルカメラよりも広角の光学3倍ズームレンズと、「CCDシフト方式」の手ぶれ補正機構を搭載した機種。有効画素数は1,001万画素。記録媒体はSDメモリーカードとSDHCカード(4GB)、マルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載。キャプリオGX8に続くモデルであるが、GRデジタルにズームレンズと手ぷれ補正を搭載したような外観と機能である。グリップには熱可塑性エラストマーを前後二分割して貼り付けており、しっとりと手に馴染む。コンパクトデジタルカメラ初の着脱式液晶ビューファインダーを装備する。RAWとJPEGの同時記録も可能。ワイドコンバージョンレンズを使用することによって35mm判換算焦点距離で19mmの超広角を実現する。色は黒の1色のみ。
防水・防塵モデル
[編集]- キャプリオ300G(2002年12月11日発売) - キャプリオRR30を元に開発された製品で、防水性能はJIS保護等級7級、防塵性能はJIS保護等級6級。加えて耐衝撃設計が施されている。有効画素数は324万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードに対応する。
- キャプリオ400Gワイド(2004年1月30日発売) - キャプリオG4ワイドを元に開発された。防水性能はJIS保護等級7級、防塵性能はJIS保護等級6級に相当する。またアメリカ国防総省が推奨する耐衝撃性能に関する規格「MIL Standard810F」に準じており、高さ90cmからの落下に耐えうる製品と言える。「建設CALS」に対応した撮影モードを搭載。またあらかじめパソコンを使って作成したテキストデータやカメラ本体で録音した音声データをExifに付加する「カメラメモ」機能や、音声付き動画を撮影する機能なども搭載する。35mm判換算焦点距離で28~85mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを搭載している。有効画素数は324万画素。加えてリコー製のプリンターとの連携が強化されており、写真の一覧形式での印刷や、カメラメモ機能で用いたテキストデータの印刷などが行なえる。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードに対応する。また別売でワイドコンバージョンレンズが発売されている。
- キャプリオ400GワイドF - 火災現場での撮影に対応できるよう、設定が改良された機種。暗所で自動的に感度が高まる機能や、高感度設定にするとオートフォーカスから固定焦点に切り替わる機能などが搭載されている。またキャプリオ400Gワイドに比べて液晶が明るめになっている。
- キャプリオ500Gワイド(2006年5月26日発売) - 防水性能はJIS保護等級7、防塵性能はJIS等級6。寒冷地(-10℃まで)での使用にも耐えうる耐冷仕様になっているほか、アメリカ国防総省が推奨する耐衝撃性能に関する規格「MIL Standard810F」に準じており、高さ1mからの落下に耐えうる製品でもある。撮影に関する機能としてはオートフォーカスから固定焦点に切り替わる消防モードや斜めから撮影した四角形の物体を正面から撮影したかのように修正する「斜め補正」機能を搭載する。データ管理に関する機能としては、あらかじめパソコンを使って作成したテキストデータやカメラ本体で録音した音声データをExifに付加する「カメラメモ」機能を搭載する。またリコー製のプリンターとの連携が強化されており、写真の一覧形式での印刷やカメラメモ機能で用いたテキストデータの印刷などが行なえたり、業務用写真管理ソフトとの連携が行なえたりする。最大で広角時10mの到達距離がある大光量のエレクトロニックフラッシュを内蔵。35mm判換算焦点距離で28~85mmと一般的なデジタルカメラよりも広角のレンズを搭載。有効画素数は813万画素。記録媒体はSDメモリーカードとマルチメディアカードのほか26MBの内蔵メモリーを搭載している。また別売でワイドコンバージョンレンズが発売されている。「建設CALS」に対応した撮影モードを搭載する。
- キャプリオ500SEモデルB(2006年9月1日発売) - Bluetooth機能を内蔵する機種。
- キャプリオ500SEモデルW(2007年1月12日発売) - 無線LAN機能とBluetooth機能を内蔵する機種。
- キャプリオ10G - 防水性能はJIS保護等級8級、防塵性能はJIS保護等級5級に相当する機種。シリコンでできた専用カバーが付属する。「建設CALS」に対応した撮影モードを搭載する。有効画素数は600万画素。記録媒体はSDメモリーカード。
撮影素子の問題
[編集]2005年10月11日、撮像素子部に問題がある機種があることが公表されている。具体的な症状としては「液晶に画像が表示されない」「液晶に表示された画像がおかしい」「撮影できない」などである。なお問題が起こる可能性のある機種は、全部で10機種(RR30、300G、G3シリーズ全4機種、G4シリーズ全2機種、400GワイドF、RX)。リコー側はこれらの機種に関して「問題が起これば、保証期間を過ぎていても無償修理を行なう」としている。[4]
脚注
[編集]- ^ キャプリオブランドを卒業した初の2製品
- ^ 当初2005年10月発売予定だったが「受注数が予想以上だったため」として延期された。
- ^ 紛らわしい色であるがメーカーのニュースリリースではゴールドと発表されている。厚さ26ミリの小型・薄型ボディに5.7倍ズーム(28~160mm)を搭載したデジタルカメラ「Caplio R30」を新発売
- ^ インフォメーション:リコー製デジタルカメラご愛用のお客様へ
関連項目
[編集]- リコー・GRデジタルシリーズ
- リコー・GX200 - キャプリオブランドではなくなったが、キャプリオGX100の後継機種
- リコーのデジタルカメラ製品一覧