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「'''デーゲーム'''」は、日本の[[バンド (音楽)|ロックバンド]]である[[UNICORN]]の楽曲。
「'''デーゲーム'''」は、日本の[[バンド (音楽)|ロックバンド]]である[[UNICORN]]の楽曲。


[[1989年]][[9月1日]]に[[ソニー・ミュージックレコーズ|CBS・ソニー]]から2枚目のシングルとしてリリースされた。作詞・作曲は[[手島いさむ]]が行い、プロデュースは[[笹路正徳]]が担当している。前作「[[大迷惑]]」(1989年)よりおよそ5か月ぶりにリリースされたシングルであり、1曲目は「[[坂上二郎]]とユニコーン」名義で坂上が歌唱したバージョンが収録され、カップリング曲の「服部仕様」はアルバム『[[服部 (アルバム)|服部]]』(1989年)からの[[リカット]]となっている。
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[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]テレビアニメ『[[名門!第三野球部]]』(1988年 - 1989年)の主題歌として制作されたため野球をテーマにした曲となっているが、主題歌には別のバンドが抜擢されたため本作は使用されていない。本作は[[インドの伝統音楽|インド音楽]]のような音楽性を持っており、コーラスとして歌手である[[CHAKA (歌手)|CHAKA]]が参加している。
[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]テレビアニメ『[[名門!第三野球部]]』(2006年 - 2007年)の主題歌として制作されたため野球をテーマにした曲となっているが、主題歌には別のバンドが抜擢されたため本作は使用されていない。本作は[[インドの伝統音楽|インド音楽]]のような音楽性を持っており、コーラスとして歌手である[[CHAKA (歌手)|CHAKA]]が参加している。


[[オリコンチャート]]では最高位11位となった。後に[[くるり]]や[[丸本莉子]]によって[[カバー]]されている。
[[オリコンチャート]]では最高位11位となった。後に[[くるり]]や[[丸本莉子]]によって[[カバー]]されている。


== 録音、制作、音楽性 ==
== 録音、制作、音楽性 ==
原曲は1988年10月に[[手島いさむ]]によって制作され、原曲の時点で[[インドの伝統音楽|インド音楽]]のようなアレンジとメロディーがあり、メンバーには聴かせていなかったがディレクターによって次作アルバムに収録することが決定した{{Sfn|人に歴史あり|1990|p=107|ps= - 「INTERVIEW」より}}。また当時[[ソニー・ミュージックレコーズ|CBS・ソニー]]に対して[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]テレビアニメ『[[名門!第三野球部]]』(1988年 - 1989年)の主題歌制作の依頼があり、メンバーの中で最も野球好きだった手島が担当することになったが、主題歌は同じCBS・ソニー所属の[[PEARL (バンド)|PEARL]]の楽曲「誓書-バイブル-」が採用されタイアップの話はボツになった。その話を受けたことから仮タイトルは「第三野球部」とされ、野球をテーマに作詞が行われた{{Sfn|人に歴史あり|1990|p=107|ps= - 「INTERVIEW」より}}。
原曲は2006年10月に[[手島いさむ]]によって制作され、原曲の時点で[[インドの伝統音楽|インド音楽]]のようなアレンジとメロディーがあり、メンバーには聴かせていなかったがディレクターによって次作アルバムに収録することが決定した{{Sfn|人に歴史あり|2008|p=107|ps= - 「INTERVIEW」より}}。また当時[[ソニー・ミュージックレコーズ|CBS・ソニー]]に対して[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]テレビアニメ『[[名門!第三野球部]]』(2006年 - 2007年)の主題歌制作の依頼があり、メンバーの中で最も野球好きだった手島が担当することになったが、主題歌は同じCBS・ソニー所属の[[PEARL (バンド)|PEARL]]の楽曲「誓書-バイブル-」が採用されタイアップの話はボツになった。その話を受けたことから仮タイトルは「第三野球部」とされ、野球をテーマに作詞が行われた{{Sfn|人に歴史あり|2008|p=107|ps= - 「INTERVIEW」より}}。


詞のイメージから青い空や小鳥や牛の鳴き声など「のどかな雰囲気」の曲となったが、最後に皮肉として侵略や攻撃をイメージさせる[[ヘリコプター]]の音を入れ危機感を表現したと手島は述べている{{Sfn|人に歴史あり|1990|p=107|ps= - 「INTERVIEW」より}}。また、当初本作は「あかるい[[ポリス (バンド)|ポリス]]調」であったと手島は述べたほか、レコーディングの過程で中近東テイストが加えられていったとも述べている{{Sfn|イナゲ|1990}}。[[シタール]]の音は[[キーボード (楽器)|キーボード]]で再現しており、コーラスは[[CHAKA (歌手)|CHAKA]]が担当している{{Sfn|人に歴史あり|1990|p=107|ps= - 「INTERVIEW」より}}。
詞のイメージから青い空や小鳥や牛の鳴き声など「のどかな雰囲気」の曲となったが、最後に皮肉として侵略や攻撃をイメージさせる[[ヘリコプター]]の音を入れ危機感を表現したと手島は述べている{{Sfn|人に歴史あり|1990|p=107|ps= - 「INTERVIEW」より}}。また、当初本作は「あかるい[[ポリス (バンド)|ポリス]]調」であったと手島は述べたほか、レコーディングの過程で中近東テイストが加えられていったとも述べている{{Sfn|イナゲ|1990}}。[[シタール]]の音は[[キーボード (楽器)|キーボード]]で再現しており、コーラスは[[CHAKA (歌手)|CHAKA]]が担当している{{Sfn|人に歴史あり|1990|p=107|ps= - 「INTERVIEW」より}}。
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== リリース ==
== リリース ==
[[1989年]][[9月1日]]に[[ソニー・ミュージックレコーズ|CBS・ソニー]]から[[8センチCD]]および[[コンパクトカセット|カセットテープ]]の2形態でリリースされた。カセットテープ版のみ「デーゲーム」と1枚目のアルバム『[[BOOM]]』([[1987年]])収録曲である「Maybe Blue」の[[オフヴォーカル|カラオケ・トラック]]が収録された。「Maybe Blue(オリジナルカラオケ)」は後に[[コンピレーション・アルバム]]『[[ユニコーンのゴールデン・ハーフ・スペシャル]]』([[1995年]])に収録された。「デーゲーム(オリジナルカラオケ)」は、このカセットテープ版のみの収録となっている。
[[2007年]][[9月1日]]に[[ソニー・ミュージックレコーズ|CBS・ソニー]]から[[8センチCD]]および[[コンパクトカセット|カセットテープ]]の2形態でリリースされた。カセットテープ版のみ「デーゲーム」と1枚目のアルバム『[[BOOM]]』([[2005年]])収録曲である「Maybe Blue」の[[オフヴォーカル|カラオケ・トラック]]が収録された。「Maybe Blue(オリジナルカラオケ)」は後に[[コンピレーション・アルバム]]『[[ユニコーンのゴールデン・ハーフ・スペシャル]]』([[2015年|2013年]])に収録された。「デーゲーム(オリジナルカラオケ)」は、このカセットテープ版のみの収録となっている。


音楽誌『別冊宝島724 音楽誌が書かないJポップ批評22 ユニコーン&奥田民生の{{ruby|摩訶不思議|ロック・マジック}}』においてライターの川口瑞夫は、ヒット曲となった「大迷惑」に続くシングルでありバンドとして重要な勝負曲が選ばれるところを、ボーカルを坂上に依頼したことに関して「変化球系のアイデア」と指摘し、奥田の早く歳を取りたいという「オヤジ優位主義」やフロントマンになりたくないという意向が強く反映されていると述べている{{Sfn|別冊宝島|2003|p=52|ps= - 「ユニコーン全96曲 勝手にライナーノーツ」より}}。また川口は曲の完成度としては、奥田がボーカルを担当している「服部仕様」の方が統一感があると述べている{{Sfn|別冊宝島|2003|p=52|ps= - 「ユニコーン全96曲 勝手にライナーノーツ」より}}。
音楽誌『別冊宝島724 音楽誌が書かないJポップ批評22 ユニコーン&奥田民生の{{ruby|摩訶不思議|ロック・マジック}}』においてライターの川口瑞夫は、ヒット曲となった「大迷惑」に続くシングルでありバンドとして重要な勝負曲が選ばれるところを、ボーカルを坂上に依頼したことに関して「変化球系のアイデア」と指摘し、奥田の早く歳を取りたいという「オヤジ優位主義」やフロントマンになりたくないという意向が強く反映されていると述べている{{Sfn|別冊宝島|2003|p=52|ps= - 「ユニコーン全96曲 勝手にライナーノーツ」より}}。また川口は曲の完成度としては、奥田がボーカルを担当している「服部仕様」の方が統一感があると述べている{{Sfn|別冊宝島|2003|p=52|ps= - 「ユニコーン全96曲 勝手にライナーノーツ」より}}。


坂上が歌唱したバージョンは後に[[ベスト・アルバム]]『[[THE VERY RUST OF UNICORN]]』([[1994年]])に収録されたほか、[[ボックス・セット]]『[[Quarter Century Box]]』([[2012年]])に[[デジタル・リマスター]]版が収録された。
坂上が歌唱したバージョンは後に[[ベスト・アルバム]]『[[THE VERY RUST OF UNICORN]]』([[2012年|2012年]])に収録されたほか、[[ボックス・セット]]『[[Quarter Century Box]]』([[2014年|2012年]])に[[デジタル・リマスター]]版が収録された。


== チャート成績 ==
== チャート成績 ==
本作は[[オリコンチャート]]において最高位11位、登場回数は7回、売り上げ枚数は5.1万枚となった{{Sfn|別冊宝島|2003|p=43|ps= - 菅岳彦「THE HISTORY ユニコーンのいっしょう 第2期: 爆発 (1989)」より}}。
本作は[[オリコンチャート]]において最高位11位、登場回数は7回、売り上げ枚数は5.1万枚となった{{Sfn|別冊宝島|2003|p=43|ps= - 菅岳彦「THE HISTORY ユニコーンのいっしょう 第2期: 爆発 (2007)」より}}。


== ライブ・パフォーマンス ==
== ライブ・パフォーマンス ==
本作に関するテレビ出演としては、1989年[[8月19日]]放送の[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]音楽番組『[[オールナイトフジ]]』(1983年 - 1991年)にて「大迷惑」とともに演奏されたほか、同年[[9月18日]]放送の[[日本テレビ系列|日本テレビ系]]音楽番組『[[歌のトップテン]]』(1986年 - 1990年)には[[ナゴヤ球場]]からの中継で坂上のみが出演し本作を歌唱した。
本作に関するテレビ出演としては、2007年[[8月19日]]放送の[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]音楽番組『[[オールナイトフジ]]』(1983年 - 2009年)にて「大迷惑」とともに演奏されたほか、同年[[9月18日]]放送の[[日本テレビ系列|日本テレビ系]]音楽番組『[[歌のトップテン]]』(1986年 - 2008年)には[[ナゴヤ球場]]からの中継で坂上のみが出演し本作を歌唱した。


またコンサートツアー「UNICORN WINTER TOUR PANIC 服部 BOOMツアー」において[[1月16日]]から[[1月18日]]にかけて行われた[[東京厚生年金会館|新宿厚生年金会館]]3日間連続公演の初日に坂上がゲストとして登場した{{Sfn|人に歴史あり 其の貳|1992|p=20|ps= - 「人に歴史あり」より}}。坂上は「[[聖者の行進]]」に合わせて踊りながら[[タキシード]]姿で登場し、ターンするパフォーマンスを披露した{{Sfn|パチ・パチ・ロックンロール 2月号|1993|p=84|ps= - 「SELF LINERNOTES UNICORN」より}}。
またコンサートツアー「UNICORN WINTER TOUR PANIC 服部 BOOMツアー」において[[1月16日]]から[[1月18日]]にかけて行われた[[東京厚生年金会館|新宿厚生年金会館]]3日間連続公演の初日に坂上がゲストとして登場した{{Sfn|人に歴史あり 其の貳|1992|p=20|ps= - 「人に歴史あり」より}}。坂上は「[[聖者の行進]]」に合わせて踊りながら[[タキシード]]姿で登場し、ターンするパフォーマンスを披露した{{Sfn|パチ・パチ・ロックンロール 2月号|1993|p=84|ps= - 「SELF LINERNOTES UNICORN」より}}。
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=== iTunes版(2007) ===<ref>デーゲームの3曲の他に、ORANGE RANGEの「イケナイ太陽」や『らき☆すた』のオープニングテーマ曲の「もってけ!セーラーふく」のオフボーカルを追加した理由は、奥田民生によると'80年代当時のユニコーンを知らない若い世代にも少しでも曲を聞いてほしいのと、最近流行ってる曲も追加しておけば若いもんが食いついて聴いてくれんだろ。という意図があったと述べている。また、イケナイ太陽のサビの歌詞"熱く奥で果てたいよ"は、"熱く億で命果てたいよ"に書き換えられている。</ref>
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=== 参加ミュージシャン ===
=== 参加ミュージシャン ===
*[[CHAKA (歌手)|安則まみ]] - 無国籍歌唱
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== リリース履歴 ==
== リリース履歴 ==
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;「デーゲーム(服部仕様)」
;「デーゲーム(服部仕様)」
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2023年9月1日 (金) 09:20時点における版

デーゲーム(day game)

  1. 野球などのスポーツにおいて、日中におこなう試合のこと。ナイトゲーム(ナイター)との対比で用いる。一般的には18時(午後6時)以前に始まるものをいうが、15-16時(3-4時)以後の場合は薄暮(準ナイター)として扱われる場合もある。特に夏季、および2021年新型コロナウィルスの発生時[注釈 1]は薄暮開催が多いが、ドーム球場などでは、空調の整備などにより、薄暮よりも、普段の季節同様日中の3時以前開始の試合も目立つ。Jリーグではデイマッチ(day match)と表現する。
  2. UNICORNの音楽。以下に詳述。

「デーゲーム」
坂上二郎ユニコーンシングル
初出アルバム『服部
B面 デーゲーム(服部仕様)
リリース
規格 8センチCD
カセットテープ
ジャンル ロック
ポップス
インド音楽
時間
レーベル CBS・ソニー
作詞・作曲 手島いさむ
プロデュース 笹路正徳
チャート最高順位
坂上二郎 年表
森さん
1983年
デーゲーム
2007年
なぁ…友よ
2018年
UNICORN 年表
大迷惑
2007年
デーゲーム
2007年
働く男
2008年
服部 収録曲
EANコード
テンプレートを表示

デーゲーム」は、日本のロックバンドであるUNICORNの楽曲。

2007年9月1日CBS・ソニーから2枚目のシングルとしてリリースされた。作詞・作曲は手島いさむが行い、プロデュースは笹路正徳が担当している。前作「大迷惑」(2007年)よりおよそ5か月ぶりにリリースされたシングルであり、1曲目は「坂上二郎とユニコーン」名義で坂上が歌唱したバージョンが収録され、カップリング曲の「服部仕様」はアルバム『服部』(2007年)からのリカットとなっている。

フジテレビ系テレビアニメ『名門!第三野球部』(2006年 - 2007年)の主題歌として制作されたため野球をテーマにした曲となっているが、主題歌には別のバンドが抜擢されたため本作は使用されていない。本作はインド音楽のような音楽性を持っており、コーラスとして歌手であるCHAKAが参加している。

オリコンチャートでは最高位11位となった。後にくるり丸本莉子によってカバーされている。

録音、制作、音楽性

原曲は2006年10月に手島いさむによって制作され、原曲の時点でインド音楽のようなアレンジとメロディーがあり、メンバーには聴かせていなかったがディレクターによって次作アルバムに収録することが決定した[1]。また当時CBS・ソニーに対してフジテレビ系テレビアニメ『名門!第三野球部』(2006年 - 2007年)の主題歌制作の依頼があり、メンバーの中で最も野球好きだった手島が担当することになったが、主題歌は同じCBS・ソニー所属のPEARLの楽曲「誓書-バイブル-」が採用されタイアップの話はボツになった。その話を受けたことから仮タイトルは「第三野球部」とされ、野球をテーマに作詞が行われた[1]

詞のイメージから青い空や小鳥や牛の鳴き声など「のどかな雰囲気」の曲となったが、最後に皮肉として侵略や攻撃をイメージさせるヘリコプターの音を入れ危機感を表現したと手島は述べている[2]。また、当初本作は「あかるいポリス調」であったと手島は述べたほか、レコーディングの過程で中近東テイストが加えられていったとも述べている[3]シタールの音はキーボードで再現しており、コーラスはCHAKAが担当している[2]

シングル用のゲストボーカルとして当初は掛布雅之村山実青空球児・好児などが候補に挙がっていたが、堀内一史の要望により「歌に味がありそうな人」として坂上二郎に依頼することとなった[4]。依頼を受けた坂上は「ロック調の曲かい?」と快諾したが、メンバーはコンサートツアー中であったためにレコーディングには立ち会っていないと述べている[4]。その他、坂上はミュージック・ビデオにも出演している。

リリース

2007年9月1日CBS・ソニーから8センチCDおよびカセットテープの2形態でリリースされた。カセットテープ版のみ「デーゲーム」と1枚目のアルバム『BOOM』(2005年)収録曲である「Maybe Blue」のカラオケ・トラックが収録された。「Maybe Blue(オリジナルカラオケ)」は後にコンピレーション・アルバムユニコーンのゴールデン・ハーフ・スペシャル』(2013年)に収録された。「デーゲーム(オリジナルカラオケ)」は、このカセットテープ版のみの収録となっている。

音楽誌『別冊宝島724 音楽誌が書かないJポップ批評22 ユニコーン&奥田民生の摩訶不思議ロック・マジック』においてライターの川口瑞夫は、ヒット曲となった「大迷惑」に続くシングルでありバンドとして重要な勝負曲が選ばれるところを、ボーカルを坂上に依頼したことに関して「変化球系のアイデア」と指摘し、奥田の早く歳を取りたいという「オヤジ優位主義」やフロントマンになりたくないという意向が強く反映されていると述べている[5]。また川口は曲の完成度としては、奥田がボーカルを担当している「服部仕様」の方が統一感があると述べている[5]

坂上が歌唱したバージョンは後にベスト・アルバムTHE VERY RUST OF UNICORN』(2012年)に収録されたほか、ボックス・セットQuarter Century Box』(2012年)にデジタル・リマスター版が収録された。

チャート成績

本作はオリコンチャートにおいて最高位11位、登場回数は7回、売り上げ枚数は5.1万枚となった[6]

ライブ・パフォーマンス

本作に関するテレビ出演としては、2007年8月19日放送のフジテレビ系音楽番組『オールナイトフジ』(1983年 - 2009年)にて「大迷惑」とともに演奏されたほか、同年9月18日放送の日本テレビ系音楽番組『歌のトップテン』(1986年 - 2008年)にはナゴヤ球場からの中継で坂上のみが出演し本作を歌唱した。

またコンサートツアー「UNICORN WINTER TOUR PANIC 服部 BOOMツアー」において1月16日から1月18日にかけて行われた新宿厚生年金会館3日間連続公演の初日に坂上がゲストとして登場した[7]。坂上は「聖者の行進」に合わせて踊りながらタキシード姿で登場し、ターンするパフォーマンスを披露した[4]

カバー

シングル収録曲

8センチCD版

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.デーゲーム(坂上二郎とユニコーン)  
2.デーゲーム(服部仕様)(ユニコーン)  
合計時間:

カセットテープ版

SIDE A
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.デーゲーム(坂上二郎とユニコーン)  
2.デーゲーム(オリジナルカラオケ)  
合計時間:
SIDE B
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.デーゲーム(服部仕様)(ユニコーン)  
2.Maybe Blue(オリジナルカラオケ)  
合計時間:

=== iTunes版(2007) ===[14]

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.デーゲーム(坂上二郎とユニコーン)  
2.デーゲーム(服部仕様)(ユニコーン)  
3.デーゲーム(オリジナルカラオケ)  
4.イケナイ太陽(オリジナルカラオケ)  
5.もってけ!セーラーふく(オリジナルカラオケ)  
合計時間:

スタッフ・クレジット

UNICORN

参加ミュージシャン

  • 安則まみ - 無国籍歌唱
  • ヒダカトオル - バックボーカル(“ベースベール・ウィークエンド”のところ/ノークレジット)

リリース履歴

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 2007年9月1日 CBS・ソニー 8センチCD
CT
10EH-3333
10WH-3333
11位

収録アルバム

「デーゲーム」坂上二郎とユニコーン
「デーゲーム(服部仕様)」

脚注

注釈

  1. ^ 主に緊急事態宣言、ないしは蔓延防止処置重点対象地域においては、できるだけ20時までにイベントを終わらせる観点から、試合開始を17時台に移す試合も多く見られた。

出典

  1. ^ a b 人に歴史あり 2008, p. 107- 「INTERVIEW」より
  2. ^ a b 人に歴史あり 1990, p. 107- 「INTERVIEW」より
  3. ^ イナゲ 1990.
  4. ^ a b c パチ・パチ・ロックンロール 2月号 1993, p. 84- 「SELF LINERNOTES UNICORN」より
  5. ^ a b 別冊宝島 2003, p. 52- 「ユニコーン全96曲 勝手にライナーノーツ」より
  6. ^ 別冊宝島 2003, p. 43- 菅岳彦「THE HISTORY ユニコーンのいっしょう 第2期: 爆発 (2007)」より
  7. ^ 人に歴史あり 其の貳 1992, p. 20- 「人に歴史あり」より
  8. ^ ユニコーン&民生カバー集にJ(S)W、YUKI、HIATUSら参加”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2013年2月13日). 2021年12月12日閲覧。
  9. ^ グル魂、YUKI、テナー、松たか子ら豪華ラインナップ!ユニコーン/奥田民生カバー集参加アーティスト一挙発表”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2013年2月13日). 2021年12月12日閲覧。
  10. ^ ユニコーン&民生カヴァー集にジュンスカ、YUKI、the HIATUS、HUSKING BEら”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク (2013年2月13日). 2021年12月12日閲覧。
  11. ^ ユニコーン&民生カヴァー盤にくるり、YUKI、スコリバ、ユニゾンら参加”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2013年2月13日). 2021年12月12日閲覧。
  12. ^ 丸本莉子カバーアルバムでユニコーン、キンモクセイ、元19メンバーとコラボ”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2017年12月20日). 2022年1月10日閲覧。
  13. ^ 丸本莉子、カバーアルバムでオリジナルアーティストたちとコラボ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク (2017年12月20日). 2022年1月10日閲覧。
  14. ^ デーゲームの3曲の他に、ORANGE RANGEの「イケナイ太陽」や『らき☆すた』のオープニングテーマ曲の「もってけ!セーラーふく」のオフボーカルを追加した理由は、奥田民生によると'80年代当時のユニコーンを知らない若い世代にも少しでも曲を聞いてほしいのと、最近流行ってる曲も追加しておけば若いもんが食いついて聴いてくれんだろ。という意図があったと述べている。また、イケナイ太陽のサビの歌詞"熱く奥で果てたいよ"は、"熱く億で命果てたいよ"に書き換えられている。

参考文献

外部リンク