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== 近縁種 ==
== 近縁種 ==


=== ナンシセイバンゴイ(''Spinibarbus caldwelli'') ===
=== ナンシセイバンゴイ<ref>{{Cite book|和書 |title=日本動物図鑑 増補改訂版 |year=1947 |publisher=北隆館}}</ref>(''Spinibarbus caldwelli'') ===
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中国南部([[長江]]水系以南)に分布する<ref>{{Cite book|和書 |title=中国淡水魚類原色図集 |year=1982 |publisher=上海科技出版社 |author=農牧漁業部水産局、中国科学院水生生物研究所、上海自然博物館}}</ref>。形態、生態ともにセイバンゴイに酷似するが、背鰭の分岐軟条数がセイバンゴイは8であるのに対し、本種は殆どの個体において9~10であることで区別することができる<ref>{{Cite journal|author=Qiongying Tang, Huanzhang Liu, Xiuping Yang, and Tsuneo Nakajima|year=2005|title=Molecular and morphological data suggest that Spinibarbus caldwelli (Nichols) (Teleostei: Cyprinidae) is a valid species|url=https://www.researchgate.net/publication/225392093_Molecular_and_morphological_data_suggest_that_Spinibarbus_caldwelli_Nichols_Teleostei_Cyprinidae_is_a_valid_species|journal=ichtyological Research|volume=52|issue=1|page=80}}</ref>。


=== クサゴイ(''Spinibarbus denticulatus'') ===
=== クサゴイ<ref>{{Cite book|和書 |title=海南島淡水魚類譜 |year=1943 |publisher=海南海軍特務部政務局 |author=原田五十吉 |series=黎族及其環境調査報告 |ncid=BA37595281}}</ref>(''Spinibarbus denticulatus'') ===
: 出典:<ref>{{Cite book|和書 |title=海南島淡水魚類譜 |year=1943 |publisher=海南海軍特務部政務局 |author=原田五十吉 |series=黎族及其環境調査報告 |ncid=BA37595281}}</ref>
中国南部([[珠江]]水系以南)~ベトナム北部に分布する。成魚は体側が美しいピンク色に染まる。繁殖期は6~9月で、卵の直径は2.87~3.12mmとコイ科としては巨大である。卵は弱い粘着性を持つが、比重が小さく、水流によって容易に浮遊する。産み出された卵はある程度の距離を流下し、よどんだ水域に沈殿したのち発生すると考えられる<ref>{{Cite journal|author=易祖盛、陈湘粦、王春、林小涛|year=2004|title=倒刺鲃胚胎发育的研究|url=http://www.fishscichina.com/zgsckx/article/abstract/4477?st=alljournals|journal=中国水产科学|volume=11|issue=1|pages=65-69}}</ref>。
中国南部([[珠江]]水系以南)~ベトナム北部に分布する。成魚は体側が美しいピンク色に染まる。繁殖期は6~9月で、卵の直径は2.87~3.12mmとコイ科としては巨大である。卵は弱い粘着性を持つが、比重が小さく、水流によって容易に浮遊する。産み出された卵はある程度の距離を流下し、よどんだ水域に沈殿したのち発生すると考えられる<ref>{{Cite journal|author=易祖盛、陈湘粦、王春、林小涛|year=2004|title=倒刺鲃胚胎发育的研究|url=http://www.fishscichina.com/zgsckx/article/abstract/4477?st=alljournals|journal=中国水产科学|volume=11|issue=1|pages=65-69}}</ref>。



2024年2月14日 (水) 06:08時点における版

セイバンゴイ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: コイ目 Cypriniformes
: コイ科 Cyprinidae
亜科 : コイ亜科 Cyprininae
: セイバンゴイ属 Spinibarbus
: セイバンゴイ S. hollandi
学名
Spinibarbus hollandi
Oshima, 1919
和名
セイバンゴイ

セイバンゴイ(生蛮鯉[1]、中:何氏棘鲃、学名:Spinibarbus hollandi)は、コイ目コイ科に分類される淡水魚。

分布

台湾固有種。本来は台湾の東部、南部にのみ分布していたが、移植により全域で見られるようになった[2]

形態

体形は細長く、多少側偏し、大きな円鱗に覆われている。側線は完全。吻は突出し、口角には2対の口ひげがある。体色は青みがかった灰色で、腹面は銀白色。各鰭はオレンジ色を帯び、背鰭、尻鰭、尾鰭の外縁は黒く縁取られる。背鰭の棘状軟条はよく発達する。繁殖期には追星が現れる[2]

生態

流れの速い礫底の河川を好む[2]が、水質に対する適応力が高く、河川につながる用水路などにも進入する[3]。水中を活発に遊泳し、よく水面からジャンプする。水生昆虫、小魚、甲殻類、藻類などを食べる[2]

近縁種

ナンシセイバンゴイ[4](Spinibarbus caldwelli)

中国南部(長江水系以南)に分布する[5]。形態、生態ともにセイバンゴイに酷似するが、背鰭の分岐軟条数がセイバンゴイは8であるのに対し、本種は殆どの個体において9~10であることで区別することができる[6]

クサゴイ[7](Spinibarbus denticulatus)

中国南部(珠江水系以南)~ベトナム北部に分布する。成魚は体側が美しいピンク色に染まる。繁殖期は6~9月で、卵の直径は2.87~3.12mmとコイ科としては巨大である。卵は弱い粘着性を持つが、比重が小さく、水流によって容易に浮遊する。産み出された卵はある程度の距離を流下し、よどんだ水域に沈殿したのち発生すると考えられる[8]

脚注

  1. ^ 『脊椎動物大系 第3 魚』三省堂、1937年。 
  2. ^ a b c d Spinibarbus hollandi”. 中央研究院. 2023年12月19日閲覧。
  3. ^ 『[https://hps.tc.edu.tw/ee/10/105-15/book/01.pdf 生態調查技術手冊 校園與社區環境水資源暨生物資源調查]』臺中市政府教育局環境教育輔導團、2016年、42頁https://hps.tc.edu.tw/ee/10/105-15/book/01.pdf 
  4. ^ 『日本動物図鑑 増補改訂版』北隆館、1947年。 
  5. ^ 農牧漁業部水産局、中国科学院水生生物研究所、上海自然博物館『中国淡水魚類原色図集』上海科技出版社、1982年。 
  6. ^ Qiongying Tang, Huanzhang Liu, Xiuping Yang, and Tsuneo Nakajima (2005). “Molecular and morphological data suggest that Spinibarbus caldwelli (Nichols) (Teleostei: Cyprinidae) is a valid species”. ichtyological Research 52 (1): 80. https://www.researchgate.net/publication/225392093_Molecular_and_morphological_data_suggest_that_Spinibarbus_caldwelli_Nichols_Teleostei_Cyprinidae_is_a_valid_species. 
  7. ^ 原田五十吉『海南島淡水魚類譜』海南海軍特務部政務局〈黎族及其環境調査報告〉、1943年。 NCID BA37595281 
  8. ^ 易祖盛、陈湘粦、王春、林小涛 (2004). “倒刺鲃胚胎发育的研究”. 中国水产科学 11 (1): 65-69. http://www.fishscichina.com/zgsckx/article/abstract/4477?st=alljournals. 

関連項目