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大西直樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大西 直樹(おおにし なおき、1948年- )は、日本のアメリカ文化学者、国際基督教大学名誉教授。

経歴

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東京都生まれ。国際基督教大学教養学部およびアマースト大学卒。ICU大学院比較文化研究科博士後期課程満期退学、1990年「ピューリタン文学における予型論的想像力の変遷」で学術博士[1]。ICU教養学部教授(アメリカ文学・アメリカ学)[2]、2019年定年、特任教授を経て名誉教授。

学内の教育に加え、同学がインターネット上で「授業を体験」する機会〈オープン・コースウェア〉に出講し[注釈 1]、広く社会に開かれた教育機会に参画した[注釈 2]

公務

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著書

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単著

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  • 『ニューイングランドの宗教と社会』(彩流社、1997年)ISBN 4882024527NCID BA30911860
  • ピルグリム・ファーザーズという神話 作られた「アメリカ建国」』(講談社〈講談社選書メチエ131〉、1998年)ISBN 4062581310NCID BA35823556
  • エミリ・ディキンスン アメジストの記憶』彩流社〈フィギュール彩96〉、2017年。 NCID BB24396246 ISBN 9784779170980

共編著

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翻訳

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  • コンスタンス・ルーアク『オーデュボン伝 野鳥を描きつづけた生涯(平凡社、1993年)
  • D・H・ローレンス『アメリカ古典文学研究』(講談社〈講談社文芸文庫〉、1999年)
  • ヘンリー・D・ソロー『ウォーキング』(春風社、2005年)
  • デイヴィッド・シュトラウス『パーシヴァル・ローエル ボストン・ブラーミンの文化と科学』井上正男 監修・解説・訳者代表(彩流社、2007年)
  • エドウィン・S・ガウスタッド『アメリカの政教分離 植民地時代から今日まで』(みすず書房、2007年)
  • バーナード・ベイリン『世界を新たに-フランクリンジェファソン アメリカ建国者の才覚と曖昧さ』大野ロベルト 共訳(彩流社、2011年)
  • シンディー・マッケンジー、バーバラ・ダナ 編『空よりも広く エミリー・ディキンスンの詩に癒やされた人々』彩流社、2012年)
  • デイヴィッド・D・ホール『改革をめざすピューリタンたち ニューイングランドにおけるピューリタニズムと公的生活の変貌』(彩流社、2012年)
  • アダム・ザモイスキ『ショパン:プリンス・オブ・ザ・ロマンティックス』楠原祥子 共訳(音楽之友社、2022年)

論文

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脚注

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注釈

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  1. ^ オープンコースウェアの索引による[3]
  2. ^ 研究課題「アメリカ研究」の講義は4本を担当、降順で記す [4]
    1. 2017年〈Open Campus〉「アメリカ合衆国の成立」[5]
    2. 2014年度:一般教養:S2:アメリカ学[6]
    3. 2013年度〈Open Campus〉英語・翻訳・文学[7]エミリー・ディキンソン他
    4. 2012年度〈Open Campus〉「シェークスピアのソネットから見える世界」201[8][9]
  3. ^ 初期アメリカ学会「会則」(2020年4月1日 改正・施行)によると正式名称は1999年に日本語名を「初期アメリカ学会」に改称。設立時は同「初期アメリカ研究学会」、英語「Japanese Association of Early Americanists」であった。1996年5月26日、第68回日本英文学会大会シンポジウム(立正大学)「Early American Literatureの30年—植民地時代・建国期文学研究の視座−−」を契機として、賛同者を『Of Plymouth Plantation』読書会の参加者(国際基督教大学)[10][11]から得て学会を設立。学会は当初の目標にしたがって全国組織に改組し改称した。 1997年4月12日(土)第1回例会が、砧図書館地下一階第2会議室において開催される。以後、砧区民会館などを利用することもあったが、2001年まで、砧図書館を主な会場とした。アメリカ学会分科会「初期アメリカ研究」は、第33回年次大会(1999年6月6日(日)会場:大正大学)を機に開始する。例会会場は2001年6月9日(土)以降、成城大学に移動する。会場には砧区民会館、国際基督教大学、東京大学駒場も利用したが、主会場とした成城大学で2009年度まで開催したのち、上智大学四谷キャンパス、成城ホール、大東文化大学信濃町校舎、国際基督教大学において例会を開催(2009年–2011年)。上智大学に会場を移した2012年12月15日(土)は第1回総会を開き、理事を選出し、会場を学習院女子大学に移したのは2018年6月26日(火)である。初代評議員は2020年度に選出し、あわせて会則を掲載した。

    歴代の学会委員(1997–2020年度)

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    • 1997–2007年度、会長=大西直樹。
    • 2008–2011年度、会長・事務局=大西直樹。
    • 2012–2019年度、理事=荒木純子、石井紀子、石川敬史、岩井淳、遠藤泰生、大西直樹、小倉いずみ、佐久間みかよ、佐々木弘通、橋川健竜、増井志津代、森本あんり、和田光弘。
    • 2020年度、理事=荒木純子(学習院大学)、石井紀子(上智大学)、石川敬史(帝京大学)、岩井淳(静岡大学)、遠藤泰生(東京大学)、大西直樹(国際基督教大学)、小倉いずみ(大東文化大学)、佐久間みかよ 佐々木弘通(東北大学)、橋川健竜(東京大学)、増井志津代(上智大学)、森本あんり(国際基督教大学)、和田光弘(名古屋大学、※=役員の所属機関は2019年現在。)[12]
  4. ^ 『今、アメリカは』の寄稿者は斎藤 真、大西 直樹、青柳 清孝、古屋 安雄、Wasilewski, Jacqueline、田中 かず子、立川 明、小檜山 ルイ、後藤 新弥、鍛冶 智也、片桐 康宏、鈴木 典比古、近藤 健、最上 敏樹。ISBN 4523262195NCID BN12452628
  5. ^ 創刊時の題名『初期アメリカ研究学会ニューズレター』第1号(1997年3月22日)- 第20号(1999年10月10日)。第21号(1999年12月1日)以降、改題『Newsletter』、続刊[15]
  6. ^ 『アメリカと宗教』の寄稿者は森 孝一、大西 直樹、斎藤 真、小檜山 ルイ、梶原 寿、星野 俊也、上坂 昇、鈴木 有郷。
  7. ^ その他の編者: M・W・スティール、大西直樹、立川明、千葉杲弘、伊東辰彦。会議開催日: 2001年7月2日-同6日。

出典

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  1. ^ Transformation of typological imagination in Puritan literature』1990年(平成2年)3月23日。doi:10.11501/11390650https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I0000002282832024年3月11日閲覧 並列タイトル:ピューリタン文学における予型論的想像力の変遷。
  2. ^ シラバス(2008年度–2018年度)”. www.icu.ac.jp. Search Course and Syllabus. 国際基督教大学. 2024年3月12日閲覧。
  3. ^ 大西直樹”. ocw.info.icu.ac.jp. 教員から探す. 2024年3月12日閲覧。
  4. ^ 大西直樹(~2018年度 Instructor: ONISHI‚ Naoki) (2022年8月5日). “2017 [一般教養 S2:Introduction to American Literature]”. ocw.info.icu.ac.jp. Major Category: American Studies アメリカ研究 > [Open Campus] アメリカ合衆国の成立. 2024年3月12日閲覧。最終更新:
  5. ^ アメリカ合衆国の成立 OC20170715” (video). 2024年3月12日閲覧。更新:2019年9月13日。
  6. ^ S2:Introduction to American Studies 2014.05.21” (video). 2024年3月12日閲覧。
  7. ^ 英語・翻訳・文学 OC2013.08.17” (video). 2024年3月12日閲覧。
  8. ^ シェークスピアのソネットから見える世界”. ocw.info.icu.ac.jp (2013年3月23日). 2024年3月12日閲覧。更新:2013年6月5日。
  9. ^ シェークスピアのソネットから見える世界』。OC2013.03.23https://www.youtube.com/watch?v=UVy2kyM-olo2024年3月12日閲覧 
  10. ^ 秋山 健「William BradfordCotton Mather : 文体からみたNew England Mindの考察」『英文学研究』第41巻第1号、日本英文学会、1964年、59-71頁、doi:10.20759/elsjp.41.1_59ISSN 0039-3649 CRID 1390001205817768320
  11. ^ 社河内 一郎「Plymoth植民地の開拓,植民の経緯と未解明点の提示について」『広島経済大学研究論集』第3巻第1号、広島経済大学経済学会、1980年9月、1-16頁、ISSN 0387-1444 CRID 1050858707643970560。執筆者名欧文は、Shagouchi, Ichiro。
  12. ^ 当学会について”. 初期アメリカ学会. 2024年3月12日閲覧。
  13. ^ 『エミリ・ディキンスン アメジストの記憶』 2017, 「著者紹介」
  14. ^ 初期アメリカ研究学会ニューズレター 1997, NCID AA11565039
  15. ^ 『Newsletter』、初期アメリカ研究学会、東京、1999年12月1日、国立国会図書館書誌ID:032644290 全国書誌番号:01057007

関連項目

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