粤港澳大湾区都市間鉄道
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(珠江デルタ都市間鉄道から転送)
粤港澳大湾区都市間鉄道 | |
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概要 | |
通称 |
大湾区都市間鉄道 珠江デルタ都市間鉄道 |
現地表記 | 粤港澳大湾区城际铁路 |
現況 | 運営中 |
所在地 | 中華人民共和国広東省広州市 |
駅数 | 72 |
運営 | |
所有者 |
広州地下鉄(広仏地下鉄、広東城際) 広東鉄投(広珠城際) |
運営者 |
国鉄広鉄集団 広東城際 広州地下鉄 |
粤港澳大湾区都市間鉄道 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 粵港澳大灣區城際鐵路 |
簡体字: | 粤港澳大湾区城际铁路 |
拼音: | Yuègǎng'ào Dàwānqū Chéngjì Tiělù |
発音: | ユエガンアオ ダーワンチュー チャンジー ティエルー |
広東語発音: | Jyut6 gong2 ou3 daai6 waan1 keoi1 sing4 zai3 tit33 lou6 |
英文: | Pearl River Delta Metropolitan Region Intercity Railway System |
粤港澳大湾区都市間鉄道(えつこうおうだいわんくとしかんてつどう、英語:Pearl River Delta Metropolitan Region Intercity Railway System、PRDIR、略称:大湾区都市間鉄道)[1]、別名珠江デルタ都市間鉄道は、は、中華人民共和国広東省中心部である珠江デルタ(粤港澳大湾区)を走る都市間鉄道系統である。
各都市間通勤時間を1時間以内との目標を目指して鉄道建設が進んでいる。2023年現在、粤港澳大湾区都市間鉄道では4路線、72駅が開業し、運営距離は419km。1890kmの鉄道を計画中。[2]
沿革
[編集]都市間地下鉄の建設
[編集]- 1990年代 - 早期計画では、広仏ライトレールが広州市と仏山市を結ぶ予定があった。広州地下鉄1号線が計画・建設の時に西塱駅で準備建設を実施。
- 2002年から2018年 - 数段階で地下鉄広仏線が建設され、2010年11月3日に開業。
- 2021年 - 仏山市を広州南駅と結ぶ仏山地下鉄2号線が開業。
- 2022年 - 広州市番禺区と仏山市順徳区を結ぶ広州地下鉄7号線の美的大道 - 広州南駅間が開業。
→詳細は「広州地下鉄1号線 § 沿革」、および「広仏地下鉄 § 沿革」を参照
都市間鉄道の発足
[編集]- 2001年 - 広東省発展計画委員会が「珠江三角洲城際快速軌道交通線網規画」を批准[3]。
- 2005年3月16日 - 国務院が「環渤海京津冀地区、長江三角洲地区、珠江三角洲地区城際軌道交通網規画」を批准。
- 2009年9月 - 国家発改委が「珠江三角洲地区城際軌道交通網規画」(2009年修訂)」を批准。
- 2019年6月11日 - 広州地下鉄の運営会社である広州地鉄集団有限公司が全資本子会社広東城際鉄路運営有限公司を設立し、同社に広清都市間鉄道広州北 - 清遠間、広仏環状線広州北 - 白雲機場北(ターミナル2)間、广仏肇都市間鉄道広州南 - 仏山西(同駅除く)間および珠三角都市間軌道交通調度指揮センターなどの管理業務を委託[7][8]。
- 2020年7月30日 - 国家発改委が「粤港澳大湾区(城際)鉄路建設規画」を批准。2025年までに4700キロの線網を建設し、広州・深圳など大湾区のメイン都市をカバーすることと、2035年までに5700キロの線網を建設し、大湾区内に県級以上全ての行政区をカバーすることを目指す[9]。
- 2021年9月4日 - 広東省人民政府が「広東省総合交通運輸体系『十四五』発展規画」を公表。広仏江珠都市間鉄道東平 - 江門間、肇順南都市間鉄道、広仏環状線西環線を「粤港澳大湾区(城際)鉄路建設規画」近期建設プロジェクトに統括。[1]
- 2020年11月15日 - 珠江口西岸のハブ駅である江門駅が開業[10]。
- 2021年10月27日 - 都市間鉄道業務の準備として、深圳地下鉄の運営会社である深圳市地鉄集団が全資本子会社深圳深鉄城際鉄路運営有限公司を設立。
- 2021年12月29日 - 珠江デルタ都市間鉄道建設プロジェクトおよび広東珠三角城際軌道交通有限公司の管理権を広州地鉄集団に移行。广仏肇都市間鉄道、莞惠都市間鉄道、穂深都市間鉄道、広清都市間鉄道、広仏環状線がすべて広州地鉄集団によって運営・管理する。[11]
- 2022年12月27日 - 広東鉄投集団が所持の珠三角城際公司74.54%株権を全て広州地鉄集団に譲渡[12]。
路線
[編集]路線 | 発着駅 | 駅数 | 営業キロ | 開業日期 | 車両編成 | 所有者 | 運営者 | 所属都市圏 | ||
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広仏地下鉄 | 新城東 | 瀝滘 | 25 | 39.6 | 2010年11月3日 | 4B[注 1] | 広仏軌道交通 | 広州地鉄集団 | 広州 | |
広珠都市間鉄道[注 2] | 広州南 | 珠海 | 16 | 150.925 | 2011年1月7日 | 8C[注 3] | 広珠城際 | 国鉄広鉄集団 | 広州、珠江口西岸 | |
小欖 | 江門 | 4 | 26.609 | 珠江口西岸 | ||||||
珠機都市間鉄道 | 珠海 | 珠海長隆 | 6 | 16.86 | 2020年8月18日 | 珠江口西岸 | ||||
広仏肇都市間鉄道 | 広州 | 肇慶 | 12 | 111 | 2016年3月30日 | 珠三角城際 | 国鉄広鉄集団 (未来は広東城際に移行[注 4][11]) |
広州 | ||
莞惠都市間鉄道 | 東莞西 | 小金口 | 18 | 103.1 | 深圳 | |||||
穂深都市間鉄道 | 広州東 | 深圳機場 | 17 | 97 | 2019年12月15日 | 広州、深圳 | ||||
広清都市間鉄道 | 花都 | 清城 | 6 | 38.2[13] | 2020年11月30日 | 広東城際 (広州地下鉄) |
広州 | |||
広仏環状線(東環線) | 花都 | 白雲機場北 | 4 | 22.6[13] | 広州 | |||||
總計 | 105 | 418.634 | - | - | - | - | - |
今後の発展
[編集]事業中・計画中路線
[編集]路線 | 発着駅 | 駅数 | 営業キロ | 予定開業日期 | 車両編成 | 所有者 | 運営者 | 所属都市圏 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
珠機都市間鉄道 | 珠海長隆 | 珠海機場 | 4 | 22.38 | 2023年 | 8C | 広珠城際 | 国鉄広鉄集団 | 珠江口西岸 | ||
広清都市間鉄道北延伸線 | 清城 | 省職教城 | 4 | 19.7 | 2024年 | 珠三角城際 | 広東城際[14] (広州地下鉄) |
広州 | |||
広仏環状線[15][16] | 東環延伸/南環線 | 竹料 | 仏山西 | 14 | 81.682 | 2023年 | |||||
西環線 | 仏山西 | 花都 | 9 | 47.01 | 2027年 | 広仏西環城際 | |||||
穗深都市間鉄道 | 北延伸線 | 白雲機場北 | 新塘南 | 10 | 55.1 | 2023年 | 珠三角城際 | ||||
南延伸線 | 深圳機場 | 前海 | 3 | 15.15 | 2025年 | 深圳市地鉄集団 | 深圳深鉄 (深圳地下鉄) |
深圳 | |||
南再延伸線[15][16] (皇崗口岸連絡線) |
前海 | 皇崗口岸 | 2 | 近期建設 | |||||||
琶洲支線 | 広州蓮花山[17] | 琶洲 | 2 | 17.621 | 2023年 | 珠三角城際 | 広東城際 | 広州 | |||
仏莞都市間鉄道 | 番禺[18] | 東莞西 | 7 | 36.681 | 2023年 | 広州、深圳 | |||||
深恵都市間鉄道 | 本線 | 前海保税区 | 恵東北 | 11 | 58.9 | 2026年 | 8D/8C | 深圳市地鉄集団 | 深圳深鉄 (深圳地下鉄) |
深圳 | |
大鵬支線[19] | 竜城 | 新大 | 6 | 39.39 | 2026年 | 8D | |||||
深大都市間鉄道 (深圳地下鉄33号線) |
機場北 | 聚龍 | 11 | 69.19 | 2026年 | 8D | |||||
広花都市間鉄道 (広州地下鉄18号線北延伸線) |
広州東 | 花城街 | 8 | 39.6 | 2027年 | 広州地鉄集団 | 広東城際 (広州地下鉄) |
広州 | |||
南中珠都市間鉄道[20][15] (広州地下鉄18号線北延伸線) |
近期建設 | ||||||||||
芳白都市間鉄道 (広州地下鉄22号線北延伸線) |
芳村 | 機場北 | 12 | 41 | 2027年 | ||||||
仏穂莞都市間鉄道[15][16] (広州地下鉄28号線) |
鷺洲 | 松山湖 | 近期建設 | ||||||||
莞恵都市間鉄道[15][16] | 小金口 | 惠州北 | 深圳 | ||||||||
塘厦 - 竜崗都市間鉄道[15][16] | 塘厦 | 竜崗 | |||||||||
広深中軸都市間鉄道[15][16] (常平 - 竜華都市間鉄道) |
常平 | 竜華 | 広州、深圳 | ||||||||
肇順南都市間鉄道[15][16] | 広州 | ||||||||||
広仏江珠都市間鉄道[15][16] | 東平 | 江門 | 広州、珠江口西岸 |
注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “广东省综合交通运输体系“十四五”发展规划” (PDF). 广东省人民政府 (2021年9月4日). 2022年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月20日閲覧。
- ^ a b “珠江三角洲地区城际轨道交通网规划(2009年修订)通过批准”. 国家发改委基础产业司网站 (2010年8月13日). 2019年9月7日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “广东珠三角城际快速轨道网规划确定”. 央视国际网络 (2001年6月28日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ “国务院原则通过京津冀等城际轨道交通网规划”. 腾讯网 (2005年3月16日). 2015年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月2日閲覧。
- ^ “《环渤海京津冀地区、长江三角洲地区、珠江三角洲地区城际轨道交通网规划》内容简介”. 国家发改委基础产业司网站 (2005年7月20日). 2012年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月2日閲覧。
- ^ “城际轨道交通网助“珠三角”转型升级”. 新浪网 (2010年9月7日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月2日閲覧。
- ^ 南方都市报 (2019年9月6日). “打造轨道上的大湾区!广东城际铁路运营有限公司正式揭牌”. 2020年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月7日閲覧。
- ^ “廣東城際鐵路運營有限公司正式揭牌”. 香港商報網 (2019年9月6日). 2020年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月7日閲覧。
- ^ “国家发展改革委关于粤港澳大湾区城际铁路建设规划的批复”. 国家发改委基础产业司网站 (2020年8月3日). 2020年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月8日閲覧。
- ^ “珠西综合交通枢纽江门站15日起售票运行”. 新华社. (2020年11月13日). オリジナルの2020年11月16日時点におけるアーカイブ。 2020年11月14日閲覧。
- ^ a b 谭超 (2022年1月11日). “广州地铁加快布局“地铁+城际”业务”. 南方日报. オリジナルの2022年1月11日時点におけるアーカイブ。 2022年1月11日閲覧。
- ^ 孙丽朝 (2022年12月30日). “珠三角城际公司大股东易主 广东铁投股份划拨广州地铁”. 中国经营报. オリジナルの2022年12月30日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “定了!广清城际、广州东环城际11月30日正式开通运营啦!”. 广东城际 (2020年11月28日). 2020年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月28日閲覧。
- ^ 李天研 (2019年9月7日). “广州地铁将运营三段城际轨道” (中国語). 广州日报. オリジナルの2019年9月7日時点におけるアーカイブ。 2019年9月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 广东省综合交通运输体系“十四五” 发展规划
- ^ a b c d e f g h “近期建设项目表”. 2021年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月29日閲覧。
- ^ “广东省交通运输厅关于佛莞城际广州南站至望洪站段车站站名命名方案的批复” (2020年11月26日). 2021年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月4日閲覧。
- ^ “广佛环线这些站点更名了!” (2020年8月20日). 2020年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月29日閲覧。
- ^ “深惠城际大鹏支线铁路工程环境影响报告书征求意见稿信息公开” (2020年11月2日). 2020年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月6日閲覧。
- ^ “任务7 - 广州市人民政府门户网站”. 2022年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月11日閲覧。