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珠算名人位決定戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

珠算名人位決定戦(しゅざんめいじんいけっていせん)は、日本珠算連盟が主催する珠算界の最高峰を決定する珠算の競技会である。勝者には「珠算名人」の称号が与えられる。

概要

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参加資格

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(2021年名人位決定戦現在)

競技方法

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(2008年名人位決定戦現在)

1.予選(1回戦) 前回名人を除く参加者で次の順で7種目を制限時間内に行い、1種目100点満点で採点し700点満点の合計点の上位31名を選ぶ。
問題の程度(いずれも紙に印刷してあり、答えを3桁ごとのカンマつきの数字で書く)

種目 問題数 制限時間 問題例
かけ算 20題(無名数1~10問目、名数11~20問目) 3分 521,904×72,951=
729.51×495.194=
法実合わせて11桁の問題、小数が出てくる問題が約半数、答えが小数の場合は、無名数問題は小数第4位未満、名数問題は円位未満を四捨五入する。
わり算 20題(無名数1~10問目、名数11~20問目 余りを出す問題2題) 3分 49,137,665,028÷746,308=
0.707806÷0.896354=
法商合わせて11桁の問題、小数が出てくる問題が約半数、答えが小数の場合は、無名数問題は小数第4位未満、名数問題は円位未満を四捨五入する。
また、2問だけ答えを整数で求め、余りを記入する問題がある。
みとり算 10題(うち補数1題) 3分 5桁から11桁の数が縦に15個
5桁~11桁で15口、数字数が120字の問題。
10問のうち、6問が加算のみ。4問は15口中5口が引き算。1問だけ答えが負になる。整数の問題のみ。
伝票算 10題 3分 5桁から9桁の数が書いてある紙を15枚計算
5桁~9桁で15口、数字数が100字の問題。加算のみ。
かけ暗算 20題(無名数1~10問目、名数11~20問目) 1分 462×391=
7,263×65=
39×5,936=
法実合わせて6桁の問題が20問、整数のみ。
わり暗算 20題(無名数1~10問目、名数11~20問目) 1分 245,098÷427=
法商合わせて6桁で整除できる問題が20問、問題も答えも整数のみ。
みとり暗算 10題(うち補数1題) 1分20秒 3桁から6桁の数が縦に15個
3桁~6桁で15口、数字数が60字の問題。
10問のうち、6問が加算のみ。4問は15口中5口が引き算。1問だけ答えが負になる。整数の問題のみ。

2.2回戦以降・・・上位15名と前回名人の16名によるトーナメント戦
 ① 問題の程度は予選問題の後半型(かけ算、わり算は名数問題のみ)の問題が7種目あり、問題数や制限時間、競技方法が異なる。

種目 問題数 2・3回戦の
制限時間
4回戦以降の
制限時間
備考
かけ算
6題 54秒 36秒 すべて名数の問題
わり算
みとり算 3題 加算2題、加減算1題
伝票算
かけ暗算
6題 18秒 12秒 すべて名数の問題
わり暗算
みとり暗算 3題 24秒 16秒 加算2題、加減算1題

 ② 競技の進め方

  • 種目の順番はその都度、司会から発表される。
  • 2人ずつで対戦し、全問終了したら挙手する。
  • 点数の高いほうを勝ちとする。両者満点の場合は、早く挙手したほうを勝ちとし、満点以外の同点の場合は、引き分けとする。
  • 日本シリーズと同じように先に4勝したほうが勝ちになり、上位に進める。
  • 名人位(1位)を決める時は、最初の種目は抽選、2種目目からは、前の種目で負けた選手が選ぶ。

歴代の珠算名人

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珠算永世名人位

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本大会において、3期連続で名人位を獲得し、本人の申請があったときは、「珠算永世名人」の称号が与えられる。現在のところ、以下の選手が珠算永世名人位である。

  • 初代永世名人 松村諭美子
  • 二代永世名人 西田三智子
  • 三代永世名人 波多野優香
  • 四代永世名人 土屋宏明

脚注

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  1. ^ 十五代珠算名人位決定戦
  2. ^ 十六代珠算名人位決定戦
  3. ^ 十七代珠算名人位決定戦
  4. ^ 十八代珠算名人位決定戦
  5. ^ 十九代珠算名人位決定戦
  6. ^ 二十代珠算名人位決定戦
  7. ^ 二十一代珠算名人位決定戦
  8. ^ 二十二代珠算名人位決定戦
  9. ^ 二十三代珠算名人位決定戦

外部リンク

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