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田上王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

田上王(たがみおう/たがみのおおきみ、生没年不詳)は、奈良時代皇族。系譜は未詳。官位正五位下縫殿頭

経歴

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正倉院南倉御物の緑綾袍に、「東大寺大歌袍、天平勝宝四年(752年)四月九日」(右衽裏)、「田上王」(右袖口裏)と見える[1][2]

淳仁朝天平宝字7年(763年)正月、桑原王とともに無位から従五位下に昇叙されているところから[3]、三世王以上であることが分かる。その後、称徳朝ではしばらく不遇をかこつが、神護景雲4年(770年)5月、桑原王の後任の縫殿頭に任命される[4]。縫殿頭は翌宝亀2年(771年)7月に石城王と交替するが[5]光仁朝においてはその後も、従五位上正五位下と昇進している。

官歴

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続日本紀』による。

脚注

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  1. ^ 「正倉院御物の銘識に現われた人々」
  2. ^ 「正倉院古裂銘文集成」
  3. ^ 『続日本紀』巻第二十四、廃帝 淳仁天皇 天平宝字7年正月9日条
  4. ^ 『続日本紀』巻第三十、称徳天皇 神護景雲4年5月9日条
  5. ^ 『続日本紀』巻第三十一、光仁天皇 宝亀2年7月23日条

参考文献

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