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田久保真見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

田久保 真見(たくぼ まみ)は、日本作詞家

演歌、歌謡曲、ポップス、CM、アニメ・ゲームなどのキャラクターソングなど、幅広いジャンルの作詞を手掛けている。

概略

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作詞を手がけた1995年リリースのキム・ヨンジャの「涙の鎖」がオリコンの歌謡曲演歌チャート1位を獲得[1]、1996年の第29回日本作詩大賞に入賞[2]するなどし、一般に名が知られるようになった。

2006年には、大ヒットした映画『NANA』の続編である『NANA2』の劇中歌「Truth」(歌:伊藤由奈)の作詞を手がける[3]

2012年、あさみちゆきの「新橋二丁目七番地」で第45回 日本作詩大賞、優秀作品賞を受賞した。

2016年には、堀内孝雄の「空蝉の家」で第49回日本作詩大賞の大賞を受賞した。

また、アニメ・ゲーム「遙かなる時空の中で」シリーズでは始期からかかわり、手掛けたキャラクターソングは、約160曲にものぼる。その全楽曲を収録した『遙かなる時空の中で 田久保真見 言の葉集』(全4巻)が2018年に発売され、本人がその全曲をひとつひとつ解説した、別冊のライナーノーツ ~問わず語り~ は、ファンの間で大きな話題となった。

アニメ、Jポップ、演歌、歌謡曲、全てのジャンルでオリコン一位を獲得する。

認知症を題材にした湯原昌幸「菜の花」や、空き家を題材にした堀内孝雄「空蝉の家」など、社会問題を取り上げた作品の評価も高い。


また、日本演歌の大御所である作曲家・船村徹のオリジナルアルバムに抜擢され、参加した。

2019年には、上沼恵美子のシングル「時のしおり」が発売。この歌は、東京オリンピック、万博、震災をテーマに書かれており、昭和、平成、令和の三つの時代を不器用に生き抜く日本人への、熱い応援歌となっている。新曲発表が行われた「ABCラジオ祭り2019」では、万博記念公園に35000人もの人々が集まり、話題となった[4]

2020年、コロナ禍を戦う人達へのエール曲、五木ひろし「365本のひまわり」は、ネットで話題となった。

2023年、大月みやこのデビュー60周年記念曲「今も…セレナーデ」を手掛ける。

評論家である小西良太郎の最後のプロデュース作品に抜擢され、秋元順子の「プラトニック」を手掛ける。

2024年、坂本冬美の新境地と言われる「ほろ酔い満月」を手掛ける。

2024年、伍代夏子の「いのちの砂時計」にて、今までにない新しい命の歌を提案する。

また、横浜にフランスアンティークのショップを3店舗、展開している。

略歴

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  • 1996年、キム・ヨンジャ「涙の鎖」で第29回日本作詩大賞入賞。
  • 2005年、音羽しのぶ「二年酒」で第38回 日本作詩大賞入賞。
  • 2006年、映画『遙かなる時空の中で~舞一夜~』イメージ曲「玉響のしずく」を手掛ける。映画『NANA2』劇中歌の伊藤由奈「Truth」を手掛ける。
  • 2007年、北山たけし「男鹿半島」で第40回 日本作詩大賞入賞。
  • 2008年、日本・ベトナム外交関係樹立35周年記念曲、杉良太郎「永遠の輪」を手掛ける。
  • 2012年、あさみちゆき「新橋二丁目七番地」で第45回日本作詩大賞、優秀作品賞受賞。
  • 2013年、北島三郎「百年の蝉 / おとこ節」が発売。大月みやこ 50周年記念曲「いのちの海峡」がレコード大賞、最優秀歌唱賞を受賞。水森かおり「伊勢めぐり」で第46回日本作詩大賞入賞。
  • 2014年、北山たけし「有明海」で第47回 日本作詩大賞入賞。
  • 2015年、テレビ東京系ドラマ『三匹のおっさん2』の主題歌、和田アキ子が歌唱する「晴レルヤ」を手掛ける。大月みやこ「愛のかげろう」で第48回 日本作詩大賞入賞。
  • 2016年、堀内孝雄「空蝉の家」で第49回日本作詩大賞の大賞を受賞。
  • 2018年、シリーズのほとんどを手掛けた、約160曲収録の「遙かなる時空の中で 田久保真見 言の葉集(全4巻)」が発売。大月みやこ「海鳴りの駅」で第51回 日本作詩大賞入賞。
  • 2019年、五木ひろし 55周年記念曲「麗しきボサノヴァ / 和み酒」が発売。大月みやこ「涙川」で、第52回 日本作詩大賞入賞。上沼恵美子 「時のしおり」が発売。
  • 2020年、大月みやこ「氷雪の岬」、北山たけし「龍神海峡」の2曲が第53回 日本作詩大賞入賞。コロナ禍を戦う人達へのエール曲、五木ひろし「365本のひまわり」は、ネットで話題となった。
  • 2021年、大月みやこ「夢のつづきを」で第54回 日本作詩大賞入賞。
  • 2023年、大月みやこ「今も…セレナーデ」で第56回 日本作詩大賞入賞。

作詞楽曲

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あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
  • 走裕介「篠突く雨」「寄り添い月」
  • 服部浩子「三日月海峡」「おんなの情歌」「乱れ酒」「未練の花」「陽炎坂」
  • 花岡優平「東京エゴイスト」「部屋の灯り」
  • 浜圭介「ママ」「野球~キャッチボール~」
  • 林あさ美「空になりたい涙」
  • 原田悠里「涙しぐれ」
  • ハン・ジナ「ガラスの部屋」「愛は水平線」他
  • Bitter & Sweet涙の糸で
  • 日吉ミミ「いのちのしずく」
  • 平井菜水「お願いだから」「誕生物語」「信じてる」
  • 藤原浩「あの日のひまわり」「北の三丁目」「やっと出逢えたふたり」「迷い月」
  • 船村徹「マッチ箱のよな駅」
  • 堀内孝雄「空蝉の家」(第49回 日本作詩大賞受賞)「みんな少年だった」
ま行
  • 前川清「火遊び」「心にくちづけて」
  • 真木柚布子「紫のマンボ」「ホタルの恋」「砂の城」
  • 松尾雄史「サハリン航路」
  • 松川未樹「おんなの祭り」
  • 美川憲一「涙はキランの泉」「グランパの黒猫」
  • 水森かおり「月待ちの滝恋歌」「伊勢めぐり
  • 三田明「月の港ボルドー」「君に似た女」
  • みやさと奏「運命の海峡」「逢いたくて金沢」「海猫のら」
  • 森進一「時代の河よ」「人生ひたすら」「月のエレジー」
  • 森昌子「みぞれ酒」「そんな恋酒場」
  • 門戸竜二「デラシネ~根無し草~」「浮き草かぞえ唄」
や行
  • 山内惠介恋文」「昼顔」「弱虫」「月の揺りかご」
  • 山本あき「十六夜化粧」「大阪さみしがり」「想い出トランプ」「金沢わすれ雨」「卑怯者」
  • 山本譲二「放浪う…ままに」「放浪酒」「夜桜哀歌」他
  • 湯原昌幸「菜の花」「星になるまで」他
わ行

脚注

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  1. ^ 歌ネット:言葉の達人/田久保真見さん(2020年4月22日)
  2. ^ 第29回 日本作詩大賞(2020年4月22日)
  3. ^ 作詞は山本成美との共作となっている。
  4. ^ 上沼恵美子が万博で熱唱、3万5千人集まる(2020年4月22日閲覧)

外部リンク

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