異常液体
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異常液体(いじょうえきたい)とは、典型的な液体の諸法則のいずれかがなりたたない液体を指す[1]。以下にその例を示す。
- 温度が上昇すると表面張力が増大するもの[2]。
- 蒸発熱と沸点に関するトルートンの法則がなりたたないもの。
- 温度と蒸気圧の関係が典型的でないもの[4]。
- 固化すると体積が増えるもの。
- 負の熱膨張を示す(温度が上昇すると体積が小さくなる)もの[5]。
- 水(0 °C - 3.984 °Cの範囲)
- 表面張力に関するラムゼー・シールズの式[注釈 1]に従わないもの[6]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 異常液体「化学辞典 第2版」.
- ^ a b Mima 1958.
- ^ Rafael 2004.
- ^ Sato 1951.
- ^ 梶原ほか 2010.
- ^ ラムゼー-シールズの式「化学辞典 第2版」.
参考文献
[編集]- 「異常液体」『「化学辞典 第2版」森北出版』 。コトバンクより2022年3月16日閲覧。
- 美馬源次、倉貫好雄「液体金属とフラックスとの間の界面張力に関する研究(第2報)Snとフラックスとの間の界面張力について」『日本金属学会誌』第22巻第2号、日本金属学会、1958年、95-99頁、doi:10.2320/jinstmet1952.22.2_95、ISSN 0021-4876。
- Digilov, Rafael M; Reiner, M (2004-01-01). “Trouton s rule for the law of corresponding states”. European Journal of Physics 25 (1): 15–22. doi:10.1088/0143-0807/25/1/003. ISSN 0143-0807 .
- 佐藤一雄「物性常数計算尺」『化学機械』第15巻第2号、化学工学会、1951年、78-84頁、doi:10.1252/kakoronbunshu1937.15.78、ISSN 0368-4784。
- 梶原行夫; 乾雅祝; 松田和博「25pXA-9 ゆらぎに着目した液-液相転移研究II(25pXA 液体,領域6(金属,超低温超伝導・密度波))」『日本物理学会講演概要集』、日本物理学会、2010年。doi:10.11316/jpsgaiyo.65.2.4.0_762_3 。2022年1月17日閲覧。
- 「ラムゼー-シールズの式」『「化学辞典 第2版」森北出版』 。コトバンクより2022年3月16日閲覧。