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白鬚橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
白髭橋から転送)
東京都荒川区から(2008年1月)
東京都道306号標識
東京都墨田区から(2015年4月)
東京スカイツリーから(2016年4月)

白鬚橋(しらひげばし)は、隅田川にかかるで、東京都道306号王子千住夢の島線明治通り)を通す。西岸は荒川区南千住三丁目と台東区橋場二丁目を分かち、東岸は墨田区堤通一丁目と二丁目を分かつ。橋名は東岸にある「白鬚神社」に因む。なお、白「」(くちひげの意)と誤記されることがあるが、白「」(あごひげの意)が正しい表記である。

歴史

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創架は1914年大正3年)5月。近在の人々が基金を募って資本金を作り「白鬚橋株式会社」を設立、大正2年4月に着工して約一年で完成した木橋である。長さは一三〇間(約230m)であったと伝えられる。橋に番小屋を置き、大人一人1銭の通行料を取った[1]が、当時は渡し舟も多く走り、経営は苦しかったという。後に2銭に値上げするも間に合わず橋の維持に支障をきたすようになり、1925年(大正14年)に東京府が買い取った。

大震災の被害にあったわけではないが、東京都の都市計画事業による一等大路第三類第16号線なる環状道路(現在の明治通り)の隅田川を横断する箇所ということで、鉄橋に架換えることとし、現在の橋に架け替えられることとなった[2]

もともと「橋場の渡し」と「白鬚の渡し」という渡船場があった場所であり、特に橋場の渡しは江戸時代文禄3年(1594年)に千住大橋が完成して主だった街道筋が移されるまでは、隅田川を渡る中心地であった。伊勢物語での東下りの中で主人公(在原業平と同一視される)が有名な「言問」の歌を詠んだのはこの渡しとされる。

橋の概要

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  • 構造形式: 下路式ブレースドリブドタイドアーチ橋
  • 橋長: 167.6メートル[1]
  • 幅員: 24.1メートル[1]
  • 鋼材重量:1,923トン[1]
  • 着工: 昭和3年(1928年)7月[1]
  • 竣工: 昭和6年(1931年)6月[1]
  • 施工主体: 東京府
  • 橋梁設計: 増田淳
  • 橋桁製作: 川崎造船所
  • 同様形式の橋:旭橋

路線バス

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作品

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隣の橋

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(上流) - 千住汐入大橋 - 水神大橋 - 白鬚橋 - 桜橋 - 言問橋 - (下流)

関連項目

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脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f 飯田雅男『橋から見た隅田川の歴史』文芸社、2002年6月、212頁。ISBN 4-8355-3894-3 
  2. ^ 『隅田川の橋』墨田区立緑図書館〈墨田区立図書館叢書8〉、1993年3月、61頁。 
  3. ^ 『橋はかたる』墨田区教育委員会社会教育課、1983年3月、13頁。 

外部リンク

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座標: 北緯35度43分41秒 東経139度48分35秒 / 北緯35.72806度 東経139.80972度 / 35.72806; 139.80972