百地章
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ももち あきら 百地 章 | |
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生誕 | 1946年10月4日(78歳) |
研究分野 | 法学(憲法学) |
研究機関 |
愛媛大学法文学部 日本大学法学部 国士舘大学政治学研究科 |
出身校 |
静岡大学(学士) 京都大学(修士・博士) |
プロジェクト:人物伝 |
百地 章(ももち あきら、1946年[1]10月4日[2] - )は、日本の法学者(憲法学)。 博士(法学)(京都大学・論文博士・1993年)。日本大学名誉教授[3]。国士舘大学特任教授[4]。
経歴
[編集]- 1946年 - 静岡県[1]出身。
- 1965年 - 静岡県立浜松北高等学校卒業[5]
- 1969年 - 静岡大学人文学部法経学科卒業
- 1971年 - 京都大学大学院法学研究科修士課程修了[3]
- 1971年 - 愛媛大学法文学部助手(のち助教授)
- 1985年 - 愛媛大学法文学部教授
- 1993年3月23日 - 博士(法学)取得(京都大学、論文博士(乙号)、タイトル『憲法と政教分離』」)[6]。
- 1994年 - 日本大学法学部教授[3]( - 2016年)
- 2009年 - 国士舘大学大学院客員教授[4]
- 2017年 - 日本大学名誉教授
- 2017年 - 国士舘大学特任教授[7]
人物
[編集]- 静岡大学では「生長の家学生会全国総連合」で民族派学生運動に関与[8][9]。全日本学生文化会議の結成にも関与し第1回大会「日本の文化と伝統を護る学生の集い」を運営した。
- 安倍晋三のブレーンの一人[9]。2012年自由民主党総裁選挙の際は、「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」発起人に名を連ねた[10]。
- 日本会議の政策委員を歴任[11]。
- 谷口雅春先生を学ぶ会機関誌「谷口雅春先生を学ぶ」の編集人なども務めた[12]。
- 「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会(民間憲法臨調)事務局長[13]。
主張
[編集]- 皇位継承問題に関しては、男系による皇統護持を主張し、女系となる女性宮家創設の動きを批判している[14]。
- 国旗国歌問題では教職員組合の反対を“妨害活動”と批判している[15]。
- 憲法改正論議においては改憲の立場をとる[16][17][18][19]。
- 平和安全法制についても西修や浜谷英博、長尾一紘と共に合憲の立場を採る[21]。
- 選択的夫婦別姓制度に反対。「家族の絆と一体感を破壊し、家族を崩壊させかねない」などと述べている[22]。1996年には、選択的夫婦別姓制度導入に反対する「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会」の呼びかけ人を務めた[23]。
- 天皇の発言について、「憲法が天皇の政治への関与を禁じている中で、陛下の言葉や考えそのままに政治が動いていいのかという疑問がある。」などと述べている[24]。
批判
[編集]所属学会
[編集]社会的活動
[編集]- 日本会議常任理事・政策委員
- 神道政治連盟政策委員
- 「21世紀の憲法と日本」有識者懇談会事務局長
- 「美しい日本の憲法をつくる国民の会」幹事長
- 産経新聞「正論」執筆メンバー
- 国家基本問題研究所理事
- 英霊にこたえる会副運営委員長
- 日本を守る愛媛県民会議(現・日本会議愛媛県本部)運営委員長(元)
- 愛媛県公文書公開審査会会長(元)
- 愛媛県個人情報保護審議会会長(元)
- さいたま市精神医療審査会委員(前)
- 千葉県の教育を元気にする有識者会議委員[27](元)
- 「朝日・グレンデール訴訟を支援する会」代表
著書
[編集]- 『憲法と政教分離』(成文堂、1991年)
- 『政教分離とは何か 争点の解明』(成文堂、1997年)
- 『靖国と憲法』(成文堂、2003年)
- 『憲法の常識 常識の憲法』(文藝春秋[文春新書]、2005年)
- 『憲法と日本の再生』(成文堂、2009年)
- 『日本国憲法 八つの欠陥』(扶桑社新書、2021年)
- 『憲法における天皇と国家』(成文堂、2024年)
共著
[編集]- ゲアハルト・ライプホルツ『現代民主主義の構造問題』(木鐸社、1974年)- 阿部照哉・初宿正典・平松毅と共訳
- 『憲法Ⅰ 総論・統治機構』(成文堂、1986年)- 佐藤幸治・渡辺良二・平松毅・浦部法穂と
- 『国家と宗教の間―政教分離の思想と現実』(日本教文社〈教文選書〉、1989年)- 大原康男・阪本是丸と
- 『世界憲法集』(有信堂、1991年)- 阿部照哉・畑博行編、共訳
- 『新憲法のすすめ―日本再生のために』(明成社、2001年)- 大原康男ほか
- 『日本人なら知っておきたい靖國問題』(青林堂、2007年)
明成社ブックレット
[編集]- 『「人権擁護法」と言論の危機―表現の自由と自由社会を守れ!』(明成社、2008年)
- 『外国人の参政権問題Q&A』(明成社、2009年、改訂版2010年)
- 櫻井よしこ・竹田恒泰との共著『「女性宮家創設」ここが問題の本質だ!!』日本会議編(明成社、2012年)
- 『女子の集まる憲法おしゃべりカフェ』(監修)(明成社、2014年)
- 『緊急事態条項Q&A いのちと暮らしを守るために』(明成社、2016年)
- 増補改訂版『緊急事態条項Q&A 新型コロナウイルス対応でわかった日本国憲法の非常識』(明成社、2020年)
- 『これだけは知っておきたい「憲法9条と自衛隊明記」Q&A 神学論争に今こそ終止符を!』(明成社、2018年)
- 田尾憲男との共著『御代替り 平成から令和へ、私たちが受け継ぐべきもの』(明成社、2019年)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “護憲学者は「思考停止」 安保法制「合憲」百地教授が明かす憲法学界の実態”. 産経ニュース (産経新聞社). (2015年6月12日) 2017年10月6日閲覧。
- ^ 「日本法学」第82巻第3号「百地章教授古稀記念号」
- ^ a b c d e f g h “教員情報検索”. 日本大学. 2016年4月11日閲覧。
- ^ a b “第61講 百地章先生 自治基本条例と外国人参政権”. 中高生のための国民の憲法講座. 産経新聞 (2014年8月30日). 2016年4月11日閲覧。
- ^ 『友垣百年―浜松北高百周年記念人物誌』(創立百周年記念誌編集委員会、平成7年)
- ^ 学術研究データベース
- ^ 「特任」が冠される肩書の場合は任期制となる。「大学教員#客員教授・客員准教授・特任教授・特任准教授・特任講師」を参照
- ^ 「日本会議、改憲の先に目指す社会 『親学』にじむ憲法観」、朝日新聞、2016年6月17日。
- ^ a b 「(日本会議研究)憲法編:下 家族尊重、条文明記を主張」、朝日新聞、2016年3月25日。
- ^ 安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会 発起人一覧
- ^ 「大日本帝国憲法発布120年記念 新春対談「日本の国柄を考える」 竹田恒泰(慶應義塾大学講師)× 百地章(日本大学教授)」『代々木』平成21年新年号、明治神宮崇敬会、2015年6月20日閲覧。
- ^ 谷口雅春先生を学ぶ、創刊号、発行:谷口雅春先生を学ぶ会、2002年9月27日発行
- ^ 役員一覧 「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会
- ^ “【正論】日本大学教授・百地章 男系重視と矛盾する「女性宮家」”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2012年3月2日) 2012年9月26日閲覧。
- ^ 産経新聞『正論』「国旗・国歌問題への誤解を正す」2007年2月18日付
- ^ “【正論】日本大学教授・百地章 「憲法改正」託せる人物を選ぼう”. 産経ニュース (産経新聞). (2013年7月19日) 2015年6月20日閲覧。
- ^ “【正論】憲法改正へ積極的議論の時だ 日本大学教授・百地章”. 産経ニュース (産経新聞). (2014年12月18日) 2015年6月20日閲覧。
- ^ “【正論】安易な先送り避け憲法改正急げ 日本大学教授・百地章”. 産経ニュース (産経新聞). (2015年3月13日) 2015年6月20日閲覧。
- ^ “【正論】緊急事態条項で改憲の発議を 日本大学教授・百地章”. 産経ニュース (産経新聞). (2015年5月4日) 2015年6月20日閲覧。
- ^ a b 第982回武藤記念講座講演
- ^ 産経新聞、2015年10月30日
- ^ 産経新聞、2015年2月28日
- ^ 「日本会議、夫婦別姓に反対 『タテの流れから遮断』」、朝日新聞、2016年6月19日。
- ^ 沖縄タイムス、2016年8月9日
- ^ 月刊日本、2016年10月号
- ^ 妄想の世界に生きる百地章、小林よしのり、2016年8月22日
- ^ 千葉県の教育を元気にする有識者会議 委員名簿 (PDF)