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石和鷹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

石和 鷹(いさわ たか、1933年11月6日1997年4月22日)は、日本小説家編集者。本名は水城 顕(みずしろ あきら)。

来歴・人物

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埼玉県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。大学在学中から『早稲田文学』に小説を書き、後藤明生森内俊雄の仲間だった。卒業後の1958年集英社に入社、1972年『週刊プレイボーイ』編集長[1]、1976年より85年まで文芸雑誌『すばる』の編集長を務め、石川淳の担当として『狂風記』『江戸文学掌記』などの晩年の代表作の執筆に貢献した。

編集者時代に深沢七郎と交流し、深沢の小説「秘戯」にやはり当時編集者だった嵐山光三郎とともに「水代(みずしろ)」という名前で登場する[2]

編集者としての活動の傍ら執筆を行い、1985年「掌の護符」(『早稲田文学』)で芥川賞候補、続いて「果つる日」で同候補、89年『野分酒場』で泉鏡花文学賞、95年『クルー』で芸術選奨文部大臣賞、97年『地獄は一定すみかぞかし』で伊藤整文学賞を受賞した。 1997年4月22日、癌のため逝去。

著書

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  • 『果つる日』 文藝春秋 1986
  • 『野分酒場』 福武書店 1988、福武文庫 1994
  • 『蓮の星月夜』 福武書店 1990
  • 『八月の独白』 学芸書林 1991
  • 『レストラン喝采亭』 集英社 1991、集英社文庫 1997
  • 『残夢集』 河出書房新社 1992
  • 『男の風情』 PHP研究所 1993
  • 『いきもの抄』 集英社 1994、集英社文庫 1997
  • 『クルー 』福武書店 1994
  • 『深夜の独笑 集英社』 1996
  • 『茶湯寺で見た夢 集英社』 1997
  • 『地獄は一定すみかぞかし 小説暁烏敏』 新潮社 1997、新潮文庫 2000

脚注

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  1. ^ 江國滋『鬼たちの勲章』94p
  2. ^ 嵐山光三郎『桃仙人 小説深沢七郎』(メタローグ)P.143