福地川 (福岡県)
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福地川 | |
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水系 | 一級水系 遠賀川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 7.8 km |
流域面積 | 15.7 km2 |
水源 | 福智山、雲取山 |
河口・合流先 | 彦山川 |
流路 | 福岡県直方市 |
流域 | 福岡県直方市 |
福地川(ふくちがわ)は、福岡県直方市を流れる川で、一級水系・遠賀川水系の一級河川[1][2]。
地理
[編集]直方市の東部、福智山、雲取山(標高607メートル)を水源とする[1][2][3]。上流端は直方市頓野塔尺郷・金山で[1]、南西へと流れ[3]、蜂の先で彦山川に注ぐ[1]。長さは7.8キロメートル、流域面積は15.7平方キロメートルである[2]。雲取山・福智山・鷹取山で囲まれた源流域は「福智山水源林」として、水源の森百選に選定されている[4]。上流部は急峻な地形を見せ、中流部は田畑が多く、下流部は家屋が密集する市街地となっている[2]。流路上には2基のダムがあり、流域を水害から守るとともに、灌漑・上水道用水を確保する役割を担っている(後述)。
河川施設
[編集]- 内ヶ磯ダム(福智山池) - 直方市内ヶ磯(うちがそ)、福地川に建設されたダム。高さ22メートルのアースダムで、灌漑を目的とする。1953年(昭和28年)度竣工[7]。ダム直下に円筒分水がある[8]。
- 福智山ダム - 内ヶ磯ダム(福智山池)のすぐ上流、直方市大字頓野字二ノ瀬に建設されたダム。高さ64.5メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節(昭和28年西日本水害後の抜本的な治水対策)・不特定利水(河川機能を維持し渇水時においても既存用水の水量を確保)・上水道(宅地開発の進展に伴う上水道用水確保)を目的とする、福岡県営の多目的ダムである。2003年(平成15年)度竣工[2][9]。ダム湖周辺には湖底に眠る高取焼・内ヶ磯窯跡や、当地に伝わる「しいらく」に関する案内板および記念碑が置かれている[10][11]。
福智山水源林
[編集]福地川源流部、雲取山・福智山・鷹取山・内ヶ磯ダム(福智山池)で囲まれた区域。面積436ヘクタール、標高200ないし900メートルで、水源の森百選・北九州国定公園・水源かん養保安林・保健保安林の指定を受けている。樹種はスギやヒノキ・カシ・シイ・タブノキを主体とし、針葉樹・広葉樹の比率は58対42。林齢は37ないし151年以上である。当地は福智山への登山口であり、毎年15万人が訪れる。渓谷には大塔(おおとう[12]、だいとう[13])の滝といった名所があり、福智山ダム周辺の公園・キャンプ場開発も進んでいる[4]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 『河川大事典』856ページ。
- ^ a b c d e “(一般向け)福智山ダムパンフレット”. 福岡県直方土木事務所福知山ダム管理出張所. 2017年10月28日閲覧。
- ^ a b “地理院地図(電子国土Web) 雲取山”. 国土地理院. 2017年10月22日閲覧。
- ^ a b “福智山水源林”. 林野庁. 2017年10月22日閲覧。
- ^ a b 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(2009年撮影)。
- ^ “内ヶ磯浄水場概要”. 直方市 (2016年10月19日). 2017年10月22日閲覧。
- ^ “ダム便覧 福智山池”. 日本ダム協会 (2013年). 2017年10月22日閲覧。
- ^ “Google マップ 内ヶ磯ダム(福智山池)の円筒分水”. Google. 2017年10月22日閲覧。
- ^ “ダム便覧 福智山ダム”. 日本ダム協会 (2013年). 2017年10月22日閲覧。
- ^ “ダム貯水池周辺案内図”. 福岡県. 2017年10月22日閲覧。
- ^ “古高取を伝える会”. 「古高取を伝える会」事務局. 2017年10月22日閲覧。
- ^ “福智山登山ルート”. 直方市. 2017年10月22日閲覧。
- ^ “全国観るなび 大塔の滝”. 日本観光振興協会. 2017年10月22日閲覧。
参考文献
[編集]- 日外アソシエーツ編集『河川大事典』日外アソシエーツ、1991年2月21日。ISBN 4816910174