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笑うアシカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
笑った顔をするアシカ

笑うアシカ(わらうアシカ、英語:Smiling Sea Lion)とは、水族館などで飼育されるアシカがアシカショーなどで人間同様に笑った顔をする演技のことである。同様のものに、水族館などのアザラシが行う「笑うアザラシ」という演技もある。

笑うアシカ

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千葉県鴨川シーワールドのテレビコマーシャルでカリフォルニアアシカの「マンディー」が笑い顔を披露し、笑うアシカとして知られるようになった。ほかに、カンジ(オス)などが鴨川シーワールドでの正月の「初笑い」などのイベントにもみることができる[1][2]。成人式などで笑うアシカと記念撮影を行うこともある。

関西初の笑うアシカとなったのは、城崎マリンワールド(きのさき-、兵庫県)の「トイ」(オス)である。2012年夏に笑顔を作ることがみつけられ、一年ほど訓練して、2013年7月にデビューした。マリンワールドには水中でのショー「スイムチューブ」をみられる tube という設備があり、そこでトイは水中でも笑い顔を披露する。[3] トイは1歳半の時、鴨川シーワールドからきて、飼育員と添い寝してすごすなどなつき、表情がほしいと願った飼育員が顔やひげをなでているうちに、笑い顔を作るようになったという[4]

北海道登別市の水族館・登別マリンパークニクスの「ポリー」(Poly)も笑う[5]。ポリーは、ハッスル(Hustle)と水中キスをするアシカともしられる[6]

東京都エプソン品川アクアスタジアムのカリフォルニアアシカ「プッチ」も笑い顔を披露する。[7][8]

泣くアシカ

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泣くアシカ」の演技もある。両手(前脚)に顔をうずめる演技である[9]。さらに声まで出して泣く演技をする場合もある[10]

アザラシの笑わせ方

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日本で「笑うアザラシ」の第一号となったのは、愛知県南知多ビーチランドの「サン」である。 南知多ビーチランドによれば、「笑うアザラシ」の訓練法は、アザラシは犬と同様にヒゲが敏感なので、触ろうとすると、ヒゲを動かして避ける。その際に、アザラシの口角が上がり、人が笑ったような顔となる原理を用いている[11]

トレーニングは下記のような手順を踏む。

  • 第一段階としては、トレーナーが手でひげに触り、アザラシがヒゲを後方へ動かす(避ける)行動を褒める訓練をする[11]
  • 第二段階は、トレーナーがヒゲに直接触らなくても、人が触ろうとしただけで、この避ける行動をより長く持続できるように訓練する[11]
  • 第三段階は、アザラシの行動が完成すれば、今度は人からのハンドサインを覚えさせて、演技者からサインが出た時だけ行動(演技)をするように訓練する[11]

※誉める際にはおやつを与える。

※また、この方法はにも応用できると、南知多ビーチランドは紹介する[11]

※アシカのトイは、係員が自分のほおをつまむサインを出すと、水中で笑い顔を披露するようになっている[3]

脚注

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関連書籍

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  • 高砂淳二、2000、『アシカが笑うわけ』、小学館 ISBN 978-4096813416 - 写真家によるフォトエッセイ。

外部リンク

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