第1地対艦ミサイル連隊
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第1地対艦ミサイル連隊 | |
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訓練検閲に臨む第1地対艦ミサイル連隊(2019.8.27) | |
創設 | 1992年(平成4年)3月27日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 野戦特科 |
所在地 | 北海道 千歳市 |
編成地 | 北千歳 |
上級単位 | 第1特科団 |
担当地域 | 北海道 |
第1地対艦ミサイル連隊(だいいちちたいかんミサイルれんたい、JGSDF 1st Surface-to-Ship Missile Regiment:1SSMR)は、北海道千歳市の北千歳駐屯地に駐屯する第1特科団隷下の野戦特科部隊(地対艦ミサイル連隊)である。
概要
[編集]対艦ミサイルを運用し、脅威となる敵艦艇に対して対艦ミサイルをもって排除することを任務とする。
1992年(平成4年)3月に67式30型ロケット弾発射機を装備する第1特科団直轄部隊の第125特科大隊を母体として88式地対艦ミサイルシステムを装備する1番目の連隊として編成完結。
なお、支援部隊として1991年(平成3年)3月に第1施設群(南恵庭駐屯地)隷下に第301坑道中隊(ミサイル発射機や車両などを敵の攻撃から防護するためのトンネル型掩体(坑道)を掘削する部隊。)が新編されている。
沿革
[編集]第125特科大隊
第1地対艦ミサイル連隊
- 1992年(平成 4年)3月27日:第1地対艦ミサイル連隊が北千歳駐屯地において編成完結。
- 2000年(平成12年)3月28日:北部方面隊の後方支援体制変換に伴い、直接支援隊を廃止し、整備部門を北部方面後方支援隊第101特科直接支援大隊第3直接支援中隊へ移管。
- 2024年(令和 6年)3月21日:第306地対艦ミサイル中隊を北千歳駐屯地に新編[1][2]。
部隊編成
[編集]- 第1地対艦ミサイル連隊本部
- 本部管理中隊「1地対艦-本」:88式地対艦ミサイルシステム(指揮統制装置、捜索・標定レーダー装置、中継装置)
- 第1射撃中隊「1地対艦-1」:88式地対艦ミサイルシステム(射撃統制装置、発射機、装填機)
- 第2射撃中隊「1地対艦-2」:88式地対艦ミサイルシステム(射撃統制装置、発射機、装填機)
- 第3射撃中隊「1地対艦-3」:88式地対艦ミサイルシステム(射撃統制装置、発射機、装填機)
- 第4射撃中隊「1地対艦-4」:88式地対艦ミサイルシステム(射撃統制装置、発射機、装填機)
- 第306地対艦ミサイル中隊「306地対艦」:88式地対艦ミサイルシステム(射撃統制装置、発射機、装填機)
整備支援部隊
[編集]新編時は高射特科群のように野整備部隊として直接支援隊を編制内に加えていたが、2000年(平成12年)3月に第101特科直接支援大隊第3直接支援中隊へと改編され北部方面後方支援隊から支援を受けるようなった。
- 第1地対艦ミサイル連隊直接支援隊「1地対艦-直支」:1992年(平成 4年)3月27日から2000年(平成12年)3月27日の間。
- 北部方面後方支援隊第101特科直接支援大隊第3直接支援中隊「101特直支-3」:2000年(平成12年)3月28日から
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第1地対艦ミサイル連隊長 | 1等陸佐 | 髙山喜一郎 | 2024年 | 3月18日陸上総隊司令部日米共同部勤務 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 星野將 | 1992年 | 3月27日 - 1994年 3月22日陸上幕僚監部装備部開発課 開発第3班長 →1992年3月23日 第1特科団本部勤務 |
陸上幕僚監部装備部開発課長 |
2 | 高橋文夫 | 1994年 | 3月23日 - 1997年 3月31日陸上自衛隊調査学校研究部長 | 青森駐屯地業務隊長 |
3 | 草苅和夫 | 1997年 | 4月 1日 - 1999年 3月31日北部方面総監部人事部募集課長 | 東北方面総監部総務部長 |
4 | 佐藤晃章 | 1999年 | 4月 1日 - 2002年12月 1日西部方面総監部防衛部防衛課長 | 自衛隊三重地方連絡部長 |
5 | 盛田哲次 | 2002年12月 | 2日 - 2005年 3月22日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 陸上自衛隊富士学校特科部副部長 |
6 | 冨田誠 | 2005年 | 3月23日 - 2007年 8月31日統合幕僚学校学校教官 | 防衛研究所主任研究官 |
7 | 吉富望 | 2007年 | 9月 1日 - 2009年11月30日陸上幕僚監部運用支援・情報部 情報課付 |
防衛大学校教授 |
8 | 瀧上浩典 | 2009年12月 | 1日 - 2011年11月30日西部方面総監部法務官 | 陸上自衛隊幹部学校主任教官 |
9 | 日隈秀光 | 2011年12年 | 1日 - 2013年 7月31日陸上自衛隊幹部候補生学校主任教官 | 北部方面後方支援隊副隊長 |
10 | 小沼敏孝 | 2013年 | 8年 1日 - 2015年 7月31日陸上自衛隊会計監査隊 東北方面分遣隊長 |
北部方面後方支援隊副隊長 |
11 | 後藤明 | 2015年 | 8年 1日 - 2018年 3月22日陸上自衛隊富士学校特科部 訓練評価室長 |
西部方面特科隊副隊長 |
12 | 中村和志 | 2018年 | 3月23日 - 2020年 4月14日陸上幕僚監部運用支援・訓練部 訓練課総括班長 |
第1師団司令部幕僚長 |
13 | 森下浩充 | 2020年 | 4月15日 - 2022年 7月31日陸上自衛隊教育訓練研究本部 | 陸上自衛隊教育訓練研究本部 主任研究開発官 |
14 | 岡村修 | 2022年 | 8月 1日 - 2024年 3月17日陸上幕僚監部防衛部防衛課勤務 | 陸上自衛隊富士学校 諸職種協同センター総合研究課長 |
15 | 髙山喜一郎 | 2024年 | 3月18日 -陸上総隊司令部日米共同部勤務 |
主要装備
[編集]- 88式地対艦誘導弾システム
- 1/2tトラック/73式小型トラック
- 1 1/2tトラック/73式中型トラック
- 3 1/2tトラック/73式大型トラック
- 9mm拳銃
- 89式5.56mm小銃
- 12.7mm重機関銃
- 小型ドーザ
廃止部隊
[編集]- 第1地対艦ミサイル連隊直接支援隊「1地対艦-直支」:2000年(平成12年)3月27日 廃止。北部方面後方支援隊第101特科直接支援大隊第3直接支援中隊へ改編。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “陸自北千歳駐屯地 「第306地対艦ミサイル中隊」が新設”. 産経新聞. (2024年3月21日) 2024年3月21日閲覧。
- ^ 陸上自衛隊 北千歳駐屯地【公式】 [@kitachitose_STA] (2024年4月16日). "第1地対艦ミサイル連隊 改編行事を執り行いました。". X(旧Twitter)より2024年4月16日閲覧。
“防衛省人事発令”. 2015年8月1日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]陸上自衛隊 北千歳駐屯地 【公式】(@kitachitose_STA) - Twitter