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篠崎紀夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 篠崎 紀夫 
Norio SHINOZAKI
基本情報
名前 篠崎 紀夫
生年月日 (1969-10-24) 1969年10月24日(55歳)
身長 162 cm (5 ft 4 in)
体重 69 kg (152 lb)
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県
経歴
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篠崎 紀夫(しのざき のりお、1969年10月24日 - )は千葉県出身のプロゴルファー

来歴

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千葉経済高校時代まではサッカー部で活躍[1]するが、在学中に父親の勧めで始めたゴルフにハマって[2]、卒業後から本格的にゴルフを始める[1]

父親が公務員の家にゴルフを持ち込んだのは母で、平気で100以上を叩く父を横目に70、80台で回っていた[3]

小学4年から始めた[4]サッカーは高校卒業まで没頭し、レギュラーメンバーとして活躍[5]。優れた運動神経と野生の勘に恵まれていた篠崎のポジションはゴールキーパーで、シュートコースを巧みに、素早く押さえ込むことでゴールを守り切っていた[5]。その実力は、大学から特待生での推薦入学の誘いを受けるほどであり、体育教師を目指しながら大学サッカーでの活躍を夢見ていたものの、願書を提出して、なぜかふるい落とされた[5]

「とにかく働いて稼がなくては」と篠崎が選んだ新たな進路が、趣味で楽しんでいたゴルフで生業を立てることであった[5]

ショートコースを併設している練習場・北谷津ゴルフガーデンに練習生として入り、ほぼ独学ながら練習を重ねて、4年でプロテストに合格[1]

1992年のプロ転向後は結果を残せない年が続き[6]、レッスン活動などもこなし[6]、所属する北谷津ゴルフガーデンで1994年から開始した「千葉晃のジュニアゴルフミーティング」では第1期生の池田勇太市原弘大を指導[7]

練習場の給料とレッスン業で食いつなぐ日々であったが、2002年結婚後は遠征費ばかりか、生活費もいよいよ底をつき、妻が「いつか旅行に行こう」と言って貯めていた「500円玉貯金」まで手をつけた時期もあった[4]

2006年までの生涯獲得賞金の総額は約1600万円と目立たぬ存在であったが[6]、QTで3位になって臨んだ2007年ANAオープンでは1打差3位で迎えた最終日に69をマークしてチャワリット・プラポールタイ王国)、今野康晴とのプレーオフへ[1]持ち込む。5ホールに及んだ激闘を制し、プロ16年目にして初優勝と初シードを同時に掴み取った[1]

背中痛が悪化した2010年は治療に専念し[1]、休養期間中も落ち着かずに思い切ってコースに出たが、フルスイングをするのが怖くなり、痛々しい様子に「頼むから、もうやめてくれ」と、周囲に止められた[8]。ゴルフは出来ても7ラウンドほどで精一杯であり、トレーニングすら一切出来なかった[8]。空いた時間は北谷津ゴルフガーデンでライフワークのジュニアレッスンに当てたが、じっと椅子に座ったままであった[8]

2011年に復帰し、東海クラシックでは難コースで2日間通算5アンダーの4位タイに浮上[8]。7番、15番で計測中のドライビングディスタンスでは、初日に平均300.50ヤードを記録して、これまでトップ10に入ったこともなかったランクで5位に入る[8]

2011年は賞金ランク89位に終わったが[1]2012年とおとうみ浜松オープンでは3日目に若手に負けじとバーディ合戦に加わり、67で回って5位タイに浮上[9]。16番から連続ボギーを打ったが最後の18番はバーディ締めに、この日同じ組で回った教え子の池田が「さすが!」と声をかけた[9]

関西オープンでは練習日から連日の猛暑で、初日には日傘をさして涼しげに、6つのバーディを奪った[10]。前半は15番で12mの長いバーディが決まる幸運もあり、特に大きなピンチもなく、ノーボギーの65で上がってきた[10]。3日目は雷雲接近で約3時間の競技中断があったが、再開後は日傘を雨傘に持ち替えて、悠然とコースに戻ると、残していた上がりの2ホールは18番で奥から2.5mのバーディチャンスを沈めた[11]。最終日には前半は3つのバーディで懸命に首位を追いかけたが、難しい11番で3パットのボギーを打った後は足踏み状態となり、池田との最終組で踏ん張って3位タイに入った[12]

2012年には見事にシードに返り咲くが[1]2013年はドライバーショットから始まった不振がアイアンショットに飛び火し、初秋の頃には100ヤード未満からでなければ、グリーンをキャッチ出来なかった[13]。ピーク時には100ヤード以内から打ってもまだ30ヤードも残っているという惨状に、まずスイングを立て直すので精一杯であった[13]。思い切ってクラブを全て前年までのものに戻すと、今までが嘘のように落ち着く[13]

三井住友VISA太平洋マスターズでは初日の4番で前触れもなく、ティショットを思い切り左に曲げたが、慣れていたため動揺せず、ボギーはその1つにとどめて回り切る[13]。最後の18番では持ち球のフェードボールが唸り、残り248ヤードの2打目はクリークで下の段から駆け上がり、右の真上に50cmについて楽々のイーグル締めを決め、首位スタートとなる[13]

1年を通しては思うような成績が残せず、再びシードを失ってしまい、2014年はチャレンジが主戦場となる[1]

2019年10月にシニアツアーデビューを果たし、2020年3月にはシニアツアー最終予選会をトップ通過[7]

2020年のマルハンカップでは通算9アンダー・首位でホールアウトした塚田好宣と共にプレーオフへ突入し、1ホール目をパーとして塚田を破り、シニア2年目で嬉しいツアー初優勝を果たした[14]

2021年にはノジマチャンピオンカップで通算10アンダーで伊澤利光宮瀬博文と並んでプレーオフを行い、1ホール目をパーとした篠崎に軍配が上がった[15]

新規大会「ISPS ハンダグレートに楽しく面白いシニア」では首位と1打差で出た最終日に1イーグル・7バーディ・1ボギーの64をマークし、通算15アンダーで逆転し、2勝目を果たした[16]

福岡シニアオープンでは最終日、前日絶好調であったパットが僅か外れてもノーボギーで、一時は細川和彦に並ばれたが、17番で3個目のバーディーを決めて再び単独首位に立って逃げ切った[17]。通算10アンダー、134で2週連続優勝と3勝目を挙げる[17]

いわさき白露シニアでは小山内護と共に5位タイに入って賞金196万円を加算し、今季通算獲得額を3408万1521円として、自身初の賞金王タイトルを獲得[18]

2022年全英シニアオープンに出場するなど経験を積んだが、国内では得意のアイアンの調子が上がらず、スタッツ的には10~20位台に位置するなど前年とあまり変わらなかったが、賞金ランクも34位とシード権ラインに届かなかった優勝[19]

2022年の日本プロ[20]を最後にレギュラーツアーから引退し、2023年にはアイドマMCカップシニアで64をマークし宮瀬・加瀬秀樹に1打差付けて優勝[21]

2023年には日本初となるヒッコリーゴルフのPGA公認競技「PGAヒッコリーゴルフトーナメント TAIHEIYO CLUB CUP 2023」に出場し、通算イーブンパーで初代チャンピオンに輝き、優勝賞金50万円を獲得[22]

2024年にはホームコースの北谷津ゴルフガーデンで行われた「第1回レジェンドカップゴルフトーナメント」を3アンダー(9ホールを2周)で優勝[23]

主な優勝

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レギュラー
シニア
  • 2020年 - マルハンカップ太平洋クラブシニア
  • 2021年 - ノジマチャンピオンカップ箱根シニア、ISPS HANDA グレートに楽しく面白いシニア、福岡シニアオープン
  • 2023年 - アイドマMCカップシニア

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 篠崎 紀夫選手 プロフィール - 日本ゴルフツアー機構 - The Official Site
  2. ^ 篠崎紀夫2年連続で、茨城県プロゴルフ会予選会を突破して本戦出場
  3. ^ 篠崎紀夫(4) 練習場の所属プロ 自由に打てる環境に感謝
  4. ^ a b 篠崎紀夫「こんな小さな僕でも」
  5. ^ a b c d 篠崎紀夫(5) 高1で身長止まるも運動神経抜群!決して諦めなかった〝プロの道〟 持ちネタは「サッカーのし過ぎで足の関節がすり減ってしまったせいかもね」
  6. ^ a b c 篠崎紀夫 プロフィール|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン
  7. ^ a b インストラクター・プロのご紹介 | 千葉でゴルフの練習ならプロも通う北谷津ゴルフガーデン
  8. ^ a b c d e 怪我からの復帰元年、篠崎紀夫が好位置に
  9. ^ a b 5位タイ浮上の篠崎紀夫は「うかうかしていられない」
  10. ^ a b 篠崎紀夫は酷暑のプレーに「明日も安全運転で」
  11. ^ 勇太の“先生”が発奮、篠崎紀夫が教え子とV争い
  12. ^ 篠崎紀夫はシード復活に当確ランプ
  13. ^ a b c d e 篠崎紀夫が、ゴルフ人生最大の不振からついに脱却?!
  14. ^ 篠崎紀夫がプレーオフで塚田好宣倒しシニア初V 藤田寛之は3位
  15. ^ 篠崎紀夫が優勝 プレーオフで伊澤利光、宮瀬博文を下す
  16. ^ 篠崎紀夫が逆転で初代王者戴冠 丸山大輔、マークセン2位【国内シニア】
  17. ^ a b 篠崎が2週連続V 福岡シニアOPゴルフ|【西日本新聞me】
  18. ^ 鈴木亨がプレーオフ制し最終戦V 篠崎紀夫は初の賞金王戴冠【国内シニア】
  19. ^ 篠崎 紀夫 | PGA WEB MAGAZINE -Powered by 日本プロゴルフ協会-
  20. ^ 篠崎 紀夫選手 年度別大会成績 - 日本ゴルフツアー機構 - The Official Site
  21. ^ 篠崎紀夫が優勝 アイドマMCカップ・シニア/国内シニアゴルフ
  22. ^ 篠崎紀夫プロが初代チャンピオンに輝く ~PGAヒッコリーゴルフトーナメントTAIHEIYO CLUB CUP 2023~
  23. ^ 大会ホストの篠崎紀夫が優勝 北谷津ゴルフガーデン開催のレジェンド杯

外部リンク

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