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米倉誠一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
米倉 誠一郎(よねくら せいいちろう)
生誕 (1953-05-07) 1953年5月7日(71歳)
日本の旗 日本 東京都
研究分野 経営史
研究機関 一橋大学
法政大学
出身校 一橋大学(学士・修士)
ハーバード大学Ph.D
博士課程
指導教員
佐々木潤之介
アルフレッド・チャンドラー
他の指導教員 Albert Craig、藤津清二、曳野孝
博士課程
指導学生
島本実(一橋大学)、川合一央(岡山商科大学)、稲山健司(明治学院大学)、清水洋(早稲田大学)、宮崎晋生(静岡県立大学)、崔珉寧(沖縄大学)、Patnaree Supawan Srisphaolarn (タマサート大学)、石崎琢也(湘北短期大学)
他の指導学生 岑 鏈瓊、周芳怜、金成美、郭白穎、税所篤快、Abdul Maheen Sheikh, Majid A Dehkordi, Jafar Saleh
プロジェクト:人物伝
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米倉 誠一郎(よねくら せいいちろう、1953年5月7日 - )は、日本経営学者。専門は経営史一橋大学特任教授、同名誉教授、法政大学大学院教授、ハーバード大学Ph.D.。社)Creative Response Social Innovation School学長、認定NPO法人Teach For Japanアドバイザー。

人物・来歴

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東京都新宿区出身。東京都立戸山高等学校ではアメリカンフットボール部に所属し、クォーターバックを担当。また小説家を志し文学を大量に読んだという。1977年一橋大学社会学部を卒業。大学4年の就職活動では金融機関から内定を得ていたが、大学教員になろうと考えて就職せず一橋大学経済学部に編入。経済学部卒業後は、一橋大学大学院社会学研究科に進学した[1]。大学、大学院では佐々木潤之介教授に師事し幕末史、明治維新史の研究を行い、修士論文は「政府士族授産政策と小野田セメント[2]

1982年、マルクス経済学系歴史学の枠で一橋大大学院社会学研究科博士課程1年で文部教官に採用され一橋大学商学部附属産業経営研究施設助手に着任。同じ年に産業経営研究施設に教授として採用された経営学者野中郁次郎教授と親しくなったが、ある日野中教授から「お前は本当に馬鹿だな。」などと言われ、アメリカ行きを勧められた。そこで今井賢一所長に陳情したところアメリカの大学での博士号取得を勧められた。大学の先輩だった曳野孝から住所を聞き、経営学者のアルフレッド・チャンドラー教授に手紙を書き、授業料免除の奨学金を得てハーバード大学大学院(Graduate School of Arts & Sciences)に入学。途中一橋大学に戻りつつ、7年後の1990年6月にチャンドラー教授の指導の下で博士論文を書き上げて博士号を取得し、以降経営学者として活動する[3][4]

不祥事

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2002年7月17日、女子学生セクハラ(性的嫌がらせ)行為をしたとして、一橋大学より懲戒処分を受ける。罪状は、2001年7月下旬、国立市内の居酒屋で学生約50人が参加して行われた講義の打ち上げコンパに出席し、くじに当たった人が王様役になって命令する「王様ゲーム」を率先して行い、女子学生に対し、男子学生の耳たぶをかませたり、舌でほおに「の」の字を書かせたりしたほか、自分も女子学生にキスをしたというもの[5]

本人は「本当に申し訳ないことをしたと思い、深く反省しています。40名ほどの学生たちとの大コンパの中でしたので、自分としてはゲーム感覚でしてしまったのですが、そのような感覚では済まされないことを改めて知らされ、本当に申し訳なく思っています。」と後に反省の弁を述べている[6]

学歴

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職歴

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著作

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単著

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  • The Japanese Iron and Steel Industry, 1850-1990―Continuity and Discontinuity (London: Macmillan, NY: St. Martin's Press, 1994)
  • 『戦略的国家・企業・個人を求めて:パワー・トゥ・ザ・ピープル』創元社、1994年
  • 一太郎の大冒険 ジャストシステムの"成功の育て方"』同朋舎、1997年
  • 『経営革命の構造』岩波新書、1999年
  • 『ネオIT革命 日本型モデルが世界を変える Model J』講談社、2000年
  • 『勇気の出る経営学』ちくま新書、2001年
  • 『ジャパニーズ・ドリーマーズ―自己イノベーションのすすめ 』PHP新書、2002年
  • 『企業家の条件―イノベーション創出のための必修講義―』ダイヤモンド社、2003年
  • 『組織も戦略も自分に従う!―ビジョン・キャリア・チャレンジ 』中公新書ラクレ、2004年
  • 『脱カリスマ時代のリーダー論』NTT出版ライブラリーレゾナント、2005年
  • 『創造するアントレプレナー』ゴマブックス、2006年
  • 『創発的破壊:未来をつくるイノベーション』ミシマ社、2011年
  • 『2枚目の名刺:未来を変える働き方』講談社アルファ新書、2015年
  • 『イノベーターたちの日本史:近代日本の創造的対応』東洋経済新報社、2017年
  • 松下幸之助』ミネルヴァ書房〈日本評伝選〉、2018年

共編著

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  • 『経営史 (有斐閣Sシリーズ) 』(鈴木良隆安部悦生と共著)有斐閣、1987年
  • 『創造するミドル』(金井壽宏沼上幹と共著)有斐閣、1994年
  • 『日本経営史5 高度成長を超えて』(森川英正と共編著)岩波書店、1995年
  • 『戦後日本経済と経済同友会』(岡崎哲二菅山真治西沢保と共著)岩波書店、1996年
  • 『敗者復活の経営学 チャレンジを続ける人だけが成功する』板倉雄一郎共著 PHP研究所 2001
  • Entrepreneurship and Organization: The role of the entrepreneur in Organizational Innovation (with Michael J. Lynskey), Oxford University Press, 2002
  • 『かねよりもだ 「かね人種」亡国論「だ人種」救国論』松井道夫共著 ベストセラーズ 2002
  • 『企業の発展』編著 八千代出版 2002 現代経営学講座
  • 『ケースブック 日本のスタートアップ企業』(編)有斐閣ブックス、2005年
  • 『成功のルールは変わった! VCから見たベンチャービジネスの真実』中村明共著 企業家ネットワーク 2005
  • 『起業ってこうなんだ! どっとこむ』(藤田晋と共著)NTT出版、2006年
  • 『オープンイノベーションのマネジメント』(清水洋)、有斐閣、2015年

翻訳

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  • パトリック・バーワイズ、リチャード・グレゴリーほか『これからの10年はおもしろい 世界の頭脳が近未来を読み解く Catch the future』監訳 同朋舎 2000
  • ジム・ボトキン『ナレッジ・イノベーション 知的資本が競争優位を生む』監訳 三田昌弘訳 ダイヤモンド社 2001
  • ロバート・サットン『なぜ、この人は次々と「いいアイデア」が出せるのか』三笠書房 2002

関連項目

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出典・脚注

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  1. ^ 「(第29回)<米倉誠一郎さん・前編>ビートルズから自由を学ぶ」 東洋経済オンライン2007年10月03日
  2. ^ 「昭和55年度 学位授与・単位修得論文一覧」一橋研究
  3. ^ 「チャンドラー博士を偲んで (学際人の肖像 アルフレッド・D・チャンドラー)」 (PDF) 学際(22): 142-152
  4. ^ 「シリコンバレー ― ハイテク聖地の歴史」 社団法人如水会
  5. ^ 「一橋大学 一橋大教授ら、学生と王様ゲーム…セクハラで処分」読売新聞2002年7月18日
  6. ^ 「佐々木かをり対談 win-win」
  7. ^ a b c d e 会社概要・役員一覧インフロニア・ホールディングス株式会社
  8. ^ a b c d e f アドバネクス有価証券報告書-第69期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
  9. ^ 会社概要・役員一覧インフロニア・ホールディングス株式会社
  10. ^ 「名誉教授」一橋大学
  11. ^ インフロニア・ホールディングス株式会社」の設立に関するお知らせ

外部リンク

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