紀伊清水駅
紀伊清水駅* | |
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駅舎 | |
きいしみず KII-SHIMIZU | |
◄NK77 橋本 (3.1 km) (2.6 km) 学文路 NK79► | |
所在地 | 和歌山県橋本市清水558番地4 |
駅番号 | NK 78 |
所属事業者 | 南海電気鉄道 |
所属路線 | ■高野線 |
キロ程 |
47.8 km(汐見橋起点) 難波から47.1 km |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[南海 1]186人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1925年(大正14年)3月15日 |
備考 |
無人駅 *開業約1か月後に清水駅から改称 |
紀伊清水駅(きいしみずえき)は、和歌山県橋本市清水にある南海電気鉄道高野線の駅。標高87 m(橋本駅との高低差は-5 m)。駅番号はNK78。
歴史
[編集]- 1925年(大正14年)
- 1944年(昭和19年)6月1日:会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和22年)6月1日:路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
- 2009年(平成21年)2月6日:学文路駅、九度山駅、高野下駅、下古沢駅、上古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、極楽橋駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産(高野山参詣関連遺産)に指定される[3][4]。
- 2010年(平成22年)4月1日:駅係員無配置化。
- 2012年(平成24年)4月1日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[5][6]。
- 2021年(令和3年)2月22日:駅構内に紀州へら竿の工房が開業[7][8][9][10]。駅構内の清掃など一部業務を委託[11][8][10]。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム有効長は2扉車4両。駅舎は難波方面ホームの高野山駅寄りにあり、反対側の高野山方面ホームへは構内踏切で連絡している。
当初はこの駅付近に車両基地を設置する計画だったが、都合により取りやめになり、御幸辻駅 - 橋本駅間の小原田信号所に小原田検車区が設置された。
2021年に駅舎西側[11]の仮眠室を改修して紀州へら竿の製作工房が設置された[8]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先[12] |
---|---|---|---|
1 | 高野線 | 下り | 高野山方面 |
2 | 上り | なんば方面 |
※実際には構内に上記ののりば番号表記はないが、公式サイトおよびスマートフォン向けアプリ「南海アプリ」では、下りが1番のりば、上りが2番のりばとされている。駅舎側が2番のりばである。
利用状況
[編集]2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は186人[南海 1]で、南海の駅(100駅)では90位[南海 1]である。
各年度の1日平均乗降人員数は下表のとおり。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
順位 | 出典 |
---|---|---|---|
1985年(昭和60年) | 849 | - | [県統計 1] |
1990年(平成 | 2年)979 | - | [県統計 1] |
1995年(平成 | 7年)964 | - | [県統計 1] |
2000年(平成12年) | 658 | - | [県統計 1] |
2001年(平成13年) | 619 | - | [県統計 1] |
2002年(平成14年) | 608 | - | [県統計 1] |
2003年(平成15年) | 594 | - | [県統計 1] |
2004年(平成16年) | 550 | 84位 | [県統計 1] |
2005年(平成17年) | 524 | - | [県統計 1] |
2006年(平成18年) | 510 | - | [県統計 1] |
2007年(平成19年) | 485 | - | [県統計 1] |
2008年(平成20年) | 463 | - | [県統計 1] |
2009年(平成21年) | 436 | - | [県統計 1] |
2010年(平成22年) | 425 | - | [県統計 1] |
2011年(平成23年) | 405 | 87位 | [県統計 1] |
2012年(平成24年) | 387 | 88位 | [県統計 1] |
2013年(平成25年) | 401 | 88位 | [県統計 1] |
2014年(平成26年) | 372 | 88位 | [県統計 1] |
2015年(平成27年) | 340 | 88位 | [県統計 1] |
2016年(平成28年) | 331 | 88位 | [県統計 1] |
2017年(平成29年) | 289 | 88位 | [県統計 1] |
2018年(平成30年) | 271 | 88位 | [南海 2][県統計 1] |
2019年(令和元年) | 251 | 89位 | [南海 2][県統計 1] |
2020年(令和 | 2年)173 | 90位 | [南海 2] |
2021年(令和 | 3年)159 | 90位 | [南海 3] |
2022年(令和 | 4年)171 | 89位 | [南海 1] |
2023年(令和 | 5年)186 | 90位 | [南海 1] |
駅周辺
[編集]駅周辺は閑静な集落となっており、駅前には若干ながら店舗あり。駅北側の「清水の街並み」は宿場町の面影を残している。駅から東へ行くと橋本市立清水小学校や定福寺、三軒茶屋の大常夜燈籠がある。
駅の東を2016年10月に世界遺産に追加登録された高野参詣道の黒河道が通り、当駅から高野山奥之院まで歩いて行ける。この道は周辺の村々の産物を高野山に届ける「雑事のぼり」で使われたが、高野七口のなかでも最も起伏が激しく、健脚向けのルートである。さらに高野山を経由して熊野参詣道・小辺路を通じて熊野本宮大社や熊野那智大社まで「紀伊山地の霊場と参詣道」を縦断する長距離ルートの起(終)点でもある。
駅南西の西畑地区で特産ゴボウ「はたごんぼ」が地元有志の手で栽培され、プレミア和歌山にも指定されている。
かつては、当駅から紀の川にかけて貨物線が分岐しており、現在でも線路跡が残されている。
バス路線
[編集]最寄停留所は、和歌山県道13号和歌山橋本線にある紀伊清水駅前となる。橋本市コミュニティバス(南海りんかんバスが受託[13])が乗り入れている[14][15]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]本文中の出典
[編集]- ^ 『地方鉄道駅設置、官報3772号(1925年3月23日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 「地方鉄道駅名改称」『官報』1925年4月4日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ 「近代化産業遺産群 続33」を選定しました(2009年7月17日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project、2021年8月14日閲覧
- ^ 都道府県別認定遺産リスト(2009年7月17日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project、2021年8月14日閲覧
- ^ “南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ “南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ 『高野線・紀伊清水駅 紀州へら竿の製作工房「匠工房」オープン日が2021年2月22日(月)に決定しました!』(PDF)(プレスリリース)南海電気鉄道/橋本市/紀州製竿組合、2021年2月5日。オリジナルの2021年7月4日時点におけるアーカイブ 。2021年7月4日閲覧。
- ^ a b c “NEWSSQUARE 「紀州へら竿」駅構内から発信”. 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社): p. 6(夕刊). (2021年2月20日)
- ^ 時事通信 (2021年2月19日). “和歌山の無人駅舎に伝統品工房”. 2021年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月14日閲覧。
- ^ a b 産経新聞社 (2021年2月10日). “紀州へら竿の製作体験 「匠工房」22日オープン 和歌山・南海紀伊清水駅”. 2021年8月14日閲覧。
- ^ a b 『紀伊清水駅の駅舎をリノベーションし、紀州へら竿の製作工房「匠工房」を開業します!』(PDF)(プレスリリース)南海電気鉄道/橋本市/紀州製竿組合、2021年1月8日。オリジナルの2021年1月28日時点におけるアーカイブ 。2021年7月4日閲覧。
- ^ “紀伊清水駅 立体構内図”. 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
- ^ “事業概要”. 南海りんかんバス. 2021年8月14日閲覧。
- ^ “(令和2年1月より)橋本市コミュニティバス・デマンドタクシー ルート図” (PDF). 橋本市. 2021年8月14日閲覧。
- ^ a b “(令和2年1月より)橋本市コミュニティバス時刻表” (PDF). 橋本市. 2021年8月14日閲覧。
利用状況の出典
[編集]- 和歌山県公共交通機関等資料集
- 南海電気鉄道の1日平均利用客数
- ^ a b c d e 南海電気鉄道株式会社 (2024年7月). “2024 HAND BOOK NANKAI”. p. 57. 2024年9月7日閲覧。
- ^ a b c 南海電気鉄道株式会社 (2021年8月). “2021 HAND BOOK NANKAI” (pdf). p. 77. 2022年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。
- ^ 南海電気鉄道株式会社 (2022年8月). “2022 HAND BOOK NANKAI”. p. 77. 2022年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 紀伊清水駅 - 南海電気鉄道