紅簾石
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紅簾石 | |
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分類 | ケイ酸塩鉱物 |
化学式 | Ca2Mn3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH) |
結晶系 | 単斜晶系 |
へき開 | 一方向に完全 |
モース硬度 | 6 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 紅色、赤褐色 |
条痕 | 紅色 |
比重 | 3.4 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
紅簾石(こうれんせき、piemontite、piedmontite、ピーモンタイト)は鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。緑簾石グループに属し、緑簾石の Fe3+ が Mn3+ に置き換わったもの。化学組成は Ca2Mn3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)。単斜晶系。色は紅色。紅簾石片岩(石英片岩の一種)やマンガン鉱床に産する。
イタリアのピエモンテ州・サン=マルセル(現在はヴァッレ・ダオスタ州)のPrabornaz鉱山でアクセル・フレドリク・クルーンステットにより1758年に発見され、紆余曲折を経て1853年にグスタフ・アドルフ・ケンゴットによりピエモンテ州にちなんで命名された[1]。
紅簾石のカルシウムの半分がストロンチウムに置換するとストロンチウム紅簾石(Piemontite-(Sr)、(CaSrMn3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)))[2]となる。また、ストロンチウム緑簾石は名称とは裏腹に赤褐色なので、紅簾石と間違われやすい。なお、マンガンを含んだ緑簾石はしばしば赤みを帯び、紅簾石と誤認されやすい。
参考文献
[編集]- 黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、ISBN 4-320-04578-5。
- 松原聰 『フィールドベスト図鑑15 日本の鉱物』 学習研究社、2003年、ISBN 4-05-402013-5。
- 国立天文台編 『理科年表 平成20年』 丸善、2007年、ISBN 978-4-621-07902-7。
脚注
[編集]- ^ Piemontite, mindat.org
- ^ Piemontite-(Sr), mindat.org
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Piemontite(mindat.org)
- Piemontite Mineral Data(webmineral.com)
- Epidoteグループ(地球資源論研究室)