黒田吉益
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黒田 吉益 | |
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生誕 |
1927年1月1日 熊本県 |
死没 |
2021年1月4日(94歳没) 肺癌 |
居住 | 日本 |
研究分野 | 岩石学・地球化学 |
研究機関 | 東京教育大学,信州大学 |
出身校 | 九州帝国大学 |
主な受賞歴 | 中国国際科学技術協力賞(2002年) |
プロジェクト:人物伝 |
黒田 吉益(くろだ よします、1927年1月1日[1] - 2021年1月4日[2])は、日本の地球科学者。専門は岩石学・地球化学。学位は、理学博士(東京教育大学)。信州大学名誉教授。元日本地質学会会長。元日本学術会議会員。
略歴
[編集]九州大学理学部地質学科卒業。東京教育大学理学部助手、信州大学理学部教授を経て、信州大学名誉教授。日本地質学会会長や[3]、日本学術会議会員(第4部)を務めた。1960年東京教育大学より理学博士学位を取得[4]。
国際協力事業団の技術援助プロジェクトとして、中国科学院地質与地球物理研究所に多数の日本人研究者を送り込み、技術協力・共同研究を促進した。これにより2002年、中華人民共和国「国際科学技術協力賞」を受賞。
著書・訳書
[編集]- 黒田吉益『偏光顕微鏡と岩石鉱物』共立出版、1968年。
- 大久保雅弘・黒田吉益編著『実験地学ハンドブック』築地書館、1968年。
- D.S.コルジンスキー 著、黒田吉益 訳『交代作用の熱力学』共立出版、1970年。
- シェインマン『マントル地質学』地学団体研究会訳(黒田吉益責任編集)、築地書館、1970年。
- 岩尾裕純・黒田吉益編『日本の鉱物資源』共立出版、1977年。
- 黒田吉益、諏訪兼位『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年。ISBN 4-320-04578-5。
- 黒田吉益『水素同位体比から見た水と岩石・鉱物』共立出版、2002年。ISBN 4-320-04641-2。
脚注
[編集]- ^ a b 『現代物故者事典 2021〜2023』日外アソシエーツ、2024年、p.211。
- ^ 「ニュース : 黒田吉益先生のご逝去を悼む」『岩石鉱物科学』第49巻第4号、日本鉱物科学会、2021年、148-148頁、doi:10.2465/gkk.49.148、ISSN 1345-630X、NAID 130007996782。
- ^ 黒田吉益「花崗岩火成作用の進化に対する水の役割」『地質学雑誌』第96巻第9号、日本地質学会、1990年、775-786頁、doi:10.5575/geosoc.96.775、ISSN 0016-7630、NAID 110003024221。
- ^ 黒田吉益「Petrological study on the metamorphic rocks of the Hitachi districtnortheastern Japan」東京教育大学 理学博士、報告番号不明、1960年、NAID 500000420010。
- ^ 「九条科学者の会」呼びかけ人メッセージ (2005.3.13)
参考文献
[編集]- 森清寿郎「黒田吉益会員,中国国際科学技術協力賞を受賞」(PDF)『日本地質学会news』第5巻第10号、日本地質学会、2002年、7頁。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 宮城磯治. “nkysdb: 黒田 吉益”. なかよし論文データベース. 産業技術総合研究所. 2011年6月22日閲覧。
- “JICA専門家が中国から表彰”. ニュースとお知らせ. 国際協力機構 (2002年9月13日). 2011年6月22日閲覧。
- “元JICA専門家が中国から「国際科学技術協力賞」”. ニュースとお知らせ. 国際協力機構 (2002年10月3日). 2011年6月22日閲覧。
- 黒田先生祝賀会(信州大学理学部地質同窓会)[リンク切れ]