絶唱 (1975年の映画)
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絶唱 | |
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監督 | 西河克己 |
脚本 | 西河克己 |
原作 | 大江賢次 |
製作 |
堀威夫 笹井英男 |
出演者 |
山口百恵 三浦友和 辰巳柳太郎 吉田義夫 菅井きん 大坂志郎 初井言榮 花沢徳衛 木内みどり 大和田伸也 |
音楽 | 高田弘 |
主題歌 | 山口百恵「山鳩」 |
撮影 | 萩原憲治 |
編集 | 鈴木晄 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1975年12月20日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 9億1800万円[1][2][3] |
『絶唱』(ぜっしょう)は、1975年12月20日に公開された日本映画。配給は東宝。原作は大江賢次の同名作品。山口百恵文芸作品第三弾。公開時の惹句は、「許して下さい 今日までの私を…あなたに捧げた短い命 哀しい運命の山鳩は 遠く遥かな蒼空へ 涙も枯れて飛んでゆく……最高のコンビで綴る美しく哀しい文芸ロマン!」である[4]。1976年度の興行成績ベストテンで第5位となった[2][3]。観客動員数は240万人[5]。
あらすじ
[編集]昭和17年、山陰の大地主で「山園田」と呼ばれる園田家の跡継ぎ・順吉は父親が勧めた見合いを断り、山番の娘で奉公人の小雪と結婚すると言い出し、父親と口論になる。いたたまれない小雪は実家に戻るが、順吉は小雪を迎えに行き、小雪も順吉の愛を受け入れる。二人は駆け落ちし、鳥取砂丘のある小さな町で、順吉の友人たちの支援を受けて暮らし始める。だが順吉にも友人たちにも召集令状が届き出征する。順吉と小雪は毎日午後三時、それぞれの地で「吉野木挽き歌」を歌う約束をする。小雪は働きながら順吉の帰りを待つが、肺を患う。終戦を迎え、昭和21年、順吉の父親が死去。村八分にされていた小雪の母親は小雪の元へ急ぐ。小雪は病気が悪化し、友人たちの看病を受けていた。小雪はうつろな意識の中で砂丘を超える順吉の足跡を聞く。ようやく復員した順吉の胸で小雪は息を引き取る。順吉は小雪の結婚式と葬式を同時にやりたいと考え、小雪に花嫁衣裳を着せ、花嫁行列を作って園田家に帰宅。死んだ花嫁と順吉の婚礼が挙げられ、列席者はみな涙を流すのであった。
キャスト
[編集]- 小雪 - 山口百恵
- 園田順吉 - 三浦友和
- 園田惣兵衛 - 辰巳柳太郎
- 差配人・源助 - 吉田義夫
- 乳母・セキ - 菅井きん
- 小雪の父・正造 - 大坂志郎
- 小雪の母・サト - 初井言榮
- 経師屋・為吉 - 花沢徳衛
- 嫁・ハマ - 有崎由見子
- 橋本 - 中村伸郎
- 橋本美保子 - 木内みどり
- 大谷賢一 - 大和田伸也
- 川田マサ - 服部妙子
- 佐野一夫 - 川口厚
- 笹本卓治 - 武岡淳一
- 田中敬 - 大家博
- 吉原準平 - 藤江喜幸
- 語り手 - 鈴木瑞穂
主題歌
[編集]スタッフ
[編集]- 監督・脚本 - 西河克己
- 助監督 - 中川好久
- 製作 - 堀威夫、笹井英男
- 構成 - 八住利雄
- 撮影 - 萩原憲治
- 音楽 - 高田弘
- 美術 - 佐谷晃能
- 編集 - 鈴木晄
- 録音 - 福島信雅
- スクリプター - 吉崎松雄
- 照明 - 熊谷秀夫
- 製作プロダクション - ホリ企画
同時上映
[編集]『裸足のブルージン』
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 日高靖一ポスター提供・監修『なつかしの日本映画ポスターコレクション PART2』(永久保存)近代映画社、1990年2月。ISBN 978-4764816404。
- 『キネマ旬報ベスト・テン全史 1946-2002』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2003年4月。ISBN 978-4873765952。
- 『キネマ旬報ベスト・テン80回全史 1924-2006』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2007年7月。ISBN 978-4873766560。
- 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月。ISBN 978-4873767550。