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網走国定公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
網走国定公園
Abashiri Quasi-national Park
幌岩山(サロマ湖展望台)から眺めた北見市常呂町方面
指定区域 北緯44度07分52秒 東経143度48分09秒 / 北緯44.13111度 東経143.80250度 / 44.13111; 143.80250座標: 北緯44度07分52秒 東経143度48分09秒 / 北緯44.13111度 東経143.80250度 / 44.13111; 143.80250
分類 国定公園
面積 37,261ヘクタール[1]
前身 網走道立自然公園
指定日 1958年7月1日
運営者 北海道
年来園者数 1,667,000人[2]
告示 昭和33年厚生省告示第182号
平成4年環境庁告示第16号(変更)
事務所 北海道オホーツク総合振興局保健環境部環境生活課
事務所所在地 北海道網走市北7条西3
公式サイト 網走国定公園
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網走国定公園(あばしりこくていこうえん)は、北海道にある国定公園1950年昭和25年)に道立公園に指定され、自然公園法制定に伴って1958年(昭和33年)に国定公園に指定された[3]。大小7つの湖沼砂丘草原原生花園)、丘陵からなる地域になっている。

自然

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サロマ湖は日本国内で3番目、北海道内で最大の湖沼面積を誇る湖であり、オホーツク海との間の砂州には300種類を越える植物が確認されており、ワッカ原生花園になっている[4]。湖岸のキムアネップ崎基部やサンゴ岬周辺にはアッケシソウ(サンゴソウ)群落を見ることができ、鶴沼地区は北海道の天然記念物に指定されている[5]能取湖の卯原内地区はじめ、湖岸の各地に塩湿地植物のアッケシソウ群落を見ることができ[6]、オホーツク海側砂丘には海岸草原がある[7]。また、能取半島の能取岬にかけて海食崖が見られ、半島の内陸側は森林に覆われている[7]網走湖とリヤウシ湖はオホーツク海からの海跡湖であり、一部が地盤の沈降によってできている[8]網走川周辺には湿地帯が形成され、女満別地区の樹林地にミズバショウなどの湿地植物群落がある[8]天都山は国の名勝に指定されている[9]藻琴湖濤沸湖もオホーツク海との海跡湖であり、周辺に湿地帯が広がっている[10]。濤沸湖はラムサール条約に登録されており[11]、オホーツク海に面した砂州は海岸段丘として発達し、ハマナスエゾキスゲなどの海岸草原は小清水原生花園として知られている[10]。ワッカ原生花園と小清水原生花園は北海道遺産に選定されている[12]。斜里海岸の草原群落は北海道の天然記念物に指定されている[5]

公園内ではアオサギカモなどの水辺の鳥やノゴマなどの草原性の鳥を数多く観察することができるほか、オオハクチョウなど渡り鳥の中継地になっている。流氷が近づいてくる時期になるとオジロワシオオワシなどの猛禽類アザラシなどの海獣を観察することができる。

景勝地

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集団施設地区・ネイチャーセンター

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国定公園集団施設地区[13]
地区名 面積 所在地 利用者数(人)
女満別 8.2ha 北海道網走郡大空町 254,000[14]
ネイチャーセンターなど
施設名 設置者 所在地 利用者数(人)
北見市サロマ湖ワッカネイチャーセンター[15] 北見市 北海道北見市常呂町字栄浦242-1
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小清水原生花園インフォメーションセンター[16] 小清水町 北海道斜里郡小清水町字浜小清水国有林354林班
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脚注

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  1. ^ 国定公園地種区分別面積” (PDF). 環境省 (2016年). 2016年8月24日閲覧。
  2. ^ 平成25年国定公園利用者数(公園、都道府県別)” (PDF). 環境省. 2016年8月24日閲覧。
  3. ^ 網走国定公園はこんなところ”. オホーツク総合振興局. 2016年8月24日閲覧。
  4. ^ 管理指針, p. 1.
  5. ^ a b 道指定文化財概要一覧(天然記念物)” (PDF). 北海道教育委員会. 2016年8月24日閲覧。
  6. ^ 能取湖卯原内サンゴソウ群落地”. 北海道ファンマガジン (2008年3月14日). 2016年8月25日閲覧。
  7. ^ a b 管理指針, pp. 9–10.
  8. ^ a b 管理指針, p. 14.
  9. ^ 天都山 - 文化遺産オンライン文化庁
  10. ^ a b 管理指針, p. 19.
  11. ^ 濤沸湖” (PDF). 環境省. 2016年8月24日閲覧。
  12. ^ ワッカ/小清水原生花園”. 北海道遺産協議会. 2016年8月24日閲覧。
  13. ^ 国定公園集団施設地区” (PDF). 環境省 (2016年). 2016年8月24日閲覧。
  14. ^ 国定公園集団施設地区等利用者数” (PDF). 環境省. 2016年8月24日閲覧。
  15. ^ 北見市サロマ湖ワッカネイチャーセンター条例”. 北見市例規類集. 北見市. 2016年8月24日閲覧。
  16. ^ 小清水原生花園インフォメーションセンター設置条例”. 小清水町例規集. 小清水町. 2016年8月24日閲覧。

参考資料

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関連項目

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外部リンク

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