西中国山地国定公園
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西中国山地国定公園(にしちゅうごくさんちこくていこうえん)は、中国山地の西側、島根県、広島県、山口県にまたがる冠山山地一帯に位置する山岳公園[1]。1969年(昭和44年)1月10日指定[1]。総面積は28,553haである(2024年6月30日現在)[2]。
概要
[編集]北東から南西方向にかけて標高1,000~1,300m程度の準平原的な山容の山々が連なり、阿佐山、恐羅漢山、冠山、寂地山などの山岳を有する[1]。また、これらの山々の間に匹見峡、三段峡、寂地峡など多くの渓谷や断層谷がある[1]。地質は北部は流紋岩類、南部はほとんどが花崗岩類で、これらは中生代白亜紀のものである[1]。
山
[編集]-
臥竜山(刈尾山)
渓谷
[編集]生物
[編集]植物
[編集]温暖帯上部から冷温帯に属しており、地況ごとに変化に富んだ植物景観がみられる[1]。山岳上部には冷温帯特有のブナ林があり、特に安蔵寺山、恐羅漢山、冠山、寂地山などにはブナの自然林がある[1]。
動物
[編集]1966年(昭和41年)の「西中国山地国定公園候補地学術調査報告」によると、哺乳類14科23種、鳥類31科93種、両生類5科12種、昆虫類10目83科371種、魚類11科23種が報告されている[1]。ツキノワグマについては西中国山地が本州の生息の西限とされる[1]。