緑星囲碁学園
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囲碁 |
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緑星囲碁学園(りょくせいいごがくえん)は、青少年のための囲碁の教育組織である。アマチュア棋士の菊池康郎が1979年に設立した。数多くのプロ棋士やアマチュア強豪を輩出している。
設立
[編集]昭和30年代に当時の若手アマチュア棋士である菊池康郎、村上文祥、原田実らによって研究会「緑星会」が行われていたが中断し、1975年に再開、さらに若手の参加などがあった。これに小学生、中学生なども参加するようになり、菊池と、協力者の結城冴子により1979年に子供の教育機関として緑星囲碁学園が設立された。東京都中野区の本部と、世田谷区の尾山台教室、さいたま市のさいたま新都心校(棋士の大澤奈留美の父親が主宰)がある。
教育方針
[編集]学園の理念は、囲碁の棋力向上と並んで、人格形成にあり、礼儀や自主性などの面で厳しい教育に特徴がある。入園にはテストがある。
道場に通う学園生の他、インターネットでの対局を行う通信生制度も設けている。国際囲碁交流も活発に行っている。
出身者
[編集]棋聖位5期など七大タイトルを10回以上獲得している山下敬吾九段(平成四天王の1人)・、女流タイトルを10期以上獲得した青木喜久代八段などが主な出身者。
他にも多くのプロ棋士、アマチュア強豪が輩出していることでも知られており、卒業生も講師として、あるいは対局のために出席することも多く、日本の囲碁レベル向上にも大きな役割を果たしている。
棋士 | 段位 | 生年 | 入段 | 実績など | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
村松竜一 | 八段 | 1963 | 1982 | 棋道賞連勝賞 | [1] |
青木伸一 | 九段 | 1965 | 1983 | OVER40早碁戦準優勝 | [2] |
青木喜久代 | 八段 | 1968 | 1986 | 女流名人5期など | [3] |
高野英樹 | 七段 | 1970 | 1997 | アマ本因坊 | [4] |
鶴丸敬一 | 七段 | 1970 | 1990 | 二段戦準優勝 | [5] |
加藤充志 | 九段 | 1974 | 1990 | JT杯星座戦優勝、棋聖戦リーグ | [6] |
秋山次郎 | 九段 | 1977 | 1992 | 天元戦挑戦者 | [7] |
溝上知親 | 九段 | 1977 | 1993 | 三大リーグ入り経験 | [8] |
山下敬吾 | 九段 | 1978 | 1993 | 棋聖5期、名人・本因坊2期など多数 | [9] |
鈴木嘉倫 | 七段 | 1976 | 1994 | 三段戦優勝 | [10] |
桂篤 | 五段 | 1977 | 1996 | 日本棋院ジュニア囲碁スクール講師 | [11] |
大澤奈留美 | 五段 | 1976 | 1997 | JAL女流早碁優勝 | [12] |
孔令文 | 七段 | 1981 | 1998 | 若鯉戦本戦進出 | [13] |
望月研一 | 八段 | 1983 | 2000 | 新人王戦準優勝 | [14] |
山田晋次 | 六段 | 1983 | 2001 | 棋士会幹事 | [15] |
大橋拓文 | 七段 | 1984 | 2002 | おかげ杯準優勝 | [16] |
大場惇也 | 七段 | 1983 | 2003 | 若鯉戦3位 | [17] |
安藤和繁 | 五段 | 1983 | 2004 | 竜星戦優勝決定トーナメント進出 | [18] |
玉井伸 | 四段 | 1990 | 2005 | 新人王戦ベスト4 | [19] |
星合志保 | 三段 | 1997 | 2013 | 女流本因坊戦挑戦 | [20] |
酒井佑規 | 三段 | 2004 | 2018 | 新人王戦優勝 | [21] |
その他
[編集]「緑星」という名を冠してはいるが、特にエスペラント(シンボルマークが緑の星{五芒星})とは関係が無いようである。