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女流本因坊戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
女流本因坊戦
公式戦(女流棋戦)
前身 女流選手権戦
概要
主催 共同通信社日本棋院
協賛 JA共済連共栄火災
協力 関西棋院
優勝賞金 550万円
挑戦手合 五番勝負
棋戦形式 24名による本戦トーナメントで優勝者決定
持ち時間 挑戦手合:4時間
本戦:3時間
秒読み 5分前より
創設年 1981年
開催時期 挑戦手合:10-11月
本戦: 4-8月
記録
現女流本因坊 藤沢里菜(第43期)
名誉称号 謝依旻・藤沢里菜(名誉女流本因坊資格)
最多優勝 謝依旻・藤沢里菜 8回
最長連覇 謝依旻(6連覇)
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女流本因坊戦(じょりゅうほんいんぼうせん)は、共同通信社及び日本棋院主催の囲碁女流棋戦。1981年創設。女流棋戦では最も格が高い。挑戦手合の勝者は女流本因坊のタイトル称号を得る。また5連覇により名誉女流本因坊の資格を得る。前身は1952年創設の女流選手権戦毎日新聞社主催の本因坊戦とは無関係。

概要

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方式

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24名による本戦トーナメントで挑戦者で挑戦者を決定し、前年の女流本因坊に挑戦する。前年の本戦ベスト4と、女流タイトル保持者はシード権を得て、予選免除で本戦トーナメントより出場する。挑戦手合は、第1-13期は三番勝負、1995年第14期以降は五番勝負。コミは、第1-21期は5目半、第22期より6目半。持時間は各4時間。第1期は前年の女流選手権者への挑戦手合。

1997年から2000年の優勝者は、翌年の日中スーパー囲碁の女流戦に出場した。

歴代優勝者と挑戦手合

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(左が優勝者)

  1. 1982年 本田幸子 2-1 小林禮子
  2. 1983年 楠光子 2-1 本田幸子
  3. 1984年 本田幸子 2-0 楠光子
  4. 1985年 楠光子 2-1 本田幸子
  5. 1986年 小川誠子 2-0 楠光子
  6. 1987年 楠光子 2-1 小川誠子
  7. 1988年 楠光子 2-0 小川誠子
  8. 1989年 楠光子 2-0 小川誠子
  9. 1990年 中澤彩子 2-1 楠光子
  10. 1991年 中澤彩子 2-1 小林千寿
  11. 1992年 加藤朋子 2-0 中澤彩子
  12. 1993年 吉田美香 2-1 加藤朋子
  13. 1994年 吉田美香 2-0 佃亜紀子
  14. 1995年 吉田美香 3-1 知念かおり
  15. 1996年 吉田美香 3-0 中澤彩子
  16. 1997年 知念かおり 3-1 吉田美香
  17. 1998年 知念かおり 3-0 加藤朋子
  18. 1999年 知念かおり 3-1 小林泉美
  19. 2000年 祷陽子 3-2 知念かおり
  20. 2001年 小林泉美 3-1 祷陽子
  21. 2002年 小林泉美 3-2 知念かおり
  22. 2003年 小林泉美 3-1 矢代久美子
  23. 2004年 知念かおり 3-1 小林泉美
  24. 2005年 矢代久美子 3-0 知念かおり
  25. 2006年 矢代久美子 3-1 祷陽子
  26. 2007年 謝依旻 3-0 矢代久美子
  27. 2008年 謝依旻 3-1 鈴木歩
  28. 2009年 謝依旻 3-1 青木喜久代
  29. 2010年 謝依旻 3-0 向井千瑛
  30. 2011年 謝依旻 3-1 向井千瑛
  31. 2012年 謝依旻 3-0 奥田あや
  32. 2013年 向井千瑛 3-2 謝依旻
  33. 2014年 藤沢里菜 3-0 向井千瑛
  34. 2015年 謝依旻 3-2 藤沢里菜
  35. 2016年 藤沢里菜 3-1 謝依旻
  36. 2017年 謝依旻 3-2 藤沢里菜
  37. 2018年 藤沢里菜 3-1 謝依旻
  38. 2019年 上野愛咲美 3-1 藤沢里菜
  39. 2020年 藤沢里菜 3–2 上野愛咲美
  40. 2021年 藤沢里菜 3–0 星合志保
  41. 2022年 藤沢里菜 3–0 上野愛咲美
  42. 2023年 藤沢里菜 3–2 上野梨紗
  43. 2024年 藤沢里菜 3–2 牛栄子

女流選手権戦

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1952年創設、1981年で終了し、女流本因坊戦に発展。東京タイムズ主催。第1期は決勝一番勝負、第2期以降は挑戦手合三番勝負。第6期から、前年度挑戦手合敗者と予選を勝ち上がった3名の計4名のリーグ戦で挑戦者を決定。コミは4目半、第21期より5目半。女流棋戦としては最も古い歴史を持つ。

歴代優勝者(左が優勝者)

  1. 1952年 伊藤清子(友恵) - 武田みさを
  2. 1953年 本田寿子 2-0 伊藤友恵
  3. 1954年 杉内(本田)寿子 2-0 鈴木津奈
  4. 1955年 杉内寿子 2-1 伊藤友恵
  5. 1956年 杉内寿子 2-0 伊藤友恵
  6. 1957年 伊藤友恵(リーグ戦で優勝者を決定)
  7. 1958年 伊藤友恵 2-0 鈴木津奈
  8. 1960年 伊藤友恵 2-0 本田幸子
  9. 1961年 伊藤友恵 2-0 木谷禮子
  10. 1962年 伊藤友恵 2-0 武田みさを
  11. 1963年 木谷禮子 2-1 伊藤友恵
  12. 1965年 伊藤友恵 2-1 木谷禮子
  13. 1966年 木谷禮子 2-0 伊藤友恵
  14. 1967年 木谷禮子 2-1 伊藤友恵
  15. 1968年 木谷禮子 2-1 児玉幸子
  16. 1969年 本田幸子 2-1 木谷禮子
  17. 1971年 木谷禮子 2-0 本田幸子
  18. 1972年 木谷禮子 2-1 本田幸子
  19. 1973年 本田幸子 2-0 木谷禮子
  20. 1974年 本田幸子 2-0 伊藤友恵
  21. 1975年 本田幸子 2-1 小林千寿
  22. 1976年 小林千寿 2-0 本田幸子
  23. 1977年 小林千寿 2-1 本田幸子
  24. 1978年 小林千寿 2-1 小川誠子
  25. 1979年 小川誠子 2-0 小林千寿
  26. 1980年 小川誠子 2-1 小林千寿
  27. 1981年 本田幸子 2-1 小川誠子

記録

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  • 最多連続優勝 謝依旻 6回
  • 最多優勝 謝依旻・藤沢里菜 8回
  • 最多優勝(女流本因坊戦) 謝依旻・藤沢里菜 8回
  • 最多優勝(女流選手権戦) 伊藤友恵 7回
  • 最年少奪取 藤沢里菜 16歳1ヶ月(第33期女流本因坊戦)
  • 最年少挑戦 藤沢里菜 16歳0ヶ月(第33期女流本因坊戦)
  • 最年少本戦入り 仲邑菫 11歳11ヶ月(第40期女流本因坊戦)
  • 親子優勝 木谷禮子(女流選手権戦)・小林泉美(女流本因坊戦)
  • 姉妹優勝 杉内寿子・本田幸子(女流選手権戦)・楠光子(女流本因坊戦)

脚注

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注釈

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  1. ^ 2021年5月8日付から掲載。

関連項目

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  • 碁聖戦 - 新聞囲碁連盟(共同通信一部加盟新聞社)の主催による囲碁の棋戦
  • 棋王戦 - 共同通信主催による将棋の棋戦

外部リンク

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女流棋戦年間
女流棋聖 女流名人 女流立葵杯 扇興杯 女流本因坊 テイケイ杯
1-2月 3月 6-7月 7月 10-11月 12月