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舟 (P-MODELのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『舟』
P-MODELスタジオ・アルバム
リリース
録音 Studio WIRESELF
Woodstock Studio
ジャンル テクノポップ
アジアン・テクノ
レーベル 日本コロムビア
プロデュース P-MODEL
P-MODEL アルバム 年表
SCUBA RECYCLE
1995年

1995年
電子悲劇/〜ENOLA
1997年
平沢進関連のアルバム 年表
Sim City
(1995年)

(1995年)
計算上のKun Mae
1996年
『舟』収録のシングル
  1. Rocket Shoot
    リリース: 1996年10月19日
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(ふね)は、日本の音楽グループであるP-MODELの10枚目のスタジオ・アルバム

1995年12月9日に日本コロムビアより発売された。初回限定版と通常版が存在し、初回限定版はフィルムジャケットで発売された。

2009年3月23日に、オンデマンドCDとして、2011年9月21日にはデジタルリマスタリングされた上、 1996年に発売されたシングル「Rocket shoot」収録の3曲が追加されて「舟 (+3)」として再発売されている。

概要

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1994年12月1日平沢進以外改訂(メンバーチェンジ)された後のアルバムで、ポリドールから日本コロムビアに移籍してからの初アルバムである。

従来よりもさらに電子楽器の比重が高まっているが、前作「big body」までのTB-303などのシンセサイザーやシーケンサーを多用する曲は影を潜め、生ドラムやMiburiなどを取り入れ、ほぼ同時期の平沢ソロ作品「Sim City」と同じく、東南アジア(特にタイ王国)の影響を受けている。1983年に初代キーボード、田中靖美が脱退してから平沢のワンマンバンド色が強くなっていったP-MODELだが、この作品では新メンバー、小西健司が作詞作曲している曲が過半数占めており、よりポップな曲調が増えている。

9月30日に行われたライブ「ENDING ERROR」にて「Welcome」「Fune」「Tide」がアルバム発売に先駆けて演奏された。同日にこのアルバムのリミックスである「Corrective Errors〜remix of 舟」がディスクユニオンDIW/SYUNから発売された。

「サイバー・スペースで出会ったメンバーたちが情報宇宙帆船P-MODEL号で旅をする」というコンセプトのもとに製作されたアルバムである。以降、このコンセプトを受け継いでツアーやアルバムを発表していく。

楽曲解説

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Welcome
後に平沢ソロのアルバム名及び楽曲名として使用される「現象の花の秘密」という単語が歌詞中に登場する。
夢見る力に
イントロに平沢ソロの楽曲「山頂晴れて」の逆再生が挿入されている。石田英範制作のMVが存在するが、そちらでは作詞・作曲の名義がどちらも平沢となっている。
残骸の船Saksit
「Saksit」はタイ語(綴りはศักดิ์สิทธิ์)で「霊験あらたかな、神聖な」という意味。
Tide
当時のライブではアルバムと違うアレンジで演奏された。

収録曲

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  • 全編曲:P-MODEL

全形態共通

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#タイトル作詞作曲
1.Welcome平沢進平沢進
2.夢見る力に(Power to Dream)」平沢進、小西健司平沢進、小西健司
3.Fune平沢進、小西健司平沢進、小西健司
4.残骸の船Saksit(Wreckage Saksit)」平沢進平沢進
5.Preparation小西健司
6.Julia Bird平沢進平沢進
7.Tide平沢進平沢進
8.ソリトン(Soliton)」平沢進平沢進
9.Mirror Image小西健司小西健司
10.3/4 [March 4th]小西健司小西健司
11.Home小西健司

「舟(+3)」のみ収録

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#タイトル作詞作曲
12.Rocket Shoot平沢進平沢進
13.http小西健司小西健司
14.はじまりの日(The Day of Beginning)」平沢進、小西健司平沢進、小西健司

参加ミュージシャン

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脚注

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注釈

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外部リンク

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