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若草物語 (1964年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
若草物語
監督 森永健次郎
脚本 三木克巳
出演者 吉永小百合
浅丘ルリ子
芦川いづみ
和泉雅子
浜田光夫
和田浩治
杉山俊夫
音楽 崎出伍一
主題歌 吉永小百合『若草物語』
撮影 松橋梅夫
編集 井上治
製作会社 日活
配給 日活
公開 日本の旗 1964年12月31日[1]
上映時間 85分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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若草物語』(わかくさものがたり)は、1964年末から翌年にかけて公開された日本映画カラーシネマスコープ(2.35:1)、84分。

当時の日活のスター女優4人(吉永小百合浅丘ルリ子芦川いづみ和泉雅子)が姉妹役で共演し、高度成長期を生きる若い女性たちの恋愛観や結婚観、幸福の形を描いた青春物語である。姉妹を演じる4人は全編にわたり大阪弁のセリフを話す。オルコットの小説『若草物語』とは無関係である(姉妹の物語であるという以上の共通点は無い)。

封切り時の同時上映作品は『黒い海峡』。

製作

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東京晴海団地日比谷公園などでロケーション撮影された。また、東京オリンピックに向けて完成したばかりの東京モノレール代々木競技場首都高速、そして東京タワー展望台などが空撮で映し込まれ、当時の東京案内の趣もある。

ロケ地[1]

ストーリー

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大阪の模型店の次女・由紀、三女・しずか、四女・チエコの姉妹は、若い後妻をもらった父・勇造を気遣い、実家を出て飛行機で東京へ向かう。3人は郊外で暮らす新婚の長女・早苗とその夫・宏一が住む団地に押しかける。やがて3人は早苗の援助で夫妻宅を出て、アパート暮らしを始める。そんな中、姉妹たちは同郷のカメラマン・次郎と再会する。

由紀としずかは百貨店・銀座松屋のデパートガール採用試験に合格し、由紀はカメラ売り場、しずかは男性用下着売り場を担当する。一方、海外旅行を夢見るチエコは高給に惹かれ、姉たちに秘密でアルバイトサロン(アルサロ)で働き始める。そのことが明るみに出たことで、チエコがアルプスに憧れていることを知った一同は、志賀高原のスキー場に遊びに行く。この旅を通じ、由紀としずかは次郎を巡って恋のライバルとなる。また、姉妹はかつて羽田空港で出会った裕福な家の大学生・圭一とスキー場で再会する。

勇造が夫婦喧嘩をし、早苗の団地に転がり込む。由紀・しずか・チエコも様子を見に来る。早苗たちは勇造の態度を非難し、大阪に帰そうとするが、しずかだけは父親の面倒を見ると申し出る。特に由紀に反発したしずかは、次郎の下宿に勇造をかくまい、自身もそこに居座る。勇造は改心し、大阪に帰る。それを知らずに勇造を迎えに来た由紀は、しずかが次郎の部屋にいるのを見て逆上し、しずかの頬を張る。次郎の同僚・山本が落ち込むしずかを慰めようと松屋に行き、毎日下着やワイシャツを買い込む。しずかはそんな山本の生活ぶりを心配し、彼のアパートに通って家事を手伝うようになる。山本はしずかに迫るが、しずかは拒絶する。しずかが次郎を想っていることを悟った山本は身を引く。

由紀はみたび圭一と再会する。由紀は、次郎が仕事で東京を空けている間、圭一から繰り返しデートに誘われ、寂しさから断りきれずに応じる。このことを由紀から明かされた次郎は焦りを感じるが、由紀は「次郎と結婚したい」と告げて次郎を安心させようとする。一方、圭一は由紀を両親に紹介する。次郎が式根島に長期出張している間、由紀は圭一と婚約してしまう。そのことを告げられた次郎は黙って去る。両者の態度を理解できないしずかは次郎を追い、「あんたは意気地なしや」と彼をなじり、泣き叫ぶ。

由紀と圭一が新婚旅行に発つ日、しずかは由紀らの見送りをやめて、同じ時間に長期出張に発つ次郎のもとへ向かおうとする。東京駅で次郎が乗った列車はしずかの目の前で発車する。帰宅したしずかは旅支度を始める。しずかの本気を知ったチエコは、海外旅行のために貯めていた大金をしずかに渡す。しずかを見送った早苗とチエコは銀座で別れ、それぞれの自宅に帰る。

キャスト

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クレジット順は本作タイトルバックに、役名は日活公式サイト[1]に基づく。

スタッフ

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クレジット順(監督を除く)は本作タイトルバックに基づく。クレジットのない主要スタッフは日活公式サイト[1]およびキネマ旬報映画データベース(KINENOTE[2])で補った。

脚注

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外部リンク

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