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茂原七夕まつり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
茂原七夕まつり
イベントの種類 地域イベント
開催時期 毎年7月下旬の3日間(金曜・土曜・日曜)
初回開催 1955年昭和30年)[1]
会場 茂原駅周辺
主催 茂原七夕まつり実行委員会(事務局:茂原商工会議所)
来場者数  約88万人(2014年(平成26年)の3日間合計)[2]
最寄駅 外房線茂原駅[3]
公式サイト
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茂原七夕まつり(もばらたなばたまつり)は、千葉県茂原市で毎年7月下旬に開催される七夕祭りである。

概要

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  • 開催期間:7月下旬の金曜日~日曜日(3日間)
  • 会場:茂原市JR茂原駅周辺商店街[3]

関東地方の夏祭りとしては有数の規模を誇り[3]2015年平成27年)の来場者数は約82万人であり、佐原の大祭香取市)の約76万人、毎年同時期に行われる柏まつり柏市)の約72万人を上回って千葉県内の祭りでは首位となっている[注 1][4][5]2014年(平成26年)7月で第60回となった[1]

平塚狭山と共に関東三大七夕祭りの1つに挙げられる。この3日間に、茂原駅の周辺商店街が七夕飾りで埋め尽くされる七夕祭りである。七夕飾りはコンテストも行われる。

2014年(平成26年)にはイベント会場が新設され、土曜日の「もばら阿波おどり」、日曜日の「YOSAKOI鳴子おどり」や「七夕おどり」なども開催され[3]、ミニコンサートも行われている[1]

祭りの模様は例年8月上旬に千葉テレビ放送で1時間枠で放送され、この番組では祭りの模様(主に、「もばら阿波おどり」の模様)と茂原市周辺[注 2]の観光スポット情報があわせて紹介される。なお、2018年(平成30年)は後述する土曜日の中止のため、前年2017年(平成29年)の阿波おどりを振り返るVTRを放送するなどして凌いだ。2019年(令和元年)は鼓笛隊パレードなどが天候により中止するなどイベント内容に大きな支障をきたした。

歴史

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  • 1955年昭和30年) - 第1回茂原七夕祭りを開催[1]
  • 1976年(昭和51年) - 第1回もばらおどり開催
  • 2000年(平成12年) - 第1回ちばYOSAKOI夏の陣開催
  • 2004年(平成16年) - 茂原七夕祭り50周年
  • 2009年(平成21年) - 第55回茂原七夕まつり
第55回では、明治以降初めて、明治6年に明治政府太政官布告第一号をもって廃止した日本伝統の七夕が再現された。その再現された内容は、七夕七遊(『古事類苑』−「古今要覧稿」−時令)にちなんで、が作曲しジョン・海山・ネプチューン等が実演した「七調子管弦」と七拍子の郢曲、七十首の川柳俳句、先着70名のビンゴ大会、飲料7本購入で景品、7チーム対抗クイズ他、計7種であった[6]
同七夕祭りに参加した千葉県立長生高等学校社会科研究部は、『七夕まつりを追って! ―七夕行事の移り変わり―』と題する研究で、奈良県奈良大学が共同主催する第3回(2009年)全国高校生歴史フォーラムにおいて、優秀賞を受賞した[7]
  • 2011年(平成23年) - 東日本大震災の影響による節電協力のため、全イベントを19:00で終了し、ライトアップは中止
  • 2014年(平成26年) - 第60回茂原七夕まつり[3]。60周年を記念して『天の川 暦めぐりて 夢あらた』というキャッチコピーが設定された。
  • 2018年(平成30年) - 台風12号の影響により、7月28日(土)の七夕飾りつけ・「もばら阿波おどり」等のイベント中止[8]。なお、祭り自体が中止になるのはこれが初めてのことである。
  • 2020年(令和2年) - 新型コロナウイルスの影響で中止となる。
  • 2021年(令和3年) - 前年に引き続き、新型コロナウイルスの影響で中止となる[9]
  • 2022年(令和4年) - 前年に引き続き、新型コロナウイルスの影響で中止となり、これで3年連続での中止となった[10]

主なイベント

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  • もばら阿波おどり
第23回(1976年)から開始。当初は「もばらおどり」として開催されていた。2008年の第54回から「もばら阿波おどり」と改名。周回コースとなる。毎年地元の連が10連程度参加しているほか、東京高円寺阿波おどりからも招待連を招いている。2017年は、高円寺だけでなく南越谷阿波踊りからも招待連を招いていた。逆に、茂原の地元連が合同で「もばら阿波おどり連友会」として、毎年高円寺阿波おどりに参加している。2017年は南越谷阿波踊りにも参加する予定だったが、参加予定だった8月19日(土曜)が荒天中止になったため、現段階で「もばら阿波おどり連友会」として南越谷阿波踊りへの参加は実現していない[11]
  • ちばYOSAKOI夏の陣
第46回(2000年)から開始。こちらは地元だけではなく、他の千葉県内ないし他都道府県の団体が参加することがある。

関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ ただし、茂原七夕まつりは3日間の開催だが、佐原の大祭は夏と秋にそれぞれ3日間の合計6日間、柏まつりは2日間の開催であるため、来場者数だけでの規模の単純比較は困難である点は注意が必要である。
  2. ^ 隣接する長南町にある笠森寺なども含まれる。

出典

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  1. ^ a b c d 吉村建二(2014年7月6日). “茂原七夕まつり:400本ササ飾りと華麗な踊り競演”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  2. ^ “茂原・七夕まつりの人出は88万人”.毎日新聞 (毎日新聞社). (2014年7月29日)
  3. ^ a b c d e 吉村建二(2014年7月26日). “茂原七夕まつり:華やかに開幕−−あすまで”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  4. ^ 平成27年 千葉県観光入込調査報告書”. 2017年8月19日閲覧。
  5. ^ 宮地佳那子(2014年4月17日). “県内観光客16%増 震災影響から回復傾向−−12年”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  6. ^ 邦楽ジャーナル『廃絶した七夕音楽を現代に 茂原七夕まつりで七調子の管弦』2009年07月01日
  7. ^ 奈良大学『全国高校生歴史フォーラム』−第三回(2009年)
  8. ^ “接近台風、千葉県内警戒 まつり、花火が中止 銚子地方気象台 水害注意呼び掛け”. 千葉日報. (2018年7月28日). https://www.chibanippo.co.jp/news/national/518993 2018年8月12日閲覧。 
  9. ^ “茂原七夕まつり2年連続中止 コロナ収束見えず「断腸の思い」 来場者の安全優先”. 千葉日報. (2021年4月7日). https://www.chibanippo.co.jp/news/local/779706 2021年4月12日閲覧。 
  10. ^ 2022年の茂原七夕まつり 中止が決まる”. 千葉テレビ放送 (2022年3月30日). 2022年4月10日閲覧。
  11. ^ 南越谷阿波踊り もばら阿波おどり連友会”. 南越谷阿波踊り振興会 (2017年9月). 2017年9月12日閲覧。

外部リンク

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