茶屋町 (岡山県)
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ちゃやちょう 茶屋町 | |||
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廃止日 | 1972年5月1日 | ||
廃止理由 |
編入合併 茶屋町 → 倉敷市 | ||
現在の自治体 | 倉敷市 | ||
廃止時点のデータ | |||
国 | 日本 | ||
地方 | 中国地方(山陽地方) | ||
都道府県 | 岡山県 | ||
郡 | 都窪郡 | ||
市町村コード | 33422-7 | ||
面積 | 5.27[1][2] km2. | ||
総人口 |
8,172人 (1972年5月1日) | ||
隣接自治体 | 岡山市、倉敷市、早島町 | ||
町長 | 姫井三亀男[3][4] | ||
茶屋町役場 | |||
所在地 |
〒709-11 岡山県都窪郡茶屋町大字帯江新田187番地[1][2] | ||
座標 | 北緯34度34分40秒 東経133度49分20秒 / 北緯34.57783度 東経133.82222度 | ||
ウィキプロジェクト |
茶屋町(ちゃやちょう)は、かつて岡山県都窪郡にあった町である。1972年(昭和47年)5月1日に倉敷市に編入され廃止された。現在は同市の茶屋町地区となっている。ここでは、町制施行前の名称である江島村(えじまそん)についても述べる。
歴史
[編集]行政の変遷
[編集]明治になり、1870年(明治3年)11月に早島沖新田村・帯江沖新田村はそれぞれ早島新田村・帯江新田村に改称。また宮崎村(現在の早島町早島の一部)枝村であった宮崎割新田村は宮崎村に併合された。1875年(明治8年)に宮崎村のうちの旧宮崎割新田分が早島新田に併合される。1889年(明治22年)には早島新田・帯江新田両村が合併し、江島村(えしまそん)を新設。名称は両村名から一文字ずつ合わせたものである。そして1896年(明治29年)に町制を施行し、その際に茶屋町(ちゃやちょう)に改称する。その後、1947年(昭和22年)1月に興除村より旧鶴崎村域を茶屋町へ移管。1951年(昭和26年)3月に豊洲村の高須賀の内の旧添新田分(旧帯江領)が、豊洲村の倉敷市編入の絡みで、当地へ移管した。これにより現在の茶屋町の区域が確定した[5][6][7]。
1972年(昭和47年)5月1日に倉敷市(新)に編入合併し、同茶屋町支所の管轄下となる。なお、合併後は当地の読み方は「ちゃやまち」に変更された。
年表
[編集]- 1704年(宝永元年)- 早島戸川氏の戸川安貞が早島沖新田、帯江戸川氏の戸川安広が帯江沖新田をそれぞれ開発に着手する(1707年完成)。
- 1731年(享保16年)- 綿花やい草の栽培、畳表や小倉織の生産が始まる。
- 1850年(嘉永3年)- 東高梁川の安江・四十瀬の土手が決壊、大洪水が起きる。
- 1870年(明治2年)- 早島新田村、帯江新田村になる。
- 1878年(明治11年)- 磯崎眠亀が錦莞莚を発明。
- 1889年(明治22年)6月1日 - 町村制が施行され早島新田村と帯江新田村が合併し、両村よりそれぞれ一字を取って江島村になる。
- 1890年(明治23年)- 桜橋付近に芝居小屋「栄座」ができる(後に映画館になり、昭和30年閉館)。
- 1896年(明治29年)2月26日 - 江島村が町制施行し、都宇郡茶屋町へ移行。
- 1900年(明治33年)4月1日 - 都宇郡が窪屋郡と合併し、都窪郡となる。
- 1910年(明治43年)6月12日 - 宇野線茶屋町駅開業。
- 1913年(大正2年)11月11日 - 下津井軽便鉄道が茶屋町駅に乗り入れる。
- 1931年(昭和6年)- 倉敷を結ぶ県道(倉敷飽浦線)が開通し、茶屋町橋が架けられる。
- 1947年(昭和22年)10月18日 - 児島郡興除村大字西疇のうち字鶴崎の区域[注釈 1]を当町に編入[8]。
- 1951年(昭和26年)3月 - 都窪郡豊洲村大字高須賀のうち汐入川以東の添新田の区域[注釈 2]を当町に編入[9]。
- 1972年(昭和47年)
- 4月1日 - 下津井電鉄線のうち茶屋町 - 児島間が廃止。
- 5月1日 - 茶屋町が倉敷市に編入合併される。
- 1973年(昭和48年)5月 - 現在の茶屋町支所が竣工。旧町役場は解体される。
- 1988年(昭和63年)3月20日 - 本四備讃線茶屋町〜児島間開業。
- 2006年(平成18年)- 干拓300周年記念行事が行われ、駅前の広場に記念碑が建てられる。茶屋町商工会が早島・庄と合併し「つくぼ商工会」になる。
- 2007年(平成19年)3月5日 - 郵便番号が709-11xxから710-11xxに変更される。
行政
[編集]歴代首長
[編集]代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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初 | 佐藤禎太郎 | 1889年(明治22年)9月19日 | 1893年(明治26年)4月5日 | 江島村新設 |
2 | 平田善策 | 1893年(明治26年)4月6日 | 1897年(明治30年)7月8日 | 1896年2月26日 町制施行・茶屋町へ改称 |
3 | 槙尾常五郎 | 1897年(明治30年)7月9日 | 1903年(明治36年)11月24日 | |
4 | 中田静雄 | 1903年(明治36年)12月16日 | 1916年(大正5年)12月18日 | |
5 | 西川順蔵 | 1916年(大正5年)12月18日 | 1917年(大正6年)7月28日 | |
6 | 平島済 | 1917年(大正6年)7月28日 | 1918年(大正7年)6月24日 | |
畑高太郎 | 1918年(大正7年)6月24日 | 1918年(大正7年)10月11日 | 代理 | |
7 | 姫井繁次 | 1918年(大正7年)10月12日 | 1931年(昭和6年)9月30日 | |
8 | 河西一郎 | 1932年(昭和7年)3月26日 | 1940年(昭和15年)1月15日 | |
9 | 野田徳三郎 | 1940年(昭和15年)5月25日 | 1946年(昭和21年)10月28日 | |
10 | 安原増夫 | 1947年(昭和22年)4月6日 | 1951年(昭和26年)4月5日 | |
11 | 米谷昇平 | 1951年(昭和26年)4月23日 | 1952年(昭和27年)5月4日 | |
12 | 福山恒治 | 1952年(昭和27年)5月27日 | 1956年(昭和31年)5月26日 | |
13 | 姫井三亀男 | 1956年(昭和31年)5月27日 | 1972年(昭和47年)4月30日 |
町議会議長・副議長
[編集]昭和22年4月の地方自治法施行以降の茶屋町町議会議長を記す。
- 議長
氏名 | 就任年月日 | 備考 |
---|---|---|
大野半三郎 | 昭和22年4月 | 昭和25年1月辞職 |
平田旭治 | 昭和25年1月 | |
柏原弥市郎 | 昭和26年4月 | 昭和27年5月議会総辞職 |
平田旭治 | 昭和27年6月 | |
平田旭治 | 昭和31年5月 | |
吉本健次 | 昭和35年5月 | |
(不明) | 昭和39年6月 | |
(不明) | 昭和35年5月 | 昭和47年5月1日、茶屋町が倉敷市へ編入合併 |
- 副議長
氏名 | 就任年月日 | 備考 |
---|---|---|
窪津浅市 | 昭和22年4月 | 昭和25年8月 任期中死去 |
佐藤市二 | 昭和25年8月 | |
渡辺清吾 | 昭和26年4月 | 昭和27年5月議会総辞職 |
田辺秀雄 | 昭和27年6月 | 昭和28年7月 任期中死去 |
大西靏一 | 昭和28年7月 | |
大河政雄 | 昭和31年5月 | |
山本鹿男 | 昭和35年5月 | |
(不明) | 昭和39年6月 | |
(不明) | 昭和35年5月 | 昭和47年5月1日、茶屋町が倉敷市へ編入合併 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 岡山県総務部統計課 1971, p. 71.
- ^ a b 山陽新聞社 1971, p. 207.
- ^ 岡山県総務部統計課 1971, p. 72.
- ^ 山陽新聞社 1971, p. 294.
- ^ 改訂版茶屋町史刊行委員会 1989.
- ^ 茶屋町干拓300年記念事業実行委員会 2006.
- ^ 下中直也 1988.
- ^ 茶屋町 1964, p. 42.
- ^ 茶屋町 1964, p. 8.
参考文献
[編集]- 茶屋町 編『茶屋町史』茶屋町役場、茶屋町、1964年3月31日。doi:10.11501/3008680。 NCID BN08812694。OCLC 672821543。
- 岡山県総務部統計課 編『岡山県市町村勢要覧』 昭和45年刊、岡山県統計協会、岡山、1971年9月15日。doi:10.11501/9528442。 NCID BA43334715。OCLC 703790315。
- 山陽新聞社 編『山陽年鑑』 昭和47年版、山陽新聞社、岡山、1971年10月1日。doi:10.11501/9572433。 NCID AN10211724。OCLC 703818864。
- 下中直也 編『日本歴史地名体系』 第34巻《岡山県の地名》、平凡社、東京、1988年4月1日。doi:10.11501/12194024。ISBN 4-582-49034-4。 NCID BN02054709。OCLC 18637084。
- 改訂版茶屋町史刊行委員会 編『茶屋町史』 改訂版、改訂版茶屋町史刊行委員会、倉敷、1989年12月。doi:10.11501/13229424。 NCID BN10783806。OCLC 673586263。
- 茶屋町干拓300年記念事業実行委員会 編『茶屋町干拓三百年:茶屋町干拓300年記念誌』茶屋町干拓300年記念事業実行委員会、倉敷、2006年12月。