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草津国際音楽アカデミー&フェスティバル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
事務局の置かれる天狗山レストハウス
事務局の置かれる天狗山レストハウス
概要
通称・略称 草津音楽祭(くさつおんがくさい)
開催時期 8月中旬から下旬までの約2週間
初回開催 1980年
会場 メイン会場
群馬県吾妻郡草津町
草津音楽の森国際コンサートホール
サブ会場
群馬県吾妻郡草津町
天狗山レストハウス ほか
主催 群馬草津音楽協会 / 草津町
後援 文化庁 / 群馬県 / 群馬県教育委員会 / 駐日イスラエル大使館 / イタリア文化会館
オーストリア大使館 / オーストリア文化フォーラム東京 / 駐日スイス大使館 / 駐日チェコ大使館 / 駐日ハンガリー大使館 / リスト・ハンガリー文化センター東京 / ポーランド広報文化センター / 日墺協会 / 草津温泉観光協会 / 草津夏期国際音楽アカデミー友の会
協賛 竹中工務店 / アクティオ / 朝日新聞文化財団 / 花王芸術・科学財団 / 三菱UFJ信託芸術文化財団 / 野村財団 / ローム ミュージック ファンデーション
協力 ヤマハミュージックジャパン / B-tech Japan / 山石屋洋琴工房 / 草津温泉ホテルヴィレッジ / 草津ナウリゾートホテル / 草津温泉ペンション協会 / 国際文化会館 / トヨタレンタリース群馬
ジャンル クラシック音楽
音楽祭会場への交通アクセス
最寄駅 長野原草津口駅
直通バス 有料巡回バス
駐車場
外部リンク
公式サイト0/0公式Twitter
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草津国際音楽アカデミー&フェスティバル英語: Kusatsu International Summer Music Academy & Festival)は、草津温泉で毎年夏に開催されるクラシック音楽音楽祭。正式名称は、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル(くさつかきこくさいおんがくアカデミー アンド フェスティヴァル)。通称は、草津音楽祭

概要

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音楽祭

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教育目的のアカデミーと、演奏会を含む音楽会としてのフェスティヴァルの二本立てで開催される。毎日草津町内のどこかで開催される街角コンサート[注釈 1]が名物のひとつ。

第1回は、1980年(昭和55年)8月18日から31日まで開催された[1]。1980年(昭和55年)に開始された霧島国際音楽祭と並び、講習会と演奏会などの音楽会から成る長年続くクラシック音楽祭であり[2]、2022年(令和4年)8月22日からは両音楽祭における友の会同士の交流も行われている[2]

2020年(令和2年)度は新型コロナウイルス感染症 (2019年)の流行により、初の開催中止となった[3]

上皇夫妻は天皇在位中も含め、この音楽祭でのコンサートを鑑賞するため複数回訪れており、上皇后はその際にこの音楽祭のワークショップで指導を受けつつピアノを演奏している[4][5][6]

アカデミー

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ヴァイオリニストとして著名な豊田耕児を音楽監督、音楽評論家遠山一行を実行委員長に開始された、夏期2週間にわたり行われる講習会の音楽アカデミー。毎年その年のテーマにあわせて世界的な芸術家を講師に招き、ニース夏期国際音楽アカデミーフランス語: Académie internationale d'été de Niceキジアーナ音楽院夏期コンサートのマスタークラス、ザルツブルク音楽祭と共に開催されるザルツブルク・モーツァルテウム大学夏期国際音楽アカデミーといったヨーロッパの講習会や、アスペン音楽祭マールボロ音楽祭におけるアメリカ合衆国での講習会など、外国における夏期講習のシステムを参考にした、草津独自のシステムで音楽を学ぶ。

当初より世界的な音楽家が集まったことや、その音楽家たちから草津アカデミーが称賛されたことから、ヨーロッパでも音楽家の間では世界一級のアカデミーとして評価され、このアカデミーと音楽祭に招待されることは名誉なこととすら言われる程になった。[要出典]

第11回目からは遠山一行が音楽監督となり、さらに室内楽に充実したレッスンが行われるよう配慮された。2010年(平成22年)開催の第31回からは遠山一行が音楽監督から引退[注釈 2]し、作曲家の西村朗が音楽監督を務める。

フェスティヴァル

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草津アカデミーが日本で最初の本格的な夏期の音楽アカデミーとしてスタートしたが、これだけの演奏家が来て音楽会を聴けないのは残念であり、生徒にとっても講師がどうステージ上で演奏するかが一番のお手本になるという理由から、フェスティヴァルが企画された。フェスティヴァルとアカデミーは、どちらが欠けても前に進むことが出来ない車の両輪のような関係として開催されている。

1990年(平成2年)までのコンサートは、スキー場のレストランを改造したコンサートホールである天狗山レストハウスで行なわれてきたが、1991年(平成3年)に608シートの本格的なコンサートホール「草津音楽の森国際コンサートホール」が建設され、2002年(平成14年)には室内楽用のイタリア製パイプオルガンが設置された。

毎年のテーマ

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草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルでは毎年何らかのテーマを選定し、このテーマに則って演奏会などの音楽会のプログラムなどが構成される。

  • 第01回(1980年):ヨハン・セバスティアン・バッハの音楽
  • 第02回(1981年):ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの音楽
  • 第03回(1982年):ブラームスとバッハの音楽
  • 第04回(1983年):シューベルトの音楽
  • 第05回(1984年):フランツ・ヨゼフ・ハイドンの音楽
  • 第06回(1985年):J.S.バッハと息子たち
  • 第07回(1986年):R.シューマンの音楽
  • 第08回(1987年):モーツァルトとマンハイム楽派の音楽
  • 第09回(1988年):フランス音楽(ベルリオーズ、ドビュッシー、ラヴェ)
  • 第10回(1989年):ベートーヴェンの音楽
  • 第11回(1990年):1790年をめぐって―古典派からロマン派へ
  • 第12回(1991年):1830年―ロマン派音楽の胎動
  • 第13回(1992年):1750年―バロックからクラシックへ
  • 第14回(1993年):二つの世紀末
  • 第15回(1994年):シューベルトとその時代
  • 第16回(1995年):ウィーン古典派への道 モーツァルト・ハイドン
  • 第17回(1996年):ワーグナーとブラームスの時代
  • 第18回(1997年):バッハと現代
  • 第19回(1998年):ベートーヴェンの時代
  • 第20回(1999年):古典と現代
  • 第21回(2000年):バッハとロマン派音楽
  • 第22回(2001年):モーツァルトの旅
  • 第23回(2002年):音楽都市パリとウィーン
  • 第24回(2003年):ロマン主義の流れ
  • 第25回(2004年):バッハからベートーヴェンへ
  • 第26回(2005年):ドイツの都市と音楽
  • 第27回(2006年):モーツァルトと18世紀
  • 第28回(2007年):ベートーヴェンからブラームスへ
  • 第29回(2008年):18世紀の音楽 バロックからクラシックへ
  • 第30回(2009年):1809年 ハイドン没後・メンデルスゾーン生誕200年

これまでに来訪した講師

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以下の講師がこれまでマスタークラスを開講し指導にあたった。

ヴァイオリン

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ヴィオラ

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チェロ

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コントラバス

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オーボエ

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フルート

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クラリネット

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ファゴット

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トランペット

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トロンボーン

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ホルン

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リコーダー

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ピアノ

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声楽

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オルガン

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ハープシコード

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ハープ

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歌曲解釈・指揮

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アシスタント講師/マスタークラス講師以外の演奏家

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マスタークラスのアシスタントにも国内の著名な音楽家が多数参加している。

トランペット

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トロンボーン

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ホルン

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フルート

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クラリネット

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オーボエ

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ファゴット

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ヴァイオリン

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ヴィオラ

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チェロ

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コントラバス

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パーカッション

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ピアノ

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※ピアノには各楽器のアシスタントピアニストを含む

指揮

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脚注

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注釈

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  1. ^ 演奏は、マイスターブラスカルテット
  2. ^ 引続き音楽顧問に就任。

出典

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  1. ^ 福原匡彦 (2019年7月19日). “STAFF BLOG 草津Library 草津音楽祭の誕生”. 草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル. 2023年8月9日閲覧。
  2. ^ a b “同い年” 鹿児島の霧島音楽祭と交流 草津アカデミーに来訪」『上毛新聞』2022年8月24日。2023年2月11日閲覧。
  3. ^ 松浦晃一郎 (2020年5月20日). “第41回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル開催中止のお知らせ”. 草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル. 2023年8月9日閲覧。
  4. ^ 皇后さま、草津でピアノご演奏」『産経新聞』2017年8月27日。2023年8月11日閲覧。
  5. ^ 緒方雄大「皇后さま、音楽祭でピアノ 眼鏡かけて体揺らしながら」『朝日新聞』2018年8月27日。2023年8月11日閲覧。
  6. ^ 上皇ご夫妻、群馬で音楽祭鑑賞」『産経新聞』2019年8月27日。2023年8月11日閲覧。

外部リンク

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