菱田裕二
菱田裕二 | |
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2018年阪神C表彰式 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 京都府京都市伏見区[1] |
生年月日 | 1992年9月26日(32歳) |
身長 | 160.1cm |
体重 | 52kg |
血液型 | B型 |
騎手情報 | |
所属団体 | JRA |
所属厩舎 | 栗東・岡田稲男 (2012.3.1 - ) |
初免許年 | 2012年 |
免許区分 | 平地・障害[2] |
重賞勝利 | 9勝(中央8勝、地方1勝) |
G1級勝利 | 天皇賞(春)(2024年) |
通算勝利 | 7083戦475勝(中央) |
経歴 | |
所属 | 栗東T.C |
菱田 裕二(ひしだ ゆうじ、1992年9月26日 - )は、日本中央競馬会 (JRA) の騎手。
来歴
[編集]小学時代はJリーグ・京都パープルサンガジュニアユースに在籍[1]、後にプロ入りする駒井善成とはチームの同期であった[3]。中学1年時に家族で京都競馬場に行って観戦した2004年天皇賞(春)をきっかけに騎手を志す[1][4]。
出身校は京都市立藤森中学校。2008年4月に千葉県白井市の競馬学校の騎手課程(27期)に入学。嶋田純次や横山和生らと入学したものの、留年のため、第28期生としての騎手デビューとなった(同期に中井裕二など)。
2012年3月3日にリニューアルオープンした中京競馬場でデビュー。デビュー月には初勝利は挙げられなかったが、4月14日の阪神競馬第1競走をトーブプリンセスで制して初勝利。順調に勝ち星を挙げ、2012年は422回騎乗し、1着23回、2着25回の好成績を残した。同期の中井も23勝をあげ同率であったが、騎乗停止処分がなかったことが評価され[5]、中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞した。リーディング48位。
デビュー2年目の2013年もリーディング上位の好成績。3月16日のファルコンステークスでカシノランナウェイに騎乗し、重賞初騎乗を果たした(14着)。同年の5月5日にはNHKマイルカップでディアセルヴィスに騎乗し、GI初騎乗を果たした(10着)。そして8月17日にはニュージーランドのテラパ競馬場で行われたアジアヤングガンズチャレンジに参戦、海外初騎乗となった(結果は総合9位)。リーディング17位。
デビュー3年目となった2014年。4月10日に笠松競馬場で行われた臥龍桜特別をデスティニーシチーで勝利し、地方交流競走初勝利。4月27日には福島競馬第9競走をピグマリオンで制してJRA通算100勝を挙げた。同日終了した第1回福島競馬開催で8勝を挙げ、福島リーディングとなった[6]。
2016年8月13日、札幌競馬第7競走でレインボーソングに騎乗し1着となり、現役60人目となるJRA通算200勝を達成した[7]。
2019年7月14日、函館競馬第4競走のブルーノバローズで1着となり現役では49人目となるJRA通算300勝を達成した[8]。
2022年4月30日、福島競馬第5競走でグラストンベリーに騎乗し1着となり、現役41人目となるJRA通算400勝を達成した[9]。
2024年4月28日に京都競馬場で行われた天皇賞(春)を所属厩舎の管理馬テーオーロイヤルに騎乗して制し、GI通算30回目、13年目にしてGI初制覇を岡田稲男調教師ともに果たした[10]。
同年9月14日の中京競馬第10競走・恵那特別でクリノグローリーに騎乗したが、最後の直線で前の馬に接触して躓き落馬、救急搬送された。JRA発表では頭部・胸部の負傷とされたが、師匠の岡田稲男調教師により左上腕の骨折と肺挫傷を負った事が明らかにされた。このため、京都大賞典から始動を予定していたテーオーロイヤルは乗り代わりとなる見込みとなった[11]。
騎乗成績
[編集]日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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初騎乗 | 2012年3月3日 | 1回中京2日1R | 3歳未勝利 | バトルマグマ | 15頭 | 5 | 4着 |
初勝利 | 2012年4月14日 | 2回阪神7日1R | 3歳未勝利 | トーブプリンセス | 16頭 | 10 | 1着 |
重賞初騎乗 | 2013年3月16日 | 2回中京3日11R | ファルコンステークス | カシノランナウェイ | 18頭 | 16 | 14着 |
重賞初勝利 | 2018年8月19日 | 2回小倉8日11R | 北九州記念 | アレスバローズ | 17頭 | 6 | 1着 |
GI初騎乗 | 2013年5月5日 | 2回東京6日11R | NHKマイルカップ | ディアセルヴィス | 18頭 | 18 | 10着 |
GI初勝利 | 2024年4月28日 | 3回京都4日11R | 天皇賞(春) | テーオーロイヤル | 17頭 | 1 | 1着 |
年度 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 表彰 |
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2012年 | 23 | 25 | 22 | 422 | .055 | .114 | .166 | 中央競馬関西放送記者クラブ賞 |
2013年 | 52 | 52 | 65 | 832 | .063 | .125 | .203 | 中央競馬騎手年間ホープ賞(関西) 日本プロスポーツ大賞新人賞 |
2014年 | 64 | 48 | 51 | 727 | .088 | .154 | .224 | |
2015年 | 37 | 36 | 39 | 601 | .062 | .121 | .186 | |
2016年 | 41 | 29 | 44 | 634 | .065 | .110 | .180 | |
2017年 | 36 | 39 | 33 | 594 | .061 | .126 | .182 | |
2018年 | 27 | 30 | 31 | 475 | .057 | .120 | .185 | |
2019年 | 30 | 24 | 27 | 467 | .064 | .116 | .173 | |
2020年 | 37 | 40 | 32 | 516 | .072 | .149 | .211 | |
2021年 | 34 | 32 | 45 | 526 | .065 | .125 | .211 | |
2022年 | 50 | 63 | 36 | 637 | .078 | .177 | .234 | |
2023年 | 35 | 39 | 26 | 458 | .076 | .162 | .218 | |
中央 | 466 | 457 | 451 | 6889 | .068 | .134 | .199 |
主な騎乗馬
[編集]太字はGI級競走
- アレスバローズ - 2018年北九州記念
- ダイアナヘイロー - 2018年阪神カップ
- ジョーカナチャン - 2020年アイビスサマーダッシュ
- パンサラッサ - 2021年福島記念
- テーオーロイヤル - 2022年・2024年ダイヤモンドステークス、2024年阪神大賞典、天皇賞(春)[14]
- アーテルアストレア - 2024年クイーン賞[15]、スパーキングレディーカップ
脚注
[編集]- ^ a b c “ライバル、今も互いに刺激 サッカー・ジュニアチーム同級生”. 京都新聞社 (2013年5月29日). 2013年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月10日閲覧。
- ^ “平成28年度 騎手免許試験合格者” (PDF). 日本中央競馬会 (2016年2月11日). 2016年4月7日閲覧。
- ^ 『優駿』2012年7月号、142頁。
- ^ “自身初のGⅠ制覇に挑むジョッキーが、天皇賞・春に懸ける思いとエピソード(平松さとし) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2024年4月23日閲覧。
- ^ 中井は同年に、11月17日 - 25日の実効4日間の騎乗停止処分を受けている。
- ^ 菱田裕二騎手がJRA通算100勝達成! - 2014年4月27日 予想王TV@SANSPO.COM(2014年8月25日閲覧)
- ^ “菱田裕二騎手、JRA通算200勝達成|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI”. ラジオNIKKEI. 2024年7月7日閲覧。
- '^ “菱田裕二騎手が現役49人目のJRA通算300勝 函館4Rのブルーノバローズで逃げ切り”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2019-07-14JST12:46:00+0900). 2024年7月7日閲覧。
- ^ “菱田裕二がJRA通算400勝「いい時も悪い時もたくさんの方に支えていただき、頑張ることができました」”. 東スポ競馬 (2022年4月30日). 2024年7月7日閲覧。
- ^ 日刊スポーツ. “【天皇賞・春】テーオーロイヤル完勝 G1初勝利の菱田騎手「今まで生きてきて一番うれしい」 - 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月7日閲覧。
- ^ 落馬負傷の菱田騎手は左上腕骨折、肺挫傷 師匠の岡田師「一番がっかりしているのは本人だろう」 - 日刊スポーツ 2024年9月15日
- ^ “JRA騎手名鑑”. JRA. 2020年6月3日閲覧。
- ^ “菱田裕二 重賞出走レース”. netkeiba. 2020年6月3日閲覧。
- ^ 競馬 春の天皇賞 1番人気のテーオーロイヤルがG1初勝利 - NHK NEWS WEB 2024年4月28日 16時46分
- ^ “アーテルアストレア”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2024年2月7日閲覧。