萬徳寺 (稲沢市)
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萬徳寺 | |
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所在地 | 愛知県稲沢市長野3丁目2-57 |
山号 | 長沼山 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
創建年 | 神護景雲2年(762年) |
開基 | 慈賢 |
法人番号 | 4180005010667 |
萬徳寺(まんとくじ、万徳寺)は、愛知県稲沢市にある真言宗豊山派の寺院。
概要
[編集]山号は長沼山。本尊は阿弥陀三尊。
境内面積は1200坪。4月下旬には境内の牡丹が咲き、「ぼたん寺」として知られている。
歴史
[編集]神護景雲2年(762年)に慈賢が創建し、草堂に阿弥陀三尊を安置、称徳天皇が官寺とした。その鵜沼川の洪水で荒廃したが、承和元年(834年)に空海が再建した。天暦年中(947年~957年)の火災、永祚年間(989年~990年)の大嵐で再び荒廃したが、建長6年(1254年)に常円が再興し、中興開山となった。常円は梶原景時の猶子で、長母寺(現在の名古屋市)開山の一円無住、地蔵寺(現在の一宮市)中興開山の空円とは兄弟と伝え、尾張三円と称した。萬徳寺縁起には亀山天皇の保護を受け、その後多宝塔を建立し、大日如来を安置、本堂を建立、梵鐘を鋳造、八幡社を勧請して鎮守としたという。
天正20年(1592年)には駒井重勝・徳永寿昌より、文禄4年(1595年)には豊臣秀吉より、ともに寺領530石の寄進を受け、尾張藩主も代々安堵した。「寛文覚書」には、元高530石で田畑三町四反十二歩とある。江戸期は醍醐寺報恩院末で尾張真言宗大本山として末寺53カ所を有したが、1969年(昭和44年)の火災で本堂・宮殿を焼失した。その後、再建された。
文化財
[編集]重要文化財
[編集]県指定文化財
[編集]- 「木造大日如来坐像」 - 鎌倉時代
- 「紙本墨書覚禅鈔」 - 南北朝時代
- 「絹本著色両界曼荼羅図」 - 鎌倉時代
- 「紙本墨書秘禅鈔木箱」 - 鎌倉時代
参考文献
[編集]- 『愛知県の地名』平凡社、1981年、416ページ
外部リンク
[編集]- 萬徳寺 稲沢市(2021年10月30日閲覧)