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藤倉水源地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
藤倉ダム
所在地 秋田県秋田市山内字上台地内
位置 北緯39度47分22秒 東経140度11分56秒 / 北緯39.78944度 東経140.19889度 / 39.78944; 140.19889座標: 北緯39度47分22秒 東経140度11分56秒 / 北緯39.78944度 東経140.19889度 / 39.78944; 140.19889
河川 雄物川水系旭川
ダム湖 藤倉水源地
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 16.3 m
堤頂長 65.0 m
堤体積 63,000 m3
湛水面積 0.033 ha
有効貯水容量 239,000 m3
利用目的 秋田市上水道の水源
電気事業者 なし
着手年 / 竣工年 1903年1907年→1911年
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藤倉水源地(ふじくらすいげんち)は、秋田県秋田市にある水道取水場(貯水池ダムおよび沈殿池)跡で、国の重要文化財近代化遺産)に指定されている。

沿革

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秋田市を流れる旭川の上流に位置する。秋田市方面への上水道と防火用水確保のため、1903年(明治36年)8月に南秋田郡旭川村山内にて藤倉ダムの建設計画が決定し、同年10月より建設工事に着手、1907年(明治40年)10月1日に秋田市手形上丁(現在の千秋北の丸)の大木屋浄水場へ給水が開始された。その後水害が相次いだことから、ダムなどの設計を一部変更したうえで、1911年(明治44年)8月15日[1]にあらためて完成した。

1973年(昭和48年)9月、上水道源の雄物川への完全切り替えに伴い、取水を停止。大木屋浄水場も廃止された。

1985年(昭和60年)5月、近代水道百選(厚生省企画・日本水道新聞社主催)に選定。1993年(平成5年)には「藤倉水源地水道施設」の名称で国の重要文化財近代化遺産)に指定された。これは群馬県の碓氷峠鉄道施設とともに、近代化遺産としては初の重要文化財指定事例となった。

2007年(平成19年)には沈殿池跡が公園として整備されている。

なお、秋田市の水道事業は、藤倉水源地の当初の竣工となった1907年を起源としており、秋田市上下水道局では、2007年に水道事業100周年を掲げていた。

2022年(令和4年)12月12日、 秋田県の「未来に伝えたい秋田のインフラ50選」に藤倉水源地水道施設(水道)が選出された[2]

指定文化財の概要

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本堰堤(ダム)、副堰堤、放水路、鉄トラス橋、送水管、沈殿池(現在は埋め立て)などの構造物と、これらを含む土地(貯水池含む)が「藤倉水源地水道施設」として一括で重要文化財に指定されている。

本堰堤は重力式コンクリートダムであり、貯水池の水が常時一定量流れる越流式である。現在は取水を中止しているが、明治時代の水道施設全体が良好に保存されており、日本土木史上価値が高い。

脚注

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  1. ^ 広報あきた 627号
  2. ^ 本多恒顕「知恵と工夫「未来に伝えたい」県、インフラ50選を発表 小中学校に冊子配布へ」『秋田魁新報』2022年12月13日、3面。

参考文献

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  • 「新指定の文化財」『月刊文化財』、359号、第一法規、1993

関連項目

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外部リンク

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