西川吉野
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基本情報 | ||||
国籍 | 日本 | |||
生年月日 | 2002年9月10日(22歳) | |||
出身地 | 徳島県徳島市 | |||
ラテン文字 | Yoshino Nishikawa | |||
身長 | 178cm[1] | |||
血液型 | 不明 | |||
選手情報 | ||||
愛称 | ヨシノ[1] | |||
ポジション | OH | |||
指高 | 223cm[1] | |||
利き手 | 右[2] | |||
スパイク | 300cm[1] |
西川 吉野(にしかわ よしの、2002年9月10日 - )は、日本の元女子バレーボール選手[1][2]。
来歴
[編集]徳島県徳島市出身。3人姉妹の次女。名前の由来は父の名前と地元を流れる吉野川から[3]。
小学1年生のとき、姉の影響を受けバレーボールを始め[2]、姉と同様小学2年生で地元のチーム・昭和ブライターズに入団する[3]。中学も姉と同じ富田中に進学、部員の少ないチーム事情から1年生から出場機会を得て、姉と共に夏の徳島県中学校総合体育大会で準優勝を果たし、3年生の時にはキャプテンに就任。夏の徳島総体では優勝を果たすなどチームの中心選手として活躍した[3]。四国総体では初戦敗退に終わったが、冬に行われたJOCジュニアオリンピックカップでは、1回戦で敗れたもののJOC・JVAカップを受賞[3][4]。
金蘭会高校に進学し姉と再びチームメイトとなると、連覇を達成した2019年の春高バレーでは、出番はなかったもののベンチ入りを果たした[5]。3年生でゲームキャプテンとして臨んだ2021年の春高バレーでは、準々決勝でこの大会の優勝校・就実高校に敗れたもののベスト8に導く[4]。
この頃から日本代表ユースでの活躍も目立つようになり、2018年5月にタイで行われたアジアユース選手権大会にU-17日本代表のキャプテンとして出場し7連覇に貢献。MVPとベストアウトサイドスパイカーに選ばれた[4][6]のに続き、2019年は4月にイタリアで行われたコルナッキアワールドカップ2019では決勝にスタメン出場。イタリアを下してチームを初出場ながら初優勝に導いたほか[7][8]、9月にエジプトで行われた第16回女子U18(ユース)世界選手権大会でも全8試合にスタメン出場するなど[9]、この世代を代表するプレーヤーとして活躍した。
2021年1月15日に[10][11]東レアローズに入団(内定)。監督の越谷章は1年生の時から注目していたという[4]。同期入団の樫村まどかとは、上述の国際大会3試合でいずれもチームメイトだった[6][7][9]。2021年3月20日のV Cup予選ラウンド対KUROBEアクアフェアリーズ戦においてVリーグデビューを果たし、連続サービスエースを記録しチームの勝利に貢献した[12][13]。
迎えた2021/22シーズンでは開幕戦(2021年10月15日対ヴィクトリーナ姫路戦)から出場[4]。その後も2枚替えを中心に出場機会を増やし、ファイナル3ではスタメン出場を果たすなど終盤戦のチームを支えた。その後もチームの主力として活躍を見せたが、2023/24シーズンをもって東レアローズを退団[14]、6月にVリーグ公式サイトでの公示区分が引退に切り替わった[15]。
選手としての特徴
[編集]高身長を活かしたアタックに加え、レシーブ力も兼ね備えるオールラウンダー。監督の越谷章の主な評価は以下。
- 「シャープな打ち方でいいアタックを打つ」[13]
- 「身長のわりにレシーブ力のある選手で、ブロックの位置取りもよい」[13]
- 「どこのポジションに入れてもすぐに対応できる」[4]
- 「ブロックもいいし、アタックもいい。そして、サーブレシーブもいい」[16]
人物・エピソード
[編集]- JTマーヴェラスに所属している西川有喜は2歳上の実姉である。小中高と同じ道を歩んでおり、金蘭会高等学校時代には、2019年5月1日に丸善インテックアリーナ大阪で開催された第68回黒鷲旗で、JTマーヴェラスのルーキーとしてこの日デビューを飾った姉との姉妹対決が実現している[17]。
- バレーボールは右利きだが、本来は左利きである[4]。
所属チーム
[編集]球歴
[編集]ユース日本代表(2018年-)
- 2018年 アジアユース選手権大会:優勝[4]
- 2019年 コルナッキアワールドカップ2019:優勝[7]
- 2019年 第16回女子U18(ユース)世界選手権大会:5位[9]
受賞歴
[編集]- 2018年 アジアユース選手権大会:MVP、ベストアウトサイドスパイカー[4]
個人成績
[編集]V.LEAGUEの個人成績は下記の通り(ファイナルステージ、VCup含む)[18]。
大会 | チーム | 出場 | アタック | バックアタック | アタック 決定本数 |
ブロック | サーブ | サーブレシーブ | 総得点 | |||||||||||||||||||
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試 合 数 |
セ ッ ト 数 |
打 数 |
得 点 |
失 点 |
決 定 率 |
打 数 |
得 点 |
失 点 |
決 定 率 |
セ ッ ト 平 均 |
得 点 |
セ ッ ト 平 均 |
打 数 |
ノ 丨 タ ッ チ |
エ 丨 ス |
失 点 |
効 果 |
効 果 率 |
受 数 |
成 功 ・ 優 |
成 功 ・ 良 |
成 功 率 |
ア タ ッ ク |
ブ ロ ッ ク |
サ 丨 ブ |
得 点 合 計 | ||
V1 2020-21 | 東レ | 4 | 7 | 45 | 11 | 2 | 24.4 | 3 | 0 | 0 | 0.0 | 1.57 | 0 | - | 31 | 0 | 2 | 3 | 8 | 10.5 | 17 | 6 | 6 | 52.9 | 11 | 0 | 2 | 13 |
V1 2021-22 | 34 | 108 | 356 | 123 | 12 | 34.6 | 10 | 2 | 1 | 20.0 | 1.14 | 14 | 0.13 | 140 | 4 | 2 | 14 | 29 | 7.0 | 227 | 99 | 46 | 53.7 | 123 | 14 | 6 | 143 | |
V1 2022-23 | 37 | 84 | 392 | 154 | 25 | 39.3 | 6 | 1 | 0 | 16.7 | 1.83 | 10 | 0.12 | 199 | 2 | 4 | 18 | 50 | 7.0 | 360 | 133 | 87 | 49.0 | 154 | 10 | 6 | 170 | |
V1 2023-24 | 27 | 64 | 387 | 118 | 22 | 30.5 | 15 | 2 | 2 | 13.3 | 1.84 | 7 | 0.11 | 139 | 1 | 4 | 9 | 25 | 6.5 | 311 | 121 | 81 | 51.9 | 118 | 7 | 5 | 130 | |
通算:4シーズン | 102 | 263 | 1180 | 406 | 61 | 34.4 | 34 | 5 | 3 | 14.7 | 1.54 | 31 | 0.12 | 509 | 7 | 12 | 44 | 112 | 7.1 | 915 | 359 | 220 | 51.3 | 406 | 31 | 19 | 456 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “西川吉野|選手詳細| Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ オフィシャルサイト. 2021年6月6日閲覧。
- ^ a b c d e 日本文化出版『V.LEAGUE WOMEN チームの顔 2021-22』2021年発行より引用
- ^ a b c d “西川吉野(東レアローズ/徳島県徳島市出身)第2回「次代のエースのルーツ」”. スポーツコミュニケーションズ (2021年10月11日). 2022年1月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “西川吉野(東レアローズ/徳島県徳島市出身)第3回「強豪・金蘭会で味わった挫折」”. スポーツコミュニケーションズ (2021年10月18日). 2022年1月13日閲覧。
- ^ “金蘭会・宮部愛芽世「負けてきたチームの思いも背負って戦った」春高バレー優勝チーム記者会見”. バレーボールマガジン (2019年1月18日). 2021年7月6日閲覧。
- ^ a b “https://www.jva.or.jp/international2018/asiayouthgirls/”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月16日閲覧。
- ^ a b c “コルナッキアワールドカップ2019”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月16日閲覧。
- ^ “U18女子、コルナッキアワールドカップ2019に初出場で初優勝。MVPに主将の和田由紀子(京都橘高)”. バレーボールマガジン (2019年4月23日). 2022年6月16日閲覧。
- ^ a b c “第16回女子U18(ユース)世界選手権大会”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月16日閲覧。
- ^ “内定選手について”. 東レアローズ (2021年1月15日). 2021年7月5日閲覧。
- ^ “東レが西川(金蘭会高)と樫村(水戸女高)の内定を発表”. 月バレ.com (2021年1月18日). 2021年7月5日閲覧。
- ^ “各グループの全勝対決は埼玉上尾と久光に軍配 V1女子 V Cup”. バレーボールマガジン (2021年3月21日). 2021年7月6日閲覧。
- ^ a b c “東レ・西川吉野「慌てるかと思ったが、意外と冷静にコートの中が見えた」、KUROBE・浮島杏加子「ブロックに力を入れてきたが、それ以前にサーブで崩されてしまった」V1女子 V Cup会見コメント”. バレーボールマガジン (2021年3月25日). 2021年7月5日閲覧。
- ^ “選手・スタッフの退団について”. 東レアローズ (2024年4月19日). 2024年4月19日閲覧。
- ^ “移籍公示・登録追加リスト”. 移籍公示・登録追加リスト. 2024年6月3日閲覧。
- ^ “日立Astemo・野中瑠衣「全員で戦うって、こういうことなのかなって」、東レ・白井美沙紀「石川真佑とクラン・ヤナにボールが集中している」Ⅴ1女子会見”. バレーボールマガジン (2022年1月26日). 2022年1月26日閲覧。
- ^ “青山学院大がデンソーにフルセットで競り勝つ。東レ、JT、NECなどは順当勝ち 黒鷲旗女子5月1日結果”. バレーボールマガジン (2019年5月2日). 2021年7月6日閲覧。
- ^ “西川吉野|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2024年3月24日閲覧。
外部リンク
[編集]バレーボールマガジン
- 各グループの全勝対決は埼玉上尾と久光に軍配 V1女子 V Cup(2021年3月21日)
- 東レ・西川吉野「慌てるかと思ったが、意外と冷静にコートの中が見えた」V1女子 V Cup会見コメント(2021年3月25日)
- 東レ・白井美沙紀「石川真佑とクラン・ヤナにボールが集中している」Ⅴ1女子会見(2022年1月26日)
その他
- スポーツコミュニケーションズ|西川吉野(東レアローズ/徳島県徳島市出身)第1回「オールラウンダーの才を持つアタッカー(2021年10月4日)全4回。以下、第2回、第3回、最終回
- 【黒鷲旗バレー】東レ・西川 母校金蘭会高が相手で「意識して力入りました」(2022年5月1日)