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西日本旅客鉄道労働組合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西日本旅客鉄道労働組合
West Japan Railway Trade Union
略称 JR西労組
設立年月日 1991年平成3年)12月6日
組織形態 企業別労働組合
組合員数 22,243名(2022年4月1日時点)[1]
国籍 日本の旗 日本
本部所在地 530-0012
大阪市北区芝田2丁目1番18号西阪急ビル9F
法人番号 1120005002846 ウィキデータを編集
加盟組織 日本鉄道労働組合連合会
JR西日本グループ労働組合連合会
公式サイト JR西労組

西日本旅客鉄道労働組合(にしにほんりょかくてつどうろうどうくみあい、略称:JR西労組(ジェイアールにしろうそ)、英語:West Japan Railway Trade Union)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)社員により組織された労働組合の一つである。
日本労働組合総連合会(連合)に所属する連合組織である日本鉄道労働組合連合会(JR連合)に加盟している。なお、JR西日本労働組合(略称:西労(にしろう))は、全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)の所属で全くの別組織である。

概要

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2022年4月時点で社員の97%に当たる22,243人を組織する最大労組であり[1]、「自由で民主的な労働組合」をモットーに活動する「責任組合」であると説明している[2]

会社側と労働協約を締結しており[1]労使協調的な色彩が強いとされている。2021年の春闘ではコロナ禍による会社の経営難を鑑み、「組合員の雇用と生活を守ることを優先する」として、組合発足以来初めてベースアップ要求を見送っている[3]

沿革

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ここでは便宜上、国鉄末期の労組や国鉄改革そのものの動向のうち、JR西労組の結成過程に関係する事項についても説明する。

  • 1985年昭和60年)7月26日 - 国鉄再建監理委員会が最終答申「国鉄改革に関する意見~鉄道の未来を築くために~」。
  • 1986年(昭和61年)
    • 9月1日 - 未明、大阪・兵庫・埼玉の6か所で動労・革マル系の組合幹部宅が、鉄パイプを持った集団による同時多発襲撃を受ける。真国労大阪地本書記長(当時37歳)が頭を殴られ死亡、他8人の組合幹部とその家族が重軽傷。
    • 10月9日 - 国労第50回大会(修善寺大会)国鉄改革法への対応方針をめぐって主流派と非主流派・反主流派が対立、代議員による無記名投票が実施され、「賛成101、反対183、保留14」で主流派の山崎委員長らが辞職し、新たに六本木委員長らによる執行部が誕生。
    • 11月28日 - 国鉄改革法成立。
  • 1987年(昭和62年)
    • 1月30日 - 【国労から脱退】 西日本鉄道産業労働組合(西日本鉄産労)結成 組合員数10,633名 国鉄本社と雇用安定協約等の労働協約を締結。
    • 2月2日 - 鉄労・動労・社員労・日鉄労で産別組織「全日本鉄道労働組合連合会(鉄道労連)」を結成 後に名称を「JR総連」に変更。
    • 2月28日 - 全国の鉄産労で産別組織「鉄道産業労働組合総連合会(鉄産総連)」を結成。
    • 3月14日 - 西日本旅客鉄道労働組合「西鉄労」結成 後に、JR西労組と改称(旧JR西労組) JR西日本エリアの鉄労・動労・社員労・日鉄労でJR西日本会社に対応する労働組合を結成。
    • 4月1日 - 国鉄改革に伴いJRグループ誕生 西日本旅客鉄道株式会社発足。
  • 1990年平成2年)
    • 6月19日 - JR総連第5回定期大会で「スト権確立とスト指令権のJR総連への委譲」「スト権の通年確立」を提起。
    • 6月30日 - 旧JR西労組第5回定期中央本部大会を開催 JR総連のスト権問題について全職場での職場討議を決定→反対が大勢を占める。
    • 11月20日 - 旧JR西労組第8回中央委員会を開催 JR総連スト権問題について、「単組の自主性の堅持、自主性の発揮、組織介入を許さない」ことを確認。 
  • 1991年(平成3年)
    • 2月19日 - 旧JR西労組第9回中央委員会 大松執行委員長挨拶で「JR総連との断絶、鉄産労との統一を呼びかける」と発言、中央執行委員5名(旧動労系)が挨拶に反対し議場を退席、羽淵書記長が病気休職中の為、委員会定足数に足らず中央委員会は休会となる。
    • 5月14日 - 信楽高原鉄道事故発生。
    • 5月23日 - 旧動労系組合員が旧JR西労組を脱退 「JR西労」を結成。
    • 7月4日 - 旧JR西労組第6回定期中央本部大会 JR総連からの脱退、西日本鉄産労との組織統一を確認。
    • 7月26日 - 西日本鉄産労第6回定期大会 「JR西労組との組織統一をめざし協議を進める」方針を決定。
    • 12月5日
      • 旧JR西労組 臨時大会を開催 「組織の発展的解散」と「統一大会開催」を満場一致で決議。
      • 西日本鉄産労 臨時大会を開催 「組織の発展的解散」と「統一大会開催」を満場一致で決議。
    • 12月6日 - 「西日本旅客鉄道産業労働組合」(略称:JR西労組)結成。 統一調印の議を実施 ホテルプラザ 組合員35,000名 組織率76.2%。
  • 1997年(平成9年)7月16日 - 第8回定期中央本部大会にて、「西日本旅客鉄道労働組合」(略称:JR西労組)に名称変更。

関係人物

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民主党との関係

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JR西労組OBの民主党衆院議員、三日月大造国土交通大臣政務官が、「JRみかづき会」から6年間で1億円を超える献金を受けていたことがわかり、資金面でJR西労組側に依存する三日月政務官が、JRを所管する国交省の重要ポストに名を連ねていたことに、識者からは「中立性に疑問があり、癒着を疑われても仕方がない」との批判の声も出ている[4][出典無効]

脚注

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  1. ^ a b c 2022年3月期 有価証券報告書 - 西日本旅客鉄道(2022年6月24日)、2022年10月31日閲覧
  2. ^ JR西労組とは - 西日本旅客鉄道労働組合、2022年10月31日閲覧
  3. ^ JR西労組、ベアの要求を見送り 組合設立以来で初 - 朝日新聞デジタル(2021年2月4日)、2022年10月31日閲覧
  4. ^ JR西労組 献金1億円 三日月国交政務官150万円 記載漏れ 識者「中立性に疑問」

関連項目

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外部リンク

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