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過塩素酸セシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
過塩素酸セシウム[1][2]
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識別情報
CAS登録番号 13454-84-7 チェック
PubChem 3035378
ChemSpider 109912 チェック
EC番号 236-643-0
特性
化学式 CsClO4
モル質量 232.36 g/mol
外観 無色結晶
密度 3.327 g/cm3
融点

250 °C, 523 K, 482 °F ((分解))

への溶解度 1.974 g/100 ml (25 ℃)
溶解度平衡 Ksp 3.95×10−3[3]
屈折率 (nD) 1.4887
構造
結晶構造 斜方晶 (<219 ℃)
立方晶 (>219 ℃, a = 798 pm)
空間群 Pnma (<219 ℃)
F43m (>219 ℃)
格子定数 (a, b, c) a = 982 pm Å,b = 600 pm Å,c = 779 pm (斜方晶, <219 ℃) Å
危険性
安全データシート(外部リンク) External MSDS
引火点 Non-flammable
関連する物質
その他の陰イオン 塩化セシウム
塩素酸セシウム
その他の陽イオン 過塩素酸リチウム
過塩素酸ナトリウム
過塩素酸カリウム
過塩素酸ルビジウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

過塩素酸セシウム(Caesium perchlorate)は、セシウム過塩素酸塩である。白色の結晶で、冷たいエタノールに少し溶ける。熱水にはより容易に溶ける。アルカリ金属の過塩素酸塩としては、過塩素酸フランシウムに次いで2番目に溶けにくく、分離目的や重量分析に用いられる[4]。過塩素酸フランシウムは過塩素酸セシウムと共沈するため、この低い溶解度は、アルカリ金属としてのフランシウムの性質を測定する際に重要な役割を果たした[5]

水への溶解度[1][2]
温度 (℃) 0 8.5 14 25 40 50 60 70 99
溶解度 (g / 100 ml) 0.8 0.91 1.91 1.974 3.694 5.47 7.30 9.79 28.57

250℃以上に加熱すると、塩化セシウムに分解する。全ての過塩素酸塩と同様に強い酸化剤であり、特に高い温度では、還元剤有機化合物と激しく反応する。

出典

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  1. ^ a b Perry, Dale L.; Phillips, Sidney L. (1995), Handbook of Inorganic Compounds, CRC Press .
  2. ^ a b Brezina, F.; Mollin, J.; Pastorek, R.; Sindelar, Z. (1986), Chemicke tabulky anorganickych sloucenin, SNTL .
  3. ^ John Rumble (June 18, 2018) (English). CRC Handbook of Chemistry and Physics (99 ed.). CRC Press. pp. 5–188. ISBN 978-1138561632 
  4. ^ Greenwood, Norman N.; Earnshaw, A. (1984), Chemistry of the Elements, Oxford: Pergamon, p. 1017, ISBN 0-08-022057-6 .
  5. ^ Hyde, E. K. (1952), “Radiochemical Methods for the Isolation of Element 87 (Francium)”, J. Am. Chem. Soc. 74 (16): 4181–84, doi:10.1021/ja01136a066, hdl:2027/mdp.39015086483156 

外部リンク

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