道の駅望羊中山
望羊中山 | |
---|---|
所在地 |
〒044-0223 北海道虻田郡喜茂別町 字川上345 |
座標 | 北緯42度51分21秒 東経141度05分48秒 / 北緯42.85581度 東経141.09667度座標: 北緯42度51分21秒 東経141度05分48秒 / 北緯42.85581度 東経141.09667度 |
登録路線 | 国道230号 |
登録回 | (01007) |
登録日 | 1993年4月22日[1] |
営業時間 | 8:30 - 17:30 |
外部リンク | |
■テンプレート ■プロジェクト道の駅 |
道の駅望羊中山(みちのえき ぼうようなかやま)は、北海道虻田郡喜茂別町にある国道230号の道の駅である[2]。札幌市との境界付近、中山峠の頂上に立地しており、羊蹄山を望むビューポイントとなっている。名物の「あげいも」を販売している。
歴史
[編集]前身は、1965年(昭和40年)に開設した「中山峠キャンプ村」の施設(中山峠健民センター国民宿舎「中山荘」や物産館)であり[注釈 1][4]、翌年には「道立中山峠ユースホステル」(1997年休館[5])が完成した[4][6]。1983年(昭和58年)には拡張工事を経た「中山峠健民センター物産館」[4][7]、「中山峠高原ホテル」がオープンした(現在は休業中)[4][8]。
道の駅登録後、1999年(平成11年)には運営をそれまでの町営から民間企業の株式会社喜茂別へ移譲したが[9]、2001年(平成13年)に株式会社喜茂別の筆頭株主である岩倉土地開発が経営破綻し[10]、株式会社喜茂別は施設賃料などを滞納するようになった[11]。翌年に町は株式会社喜茂別に対して施設の明け渡しと未納賃料を求めて札幌地方裁判所に提訴し、同年には施設の明け渡しと未納賃料など約1億3千万円の支払を命じた判決が下った。判決後、道の駅の営業が不安定な状況に陥り[12]、2003年(平成15年)に株式会社喜茂別は自己破産を申請した[13]。その後、施設の運営を加森観光が受託して営業再開した[14][15]。
年表
[編集]- 1993年(平成 5年):中山峠健民センター物産館が道の駅登録[9][16]。
- 1994年(平成 6年):中山峠観光トイレ「森のしずく」開設[9]。
- 1995年(平成 7年):中山峠観光トイレが日本トイレ協会による『グッドトイレ10』に選定[9]。
- 1999年(平成11年):中山峠公営企業会計廃止し[9]、株式会社喜茂別に移譲。
- 2000年(平成12年):中山峠森の美術館オープン[9][17][18]。これは、2005年に中山峠写真の森美術館[19]、2011年に再び中山峠森の美術館へリニューアル後、2017年に閉館。
- 2003年(平成15年):株式会社喜茂別が自己破産を申請し[13]、物産館の閉鎖が続く[20][21]。加森観光が運営受託し、営業再開[14][15]。
- 2012年(平成24年):中山峠での土砂崩れにより[22][23]、臨時休館[24][25][26]。
- 2013年(平成25年):施設内での火災[27][28]、中山峠での土砂崩れにより[29][30][31]、一時休業[32]。
- 2023年(令和5年):売店「峠のおみやげ・コンビニ」を「北海道プロデュース230」にリニューアル[33]。
施設
[編集]敷地内には石碑「旧本願寺街道」、銅像「現如上人之像」[注釈 2][34][35]、喜茂別町などが建立したアスパラガスの栽培発祥の地を記念した「アスパラガス発祥の地」碑(1965年建立)[4]、「アスパラの塔」(1989年設置)がある[9][36]。
- 駐車場
- 普通車:190台
- 大型車:12台
- 身障者用:7台
- トイレ
- 男:大 10器(1器)、小 21器(3器)
- 女:32器(2器)
- 身障者用:3器(1器)
- ※()内は24時間利用可能
- 公衆電話:2台
- AED
- Wi-Fi
- 売店「北海道プロデュース230」
- テイクアウトコーナー
- レストラン「味処 四季彩」
- パノラマ展望台
-
石碑「旧本願寺街道」
-
現如上人像
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アスパラの塔
アクセス
[編集]国道230号を挟んだ向いには中山峠 峠の茶屋[37]、道南バス「中山峠」バス停、「中山峠」の碑があるほか、中山峠スキー場に近接している。
- 札幌市中心部から車で約60分
- 小樽から車で約75分
- 新千歳空港から車で約90分
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ ““道の駅…羊蹄中山・スタープラザ芦別・足寄湖など、道内に14ヵ所誕生-建設省が登録証交付。地域振興兼ね宿泊施設、資料館も””. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1993年4月23日)
- ^ ““212新聞 後志 喜茂別町 「あげいも」目の前で””. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2003年10月15日)
- ^ “陸上自衛隊第11旅団第11施設隊”. 第11旅団. 2017年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ a b c d e “喜茂別町の歴史(町制施行 昭和27年~昭和63年)”. 喜茂別町. 2021年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “解約、閉館YHリスト 北海道”. 2018年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “人気上昇早くも予約 道立ユースホステル誕生 中山峠健民センターに 北海道立中山峠ユースホステル”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1967年1月11日). 2016年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠に新名所 観光施設 新装オープンした中山峠の物産館”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1983年11月30日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “宿 ご案内 中山峠 町営ホテル近く完成 来年1月の完成を目指す町営ホテル=後志管内喜茂別町中山峠”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1983年12月1日). 2016年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g “喜茂別町の歴史(平成元年~現在)”. 喜茂別町. 2020年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “北海道倒産INDEX 2001年12月21日 岩倉土地開発(株)[苫小牧市]”. 北海道倒産INDEX (2001年12月21日). 2015年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠スキー場など4施設 喜茂別町、明け渡し請求 賃貸先 6千万円を滞納 賃貸料滞納で喜茂別町が明け渡しを求めている中山峠・道の駅にある物産館”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2002年2月23日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠物産館を閉鎖 賃料トラブル きょうから 再開めど立たず 併設コンビニは営業続行 中山峠の物産館。正面玄関左側のコンビニエンスストアは営業を続ける”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2002年12月1日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ a b “(株)喜茂別[喜茂別町]”. 北海道倒産INDEX (2003年1月11日). 2015年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ a b “中山峠の観光施設 加森観光と契約 25日再開、来季ホテルも 加森観光の運営で25日から再開する中山峠物産館”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2003年4月8日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ a b “中山峠物産館が5カ月ぶり再開 5カ月ぶりに再開し、観光客らが訪れた中山峠の物産館「望羊中山」”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2003年4月25日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “道の駅…羊蹄中山・スタープラザ芦別・足寄湖など、道内に14ヵ所誕生-建設省が登録証交付。地域振興兼ね宿泊施設、資料館も 「道の駅」に登録された中山峠の駐車場”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1993年4月23日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “<あんぐる>6月開館の「中山峠森の美術館」 入館者数 懸念する声も 短い観光客の滞在 7月・町長選の争点に…完成した「中山峠森の美術館」の外観”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2000年3月4日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “絵画など1100点収蔵 中山峠森の美術館オープン 中山峠森の美術館前で行われた開館式”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2000年6月24日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “道内の風景写真を中山峠で鑑賞して 美術館開館 後志管内喜茂別町の中山峠に23日、「中山峠写真の森美術館」がオープンした”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年7月24日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “喜茂別町 中山峠物産館経営会社が破産 債権2億円回収困難に 町長「あきらめていない」 除雪をしなくなり、雪壁に埋もれた中山峠物産館”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2003年1月13日). 2016年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “閉鎖中の中山峠物産館 運営、10社が名乗り 喜茂別町が公募で選定 5月連休前に再開 喜茂別町が新たな運営先を募っている中山峠物産館”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2003年2月20日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠崩落 2カ所で土砂流出 二次災害の恐れも 国道230号の中山峠近くで発生した土砂崩れの現場”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2012年5月7日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠崩落 急な融雪 大雨追い打ち 硬い地盤上 土砂滑る 地盤沈下による路面の陥没(手前)や道路脇の斜面の土砂崩れ(奥)が発生した国道230号”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2012年5月8日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠 19日ぶり開通 まず片側、全面は週末 片側交互通行で開通した国道230号(上が札幌方向)。道路下ののり面は土砂崩れで崩落したままだ”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2012年5月23日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠 笑顔戻る まず片側 19日ぶり開通 19日ぶりに開通したものの、のり面は崩れたままの国道230号の中山峠”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2012年5月24日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “「いつもの週末やっと」 中山峠全面開通 飲食店にぎわう 土砂崩れ現場も全面復旧し、乗用車やトラックがすれ違う国道230号”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2012年5月27日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ NewsHokkaidoのツイート(319985140312985600)
- ^ “「望羊中山」2週間休業 火災に観光客落胆 4日夜に火災が発生した商業施設「道の駅望羊中山」”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2013年4月6日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “暴風雨 中山峠また土砂崩れ 釧路、標茶町 400人に避難勧告 国道230号の中山峠付近で発生した土砂崩れ。茶色の山肌があらわになり、電柱も谷側に大きくずり落ちていた”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2013年4月8日). 2013年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠復旧めど立たず 暴風雨 厚岸など土砂崩れ 路肩が長さ約50mにわたって崩壊し、通行止めとなっている国道230号”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2013年4月8日). 2013年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “昨年の現場近く 土砂崩れなぜ? 豪雨と融雪 地盤に緩み 「弱い地質」指摘も 土砂崩れで路肩が崩れ、ガードロープが埋まった現場で調査する作業員たち”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2013年4月9日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠開通 早い復旧「良かった」 相次ぐ事故 不安の声も 片側交互通行で開通した国道230号では、バスや乗用車が次々と通過した”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2013年4月13日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ 1,000点以上すべての商品を、北海道に関連した厳選商品で構成された、道の駅 望羊中山のスーベニアショップ「北海道プロデュース230」 が、2023年7月7日(金)にオープン! - PR TIMES
- ^ “現如上人碑建設予定地に集まった関係者たち”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1964年8月19日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ ““北門開拓・現如上人の像”の除幕式が8日、中山峠頂上に来賓、関係者約500人が参加して行われた”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1967年10月9日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠に銀色の「アスパラの塔」—喜茂別 後志管内喜茂別町がふるさと創生資金を使って町営中山峠健民センター物産館前の花壇に建設していた高さ10mもある「アスパラの塔」がこのほど完成”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1990年2月6日). 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月6日閲覧。
- ^ “中山峠 峠の茶屋”. 2020年5月7日閲覧。