都会の森
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都会の森 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
企画 | 飯島敏宏 |
脚本 | 長坂秀佳 |
演出 | 山田高道、桜井秀雄、松原信吾、松本健、森田光則 |
出演者 |
高嶋政伸 黒木瞳 江口洋介 財前直見 田中美佐子 徳永英明 |
オープニング | 徳永英明「壊れかけのRadio」 |
製作 | |
制作 | TBS |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1990年7月6日 - 9月14日 |
放送時間 | 金曜日22:00 - 22:54 |
放送枠 | 金曜ドラマ (TBS) |
放送分 | 54分 |
回数 | 11 |
『都会の森』(とかいのもり)は、1990年7月6日から9月14日にかけて、TBS系列で金曜日22:00 - 22:54に放送された、弁護士を主人公とする法廷ドラマである。
2005年にDVDが発売された。2008年1月28日から2月2日までCS・TBSチャンネルで再放送される等、その後もTBSチャンネルで再放送されている。
2021年12月23日から2022年1月11日まで月曜日から金曜日の17:00からBS放送のBS-TBSで再放送されていた。
ストーリー
[編集]司法修習を終えたが、父・宣明が検事である事に対する反発から、期待に逆らい弁護士となる事を選んだ八橋進介が、様々な事件に遭遇し、先輩に励まされつつ一歩ずつ成長して行く様を描く。
主題歌を歌う徳永英明自身も出演。また、番組のエンディングで主題歌のCDプレゼントの告知も徳永自身が行っていた。
キャスト
[編集]主要人物
[編集]- 八橋進介
- 演 - 高嶋政伸
- 司法修習を終えたばかりの新米弁護士。父の宣明は東京地検検事正、兄の研介と祖父も検事という検事一家に育ったが、父の反対を押し切り弁護士となった。そのことも一因となって、父との関係は険悪である。舟本法律事務所所属。所長の舟本守道がある事件(担当検事は宣明)の弁護をした際、その「消される命より、売られる命」という弁論を聴き、守道を尊敬したからというのが同事務所を選んだ理由だが、採用の決め手は「もうひとり雇うついで」であった。上がり性であり、法廷でトチったり、受付書類の書式を誤るなど失敗も多いが、持ち前の正義感と情熱で、何事にも真摯に立ち向かっていく。機関車の真似をしながら「なんだ坂、こんな坂」とつぶやきつつ、自宅近くの「こんなん坂」を登ることで自分に気合いを入れることがある。
- 伊波徹平
- 演 - 江口洋介
- 進介の大学時代からの友人。弁護士を志望していたが、経済的な事情で司法試験受験を断念し、現在は新聞社の司法記者。既に記者としての経験を積んでいるため、進介よりも法曹界の事情に詳しい。
- 川口景子
- 演 - 財前直見
- 進介の大学時代からの友人。進介と同じく、司法修習を終えたばかりの新米弁護士。進介とは別の事務所所属だが、進介にはいろいろ協力してくれる。
舟本法律事務所
[編集]- 舟本美波子
- 演 - 黒木瞳
- 舟本守道の娘で弁護士。舟本法律事務所所属。進介は学生時代から憧れていた。あだ名は「黒い女豹」。不在がちの父に代わって、事務所を切り盛りする。本編中で、都会の森のような人を恋人にしたいと思っていたと語るシーンがあった。
- 片桐晶
- 演 - 田中美佐子
- 弁護士。通称は「白いライオン」。美波子とは司法修習の同期だが、あることがきっかけで疎遠になっている。舟本法律事務所に「所長代理のようなもの」として採用された。
- 清水鮎子
- 演 - 水野真紀
- 舟本法律事務所の事務員。進介に対しては好意的。
- 下田半吉
- 演 - エド山口
- 舟本法律事務所の事務員。何度も司法試験に挑戦している。進介に対しては、批判的な態度をとる。
- 舟本守道
- 演 - 鈴木瑞穂
- 弁護士。人権擁護派の代表的な存在。全国を飛び回っていて、留守がち。事務所の経営は火の車らしい。入れ歯のせいで、進介のことを「やちはしくん」と言ってしまう。宣明とは「敵同士」だが、立派な人物だと評価している。その関係は「上杉謙信と武田信玄」とのこと。
八橋家
[編集]- 八橋明美
- 演 - 久我陽子
- 進介の妹。高校生ながら、亡くなった母にかわり家事もこなしている。父と進介の関係を修復しようとしたり、進介が失敗したりしたときは叱咤激励したりと、進介にとっては「母親みたいな妹」どころか「まるで母親」。
- 八橋宣明
- 演 - 佐藤慶
- 進介の父で、東京地検検事正。自分の意に反して弁護士になった進介を認めていない。仕事で妻の死に立ち会えなかったことで、進介に恨まれていると思っているらしい。舟本守道との対決となった裁判では、「法は情に勝る」と主張して闘った。野中弥生の公判で奮闘する進介に、「ひとつの悲しみを救うことは、別の悲しみを作ることだ」などの冷たい言葉をいくつもかける。ラッキョウ と納豆が好物で、納豆は朝晩食べても飽きない程。
バー「灯火」
[編集]東京地検
[編集]- 才賀伸也
- 演 - 伊武雅刀
- 検事。「東京地検ナンバーワンの切れ者」と言われる。野中弥生の公判を担当し、進介たちと対決することになる。進介たちからは「四角ダルマ」と呼ばれている。
- 水上怜子
- 演 - 刀根麻理子
- 検事。求刑が重いことで知られる。野中弥生事件では才賀の補佐を務める。
- 高田雅代
- 演 - 原知佐子
- 野中弥生の公判担当判事。
その他
[編集]- 中原草太
- 演 - 神田利則
- 中学生。不登校が続き、一日中パソコンだけが相手という生活が続いていたが、野中先生とパソコン通信によって一度は心を開いた。野中弥生と夫が争う現場を目撃したが、そこから先の記憶が一部欠落してしまう。
- 中原きよ子
- 演 - 黒田福美
- 草太の不登校と、事件に巻き込まれた夫のことで心を痛める。
- 川崎よね
- 演 - 五月晴子
- 野中弥生の事件の証人。煙草屋の主人。進介と歳が近い息子がいる。
- 中原司郎
- 演 - 中本賢
- 息子の元担任教師と愛人関係になったと言われ、そのことがもとで事件が起こってしまう。仕事は著述業。
- 野中弥生
- 演 - 和泉ちぬ
- 中学校教師。教え子・中原草太の親である中原司郎と愛人関係になり、そのことを罵倒した夫を撲殺したとして逮捕・起訴された。本人は罪状を認め、弁護の方針も情状酌量を求めるはずだったが、「形式上」の主任弁護人になった進介が第1回公判において「被告人は無罪ッ!」と叫んだことから裁判は思いがけない方向へ進んでいく。
- 小川朝子
- 演 - 夏海京子
- 野中弥生の妹。姉の無罪を信じるが、事件がもとで婚約が破談となった。
その他のキャスト:ただのあっ子、二瓶鮫一、明石良、望月太郎、山口杏子、美里まり、平泉成(小畑社長)、矢山治
主題歌
[編集]スタッフ
[編集]- 企画:飯島敏宏
- 脚本:長坂秀佳
- 音楽:YO NO
- 法律監修:新井宏明
- 演出補:根本実樹、岡田寧
- 製作担当:千葉耕蔵
- プロデュース:森田光則、浜井誠
- 演出:山田高道、桜井秀雄、松本健、森田光則、松原信吾、根本実樹
- 制作:TBS、木下プロダクション
- 技術:株式会社 東通
ノベライズ
[編集]放送日程
[編集]話数 | 放送日 | サブタイトル | 演出 |
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第1回 | 1990年7月 | 6日いざ! 初法廷 | 山田高道 |
第2回 | 1990年7月13日 | 有罪・無罪 | |
第3回 | 1990年7月20日 | 俺は見た! | 桜井秀雄 |
第4回 | 1990年7月27日 | 進介、証言台に立つ! | 松本健 |
第5回 | 1990年8月 | 3日アリバイが消えた! | 森田光則 |
第6回 | 1990年8月10日 | 証言・先生が殺した! | |
第7回 | 1990年8月17日 | 弁護士失格! | 根本実樹 |
第8回 | 1990年8月24日 | 意外!? 真犯人は… | 森田光則 |
第9回 | 1990年8月31日 | 哀しい真実 | |
第10回 | 1990年9月 | 7日進介、崖ッぷち! | 松原信吾 |
最終回 | 1990年9月14日 | 父と子の法廷 | 森田光則 |
補足
[編集]作中の「花田医師赤ちゃん売買事件」は、実際に起こった菊田医師赤ちゃんあっせん事件を参考にしている。
その他
[編集]脚本の長坂秀佳は『金曜ドラマ』枠では唯一の作品である。また長坂が手がけた『ジュニア・愛の関係』(フジテレビ)でも高嶋政伸が主演を務めたほか水野真紀もレギュラー出演した。また、本作から12年後当局で放送された『こちら本池上署』でも高嶋が主演を務め水野もレギュラー出演した。
外部リンク
[編集]TBS 金曜ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
誘惑
(1990.4.13 - 1990.6.29) |
都会の森
(1990.7.6 - 1990.9.14) |
男について
(1990.10.12 - 1990.12.21) |