酪酸イソアミル
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酪酸イソアミル isoamyl butyrate[1] | |
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別称 酪酸イソペンチル ブタン酸=3-メチルブチル | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 106-27-4 |
特性 | |
化学式 | C9H18O2 |
モル質量 | 158.24 |
外観 | 無色の液体 |
匂い | 果実臭 |
沸点 |
179℃ |
水への溶解度 | 難溶 |
溶解度 | プロピレングリコール、グリセリンに難溶。アルコール、油類に可溶。 |
屈折率 (nD) | 1.409-1.413 |
危険性 | |
引火点 | 53℃ |
半数致死量 LD50 | 5g/kg以上(ラット経口・ウサギ経皮) |
関連する物質 | |
関連物質 | 酪酸アミル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酪酸イソアミル(らくさんイソアミル英: isoamyl butyrate)は、化学式C9H18O2で表される酪酸エステルの一種。酪酸イソペンチルとも呼ばれる。食品用香料や工業用途に用いられる。
用途
[編集]アンズ、バナナ、パイナップルに似た、拡散性のある甘いフルーツの香りを持つ。香料としては各種フルーツやチョコレート、バターのフレーバーとして、チューインガムに570ppm、その他の用途で13~79ppm程使用される。酪酸アミルの名で販売されているものの中には、本剤を主としているものがある。このほか抽出用溶媒やアセチルセルロース用溶剤、可塑剤としても使用される[1]。
安全性
[編集]日本の消防法では危険物第4類・第2石油類に分類される[2]。動物実験での半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与・ウサギへの経皮投与とも5g/kg以上[1]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
- ^ 製品安全データシート(安全衛生情報センター)