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酪酸イソアミル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酪酸イソアミル
isoamyl butyrate[1]
識別情報
CAS登録番号 106-27-4
特性
化学式 C9H18O2
モル質量 158.24
外観 無色の液体
匂い 果実臭
沸点

179℃

への溶解度 難溶
溶解度 プロピレングリコールグリセリンに難溶。アルコール、油類に可溶。
屈折率 (nD) 1.409-1.413
危険性
引火点 53℃
半数致死量 LD50 5g/kg以上(ラット経口・ウサギ経皮)
関連する物質
関連物質 酪酸アミル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酪酸イソアミル(らくさんイソアミル: isoamyl butyrate)は、化学式C9H18O2で表される酪酸エステルの一種。酪酸イソペンチルとも呼ばれる。食品用香料や工業用途に用いられる。

用途

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アンズバナナパイナップルに似た、拡散性のある甘いフルーツの香りを持つ。香料としては各種フルーツチョコレートバターフレーバーとして、チューインガムに570ppm、その他の用途で13~79ppm程使用される。酪酸アミルの名で販売されているものの中には、本剤を主としているものがある。このほか抽出溶媒アセチルセルロース用溶剤、可塑剤としても使用される[1]

安全性

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日本の消防法では危険物第4類・第2石油類に分類される[2]。動物実験での半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与・ウサギへの経皮投与とも5g/kg以上[1]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
  2. ^ 製品安全データシート(安全衛生情報センター)