野間三郎
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野間 三郎(のま さぶろう、1912年5月5日[1] - 1991年12月4日[2])は、日本の地理学者。兄は国文学者の野間光辰[3]。
経歴
[編集]兵庫県神戸市生まれ[3]。1930年、旧制大阪府立高津中学校卒業[3]。1933年、旧制大阪高等学校卒業[3]。1936年、京都帝国大学文学部史学科地理学専攻卒業[3]。1941年京都帝国大学講師[3]。太平洋戦争中、室賀信夫、小牧実繁らと関係していたため、公職追放された[3]。実際には小牧実繁の巻き添えであったという[3]。1946年同大学を退職[3]。
その後、第三高等学校講師、京都新聞社出版部、毎日新聞社調査部を経て[3]、1952年に立命館大学教授[3]。1959年、金沢大学教授[3]。1962年、「近代地理学の潮流 十九世紀地理学史研究」で、京都大学より文学博士の学位を取得[3][4]。1964年『近代地理学の潮流』で中日文化賞受賞[3][5]。1968年、金沢大学を退職して東京都立大学教授[3]。1976年、同大学を停年退職[3]、福井大学教授[3]。1978年、福井大学を停年退官[3]、創価大学教授[3]。1985年勲三等瑞宝章を授与された[3]。1988年、同大学を退職[3]。
1991年、老衰のため死去[2]。
著書
[編集]- 『土耳古、シリア、パレスチナ、トランス・ヨルダン』白揚社 1942、世界地理政治大系 大空社から2005年復刊
- 『世界探検ものがたり』毎日新聞社、毎日少年ライブラリー 1953
- 『地理学のあゆみ』古今書院 1962
- 『近代地理学の潮流 形態学から生態学へ』大明堂 1963
共編著
[編集]- 『学習受験世界地名辞典』青木良信共著、ミネルヴァ書房 1957
- 『地理学の歴史と方法』松田信、海野一隆共著、大明堂 1959 - 人文地理ゼミナール
- 『生態地理学』編、朝倉書店 1961
- 『生態地理学』岡田真共編、朝倉書店 1981
翻訳
[編集]出典・脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典1991~1993』(日外アソシエーツ、1994年)p.461
- ^ a b 早瀬哲恒. “野間三郎先生を悼む”. 歴史地理学会. 2022年11月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 浅井 辰郎, 川喜田 二郎,中村 和郎,梶川 勇作,野澤 秀樹,寺阪 昭信,山口 守人,山野 正彦,稲田 道彦,小林 光子,仁尾 泰明,飯野 民夫「野間三郎先生追悼文集」『理論地理学ノート』第8巻、空間の理論研究会、1992年12月、119-153頁。
- ^ “近代地理学の潮流 : 十九世紀地理学史研究 野間三郎”. 国立国会図書館. 2012年9月27日閲覧。
- ^ “中日文化賞 受賞者一覧”. 中日新聞. 2022年5月19日閲覧。
参考文献
[編集]- 『近代地理学の源流』著者紹介