鈴鹿海軍工廠
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鈴鹿海軍工廠(すずかかいぐんこうしょう)は、三重県河芸郡・鈴鹿郡の町村に建設された海軍工廠。工廠の建設に合わせて、海軍主導で河芸郡2町7村・鈴鹿郡5村が合併して鈴鹿市が発足した。太平洋戦争の終戦後工廠は解散となり、農地や工場用地に転用された。
概要
[編集]1938年(昭和13年)に河芸郡白子町に鈴鹿海軍航空隊・基地を設置。これを皮切りに、近隣の河芸郡飯野村・鈴鹿郡国府村・庄野村・牧田村一帯が軍用地に選定され、国による土地買収が行われた。
鈴鹿海軍航空隊・基地および鈴鹿海軍工廠の一体運営を図ることを目的に、海軍主導で町村合併が推進され、1942年(昭和17年)12月1日に河芸郡白子町・神戸町・飯野村・河曲村・一ノ宮村・箕田村・若松村・玉垣村・稲生村・鈴鹿郡国府村・庄野村・牧田村・石薬師村・高津瀬村が合併して、鈴鹿市が発足した。
1943年(昭和18年)6月1日に鈴鹿海軍工廠が正式に発足。航空隊・基地が市東部に位置するのに対して、工廠は市西部に位置していた。
戦後、広大な軍用地は、原則として元の地権者に返還し、農地や工場用地として転用が図られた。現在の旭化成鈴鹿製造所、イオンモール鈴鹿(カネボウ鈴鹿工場跡)、本田技研工業鈴鹿製作所や鈴鹿サーキットなどは、鈴鹿海軍工廠跡地に立地している。
歴代工廠長
[編集]参考文献
[編集]- 『鈴鹿市史』鈴鹿市教育委員会[要文献特定詳細情報]
- 浅尾悟『鈴鹿市の戦争遺跡』鈴鹿市の戦争遺跡を保存・平和利用する市民の会、2015年
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 海軍工廠跡地と鈴鹿市の工場設置 - 三重県(歴史の情報蔵)