コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

銀河丸 (2代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
銀河丸 (2代)
基本情報
船種 航海練習船
船籍 日本の旗 日本
パナマの旗 パナマ
所有者 運輸省
運用者 航海訓練所
建造所 日本鋼管清水造船所
母港 東京港
航行区域 遠洋区域(国際航海)
IMO番号 7229992
改名 銀河丸(1972-2004)
銀河II(2004-2007)
Spirit of MOL(2007-2013)
経歴
起工 1972年3月3日[1]
進水 1972年9月30日[1]
竣工 1972年12月23日[1]
就航 1973年
引退 2013年3月23日
最後 2013年中国で解体
要目
総トン数 5,027.98 トン[1]
載貨重量 2,993.0 重量トン[1]
排水量 5,822.6 重量トン[1]
全長 114.62 m[1]
垂線間長 105.00 m[1]
型幅 16.00 m[1]
型深さ 10.50 m[1]
満載喫水 5.80 m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 三菱 6UEC 52/105D 1基
推進器 5翼1軸
最大出力 6,200 PS
定格出力 5,270 PS
最大速力 19.377 ノット[1]
航海速力 17.5 ノット[1]
航続距離 約24.700浬[1]
搭載人員 244名(士官34名、部員42名、実習生168名)[2]
テンプレートを表示

銀河丸は、航海訓練所が保有していた航海練習船。本項目では、1972年に竣工した2代目を取り扱う。

概要

[編集]

銀河丸 (初代)の代船として日本鋼管清水造船所で建造され、1972年12月23日に竣工した。

銀河丸 (3代)の就航により、2004年6月に引退したが、同年10月に海王丸 (2代)平成16年台風第23号の避泊中に走錨して座礁、長期離脱を余儀なくされたため、代船として同年12月より銀河IIと改名して再就航した。その後、海王丸の復帰により、2005年12月17日で訓練航海を終了した。

本船は商船三井に売却され、同社の航海練習船として運用するため常石造船で改装を受け、2007年7月1日Spirit of MOLとして命名式を行い、訓練航海を開始した。 その後、約5年間で2,200名以上の職員候補生の乗船訓練を行うなど活躍したが、2013年3月23日マニラ港で退役式典を開催、引退した。同年、中国で解体された。

設計

[編集]

先に建造された青雲丸 (初代)を母体として設計されたが、船型を初めとして各所に改良が加えられた。

  • 船型の大型化と速力の増大
  • 将来的な実習生の増加に備えた拡大可能な収容施設
  • 訓練甲板・演習室・教室などの訓練用施設の充実と配置の合理化
  • 長期の訓練航海を考慮した空調設備、色彩設計、居室・教室の騒音低減
  • 糧食用倉庫と運搬設備を含む調理室設備の改善

船体の主要構造は横置肋骨方式で、船体中央部に配置された主機械室・主発電機室は二重底、それ以外の部分は一重底となっている。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 船舶(1973年5月号,p36)
  2. ^ 船舶(1973年5月号,p37)

参考文献

[編集]
  • 日本鋼管清水造船所造船設計部「5,000G.T型練習船 銀河丸(その1)」『船舶』第46巻第5号、天然社、1984年1月10日、35-42頁、ISSN 0387-2246NDLJP:23524902017年1月15日閲覧 
  • 日本鋼管清水造船所造船設計部「5,000G.T型練習船 銀河丸(その2)」『船舶』第46巻第6号、天然社、1973年6月、40-47頁、ISSN 0387-2246NDLJP:23524912017年1月15日閲覧