銭形幸一
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銭形幸一 警部 | |
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ルパン三世のキャラクター | |
登場(最初) | 『ルパン三世颯爽登場』 |
作者 | モンキー・パンチ |
声優 |
納谷悟朗 山寺宏一 他 |
演じた俳優 |
伊東四朗 エド山口 浅野忠信 夢乃聖夏 鈴木亮平 |
プロフィール | |
生年 | 1938/12/25 |
性別 | 男性 |
親戚 | 銭形平次 |
銭形 幸一(ぜにがた こういち)は、モンキー・パンチの漫画作品及びそれを原作とするアニメ『ルパン三世』シリーズに登場する架空の人物。一般的には銭形警部という名称で知られる。
2017年に日本テレビとWOWOW、Huluで銭形が主人公の実写ドラマ『銭形警部』が放送、配信されている[1]。
人物
ルパン三世の逮捕に執念を燃やす警察官。階級は警部であり、それに基づき銭形警部という通称で呼ばれており、ルパン三世一味からは「(銭形の)とっつぁん」という愛称で呼ばれている[注 1]。江戸時代の有名な岡っ引・銭形 平次 (ぜにがた へいじ、小説『銭形平次捕物控』の主人公)の子孫にあたり、彼から数えて6代目(来孫)となる[注 2]。国際指名手配犯であるルパン三世を追うために、アニメでは『TV第2シリーズ』以降は警視庁からICPO(インターポール)に「ルパン三世専任(または専従)捜査官」として出向している[注 3][注 4]。ルパン専任捜査官ではあるが、ルパンと関係無い事件にも出動している時がある(ただし、後でルパンが関わっているとICPO上層部が判断する)[2]。
TV第1シリーズ~PartIIIでは「肝心なところでドジを踏んでしまい、いつもルパンに逃げられる」というコミックリリーフ的な描写をされ、ルパン一味からも甘く見られる[注 5]ことが多かったが、劇場版やTVスペシャル及びTVシリーズPART4以降ではそのような描写が少なく(後述の原作とアニメの相違点の項目を参照)、むしろルパン一味からは苦手意識を持たれており、『THE FIRST』では「世界中のどこにいようがやってくる」[注 6]とルパンが彼のしつこさに脱帽している。
礼儀正しく仕事熱心で真面目な性格であり、「相手が誰だろうが、悪党にはワッパ(手錠)をかける! それが俺の主義なんだよ!!」(『ワルサーP38』より)と言い切る根っからの正義漢かつ刑事(デカ)[注 7][注 8]。時にはルパン逮捕よりも組織犯罪や悪事の摘発を優先させ[注 9]、たとえ身内(警察関係者)であってもルパンの命を狙う第三者や事件に絡む巨悪の存在を知った場合にはそれを阻止するためにルパン一味と共闘する事も多くあり[注 10][注 11]、場合によっては銭形自身がルパン達をわざと見逃すこともある。責任感に溢れ忠義にも厚い面があり、『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』では首都高速道路にてマイケル・スズキの策略で自身の命令を無視してルパンを攻撃したトレーラーが引き起こした、負傷者77名・被害車両48台にも及ぶ大惨事の責任を自ら取ると進言し、『TV第2シリーズ』第113話では「いつまでルパンを捕らえられんのだ、このマヌケ!」と罵った大臣を殴り免職した浅野警視総監の無念を晴らそうと熱弁を振るい、日本全国から優秀な警察官を募り自身を大石内蔵助に見立てたルパン逮捕作戦「忠臣蔵」の指揮を執っている[注 12]。
しかし、清廉潔白という訳ではなく俗物的な面も多々あり、容易く色仕掛けに引っ掛かってしまったり、『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』では飲み屋の領収書を捜査経費で落とそうとしたことを経理部から咎められた上に街中で峰不二子を目撃した際に「金貸してくれ!」とねだったり、『TV第2シリーズ』第57話では自身の不祥事を誤魔化したいが為に泥棒に志願するという名目でルパンに金庫破りを頼んだりもしている。また、簡単に舞い上がったり煽てられたりし易いという、良く言えば素直だが悪く言えば単純な面もあり、ルパン逮捕に成功するなどの手柄を立てたことで有頂天になったり、「大層なご活躍」等の皮肉を言われるもそれに気付かず額面通りに受け取って照れたりしている[ep 1]。
一人称は「ワシ」「俺」を使うことが多いが、上司や一般人に対しては「私」を使う。まれに「本官」「吾輩」を使ったり、『sweet lost night 〜魔法のランプは悪夢の予感〜』で記憶喪失となった際は「ボク」と言っている。また、「御用だ!」「神妙にお縄を頂戴しろ!」「今日が年貢の納め時だ!」など、先祖の影響を受けた決め台詞を言うこともある。
好物はラーメン(インスタントを含む)らしく食事シーンで頻繁に食しており[注 13][注 14]、また、石川五ェ門ほど顕著ではないが洋食が続くと和食に対するホームシック状態に陥る描写もある[注 15][注 16]。喫煙者であり[注 17]、酒も嫌いではないらしく、ヤケ酒を呷りそれによってトラブルに巻き込まれたり[注 18]、時にはルパンと杯を酌み交わすこともある[注 19]。食事以外でも和風なものを好む傾向があり、テレビでは時代劇を好むほか[ep 2]、音楽も演歌以外は聴かないとのこと[ep 3]だが、好きな映画は「ダーティハリー」である[ep 4]。
ルパン三世との関係
ルパン三世の宿敵であるが、長年の腐れ縁からルパンのことを憎からず思っている節があり、いつの間にか奇妙な友情のようなものが互いにできあがっている[注 20][注 21]。ルパンは盗みを働く際には殺人を決して行わない「純粋な泥棒」であることも認めており、ルパンが殺人を行ったことを示唆する情報や物的証拠により他の警官が「殺人犯め」や「卑劣な手で盗みをした」と言うと「殺人犯ではなくルパン」や「ルパンは人殺しなどしない」等と必死に否定し、第三者による何らかの工作や誤解・誤認を疑う[注 22][注 23]等、信頼を置いており、「私とルパンの間には、捕らえる者と捕らわれる者のルールというものがある」[ep 5]や「(ルパンが“極悪非道の大泥棒”という評に対し)捕らえるべき犯罪者ですが、ヤツはそれだけじゃない…他の有象無象と一緒にしないでもらいたいですな」[ep 6][注 24]という発言もしている。
ルパンも「本気でずうっと俺をパクろう(捕まえよう)としてくれたのは、とっつぁんだけだからよ。だから俺様も盗みまくったのさ。本気でな」と銭形とのライバル関係を認めている発言をしており[ep 7][注 25]、これを聞いた銭形は「我が人生に悔い無~し!」と感涙している。互いに助け合ったり、抜群のコンビネーションを発揮したりすることも多く、ゲーム『魔術王の遺産』ではルパンを殺そうとするレオポルト・ラングを止めようとしたり、『ルパンには死を、銭形には恋を』では光琳に縄で縛られた際にお互いの特技を活かしてピンチを乗り切り、劇場版『ルパンVS複製人間』ではミサイルによる爆撃の真っ只中を二人三脚で疾走して避難している。
いつしか「ルパンを捕まえること」が銭形の生きがいとなっており(『TV第2シリーズ』第90話で「ライフワーク」と発言している)、TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では「人生に於ける最大の喜び」「座右の銘」などを聞かれて全て「ルパン逮捕」と答え、『ルパンVS複製人間』では「ルパンという人間がいるかぎり、私は日夜永遠に追い続ける義務があるんだよ」とルパンを追うことは自分の宿命であると語り、『ハリマオの財宝を追え!!』でラッセルを逮捕した際は「逮捕だ、ルパァ~ン!!」といつもの口癖を叫んでしまっている。
ルパンに発砲したり、「死刑にする」という発言も稀にあるが、あくまでも銭形は「ルパン逮捕(=生け捕り)」が目的であるため殺害することはなく[注 26][注 27]、作中ではルパンの死を誰よりも(仲間である次元大介ら以上に)悲しむ場面が多くある。
- 『TV第1シリーズ』最終回でルパン達がアジトごと自爆した(と思わせて脱出した)際には「ルパンよお…俺はどうすりゃいいんだ、ルパァ~ン…」と泣き崩れている。
- 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』では、カットされたオープニングにてルパンの死刑後、寺男になっている銭形の姿がある。別な刑事にルパンがすり替えられたことを告げられ、本編冒頭の夜道を車で急ぐシーンに繋がる。
- 『風魔一族の陰謀』ではルパンが爆死したと思い、「ルパンのいないこの世に未練は無い」と退職した上に出家して飛騨の山寺で住職となりルパンの菩提を弔っていたが、「ルパンは死んでいない」と風見刑事に告げられて復帰。その後に偶然ルパンと遭遇し、一瞬喜びの涙を浮かべるも「…ル、ルパン、貴様を逮捕する!」と怒号を飛ばし、いつもと変わらぬ大捕り物を展開する。
- 『TV第2シリーズ』第32話「ルパンは二度死ぬ」では、ピューマに殺され棺の中に納められたルパン(実はピューマを欺くために仮死剤を服用していた)のことを初めは死んだふりと思っていたが、遂には「貴様はワシの生きがいだった、いや、最愛の友だったんだ!」と号泣し、悲嘆で荒れ狂って暴れた末に留置所に放り込まれ、同様の経緯で投獄されていた次元と五ェ門に対し「貴様達はそれでもルパンの相棒と言えるのか! どうしてルパンを死なせたんだ!! 二人して何をしてたんだ!!」と詰め寄り、その後もルパンの葬式では人目を憚る事なく泣きじゃくっていた。
- 『TV第2シリーズ』第80話「最後の差し入れはカップラーメン」ではルパンに死刑が執行される前に「怒らないから、何でも言え」と最後の望みを聞いてやるが、それが「カップラーメンが欲しい」だったために激怒してルパンを締め上げている(しかし願いを聞いてやり、カップラーメンが届いた時には運ぶ看守に「伸びると不味くなる。早く持って行ってやれ」と命令している)。その後、自ら志願して死刑執行のレバーを苦悩しながらも引くが、ルパンが風船でできた偽物とすり替わっていたことがわかると「やりおったな、ルパンめ!」と笑みを浮かべ、喜色満面でルパン逮捕に向かった。
- TVスペシャル『1$マネーウォーズ』でルパンが死亡したと思った際には「ルパァ~ン、なぜ逝っちまったんだよ~!」と号泣し、埋葬しようとする次元と五ェ門に「またいつもみたいに、俺をだます作戦か何かなんだろ!?」と泣きすがったり、意気消沈した挙句に辞表を出そうとしていたが[注 28]、生きていたルパンが目の前に現れて去った後には「生きててよかった! 本っ当によかったよ~!!」とうれし泣きしている。
一方で「ルパンが簡単に死ぬはずがない」と確信もしており、『ルパンVS複製人間』『アルカトラズコネクション』では、ルパンの遺体を目の前にしても死を信じなかったこともある(前者では死亡したのはマモーによって造られたクローンであり、その後に執念で“本物”のルパンを探し出した。後者では死んだふりだとあっさり見破るも、テリー・クラウンを欺くためにルパンが打った芝居に協力している)。
他のルパン一味の面々も銭形に親しみを持っており[注 29]、次元は「(銭形は)憎めない奴なんだ」と評したり[ep 8]、五ェ門と不二子は「ルパンが銭形を殺した」というデマを鵜呑みにした際に[ep 9]「お主を見損なったぞ」「あなたとはもうこれっきりよ!」とルパンを罵り絶縁を切り出す等、ルパンと同じく銭形のことを憎からず思っている言動が見られ、彼の危機にはルパン共々損得勘定抜きで行動することが多い。
- 次元は銭形をからかったりすることが多く[注 30]、わざと目の前に現れて誘き出したり[ep 10]、茶化すような一言を投げかける[ep 11]こともあるが、ルパンが「銭形を助けよう」と主張した際には「人が良すぎる」と呆れ返ったり天邪鬼な態度を見せつつも賛同している[注 31][注 32]。『TV第2シリーズ』第152話「次元と帽子と拳銃と」では、圧倒的不利な状況にも拘らず「例え殺されると分かっていても勝負に臨む」と男の美学を貫く次元に銭形は「今日ほど感動したことがない」と甚く心打たれ、「いいか、ルパン。今回は次元の男らしさに免じて貴様を見逃してやる。頑張れよ、次元!陰ながら俺も応援しているからな!!」と熱く語り、呆気に取られるルパン達を尻目に「ゆけゆけ飛雄馬」(アニメ『巨人の星』の主題歌)を歌いながら去っていった。
- 五ェ門に対しては生真面目な性格を考慮して対応することが多く、斬鉄剣を盗まれ自殺騒動を起こしていた五ェ門を逮捕した際にはわざわざ日本食を用意してやったり[ep 12]、『ナポレオンの辞書を奪え』では仁侠映画を鑑賞していた五ェ門を敢えて捕らえたりせず、隣に座ってルパンの居所を尋ねている。TVスペシャル『ルパン暗殺指令』で五ェ門がキースに殺害されたと思い込んでいた際には「ワシがもっと早くルパン達を逮捕してさえいれば、五ェ門は死なずにすんだ筈です」と教会で懺悔しており、その後に一命を取り留めていた五ェ門と再会した時にはうれし泣きしている。
- 不二子のことは次元や五ェ門と同じく信用ならないと警戒しているが、ルパンの情報提供やルパン逮捕の協力をする代わりに見逃してやる条件でたびたび手を組んでおり[注 33]、『TV第2シリーズ』第110話では拷問を用いた取り調べをされる姿を見かねて助け出したり、第41話では不眠症になった彼女の夜遊びに付き合わされたり[注 34]もしている。また、「不二子がいれば、近くに必ずルパンもいる」「不二子をマークしていれば、必ずルパンに接触する」[注 35]とルパンを探す指標にしており、「峰不二子あるところ、ルパン三世ありだ!」と断言している[ep 13][注 36]。
初代ルパン役の山田康雄は「ルパン三世という作品のベースはルパンと銭形の関係だ」と考えており、「超一流の泥棒と超一流の警部が追いつ追われつつするうちに、相手の才能を認めあった上で芽生えた奇妙な友情、これなくしてルパン三世は成立しないのです」と語っている[3]。これについて初代銭形役の納谷悟朗は、山田の没後に「すごく嬉しかったよ」と回想している[4]。
実力
失敗が多いこともあり、上層部からはあまり良い評価をされておらず[注 37]、『1$マネーウォーズ』で一度出した辞表を撤回しようとした際には「もういらない」「役立たず」とまで言われており、ICPOは銭形がいつまで経ってもルパンを逮捕できないことに業を煮やし、ルパン抹殺という強行手段に打って出たことも何度かある(だが、結局は失敗に終わっている)。挙句の果てに『グッバイ・パートナー』では「実はルパンと共謀している」というデマを流され、共謀罪の容疑で逮捕までされている。
しかしそれは「ルパン一味の実力が相対的に見て余りに高過ぎる」ためであって、PART5第23話で八咫烏五郎はルパン三世専任捜査官である銭形の立場を「絶対に売れない商品を押し付けられた営業マン(実現不可能な仕事をやらされている)」と例え、世間の銭形に対する評価は間違っていると抗弁している。つまり、銭形は決して無能という訳ではなく、むしろその腕は確かなものなのである。事実、『TV第1シリーズ』のOPナレーションではルパンから「警視庁の敏腕刑事」「俺の最も苦手なとっつぁんだ」と説明されており、『TV第1シリーズ』第4話「脱獄のチャンスは一度」ではルパンを完璧な罠にかけて逮捕し[注 38]、『TV第2シリーズ』第37話「ジンギスカンの埋蔵金」ではジンギスカンに変装して立ち去ろうとしたルパンに対して「そっちはルパン用の特別製の扉」と別の扉へ誘導することでルパンを扉の中(実は護送車の中)に捕らえ[注 39]、第57話「コンピューターかルパンか」では後述の生け捕り術や射撃を駆使して五ェ門、次元、ルパンを次々と圧倒的な強さで負かし[注 40]、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では作中の冒頭・中盤・結末の三度に亘ってルパンを罠に嵌めたりもしている。
もしルパン一味の面々が単独で勝負すれば、誰も銭形には敵わないとされ[注 41]、「ルパンのことは何もかも知り尽くしているからな、殺す気で来るとなると手強い相手だぜ」(お互いに殺し合おうとは思っていない為、心底本気を出した状態ではない)と次元も述べており[ep 14]、前述の『TV第2シリーズ』第57話及び第97話「ルパン一世の秘宝を探せ」ではルパン、次元、五ェ門の3人に本気を出して1対1で対決し立て続けに勝利し、『PartIII』第37話「父っつぁん大いに怒る」でルパンに殺害された哀れな少女・アンの仇を討とうとした際には容易く五ェ門を退け、ルパンとの生死を賭けた決闘(ICPOにはルパン射殺許可を申請していた)で互角の攻防を繰り広げている[注 42]。
時には事件の真の黒幕を逮捕したり[注 43]、犯罪組織やテロ組織を壊滅するという功績が数多くあり[注 44]、特に劇場版『カリオストロの城』ではカリオストロ公国によるゴート札(中世以来ヨーロッパの動乱に必ず関わり、世界経済に影響を与えている偽札)の製造を摘発する為に不二子と協力して衛星中継で全世界に公表する[注 45]、『ワルサーP38』ではルパンから提供された情報を基に[注 46]世界各国の首脳が密かに公認する暗殺組織タランチュラの本拠地に報道機関を多数引き連れて乗り込む[注 47]等、「ICPOが及び腰になる程の巨悪の実態を白日の下に晒す」という偉業さえも成し遂げている。その実力を買われ、ルパン逮捕以外にも美術品や現金・金塊の輸送[注 48]、要人警護の任務に就くこともあり、TVスペシャル『the Last Job』では後任の捜査官がルパンと全く勝負にならなかったこと等から一部のICPOの捜査官や上層部の幹部達からはルパンを追い続けてきた故の経験と実力を買われている描写があり、『くたばれ!ノストラダムス』ではICPO代表としてダグラスに招聘されている。
失敗ばかりが続いている印象があるが、実際には前述の例を含めルパン達を捕まえることに成功した事例も数多くあり、最終的に逃げられてしまうのはルパンを収監しても脱獄されてしまう拘置所の管理体制の不備のせいでもある[注 49]。銭形自身はルパンを何度も捕まえていることに内心では自負があり、「ルパンを捕まえられるのは、私以外にいません!」(『ルパンVS複製人間』より)とたびたび豪語したり[注 50]、『TV第2シリーズ』第72話では「ルパンを100回捕まえた」と自慢げに語っており(しかし、「100回捕まえて、100回逃げられた」と揶揄されている)、『TV第2シリーズ』第38話「ICPOの甘い罠」では自分に代わってルパン担当の捜査官に就任した不二子に「ルパンを捕まえさせたくない」という思いから、彼女の罠に嵌められたルパンを逃がすことに協力したり、確保されたルパンを強引に連れ出したりまでしている(ルパンから「警察をクビになっちまうぞ」と忠告までされている)[注 51]。
ある意味ではルパンの実力や恐ろしさを最もよく知っているのが銭形であり、銭形がルパンに盗みの予告状を出された人物やルパンを収監する刑務所に対して対策(警備を厳重にするなど)を提案するも、大丈夫だと高をくくられて却下され最終的にはルパンに盗まれる・逃げられるという展開も非常に多い。また、銭形はほんの僅かな違和感でルパンの変装を瞬時に見破り「コイツはルパンだ!」と主張するが、周囲がそれを信じてくれないという描写も多々ある(ルパンも銭形にばれることを見越し、簡単には顔の変装が取れない対策を施していることもある)。ルパンの手口を熟知している為、PART5第20話で記憶喪失になり偶然出会った泥棒達に保護されていた際にはルパンの模倣犯「怪盗モニエタ(ロシア語で硬貨=お金、銭の意)」として猛威を振るい、「俺の手口を盗んだ最高の泥棒」と最後はルパンからも腕を認められている。対するルパンも銭形の言動や仕草を熟知している為、頻繁に銭形の姿に変装し情報収集や潜入、逃走及び攪乱等に活用しているが、何故か銭形本人と鉢合わせしてしまうことが多く、『TV第2シリーズ』第10話「ファイルM123を盗め」では次元と五ェ門が変装した銭形も現れたことで4人の銭形が一堂に会するという珍事が起きている。
- 生け捕り術(銭形流逮捕術)
- 手錠を投げて相手を捕縛する「投げ手錠」[注 52][注 53]を使った生け捕り術の達人で[注 54]、次元や五ェ門をいとも簡単に木の枝に吊したり[ep 15]、投げた素振りすら見せず相手が気づかぬうちに手錠をかけたり[ep 16]するほどの腕前であり、TVスペシャル『ロシアより愛をこめて』では投げた手錠がブーメランのように手元に戻ってくるという離れ業まで見せている。手錠付き投げ縄も多用し[注 55]、鉤縄のように使用してヘリや飛行機に引っ掛け乗り移る[注 56]、相手の武器を奪ったり引き寄せたりするなどの独特の立ち回りを披露し、TVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では格闘術と併用しテロリスト集団を圧倒していた。しかし、ルパンには手錠を掛けても即座に外されたり抜け出される場合が多く、躱された挙句に別人や自分自身に手錠をかけてしまったりもしている。また、『TV第2シリーズ』第97話「ルパン一世の秘宝を探せ」では、ルパン一世の秘宝を狙う米英ソ三国がルパン殺害のために殺しのエージェントを送り込んだことを知ってルパン達の身を案じ、アジトに乗り込んで対決を迫る形でそれとなく自らの生け捕り術を伝授している[注 57]。
- 射撃
- 原作では「拳銃の腕は次元以上かもしれない」といった形の解説をなされており、時には次元と早撃ちで互角に渡り合ったり牽制したりすることもある[注 58]。ルパンがヘリコプターで持ち去ろうとした巨大金庫を吊るす電磁アンカーのケーブルをかなり遠距離から狙い撃って切断する[ep 17]、脱獄犯の手から叩き落したニューナンブをとっさに拾い上げて犯人のナイフを狙い撃つ[ep 18]など凄腕であることが窺い知れ、曲芸のような体勢で射撃し、射撃場の全ての的の左胸部分に命中させるという離れ業まで行っている[ep 19]。TVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』においては、テロリスト集団との銃撃戦で共闘するルパンをして「腕は衰えてねえ」と言わしめており、「警視庁からの叩き上げだ」と銭形は返答している。
- 格闘術
- 素手の格闘にも長けており、スラム街で集団に襲われた際にたった1人で返り討ちにしたり[ep 20]、『カリオストロの城』でルパンと共闘した際には多数の衛士を相手に全く引けを取らず、劇場版『DEAD OR ALIVE』でもズフ国の屈強な警官達を相手に一方的な立ち回りを演じている。実写ドラマ版では柔道が特技という設定となっており、柔道場で稽古をしたり、犯人を背負い投げで一気呵成に投げ飛ばすシーンがある。しかし『TV第2シリーズ』第39話「香港の夜空にダイヤは消えた」で香港マフィアの舎弟たちに叩きのめされ海に投げ捨てられたり[注 59]、第82話「とっつあん人質救出作戦」でテロリストにあっけなくやられてしまったりする場面などもある。
- 身体能力
- 常人離れした超人レベルの驚異的な体力や馬鹿力を発揮したり、ルパンに劣らぬ不死身ぶりを見せたのは枚挙に暇が無い。代表的な例として、TVスペシャル『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』では離陸しようと加速するセスナ機に走って追いついた上に飛び乗り、TVスペシャル『ハリマオの財宝を追え!!』ではユーロトンネル崩落事故に巻き込まれ海中に投げ出されるもドーバー海峡を泳いでイギリスに上陸し、TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』においては江戸川コナンに象でも30分は眠っているはずの麻酔を撃たれたにも関わらず僅か30秒(眠ってから起きるまでのシーンの長さが同一)で目を覚まし[注 60]、「化け物かよ!?」とコナンを驚愕させた。さらにTVスペシャル『ワルサーP38』においては左胸を銃撃され、病院に担ぎ込まれ驚異的な生命力で持ちこたえるも遂に死亡が確認されたが、臨終の際に居合わせたICPO長官が発した「ルパン」の名を聞いた途端に飛び起き(直後に気絶したものの)、奇跡の復活を遂げている[注 61]。またTVスペシャル『the Last Job』では序盤で死んだと思われたが中盤で埋葬された墓場から蘇生(神楽坂飛鳥によって仮死状態にされていた)し、墓参りに来ていた部下達を驚かせた。
- 操縦技術
- 自動車やオートバイ、船舶の他に航空機の操縦もでき、TVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では米軍のF-15戦闘機(複座型)まで操縦しており(その際耐Gスーツなしという非常に危険な装備で操縦していた)、『ロシアより愛をこめて』でもAn-225の操縦をこなしている。また『カリオストロの城』では、オートジャイロの操縦を「やったことない」と言いつつも無難にこなし、被弾しながらも負傷したルパンの元に向かい、不二子と共にルパンの救出に成功している。
- その他
- 変装の腕や演技力もかなりのもので、たびたびルパン達を欺いており、『TV第2シリーズ』第139話では「貴様を逮捕するためならば、なんだってやってやる」と女装までしてルパンを誘惑し捕らえている(ただし、この時のルパンは脳組織電送交換手術によって人格を老富豪スチールと入れ替えられていた)。
- ルパン逮捕の装置やアイテムの考案・自作も手掛けており、『燃えよ斬鉄剣』では飛行船に巨大なUFOキャッチャーを取り付けた「ルパンキャッチャー」[注 62]、『くたばれ!ノストラダムス』では「ルパン探知機」[注 63] や「ルパン一味を一度に逮捕できる手錠(4つの手錠を繋げただけ)」が登場している。
- 原作では交響曲を作曲・指揮しており(実際に作曲しているのかどうかは不明)、アニメでも『PartIII』においてカジノ船で開かれたコンサートの指揮者に扮し、同じ場で演奏者に変装していたルパンと次元に気付かれることなく演奏を完璧に終了させている。
- 包丁で手を切ってしまうなど料理は苦手なようである[ep 21]。しかしその後の話でルパンが脱獄しないように一人で見張りを行った際には、食事も自分で作ったものを渡しており、テントで寝泊まりしていながら鍋と石を積み上げた竈のみでクリームシチューやカレーライスなど、一通りの料理を作り上げる描写もあった[ep 22]。
行動
相手が警察官や民間人を問わず口癖のように「ワシ(または“俺”)はICPO(インターポール)の銭形だ!」と名乗り[注 64](海外でルパンの捜査を行う際は、ICPOの警察手帳や身分証明書を見せている[注 65])、こういった面からエリート風を吹かしていると反感を持たれることもある[注 66]。また、本人は全く悪気はないが、普段はルパン逮捕のことしか頭になく[注 67]、さらにルパン達が置かれている状況や事情、その場の雰囲気を一切考慮せずに乱入して捕まえようとすることも多く、そのことでルパンから文句を言われる(『ルパン三世VS名探偵コナン』では、ルパンからKY呼ばわりされている)と、「うるさい! ワシはお前(ルパン)が逮捕できればいいんだ‼」とたびたび極論を言い放っている。
時には法を犯してまで行動に移す無茶をすることもしばしばあり、『TV第1シリーズ』第1話「ルパンは燃えているか…!?」では、ルパン逮捕に協力した不二子に彼女の逮捕状を引き渡し破棄させるという、実際の警察官にはあるまじき行為を見せている[注 68]。特に『TV第2シリーズ』ではルパン逮捕のためとはいえ民間人に「公務執行妨害で逮捕するぞ!」などと脅して無理矢理ルパンの追跡に協力させる(『PartIII』では言葉が通じない現地の漁師に「追え!」と命令したりもしている)等の無茶な要求をしたり[注 69]、ルパンが一切関与していない事件さえ「ルパンの仕業」と強引に言い掛かりをつけたり[注 70]、果てはルパンたちの世間的評価を下げるために悪人やマフィアと手を組んで凶悪犯罪者に陥れたり冤罪を着させたりしている[注 71]。TVスペシャルやゲーム等ではそこまで滅茶苦茶をする描写はないが、高速道路を逆走する(『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』)などの無茶な行為が少なからず見られ、実写映画『ルパン三世』では「犯罪記録を抹消する代わりに、アジア裏社会を牛耳る大物・プラムックの検挙に協力する」という取引をルパンに提示している[注 72]。
『TV第2シリーズ』第13話「サンフランシスコ大追跡」では昼夜を問わずルパンの幻影に悩まされるようになり(寝ていてもルパンが夢の中に現れるほど)、医者から「典型的なノイローゼ」と診断され、「今後一切、ルパンのことは忘れなさい」とまで言われてしまう。しかし、銭形の歯の中に隠されたマイクロフィルム(「石炭からダイヤモンドを作り出す方法」を記したもので、ルパンが狙っていたが先に不二子が盗み出し、「迂闊にルパンが手を出せない場所」として銭形の歯の中に埋め込んだ)を手に入れようとルパンが現れ、「ルパンが自ら目の前に現れるはずがない、これは幻影に違いない」と思い込んで必死に逃げ回り、「逃げる銭形を追うルパン」という普段とは逆の展開となる。その結果、執拗に追い回されたことがショック療法となったのかノイローゼから完治し、「ワシは今、改めて分かった。ワシの生きがいは… ルパン、お前をこの手でふん縛ることだ!」といつもの調子が戻っている。
『TV第2シリーズ』第44話「消えた特別装甲車」ではシドニー警察が開発した超硬金属製装甲車内に無断で潜入し、運搬する「眠れる獅子」の黄金像を装甲車ごと奪ったルパンを待ち構えていたが、完全密封された格納庫内に長時間いたことで酸欠状態に陥り、窒息死寸前になった銭形を救うためルパンと次元は追ってきたペンギン警部に装甲車を返還する(格納庫の扉は内部からは開けられない様になっており、ルパン達は外部から力ずくで開けようと試みるも全て失敗していた[注 73])。その後、移送が済んだ「眠れる獅子」をルパンが盗んだ際に、銭形はルパンを追うペンギン警部の車にわざと自分の車をぶつけて妨害する形で借りを返し、その律義な行いにルパン達は感心している。
『TV第2シリーズ』第66話「射殺命令!!」では、ICPO本部からの要請を受けてハワイで行われる国際犯罪会議に「ルパンの犯罪研究の第一人者」としてVIP待遇で参加して講演をし、その締めくくりに「もし、ルパンを射殺し、死体として逮捕するならば、それは『捜査という名を借りた殺人』に他ならないでありましょう!!」とルパンの生け捕りにこだわる自らの信念を熱く語っているが、その裏でICPOがビューティ警部に「ルパン射殺命令」を出したことを知り[注 74]、ルパンの身を案じ助けを求めて来た不二子と共に泡を食って帰国し駆けつける。次元がとっさに放った接着弾がなければ、ビューティが放ったダムダム弾によって「ルパンが射殺される=上記の発言が、あわや現実のものになる」というシャレにならない事態となり、この「身内(ICPO)による暴挙」及び「警察が使用することを禁じられているダムダム弾を躊躇無く使用した」[注 75]というビューティの非道かつ残忍な行動に怒りを通り越して呆れ果て、その後ルパンを仕留めそこなったことに気づいたビューティに対し、「俺は貴様のような殺し屋に協力しろという要請は受けておらん」「今度は貴様がルパン達に狙われる番だ!」と、彼の悪行が招いた報いと突き放して協力を断り、それとなくルパン達の行った報復に目を瞑っている。
『TV第2シリーズ』第82話「とっつあん人質救出作戦」ではテロリストの人質に取られてしまい、ICPOが拒否した収監中のテロリストの首領・ナポレオン11世との人質交換をルパン達が代わりに行った[注 76]後に、彼等が乗ったヘリコプターが墜落して爆発する様を目撃すると「惜しい男を死なせてしまった…」と呟き、「ルパン… 立場は違っていても、ワシはお前が好きだったんだ~!」と言って泣き崩れた(この時、ナポレオン11世に変装して銭形の傍にいたルパンは「俺も好きよ」と心の中で発言している)が、ヘリコプターの墜落と爆発は次元たちの行った偽装であり、残骸から死体が見つからなかったことを知ると安堵し「よかったぁ~」と喜んでいる。この回でルパンは「扉のない金庫から盗んでも、ちっとも面白かねえんだ。とっつぁんに追われてないと、一味違うんだよなぁ」と述べて銭形を助けるために立ち上がり、五ェ門と次元もそれに賛同している(不二子は不参加を表明した)。
『TV第2シリーズ』第98話「父っつあんのいない日」では、トリュフォー警視の策動によって暗殺される(トリュフォーの部下で銭形の射撃の先生であり好敵手でもあった男に狙撃され、ルパンを誘き出すことに利用された)が、実は撃ち込まれたのは麻酔弾であり、死亡したと誤解されたまま葬儀が執り行われ火葬炉に入れられた際にルパン達によって盗み出される(結果的に救出される形になった)。意識を取り戻してからはルパン達と協力して口封じに部下を射殺したトリュフォーを逮捕し、その後ルパン達は逃亡するが銭形は自分のために動いてくれた彼等を見逃してやり、感謝の念を込めて敬礼するという場面で終幕する。この回でルパンは「とっつぁんの葬式は俺が出す」と意気込み、トリュフォーの罠が待ち受けているのも承知で「とっつぁんと一緒にお手々繋いで天国に行くのも乙なもんだぜ」と言いつつ銭形の遺体強奪作戦を繰り広げ、事件解決後は「年中ドジで出世はまあまあだが、とっつぁんはICPOの鑑」と銭形を褒め称える発言をしている。
プロフィール
原作では身長・体重・生年月日[注 77]は設定されていない。
- 太平洋戦争の戦死者への黙祷を捧げる際には「弱いんだよな…戦中派の俺としちゃ、こういうの」という台詞を発している[ep 23]ほか、『カリオストロの城』や『TV第2シリーズ』第145話、『PARTIII』第16話、『THE FIRST』ではルパンは銭形のことを「昭和一桁」と言っているが、「古臭い」という意味の冗談とも取れる。
- 実写ドラマ『銭形警部』での設定。過去に警視庁刑事部に実際に設置されていた課であるが現在は存在しない[注 79]。作中では銭形以外の課員は登場しておらず、閑職らしき描写がされている。原作やアニメシリーズ等では警視庁での具体的な所属部署は不明[ep 24](後述)。
- 所属(出向先): 国際刑事警察機構(International Criminal Police Organization:通称ICPOまたはインターポール)総務局国際協力部第一課[ep 25]、または Japan Office(日本支局)[ep 26][注 80]
設定
銭形の設定については、原作とアニメで差異があるほか、アニメでも作品ごとに差異や矛盾が生じている。
警察官経歴・権限及び待遇
原作及びアニメシリーズでは警視庁での所属部署は不明。パイロットフィルム版では警視庁刑事部捜査一課[注 82]、実写ドラマ『銭形警部』では警視庁刑事部国際捜査課所属と設定され、『LUPIN the Third』シリーズでは『峰不二子という女』ではSPECIAL POLICE(詳細不明)、『血煙の石川五ェ門』では警視庁公安部所属となっている。現在は警視庁所属だが埼玉県警察本部(当初の地元)に出向歴があり[注 83]、TVスペシャル『バイバイ・リバティー・危機一発!』では、警察官としての始まりは埼玉県警西大滝町派出所勤務からだったとされている。
『TV第1シリーズ』最終回でルパンの国外逃亡を許してしまった責任を問われ警視庁から長野県警高畑村駐在所勤務に左遷された事があるが[注 84]、この“駐在所への左遷”は「信州の山の中の駐在所へ飛ばされたという話を聞いた」とルパンが語った伝聞情報であり[注 85]、再会した銭形当人はこの件について詳しく言及しておらず、後に「派出所勤務ならまだしも、俺はまだ駐在所には勤務したことはない」とも語っている[注 86]。また、現実には警視庁と各県警をまたいだ人事は、一般的には警察庁採用者(キャリア、あるいは準キャリア)のみであるため、「現場ポストにしがみ付いているため階級も警部止まり」という描写とは矛盾するが[注 87]、これについては「上司の不正を告発したため出世の道が断たれた」とも語っている[ep 27]。
危うくクビになりかけたのをルパンに助けられたことも何度かあり、『PartIII』第2話「大いなる罠を暴け」では6トンに及ぶ金塊を使用したルパン逮捕作戦失敗の責から解雇処分をされるも、その裏でICPOのアラン長官が不二子と組み金塊の横領を行っていた事実をルパンからの忠告と助力によって暴き逮捕して復職を遂げ[注 88]、TVスペシャル『ルパン暗殺指令』では「ルパン三世の専従捜査」から解任され自棄になっていた銭形を復帰させるために、新たに命じられた「武器密売組織ショットシェルの壊滅」の任務にルパン一味が(主目的であるショットシェルの現金強奪ついでとして)総出で協力し、銭形はルパンの友情に感激している。その後、ショットシェルが壊滅し、ルパン専従捜査に復帰してからはいつもの如くルパン達を逮捕しようとするが、直後にぎっくり腰になり逃げられてしまった。
ICPOから世界各国へは銭形のルパン逮捕に全面協力を求める要請がなされており[ep 28]、「ルパンの捜査に関しては全権を委任されている」という自身の発言[ep 29]や、「世界中どの国でも(ルパン三世の逮捕に限り)捜査権を認められている」という目暮警部の言及[ep 30]がある等、ルパンに関しては国際法規的に特別な権限を持っている[注 89]。「ルパンが相手なら天下御免で出動できる」と不二子も言及しており(『カリオストロの城』より)、実際に各国の利害関係がからむ現場に「ルパンが現れた」という名目で埼玉県警の機動隊を率いて踏み込み、国家の軍隊的組織(カリオストロ公国の衛士隊)と対峙した事すらある[ep 31]。その一方で、銭形はICPOの権限に関して勘違いしている節もあり(ただし、作中のICPOの描写そのものが現実とは異なっている)、ルパンが関わっているとはいえVIPの数多くいる会場に無断で乗り込もうとして警備員につまみ出されたりする事[注 90][注 91]なども多くある。
給料の額は18万285円[ep 32]だったり、33万8363円[ep 33]だったりと、作品によってかなり異なり、『ナポレオンの辞書を奪え』で一時的に月給100万円、経費使い放題という待遇になったこともある。また、銭形自身の発言によれば、ルパンを追っている限りは残業手当がつく模様[ep 34]であり、ボーナスも出ている[ep 35]。ルパンを追って現地へ向かう際にファーストクラスに乗ったり、聞き込みで訪れた飲み屋で飲食するなどしばしば経費を無駄遣いする為[注 92]、上層部や経理部からは不評を受けて経費をストップされることもあり[ep 36]、リストラ時期には出張経費までカットされ、外食はせずカップ麺だけで乗り切ることもあった[ep 37]。
年齢・学歴
年齢はルパンより年上。原作では東西京北大学法学部に籍を置き、ルパンとは同じ大学の先輩と後輩であり(銭形が大学4年の時にルパンが入学してきた)、不二子はルパンと同じ学部にいたという設定の話もある。これを踏まえてか、実写版ではそれほど年配という訳ではない配役がなされたりもしている[注 93]。
語学
世界中でルパンを追いかけ、どの国でも苦労なく話している一方、『TV第2シリーズ』第66話「射殺命令!」ではハワイで英語がうまく通じなかったり、第108話「哀しみの斬鉄剣」ではtravelingという単語の意味が分からなかったりしている。
相棒・助手
原作コミックの第1話には銭形の協力者として小柄な老爺の名探偵・明智小五郎が登場しており、原作者には老獪な謎解き担当・明智と若きやり手の行動派・銭形のコンビでルパンと対決させようという意図が当初はあったのではないかと言われている(第2話以降、明智は登場していない)。アニメシリーズではパイロットフィルム版とPART6第5・6話に明智は登場し、前者は終盤でルパンの変装だったことが明かされており、後者は仮想現実内で銭形にそっくりな浪越警部の協力者(原作やパイロットフィルム版とは違い、美青年の姿になっている)として活躍している。
アニメ等では基本的に相棒や協力者はその回限りの登場ということが多いが、『峰不二子という女』のオスカー警部補、『警部銭形』の一里塚正樹、『銭形警部』の桜庭夏希と国木田晋太郎はシリーズを通して銭形の相棒として活躍し、PART5で初登場した八咫烏五郎は『プリズン・オブ・ザ・パスト』やPART6にも続投している。
上司や部下、相棒に恵まれないジンクスのようなものがあり、TVスペシャルでは『トワイライト☆ジェミニの秘密』のジャン・ピエール、『アルカトラズコネクション』のテリー・クラウン、『盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜』のブライアン・マーフィー、『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』のエミリー・オブライエンなど身内が黒幕だったという展開が多く、銭形を主人公としたスピンオフ漫画『警部銭形』では自らに刑事の基礎を教えた元上司・菊田孝之を逮捕している。逆に警察関係の味方が信頼できた例は『トワイライト☆ジェミニの秘密』のブルトカリー巡査、『ワルサーP38』のビッキー・フラナガン、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』の警視総監、『EPISODE:0 ファーストコンタクト』のジョージ・マックフライ、『the Last Job』の神楽坂飛鳥[注 94]などがおり、『TV第2シリーズ』第3話や『天使の策略 ~夢のカケラは殺しの香り~』、『the Last Job』、『血の刻印〜永遠のMermaid』では部下らしき刑事も登場している。
TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』では行方不明になったミラ王女の身代わりにされた毛利蘭を追う毛利小五郎を目暮警部からの紹介(この際に目暮は銭形を「友人」と言及している)で助手としてヴェスパニア王国へと同行させ、『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では特例として佐藤刑事と高木刑事を借りて[注 95]ルパンの捜査に当たり(ただし、高木刑事は着任早々にルパンに入れ替わられる失態を犯し、途中で白鳥警部と交代した)、エピローグでは服部平次と大滝警部を伴って大阪大美術館に侵入したルパンの前に現れている。
外見
ルパンファミリーの中では、次元の次に作画変化が見られないキャラクターである[6]。帽子の下の髪形は短髪もしくは角刈りとなっているが、『風魔一族の陰謀』では剃髪したためにスキンヘッドになっている。
原作とアニメの相違点
原作とアニメで特に設定の異なるキャラクターであり、原作者のモンキー・パンチがアニメに対してもっとも不満を漏らしている部分である。
モンキーは銭形について「かなり頭のキレる警部として描いたつもり」と記しており[7]、アニメでの狂言回しのような銭形に不満をにじませていた。実際原作での銭形は冷徹な性格で、口調等もクールで物静かであり、大抵の表情も口を真一文字に結んでいて、おちゃらけた表情も見せることはあるものの、取り乱したりしている場面なども含めてその頻度は少ない。「銭形流逮捕術の第一人者」であり、さらに「よく知られているルパンの顔や声は実は作られたもので、本当の素顔は(本人を除いて)誰も知らない」という、次元たちですら知らない事実を突き止めていること等から凄腕であることがうかがえ、ルパンの巧妙な仕掛けもあっさり見破ってしまうことが多く、故に非常に厄介な相手だとルパン達に認識されており、「まずは如何に銭形を出し抜くか」「銭形が来る前に、どうやって仕事を終わらせるか」にストーリーの主眼が置かれている。ルパンについては、「好敵手」と認めつつ「苦しませて処刑させる」のを目的としており[ep 38]、「八つ裂きにしても飽きたらないほど憎んでいる」と憎悪をも露にし[ep 39]、逮捕のためなら卑怯な手段も厭わないことから「俺たち悪党を相手にしてるとは言え、手口が汚い」とたびたびルパンに罵られている。
モンキーは劇場版『カリオストロの城』で描写された鋭い敏腕警部としての銭形の姿を「(監督の)宮崎駿さんの解釈がもっとも正しい」と語り、また自身が監督した劇場版『DEAD OR ALIVE』が公開される前にインタビューにて「銭形は、本当は天才なんです」と発言している。もっとも、原作でもルパンにあっさりと落とし穴にはめられるなどのドジな面もあり、またズボンが黒焦げになって下半身丸出しになったり(しかもルパンの忠告を聞かず発砲した結果)などと、酷い目にも遭っていて、軽率さ・間抜けな表情・コミカルな仕草も時折見せてはいる。
この設定の相違は、登場人物が次元を始めクールなキャラばかりなことに懸念を抱いた納谷悟朗が、差別化するため、また納谷自身が舞台では喜劇メインの役者だったこともあり、ディレクターに「銭形を原作より少し崩して描いてはどうか」と提案したことが発端となっている。このことについて納谷は1978年の対談では「人間味があっていい」と発言していた[8]他、後年には「あんな三枚目になるとは思わなかったですけどね」と回想している[9]。
但し、納谷が担当した期間中でも銭形が切れ者として活躍するエピソードは何度か描かれており、声優が山寺宏一に交代して以降は、コミカルな描写を残しつつも比較的原作に近い存在として扱われている。TVスペシャル『東方見聞録』では当初から犯人の1人を見抜き盗聴器を仕掛け、敵の襲撃を一蹴する等、ヒロインの窮地を救うなどの活躍がある。PART4では、対ルパンで裏の裏をかいて逆にルパンを出し抜いたり[ep 40][ep 41]、些細な行為で不二子の変装を見破ったり[ep 40]、遺体の位置と弾の種類だけで次元の行動をほぼ正確に推理[ep 42]したりするなど、優秀で頭の切れる描写がかなり顕著になっており、『警部銭形』や実写ドラマ『銭形警部』では徹底的な現場検証及び地道な聞き込みを通して集めた物証や証言、些細な矛盾に着眼することによってルパン一味の犯行に見せかけた事件の真相を見事に暴いている[注 96]。
女性関係・家族・住居
原作では家族については触れられておらず、銭形の既婚・未婚・家族構成、及び日本での住居の設定は作品によってその都度異なっている。
父親については描かれたことはないが、『PartIII』第2話では「国へ帰ったら、おふくろさんがなんて言うかなあ…」と母親のことに少しだけ触れている。
『TV第2シリーズ』では独身として演出されており(第100話で妻子の有無について「いない」「まだ」と発言している)、第69話では美しき未亡人ローラとのロマンスが描かれ、第85話では銭形との結婚を夢見る上司・ジャスミン局長から熱烈なアプローチを受け、銭形がプロポーズするまでに至っている。
- 第69話「とっつあんの惚れた女」では、ニューヨークマフィアに狙われる大富豪の未亡人・ローラを助けるためにルパンに土下座までして協力を頼み、ローラに献身的に尽くし互いに想い合う仲になるが、彼女は非情な追手の放った凶弾に倒れて息を引き取り、銭形は亡骸を抱え号泣する。その後ルパン達によってローラの敵討ちが為されたことを見届け、傷心した姿をルパンに慰められるが「いいかルパン、今日のところは見逃してやる。しかし、明日からそうはいかん!分かったか?分かったら、さっさと帰って首を洗って待ってろ!!」と言い放ちルパン達と別れた。
- 第85話「ICPO㊙指令」では銭形に思いを寄せるICPOの捜査局長・ジャスミン発案の作戦を行い、二人で変装して薄幸のカップルを演じてルパン達を罠に陥れて捕らえることに成功。その後ジャスミンから思いの丈を打ち明けられ、「自分はルパンがいる限り、結婚は絶対的に出来ない」と銭形は躊躇するが、「いくらルパンでも、あの特別製の牢獄からは出られない」と説得され遂に「結婚していただきたいのであります!」とプロポーズをする。しかし、その直後にルパン達が目の前に現れ、婚期を逃したショックでジャスミンが失神し、「おのれルパン、人の恋路を邪魔しおって!ワシは貴様を許さんぞ!!」と銭形は怒り、いつもの様にルパン達を追いかける場面で終幕している。
また『PartIII』第44話でも「温かい家庭も優しい妻も、かわいい子供も、俺には作ることが許されないのだ。妻が欲しい〜子供が欲しい〜」と号泣しており、独身である描写がされている。
劇場版『ルパンVS複製人間』では警視総監の発言から「としこ(表記不明)」という娘がいるという設定になっており、『風魔一族の陰謀』のオープニングでは妻(純和風の女性)と子供3人(しっかりした感じの小学生くらいの娘、その弟で銭形を子供化したようなわんぱくな少年、さらに物心ついたばかりぐらいの幼い男の子)が登場し、その中の女の子が「としこ」とされている。この時住んでいた飛騨の山寺に家族を預けたまま、銭形は現在も活動していることになっており、生活費は彼の給料からの仕送りと、風魔との戦いで知り合った墨縄家(五ェ門の婚約者・紫の実家)にも後見を頼んでいるとも言われている。
独身という設定になっているTVスペシャルシリーズでも『バイバイ・リバティー・危機一発!』 ではルパンに同行していたマイケルを身代金目的で誘拐されたと思いこんで保護しニューヨークまで送ってやったり、『ハリマオの財宝を追え!!』ではルパンと共に逮捕したダイアナにカップ麺をご馳走したり、『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』ではドジばかりするエミリー(銭形をだますための演技であったが)に手を焼きながらも娘のように思うなど面倒見が良い一面を見せ、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』の終盤でまりやに「お父さんみたい」と評された(亡くなった父親の面影を銭形に重ね慕っていたことから発せられた言葉だったが、このとき銭形はガッカリした様子を見せている)。『PART5』でもルパンに託される形でアミを保護しており[ep 43]、その後も彼女とは連絡を取り合っているらしく学校での様子を聞こうと担任の教師に挨拶しようとしたり(その際、八咫烏から「親ですか」と苦笑されている[ep 44])、最終回では彼女の父であるエンゾもアパートを貸す形で保護をした。
『血の刻印 〜永遠のMermaid〜』では、母国である日本に帰国していても、多忙故なのかカプセルホテルで寝泊りしている姿が描かれている。TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では、東京の古アパートに1人暮らし(大家の女性からは「こうちゃん」と呼ばれており、結構古い付き合いだと思われる。なお、このアパートは物語中盤で本作の黒幕によって放火され焼失した)だったが、スタッフは単身赴任とも独身とも視聴者個々の解釈に任せたとのことで、『ルパンVS複製人間』と『風魔一族の陰謀』における銭形の家族も公式設定ではあるが、本編で(必要性が無い限り)は触れられておらず、現行ではほぼ「抹消された設定」に近い形になっている。但しこれは銭形に限った話ではなく、上記のように『ルパン三世』シリーズにおいては、こうした一定しない設定、作品毎に異なる設定、明確にされずに曖昧なままの設定は数多く存在する。
PlayStation 2用ゲーム『ルパンには死を、銭形には恋を』では、護衛対象である銀麗とのロマンスが描かれており、ここでも独身であると話している。また漫画版『ルパン三世Y』や『ルパン三世M』でも女性とのロマンスが描かれており、作中でルパンが「もし銭形が結婚したら幸せボケで仕事がやりやすくなる」という発言をする等、こちらも独身という設定である。
『ルパン三世officialマガジン』2013年春号の巻頭特集として銭形の特集が組まれた際には、独身設定をもとに銭形のプロフィールが紹介されており、「相思相愛になった女性が二人いた」として、ローラとジャスミン局長について記述されている。
由来・本名
アニメでは野村胡堂「銭形平次捕物控」の主人公・銭形平次がモチーフになっているような描写をされることが多い(モンキー・パンチはゼニガタアザラシに由来していると説明することもあれば[10]、銭形平次を由来に挙げるケースもある[11])。風貌はアメリカン・コミックスのキャラクター、ディック・トレイシーがモデルとなっている。
下の名前については、原作では作者自身「平一」とつけたかったはずなのだが、誤植のために「幸一(原作第8話)」となってしまい、その後この名前を使用する機会がなかった。さらに、作者が下の名を既に付けていたことを忘れ、第64話では「平太郎」と新たに付けてしまった。アニメ版では「平次(劇場版『ルパンVS複製人間』)」まで登場したが、ほぼ同時期に製作・放映されていた『TV第2シリーズ』第92話では「銭形幸一」と記された名刺を出しており、第98話では「ICPO 銭形幸一警部」とテロップされていた。
現在のアニメでは公式に「幸一」が正式名称とされ、1998年のTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では、アパートの郵便受けに「銭形幸一」と書かれていたり、キャッシュカードに「コウイチ ゼニガタ」と名前が記入されていたシーンがあり、大家からも「幸(こう)ちゃん」と呼ばれている。2000年のTVスペシャル『1$マネーウォーズ』では、辞表を五ェ門に見せるシーンで「銭形幸一」と、フルネームが書かれていることが確認できる。また2005年のTVスペシャル『天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では銭形自ら「銭形幸一」と名乗るシーンが加えられた。また、PlayStation 2用ゲーム『魔術王の遺産』、2004年にリリースされたパチスロ機『主役は銭形』のPRパンフレットにも「幸一」と記述されている。PlayStation 2用ゲーム『ルパンには死を、銭形には恋を』でも、愛称を「幸(こう)ちゃん」としている。実写テレビドラマ『銭形警部』でも本名は「幸一」となっている。
所持品・所有物等
バーバリー製トレンチコートを着用してソフト帽を被り、コートの下はスーツネクタイ姿。この服装を『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』で「ワシのトレードマーク」と言及しており、基本的にいつも同じ服装だが、南国や寒冷地では装いを変えたりもしている。コートの色は橙色や黄土色、ベージュが多く、スーツは茶色が主だが他に濃い青緑色やダークグレーなどがある[注 97]。
愛用の銃はコルト・ガバメント(M1911を改良し1927年から登場したA1タイプ)。この銃は第二次世界大戦後、GHQが日本の警察官の銃器所持を許可した際にアメリカ合衆国が提供したが、「.45ACP弾」という反動が強めの弾薬を使用するため、当時の平均身長が160cm代だった日本人警察官には扱い兼ねるという事で余り普及しなかったものであり、かなり大柄な体格(当時としては)の銭形だからこそ扱えた代物と言え、それをツーハンド・ホールドではなく片手で撃つ腕力と握力(特技でもある)を誇る。
得意の生け捕り術に使用する手錠は現行のアルミ合金製黒手錠ではなく、旧来からのニッケル鍍金の鋼鉄製を使用。『TV第2シリーズ』第26話では、大小様々なサイズの手錠をコートの下に多数隠し持っている描写がある。
先祖代々伝わる十手を大事な宝物としており、常に所持している。劇場版『カリオストロの城』では、この十手を使って、サーベルを持つ衛士隊と互角に渡りあい、一歩も引かない場面を見せた。TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』でも使用し、遺伝子改造を受け身体能力が大幅に強化された相手にも互角に戦った。
携帯電話についてはTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』で「嫌いだ」と言ってはいるものの一応は所持しており、同作以降の作品でたまに使用し、TVスペシャル『天使の策略~夢のカケラは殺しの香り~』では着メロを自身のテーマ曲である「銭形マーチ」にしていた。TVスペシャル『霧のエリューシヴ』では、過去の世界にタイムスリップしているせいで圏外となり、使用できなかった。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』ではルパンから偶に携帯にメールが送られてくる(銭形の方からは返信ができない)ことが語られている。
拡声器を使用して相手に呼びかけるシーンも多く、特にパトカーに乗ってルパンを追っている際などに使用している。
使用車両
『TV第2シリーズ』開始当初は左ハンドルのジープが愛車として設定され、公私に乗り回していた。
劇場版『カリオストロの城』などに登場する2代目 410型系 日産・ブルーバードは「銭形警部の愛車」として広く知られており、「ゼニブル」の愛称で呼ばれる[12]。
作品に登場する日本パトカー仕様車は『カリオストロの城』では「埼玉県警・ICPO」、『風魔一族の陰謀』では「岐阜県警」、「死の翼アルバトロス」は「ICPO」としてそれぞれ車体に表記されている。ただし、日本パトカー仕様であるものの『プリズン・オブ・ザ・パスト』、『PART6』は特に車体表記がされていない。
登場作品
- TV第1シリーズ第11話「7番目の橋が落ちるとき」(1972年)
- 車体表記 : 無表記(なお、第11話を含めた第1シリーズ前期において、日本の白黒パトカーの黒の部分は、何故か青で表現されていた)
- 劇場版『カリオストロの城』 (1979年)
- 車体表記 : 埼玉県警・ICPO(作品舞台はカリオストロ公国)
- TV第2シリーズ第145話「死の翼アルバトロス」(1980年)
- 車体表記 : ICPO
- TV第2シリーズ第155話(最終話)「さらば愛しきルパンよ」(1980年)
- 車体表記 : 不明(作品舞台は東京)
- TV第3シリーズ第21話「さらば黄金伝説」(1984年)
- 車体表記 : ICPO(作品舞台は一部日本)
- 『風魔一族の陰謀』(1987年)
- 車体表記 : 岐阜県警(作品舞台は岐阜)
- 『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』(2013年)
- パトカーとしてではなく自家用車としての描写
- 『プリズン・オブ・ザ・パスト(以下、プリズン)』(2019年)
- 車体表記 : 無表記
- 劇場版『THE FIRST』(2019年)
- 埼玉県警(作品舞台は外国)
- 『TV第6シリーズ』第1話・第2話(2021年)
- 車体表記 : 無表記
配役
メイン
- 初代
-
- 納谷悟朗
- TVシリーズ(第1シリーズ、第2シリーズ、第3シリーズ)
- TVスペシャルシリーズ(第1作『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』 - 第21作『ルパン三世 the Last Job』)
- 劇場版シリーズ(第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』 - 第6作『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』、第4作『ルパン三世 風魔一族の陰謀』を除く)
- OVAシリーズ(第2作『ルパン三世 生きていた魔術師』、第3作『ルパン三世 GREEN vs RED』)
- 納谷悟朗
- 二代目
-
- 山寺宏一
- TVシリーズ(『LUPIN the Third -峰不二子という女-』、第4シリーズ、第5シリーズ、第6シリーズ)
- TVスペシャルシリーズ(第22作『ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜』 - )
- 劇場版
- シリーズ(第7作『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』 - 、第9作『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』を除く)
- 番外編『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』
- CM『サントリー生ビール』(「追いかけて生きる人」篇)
- 山寺宏一
その他の声優
- 近石真介
- パイロットフィルム(シネマスコープ版)
- 大塚周夫
- パイロットフィルム(TV版)
- 加藤精三
- OVA、劇場版シリーズ(第1作、第4作『ルパン三世 風魔一族の陰謀』)
- 岸野幸正
- 『ルパン三世 D2 MANGA』
- FROGMAN
- 『ルパンしゃんしぇい』
俳優
- 伊東四朗
- 実写映画『ルパン三世 念力珍作戦』
- エド山口
- ミュージカル『ルパン三世 I'm LUPIN』
- 浅野忠信
- 実写映画『ルパン三世』
- 夢乃聖夏
- ミュージカル『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』
- 鈴木亮平
- 市川中車
- 新作歌舞伎『流白浪燦星』(ルパン三世)
英語吹替版
- ジャック・グライムス
- 全日空機内上映版 - 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』
- ダン・マーティン
- パイオニア版 - 『TV第2シリーズ』、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『ルパン三世 魔術王の遺産』
- デヴィッド・ポーバル
- ストリームライン・ピクチャーズ版 - 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『TV第2シリーズ』
- ダグレイ・グラント
- マンガ・エンターテイメント版 - 『ルパン三世 カリオストロの城』
- ショーン・バレット
- マンガ・エンターテイメントUK版 - 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』
- マーク・マトニー
- アニメイゴ版 - 『ルパン三世 風魔一族の陰謀』
- フィリップ・ウィルバーン
- ファニメーション版 - 『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』、『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』、『ルパン三世 ルパン暗殺指令』 - 『ルパン三世 1$マネーウォーズ』
- リチャード・エプカー
- ファニメーション版 - 『LUPIN the Third -峰不二子という女-』
関連項目
- クラッシャージョウ- 納谷悟朗は映画版で第三特別巡視隊司令、重巡洋艦コルドバの艦長であるコワルスキー連合宇宙軍大佐を演じており、『クラッシャージョウ大研究』(朝日ソノラマアニメ文庫23、p.187)で、「コワルスキーのイメージが僕にとってはなんとなく銭形なんですね。なじみやすい感じですね」とコメントしている。劇中、コワルスキーはジョウたちを犯罪者とみなして追う役ながらも憎めない人物として活躍している。また、宇宙海賊を相手に共闘するシーンもある。
脚注
注釈
- ^ アニメで「とっつぁん」の愛称を最初に使ったのは次元大介であり、『TV第1シリーズ』第1話から使用され、『TV第2シリーズ』にて定着する(『TV第1シリーズ』では「銭形のダンナ」と呼ばれたこともある)。原作では初期は「銭形」、中盤から「銭さん(ゼニさん)」と呼ばれることが多くなるが、アニメの影響で時々「銭形のとっつぁん」と呼ばれることもある。
- ^ アニメ等では7代目(昆孫)、または劇場版『くたばれ!ノストラダムス』『DEAD OR ALIVE』のパンフレットでは、9代目(雲孫)とも表記されていた。
- ^ 実在の国際刑事警察機構は、各国警察の連絡機関に過ぎず、犯罪捜査は行わず、捜査官もいない。
- ^ TVスペシャル『EPISODE:0 ファーストコンタクト』では、国外逃亡犯の峰不二子を追ってやって来たニューヨークで当時駆け出しだったルパン三世と出会い、「あんなふざけた奴は許せん」と追い掛けるようになり、その後捜査の協力をしてくれたニューヨーク市警のジョージ・マックフライ刑事にICPOへの出向を勧められたことが切っ掛けとされている。
- ^ 逆にそれを利用し、盗まれることを前提とした罠を仕掛けてルパン達を出し抜いてしまうこと等もある。
- ^ 銭形自身も「ルパン三世現れる所に銭形あり」(『DEAD OR ALIVE』より)や、「ルパンを逮捕するまで、ワシの旅に終わりは無いんだあ!」(『TV第2シリーズ』第13話より)と発言している。
- ^ 『EPISODE:0 ファーストコンタクト』で、ニューヨークに到着して早々に麻薬の取引を目撃した際には全く躊躇せずに現行犯逮捕するが、それはニューヨーク市警の潜入捜査官であり、内偵捜査を台無しにされた事と先ず自分に挨拶に来いとクロフォード市警本部長に叱責されるも、「自分は警察官の本分に従って行動したまでです」「それではデカは務まりません!」と反論している。また、同作でその愚直な捜査への熱意をジョージ刑事に「どうしてあんた、そこまでして…」と問われると、「俺にも分からん。だが、それがデカってもんじゃねえのか」と返答している。
- ^ 『アルカトラズコネクション』では大統領選挙の立候補者であるマックスサンフランシスコ市長が金づるを逃したくないがために非合法カジノを見逃していると知った際には「腐っとるのぉ」と呆れ返っており、同作の終盤で黒幕のテリー・クラウンに自身を盾に取られてしまったときには、「俺を撃てばテリーを倒せる」と自らの命を捨てる覚悟をもルパンに告げている(この時ルパンはテリーの肩を撃ち、決着を銭形に託した)。
- ^ 『ワルサーP38』でアメイタリア国の副大統領の誕生パーティーで起こった暗殺事件に巻き込まれた(ルパンを待ち伏せていたが予告状は偽物であり、出した人物を確かめるためにルパン本人もやって来ていた)際には、目の前にいたルパンの逮捕を優先したことがあった。
- ^ 典型例が「ルパン三世 カリオストロの城」。原作でも一度だけ「キミが殺れオレが葬る」で、学徒の核爆弾による自爆テロを未然に防ぐためルパン一味に協力を要請している。
- ^ 『TV第2シリーズ』第92話「マダムと泥棒四重奏」では、ルパンの師匠であるピッコロの訃報を聞きつけ、「没収されたピッコロの遺産(盗品)が警察署の地下室にある」という噂を流し、ルパン達を誘き寄せて捕らえることに成功するが、遺産を我が物にしようと企んだ警察署長によってルパン達諸共に始末されそうになり、「助ける代わりにピッコロの遺産を夫人に返す」というルパンの提案を承諾。ルパン達と共闘し署長を成敗した後に、約束通り夫人に遺産を返還した(夫人は夫が泥棒だったことに全く気付いておらず、所謂「善意の第三者」に該当する)。
- ^ 作戦自体はルパンに味方した吉良上野介と清水一学の幽霊によって失敗に終わり、「忠臣蔵の祟りじゃ~!!」と銭形は恐れおののいた。また、銭形は警視総監が大臣を殴った現場に居合わせており、「暴力はなりません!浅野総監、 殿中でござる!」と制止している。
- ^ 『TV第2シリーズ』第60話ではルパン逮捕の祝杯の肴に「レバニラ炒めと大盛りラーメン」を挙げたり、TVスペシャル『ハリマオの財宝を追え!!』では高級レストランでお湯だけを頼んでカップ麺を食べようとしたりもしている。また、『アルカトラズコネクション』では「1963年か、確かラーメンがまだ30円で…」と、ラーメンを基準に物価換算をしている。
- ^ ハンバーガーやホットドッグなどのファーストフードを食する描写も多くある。
- ^ 劇場版『ルパンVS複製人間』では警視総監と共にコロンビアの日本料理店で漬物などを食し、TVスペシャル『ワルサーP38』では病院食は口に合わないという理由でニューヨーク市街の日本料理店で焼き魚や納豆ご飯等を食べた。
- ^ 味噌汁も好物らしく、『TV第2シリーズ』第12話ではフランスパンに飽き「味噌汁で米の飯が食いてえよぉ~!」と言っており、PART5第18話では味噌の匂いを嗅ぎつけて(それと知らず)ルパンのアジトに来訪し、味噌汁のついでに五ェ門の打った蕎麦まで御馳走になっている(変装して応対したルパンは、銭形が帰った後に「やってらんねぇよ」と愚痴っている)。また、TVスペシャル『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』では、まりやが作ってくれた味噌汁を「もっと勉強せんといい嫁になれんぞ」と言いながらも気に入っている。
- ^ 灰皿に大量の吸い殻があることが多く、相当なヘビースモーカーである描写がされている。
- ^ 『PartIII』第39話で酔い潰れ道端で眠っていた所をロケットランチャーで砲撃され瓦礫に押しつぶされる(偶然落下した鐘の中に納まったことで難を逃れたが、銭形が大怪我で入院したと思い込んだルパン達は敵討ちに奮起。一方で当の本人は「ただの二日酔いなのに大袈裟な奴だ…」と首を傾げている)、『1$マネーウォーズ』でただの酔っ払いとして拘束される、PART5第20話で記憶喪失になる等がある。
- ^ 『TV第2シリーズ』第22話、TVスペシャル『ルパン暗殺指令』など
- ^ 『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』や『セブンデイズ・ラプソディ』では、「ワシとお前は(貴様と俺とは)赤い糸で結ばれているんだ」ととんでもない発言もしており、『くたばれ!ノストラダムス』ではリオのカーニバルで女装した銭形はルパンに対してウインクをしている。ルパンも『TV第2シリーズ』第1話で銭形と5年ぶりに再会した際に「いやぁ~懐かしいなあ」と感激して抱き着いたり、『バビロンの黄金伝説』で銭形に「キスしてやりてぇぐらいだ」と(冗談めかしながら)言っている。
- ^ その一方で、『TV第2シリーズ』第102話では「恨み重なるにっくき悪魔め」と発言している。
- ^ 銭形を主人公としたスピンオフの漫画作品『警部銭形』では、「ルパン一味の犯行」を偽装した事件の謎を解き明かすのが主題となっている。
- ^ 逆に信じ込んでしまい、「ルパン、貴様を見損なったぞ!」と激怒してルパン逮捕に邁進することもある。
- ^ 「善人や弱者からは盗まない」というルパンのポリシーも理解しており、『TV第2シリーズ』第12話でアメリカの恵まれない子供達へのクリスマスプレゼントとしてフランス政府から贈られたフランス人形を積んだコンテナをルパン一味が(そうと知らずに)盗んだ際は、記者の取材に対し「私にもさっぱりわけが分かりません」と首を傾げつつ「子供達のプレゼントを盗むとは、見下げ果てたヤツです!」と憤慨している。
- ^ 実写ドラマ『銭形警部』のルパンによるOPナレーションでは、銭形を「永遠のライバル」と称している。
- ^ 前述の発砲も威嚇射撃が主であり、他の警官が射殺も辞さない発砲をした際には厳しく制止しているが、『TV第2シリーズ』第134話「ルパン逮捕頂上作戦」では「貴様らの人命を尊重するヒューマニズムを捨て去り、ワシは鬼になることにした」と宣言し、多数の兵器による容赦の無い砲撃・空爆でルパン達を追い詰めた(ただし、攻撃開始前に早期の降伏を勧めている)。
- ^ 『ルパンVS複製人間』の冒頭では、ドラキュラ伯爵にあやかって永遠の命を手にしようと棺桶に横たわるルパンに「物事にはな、限りってものがあるんだ!」と言って杭を突き刺すも、爆発を起こし直後に本物のルパンが現れたことで彼が紛れもなく生きていたことを確認すると、「貴様が死なんなら、俺も死なん。こうなったら終わりはないぞ! 地獄の底まで付き合ってやる! 貴様の骨に、この手で戒名を刻んでやるぞお‼」と執念の叫びを上げている。
- ^ この時、辞表の字が間違っていないかと五ェ門に訪ねると「間違ってはいないが、もう少し美しい字の方がいい」と返され、不二子からは通信教育で習字を習う事を勧められ、素直に聞き入れてる。
- ^ 『TV第2シリーズ』第1話では終盤で銭形が死亡したと思い込んで落胆したルパン共々冥福を祈って一同合掌するも、直後に彼が無事な姿を現し追ってきたことが分かると、全員が笑みを浮かべて逃走を開始している。
- ^ 『TV第2シリーズ』第12話「大統領への贈り物」では、変装した姿での演技の一環ではあるが、銭形の頬にキスをしている。
- ^ 『TV第2シリーズ』第82話「とっつあん人質救出作戦」では、次元は「丁半で半が出たら」と言ってサイコロを振って決めたが、実はそれぞれが偶数の目と奇数の目しかないサイコロであり、最初から助けに行くと決めていたことを不二子に看破されている。
- ^ 『PartIII』第2話「大いなる罠を暴け」では、「とっつあんに追い掛けられてないと、なんか張り合い無くってなあ…寂しいの」と述べたルパンに「変態かお前は!」と悪態をつきながらも協力し、『ルパン暗殺指令』ではついでながらも銭形を助けてやろうとするルパンに「浪花節だな、おめえも…」と述べている。
- ^ 『TV第2シリーズ』第134話では報酬のゴールデンサファイアを渡した直後に「お前を逮捕しないとは言っとらん!」と手錠を掛け、「汚い!ズルい!」と罵られるが、「もしルパンが包囲作戦から脱出できたら解放する」と約束し、最終的に歯ぎしりをしながら不二子を解放している。
- ^ ルパンのいるホテルの張り込みをしていた際に不二子に見つかり、延々とじゃんけんの相手をする破目になった。
- ^ 『TV第2シリーズ』第152話や『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』では、不二子が乗っていた車のトランクに潜入してルパンの元へたどり着いている。
- ^ 『EPISODE:0 ファーストコンタクト』では、峰不二子の捜査をする中で彼女の交友関係にルパン三世がいることを突き止め、「ルパン三世を追えば、峰不二子も芋づる式に捕まえられる」とルパンを追い始めるが、いつしか捜査の対象が不二子からルパンに移っていったことが描写されている。
- ^ ただしTVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』に登場した警視総監からは、胃痛の種でありながらも信頼されている一面もある。
- ^ ルパン自身も敗北を認めていることをほのめかす台詞がある。
- ^ 第2シリーズにおいて「ルパンを逮捕した」と描写されたのはこの時が初だった。
- ^ ただし、この時はある事情から普段よりも必死だったので成し遂げられたとされ、終盤で再びルパンたちを捕まえようとした際にはいつもの如く逃げられてしまった。
- ^ ファミリーコンピュータ用ゲーム『パンドラの遺産』では、「ルパン達が絶対に倒すことができない無敵の敵キャラクター」として登場している。
- ^ 五ェ門に「あの殺意は本物だ」と言わしめたほどである。もっとも、この展開はかつて祖父がルパンから奪った金塊を独り占めしようと考えたアンの策略であり(仮死剤と血糊で死んだように見せかけていた)、最終的にルパンは銭形に射殺された「ふり」をしてアンを欺き金塊の在処を突き止めた。その後銭形は自らの手でルパンを葬ったことを激しく悔やみ、「残り少ない人生をルパンの墓を守って過ごそう」とまで考えるが、ルパンの墓参りに訪れた際に生きていたルパンから「俺もアンも死んでいない」と明かされ、驚愕と歓喜をすることになった。
- ^ 代表例として、『ハリマオの財宝を追え!!』のラッセル、『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』のマイケル・スズキ、『1$マネーウォーズ』のシンシア、『盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜』のブライアン・マーフィー、実写映画『ルパン三世』のプラムックなど。
- ^ これらの功績もルパンの活躍を抜きにしては考えられないが、ルパンはそれを公に認知させることができない立場にある。
- ^ 一時的にルパンと手を組み証拠を確保するが、政治的理由から摘発を躊躇した上に銭形へ帰国命令を出したICPO上層部に憤慨していたところへ不二子から持ち掛けられた話に乗り、テレビカメラの前で「ルパンを追っていたら、“偶然”偽札と印刷工場を発見してしまった」という芝居をして暴露。テレビを見ていたICPO長官は「わざとらしくやりおって…」と頭を抱え、重い腰を上げざるを得なくなった。
- ^ 作中序盤で負った瀕死の重傷から復活するも、捜査への復帰を強行した末に両足を骨折し「精神的治療」の名目で田舎の病院に島流しにされていた銭形への「お見舞い」としてルパンが置いて行った。
- ^ ICPO上層部からはタランチュラに関する情報閲覧や捜査にストップが掛けられており、マスコミに情報をリークして先導する銭形はICPO長官から再三に亘って戻れと言われるが、「無線機が故障した」と言って通信を切ってしまった。
- ^ 『TV第2シリーズ』第9話、第100話、第115話、第153話、『PartIII』第30話、第39話、TVスペシャル『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』など
- ^ 『TV第1シリーズ』最終回「黄金の大勝負!」でルパンを警戒する現場へ出動していない(犯行現場ではなく、アジトでルパンを確保する作戦を立てていた)ことを警視総監から「最近の君は全くたるんどるぞ!」「君の失態は警視庁の失態であり、ワシの責任になるんだ!」等と罵られると、「じゃあ聞きます!かつて私は必死の努力の末、ルパンを2度逮捕してブタ箱に放り込んだ!ところが奴は脱走してしまった、2度もですぞ!!あれはどうしてくれるんです!!」と自分ばかりに責任を押し付けるなと言い返し、激しい口論になっている。
- ^ 『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』で酔って管を巻いた際には「ワシ以外に誰がルパンを捕まえられるってえんだ!!」と発言している。
- ^ 実は不二子諸共にルパンを捕らえるICPOの策だったと知らされた(「敵を欺くにはまず味方から」と銭形には敢えて教えられていなかった)後には、嬉々として二人を日本へ護送する任に就いている。
- ^ 『グッバイ・パートナー』では、ルパンが「投げワッパ」と呼んでいる。
- ^ 先祖の銭形平次が得意とする「投げ銭」の技を基にしたもので、『TV第2シリーズ』第36話「月影城の秘密をあばけ」や第97話「ルパン一世の秘宝を探せ」では見事な投げ銭(ルパンから「さすが銭形平次の子孫」と評されている)やナイフ投げの腕を見せており、さらに『プリズン・オブ・ザ・パスト』では、牢獄の扉の覗き窓から服のボタンを弾いて開錠ボタンを押す(しかも、ボタンの軌道をカーブさせ、8桁に及ぶ暗証番号を順番通りに正確かつ手早く)という神業を披露している。
- ^ 手錠を自分の大きな武器として愛用している反面、『TV第2シリーズ』第4話「ネッシーの唄が聞こえる」では麻酔銃を持ち出して遠距離からルパンを狙い、「手錠はもう時代遅れ」と彼らしからぬ発言をしており、設定の矛盾が生じている。
- ^ 『TV第2シリーズ』第138話では縄をハイマンガンスチールのピアノ線に変えたものを使用し(作中序盤でルパンに奪われ、後に利用されてしまった)、第143話ではタコに縄を結んで手錠代わりにしている。『プリズン・オブ・ザ・パスト』では、釣り糸で作った極小サイズの投げ縄を相手の指に嵌めて拘束する技を使用している。
- ^ 『TV第2シリーズ』第136話、『炎の記憶~TOKYO CRISIS~』『THE FIRST』など
- ^ 用が済むとルパン達に「頑張れよ」とエールを送って銭形は立ち去った。この時ルパンは「警察なんかやらしとくには、もったいないってんだよな」と呟いており、伝授された生け捕り術は終盤のエージェント達との対決の際に役立ち、ルパン達の逆転勝利に貢献している。
- ^ ただし『TV第2シリーズ』第60話「インドに自殺の花が咲く」では、自分のこめかみに銃口を当てて発射してさえ当たらないほどの下手くそとされている。
- ^ ただし相手には武術の心得がある上に1対4という状況であり、銭形も余裕そうに構えて舎弟の1人を倒しており、全く成す術無くやられたわけではない。
- ^ ただし、シリーズ中では催眠ガスの類であっさり眠らされ無力化してしまう描写が頻繁にある。
- ^ 銃弾が警察手帳を貫いて着弾したため、直撃するよりは少ないダメージで済んでいた事も幸いした。
- ^ 「こりゃまた、とんでもねぇものを作りやがったなぁ」「どうせゲームセンターで思いついたんでしょ」と次元、ルパンはコメントしている。
- ^ ルパンの身長・体重・匂い・声・女の好み等全てのデータをインプットしており、近くにルパンがいると警報を発する。「夜も寝ないで昼寝して開発した」と語っており、ルパンから「暇だなぁ」と呆れられるが性能自体は高く、データを上書きすることで他人を探知することも可能。
- ^ 日本が舞台の場合は「警視庁の銭形です」と自称したり、「警視庁の銭形警部」と言及されることがあり、ICPOに出向する以前を描いた『EPISODE:0 ファーストコンタクト』では出張先のニューヨークで「俺は日本の、いや、警視庁の銭形だ!」と大見得を切って名乗っているが、「ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜」や「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」では日本での捜査にも関わらず「ICPOの銭形」と自称している。
- ^ TV第2シリーズ第3話「ヒトラーの遺産」では当時の東ベルリン西ベルリンを隔てている検問所でもめた際に、「見せてやる、日本国の警察手帳を!」と警視庁の警察手帳を見せている。
- ^ TV第2シリーズ第54話「半七刑事十年目の約束」では、下町署の署長たちの画策により責任を負わされクビにされそうになったこともある。
- ^ 「俺の逮捕に一年365日、閏年なんか366回、執念を燃やす男」と『TV第2シリーズ』第92話でルパンから評されている。
- ^ 通常、一度発行した逮捕状は例え何かの理由により不要となった場合でも破棄することは出来ず、裁判所に返納する決まりである。
- ^ 『TV第2シリーズ』第7話「ツタンカーメン三千年の呪い」ではイスラエルの空港にてルパンがエジプトにいることを知り、空港職員にエジプトへの直行便について尋ねた際に「ここはイスラエルの空港であり、アラブへ行く便があるわけがない」と横柄な態度で告げられると、「貴様、ルパンに逃げられても構わんと言うのか! なかったら出せ!!」と怒って締め上げたことで日本赤軍呼ばわりされ空港警察に拘束されてしまった(放映当時に起きたダッカ日航機ハイジャック事件をからめた時事ネタである。またダッカ事件以前に日本赤軍は、イスラエルでテルアビブ空港乱射事件を起こしている)。
- ^ 『TV第2シリーズ』第6話「ピサの斜塔は立っているか」では、地震を誘発しイタリア政府を脅迫した犯人を「ルパンに違いない」と主張した上に、要求された10億リラの受け渡しを妨害して危うくイタリア全土を巻き込みかねない事態を招き国外追放になりかかったが(それでも懲りずに「ルパンを逮捕すればいい」と見当違いな発言までしている)、その後首謀者Dr.パオロの企てを阻止し危機から救った(実際はルパン達のおかげだが)として感謝状を贈られている。
- ^ TVスペシャル『アルカトラズコネクション』ではマフィアがルパンをさらった際、不二子は「銭形の仕業?」と言うが(アジトを嗅ぎつけられたのが早すぎたため、銭形がマフィアに情報を流したのではと疑った)、「潔癖症のとっつぁんがか?」と次元が即座に否定しており、信頼されていることがわかる。
- ^ 結局、ルパン達が想定以上に大暴れしたことで彼らの存在を隠し切れなくなり、プラムックを逮捕することはできたが犯罪記録の抹消は不可能となった。
- ^ この時、五ェ門は不二子とマイアミへ旅行中であり、「斬鉄剣で切断する」という方法は使用できなかった。
- ^ 不二子からこの事実を聞かされ、自分をルパンから遠ざけるためにハワイに向かわせたことに気付いた時には、「インターポールも地に墜ちたもんだよ」と嘆いている。
- ^ 現実には警察が使用することは禁じられておらず、ダムダム弾の使用を禁じているのは戦争おいてである。
- ^ 銭形本人は「お前に助けられるくらいなら、殺されたほうがましだ!」「ルパン…貴様というヤツは、この銭形を恥さらしにするつもりか!俺を虚仮にするような取引は、どんなことをしても阻んでやる!!」と断固拒否しており、テロリストのアジトにあったダイナマイトを暖炉に放り込んで爆死しようとまでしている。
- ^ ただ、生年に関してはよくルパンが銭形の事をいう時に「さすが昭和一桁」と言っている
- ^ TVスペシャル『バイバイ・リバティー・危機一発!』での設定。冒頭で銭形がパリ市警本部の職員に見せるIDにより確認できる(ただし、この銭形はルパンの変装であるため、本当かどうかは不明)。
- ^ 昭和63年1月9日設置。平成15年3月19日に廃止され同年4月1日からは新設の組織犯罪対策部へ移管され組織犯罪対策第二課として発足、令和4年4月1日からは旧組織犯罪対策第一課・同第二課の国際捜査部門を統合し国際犯罪対策課に改組
- ^ 実在のインターポールにおいては支部的な存在(正確には事務総局と加盟国間の連絡窓口機関)として加盟国の警察機関に「国家中央事務局(National Central Bureau)」が置かれており(日本の場合は警察庁刑事局組織犯罪対策部国際捜査管理官が所管する)、国家中央事務局の頭文字「NCB+NCB所在都市名」で呼ぶことが慣例化されている。この慣例に従うと「NCB TOKYO」が正しい呼称となる。
- ^ 『炎の記憶〜TOKYO CRISIS』の設定だが、マイケル・スズキの部下の放火で全焼。
- ^ 実在の捜査第一課は盗みに関わる犯罪としては主に強盗事件の捜査を担当しており、常習窃盗や怪盗の類いは捜査第三課の所管。
- ^ その縁からか『カリオストロの城』や『THE FIRST』などでは埼玉県警の機動隊を引き連れて海外へ遠征している。一方で、同じく『カリオストロの城』では敵を投げ飛ばす際に「警視庁をナメるな!」と言い放っている。
- ^ 『TV第2シリーズ』第1話より。同話ではインターポール船舶関係犯罪取締り課より、豪華客船サーロイン号の船内交番勤務及びルパン逮捕の要請をされ「世の中、捨てる神あれば拾う神あり」と就任するが、これはミスターXによって出された偽物であることが判明し、第2話から正式にICPOに出向している。
- ^ 作中で登場した「駐在所に勤務する制服姿の銭形」はあくまでルパンのイメージともとれるが、『警部銭形』では駐在所に勤めていた時期が描かれた読み切り作品「銭形ふたたび」が第10巻に収録されている。
- ^ TVスペシャル『バイバイ・リバティー・危機一発!』より。この時、銭形に変装したルパンが「埼玉県警東大滝村駐在所勤務から、ここまで叩き上げた筋金入りの警察官だ」と語るが、直後に本人が「東大滝村じゃあない。西大滝町だ」の発言と共に駐在所の点も間違いを指摘している(作中では銭形の生年月日・コードナンバー[22-84471]等を記載した身分証明書が登場しているが、これも変装したルパンが使用したものであるため記載内容が本当かは不明)。
- ^ ただし国家公務員Ⅱ種(現在の国家公務員一般職)採用試験合格者から準キャリア警察官を採用するようになる以前はノンキャリア警察官を準キャリア待遇で登用するための「推薦組」と呼ばれる人事制度が存在したことに注意が必要。
- ^ アランが隠した金塊の在処を突き止められず、失意の状態で帰国しようとした際にルパンからの電話で金塊とアランの所在を知らされると、「こ、このバカモノが、余計なことをして…」と感涙している。
- ^ 『TV第2シリーズ』第134話「ルパン逮捕頂上作戦」では銭形は国連に要請し、全世界から1千万人の警察官を招集している。
- ^ 『TV第2シリーズ』第58話「国境は別れの顔」では西側諸国の要人を招いたモスクワのバレエ会場で「オーロラの雫」を盗みに潜入していたルパンを探そうとするも会場からつまみ出され、「インターポールの銭形を何だと思ってやがるんだ、バカヤロー!」と暴言を吐いている。その後モスクワの警察にルパン一味の捜査協力を要請するが、「ソビエト連邦はインターポールに加盟していない」(現在ロシア連邦はICPOに加盟している)と一蹴されて警察署からもつまみ出されている。
- ^ PART4第1話では招待状を貰っていたにも関わらず、ルパンとレベッカの結婚式に乱入してつまみ出されている。
- ^ 『バイバイ・リバティー・危機一発!』ではグランドキャニオンにタクシーで向かい(運転手には「ちょっとそこまで」と言っていた)、この料金をチップ込みでICPOに請求するように運転手に言づけていた(なお、ルパンが変装した銭形も含め、作中ではタクシーを利用した際には必ず「領収書くれ」と言っており、この際も「領収書も忘れないように」と念押しもしていた)。
- ^ 実写版で銭形を演じた俳優の公開時の年齢は、『念力珍作戦』の伊東四朗が37歳、『ルパン三世』の浅野忠信が40歳、『銭形警部』の鈴木亮平が33歳である。
- ^ 銭形をモルガーナとの戦いに巻き込みたくないが為に彼を仮死状態にして助け、ラストシーンでは共にルパンを逮捕しようとしている。
- ^ ルパンの捜査は本来「刑事部捜査第二課」が担当(怪盗キッドの捜査は知能犯などを担当する捜査二課が行っている)するはずが、捜査二課の中森警部がキッドの逮捕に失敗し(このキッドはルパンが変装したものだった)謹慎処分を受けた為、捜査一課より人員を派遣することが目暮警部より語られた。
- ^ 『警部銭形』ではアニメシリーズと比べて落ち着いた言動をしており、被疑者に対しても紳士的に接し優れた推理力で冷静かつ論理的に問い詰める姿が描かれたが、ルパンを追う際には爛々と目を輝かせ不敵な笑みを浮かべて声を張り上げる「いつもの銭形警部」になっている。
- ^ ソフト帽はコートまたはスーツと同系色だが、コートとスーツの色が同じになった事は一度もなく、『TV第1シリーズ』等ではコートが橙色・スーツが鴨の羽色またはダークグレー、『TV第2シリーズ』等ではコートが黄土色・スーツが茶色、PARTⅢではコートが薄い青緑色・スーツがダークグレー、PART4・PART5ではコートが緋色・スーツがベージュ、PART6ではコートがフレンチベージュ・スーツが葡萄色、『バビロンの黄金伝説』等ではコートがベージュ・スーツが茶色、『峰不二子という女』等ではコートが小豆色・スーツがフレンチベージュとなっている。
出典
- ^ a b “『銭形警部』鈴木亮平主演で実写ドラマ化「魂を込めて役作り」”. ORICON STYLE. (2016年9月30日) 2016年9月30日閲覧。
- ^ 第2シリーズ第86話「謎の夜行仮面現わる」
- ^ モンキー・パンチ『ルパン三世 (1)』中央公論新社〈中公文庫〉、1998年。ISBN 4-12-203054-4。
- ^ かきあげこ 1995, p. 23.
- ^ 身長・体重はアニメ公式サイトより。『PartIII』第39話では身長175cm,肩幅80cmとされている。
- ^ ルパン三世 PERFECT BOOK 完全保存版 (別冊宝島 (737))
- ^ 中央公論社から出版された『新ルパン三世』第1巻あとがきより。
- ^ 双葉社『漫画アクション増刊 ルパン三世 その秘密全公開』(1978)「作者vs声優座談会」より
- ^ “声優名鑑 -納谷悟朗”. スーパー!ドラマTV. 2020年3月4日閲覧。
- ^ “人生は夕方から楽しくなる:漫画家 モンキー・パンチさん”. 毎日新聞 (2017年3月24日). 2017年4月2日閲覧。
- ^ “ルパン誕生秘話 モデルは007のジェームズ・ボンド「だから女好き」”. スポーツニッポン (2019年4月17日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ 近藤暁史 (2019年9月8日). “「クジラ・ダルマ・ブタケツ……」ユニークな愛称で親しまれたクルマ10選”. 2023年1月10日閲覧。
映像作品から引用
- ^ 実写ドラマ『銭形警部』より
- ^ 『警部銭形』第3のシナリオより
- ^ 『警部銭形』10番街の殺人より。『ワルサーP38』では、入院中の病室に演歌歌手のポスターを貼っていた。
- ^ TVスペシャル『ロシアより愛をこめて』より
- ^ 『TV第2シリーズ』第25話「必殺鉄トカゲ見参」より
- ^ PART5第18話「不二子の置きみやげ」より。この発言を聞いたルパンは密かに感激している。
- ^ TVスペシャル『アルカトラズコネクション』より。同時に、銭形にならば捕まっても本望だという発言もしている。
- ^ 『TV第2シリーズ』第44話「消えた特別装甲車」より
- ^ 『TV第2シリーズ』第98話「父っつあんのいない日」より
- ^ 『TV第2シリーズ』第36話「月影城の秘密をあばけ」より。夜間警備をしていた銭形に煙草の火を借して欲しいと頼み、ライターをつけた瞬間に銭形は次元だと気づいて追い回した。
- ^ 『TV第2シリーズ』第138話「ポンペイの秘宝と毒蛇」より。しつこく付きまとう銭形に対して不二子から文句を言ってやれと言われた次元が、「とっつぁ~ん、そんな(しつこい)性格だと友達なくすぞ~」と発言し、銭形は一瞬落ち込むも即座に逆ギレしている。
- ^ 『TV第2シリーズ』第61話「空飛ぶ斬鉄剣」より
- ^ TVスペシャル『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』より
- ^ 『PartIII』第37話「父っつぁん大いに怒る」より
- ^ 『TV第2シリーズ』第97話「ルパン一世の秘宝を探せ」より。この時に次元は「さすが鬼警部、良い腕だ」と脱帽している。
- ^ 『TV第2シリーズ』第26話「バラとピストル」より。しかも使用したのは親指のみを嵌める極小サイズのものである。
- ^ TVスペシャル『アルカトラズコネクション』より。その直前には囮としてルパン達が操作していた怪獣の風船をも容易く撃ち抜き(ルパンも「一本取られた」と負けを認めている)、終盤では黒幕との早撃ち対決でも見事に勝利を収めている。
- ^ 実写ドラマ『銭形警部』WOWOW版第4話
- ^ 『TV第2シリーズ』第38話「ICPOの甘い罠」
- ^ TVスペシャル『EPISODE:0 ファーストコンタクト』
- ^ 『TV第4シリーズ』第6話
- ^ 『TV第4シリーズ』第13話
- ^ 『TV第2シリーズ』第118話「南十字星がダイヤに見えた」より
- ^ 『TV第1シリーズ』第16話オープニングでは、「日本警視庁、ルパン三世専任捜査官」と自称している。
- ^ 『TV第2シリーズ』第65話より
- ^ 『TV第6シリーズ』オープニングより。
- ^ 『LUPIN the Third -峰不二子という女-』第11話「愚か者の祭」
- ^ 『TV第2シリーズ』第6話「ピサの斜塔は立っているか」より
- ^ TV第2シリーズ第54話「半七刑事十年目の約束」より
- ^ TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』
- ^ 劇場版『カリオストロの城』
- ^ TVスペシャル『ナポレオンの辞書を奪え』
- ^ 『PART3』第3話「こんにちは地獄の天使」
- ^ 『TV第2シリーズ』第143話「マイアミ銀行襲撃記念日」
- ^ 『TV第2シリーズ』第154話「へクサゴンの大いなる遺産」より。作中ではルパンと次元が死亡したと思い、「ボーナスが出たら墓石を買ってやる」と発言している。
- ^ TVスペシャル『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』より。作中では、心許ない財布の中身を見て「バイトを探すか…」とまで思案していた。
- ^ TVスペシャル『ハリマオの財宝を追え!!』
- ^ 『新ルパン三世』第150話「ブック・マジック」
- ^ 『新ルパン三世』第68話「銭さんコチラ…!」
- ^ a b 第6話「満月が過ぎるまで」
- ^ 第13話「ルパン三世の最期」。しかし最終的にはルパンに出し抜かれてしまった。
- ^ 第4話「我が手に拳銃を」
- ^ 第5話「悪党の覚悟」
- ^ 第13話「弓と王女とテロリスト」