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長いお別れ (柳原陽一郎のアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『長いお別れ』
柳原陽一郎スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル PANAM / 日本クラウン
プロデュース
柳原陽一郎 アルバム 年表
  • 長いお別れ
  • (1998年)
『長いお別れ』収録のシングル
  1. きみを気にしてる
    リリース: 1998年4月22日
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『長いお別れ スペシャル・エディション』
柳原陽一郎スタジオ・アルバム
リリース
時間
レーベル PANAM / 日本クラウン
プロデュース 柳原陽一郎
柳原陽一郎 アルバム 年表
  • 長いお別れ スペシャル・エディション
  • (2009年)
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長いお別れ』(ながいおわかれ)は、1998年4月22日に発売された柳原陽一郎の通算2作目のオリジナル・アルバム[注 1]

2009年3月4日にアルバムに未収録となっていたシングル曲やカップリング曲、デモ音源を追加収録したものが、『長いお別れ スペシャル・エディション』として発売された。

概要

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前作『ドライブ・スルー・アメリカ』より約3年ぶりのリリース。菅原弘明との共同プロデュース作品。

たま脱退後かつ本名「柳原陽一郎」名義での初のアルバムで、アルバムタイトルは「ソロとしての第1弾」という意識の表れから名付けられた[2]

2009年3月4日に本作に未収録となっていた「タイミングがワルイ」(3rdシングル『きみを気にしてる』カップリング曲)、本作発売後にリリースされた4thシングル『だいじょうぶ』の全収録曲と、デモ音源5曲を追加収録し、『長いお別れ スペシャル・エディション』として再発売された[注 2]。音源は全曲オリジナル・マスターテープからリマスタリングが施されており[3]、リマスタリングには柳原も立ち会った[4]

収録曲

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1998年盤
全作詞・作曲: 柳原陽一郎。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「Intro〜」(隠しトラック)柳原陽一郎柳原陽一郎
2.「長いお別れ」柳原陽一郎柳原陽一郎
3.「涙があふれてる〜On the road again」柳原陽一郎柳原陽一郎
4.「ふたりは遊牧民」柳原陽一郎柳原陽一郎
5.「ねじれていく男〜Twisted」柳原陽一郎柳原陽一郎
6.「人魚の時間」柳原陽一郎柳原陽一郎
7.きみを気にしてる柳原陽一郎柳原陽一郎
8.「〜Outro」(隠しトラック)柳原陽一郎柳原陽一郎
合計時間:
スペシャル・エディション(2009年盤)
全作詞・作曲: 柳原陽一郎。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「長いお別れ」柳原陽一郎柳原陽一郎
2.「涙があふれてる〜On the road again」柳原陽一郎柳原陽一郎
3.「ふたりは遊牧民」柳原陽一郎柳原陽一郎
4.「ねじれていく男〜Twisted」柳原陽一郎柳原陽一郎
5.「人魚の時間」柳原陽一郎柳原陽一郎
6.きみを気にしてる柳原陽一郎柳原陽一郎
7.タイミングがワルイ柳原陽一郎柳原陽一郎
8.だいじょうぶ柳原陽一郎柳原陽一郎
9.人生はロデオ柳原陽一郎柳原陽一郎
10.愛される不思議 (…To Our Daddy)柳原陽一郎柳原陽一郎
11.Sonata柳原陽一郎柳原陽一郎
12.「長いお別れ (Solo Demo)」(Bonus Track)柳原陽一郎柳原陽一郎
13.「涙があふれてる〜On the road again (Solo Demo)」(Bonus Track)柳原陽一郎柳原陽一郎
14.「人魚の時間 (Solo Demo)」(Bonus Track)柳原陽一郎柳原陽一郎
15.「タイミングがワルイ (Solo Demo)」(Bonus Track)柳原陽一郎柳原陽一郎
16.「Sonata (Solo Demo)」(Bonus Track)柳原陽一郎柳原陽一郎
合計時間:

曲の解説

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  1. 長いお別れ
    アルバム表題曲で、取り巻く環境が激変していく中での心情を描いた楽曲[5]。一発録音された楽曲[4]
    1998年盤では、この曲の前に38秒間のフェード・イン「Intro〜」が収録されていたが、スペシャル・エディションでは削除された。また、スペシャル・エディションでは1998年盤と異なり、テイク1が収録されており、ボーナス・トラックとして渋谷にある練習スタジオにてカセットマルチレコーダーに録音されたデモ音源が収録された[4]。デモ音源はリリース版と歌詞が一部異なっている。
  2. 涙があふれてる〜On the road again
    自室から雨が降る様子を見ながら制作された楽曲[4]
    スペシャル・エディションのボーナス・トラックとして、自宅にてカセットマルチレコーダーに録音されたデモ音源が収録された[4]。デモ音源はリリース版と歌詞が一部異なっている。
  3. ふたりは遊牧民
    ソロ活動初期より存在している楽曲。歌詞にある「亀が歴史を編んでいる」というフレーズは、ミヒャエル・エンデの『モモ』よりイメージを拝借したもの。曲中のタップダンスは柳原が担当[4]
  4. ねじれていく男〜Twisted
    曲はレコーディング直前にまるごと変更され、コミカルな歌詞に合うようにとスカ調の楽曲に仕上がっている[4]
    歌詞のモデルは、柳原の中学時代の同級生[6]。歌詞には当時の流行語「ロスタイム」や「出家」が登場する。
  5. 人魚の時間
    柳原の楽曲では珍しいサーフ・ミュージック調の楽曲。柳原曰く「東京近郊港町での逢瀬の歌」[4]
    スペシャル・エディションのボーナス・トラックとして、カセットマルチレコーダーに録音されたデモ音源が収録された。当時のタイトルは「オレとミセスの時間[4]で、歌詞も大幅に異なる。
  6. きみを気にしてる
    3rdシングルで、本作からの先行シングル。
    1998年盤ではこの曲の後に、35秒間のフェード・アウト「〜Outro」が収録されていたが、スペシャル・エディションでは削除された。
  7. タイミングがワルイ
    3rdシングル『きみを気にしてる』のカップリング曲。スペシャル・エディションにのみ収録。
    スペシャル・エディションのボーナス・トラックとして、自宅にてハードディスクレコーダーに録音されたデモ音源が収録された[4]リズムボックスが使用されていて[4]、歌詞がリリース版と一部異なるほか、リリース版には一切入っていないハーモニカのフレーズがある。
  8. だいじょうぶ
    4thシングル。スペシャル・エディションにのみ収録。
  9. 人生はロデオ
    4thシングル『だいじょうぶ』の2曲目。スペシャル・エディションにのみ収録。
  10. 愛される不思議 (…To Our Daddy)
    4thシングル『だいじょうぶ』の4曲目。スペシャル・エディションにのみ収録。
  11. Sonata
    4thシングル『だいじょうぶ』の3曲目。スペシャル・エディションにのみ収録。
    スペシャル・エディションのボーナス・トラックとして、自宅にて録音されたデモ音源が収録された[4]。こちらではリリース版でカットされた歌詞も歌われている。

参加ミュージシャン

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長いお別れ

涙があふれてる〜On the road again

ふたりは遊牧民

ねじれていく男〜Twisted

  • 柳原陽一郎:Vocal, Keyboards, Percussion
  • 菅原弘明:Electric Guitar
  • 沢田浩史:Bass
  • 鎌田清:Drums

人魚の時間

  • 柳原陽一郎:Vocals, Piano, Keyboards
  • 菅原弘明:Electric Guitar
  • 沢田浩史:Bass
  • 鎌田清:Drums
  • SABA:Hand Craps

きみを気にしてる

  • 柳原陽一郎:Vocals, Piano, Acoustic Guitar
  • 菅原弘明:Electric Guitar
  • 沢田浩史:Bass
  • 鎌田清:Drums

タイミングがワルイ

  • 柳原陽一郎:Vocals, Acoustic Guitar, Organ, Piano, Percussion
  • 菅原弘明:Electric Guitar
  • 沢田浩史:Bass
  • 鎌田清:Drums

だいじょうぶ

  • 柳原陽一郎:Vocals, Keyboards, Accordion
  • 菅原弘明:Electric Guitar, Keyboard, Programming, Chorus
  • 沢田浩史:Bass
  • 鎌田清:Hi-Hat
  • 権藤知彦:Programming Assist

人生はロデオ

  • 柳原陽一郎:Vocals, Organ, Harmonica, Percussion
  • 菅原弘明:Electric Guitar
  • 沢田浩史:Bass
  • 鎌田清:Drums

愛される不思議 (…To Our Daddy)

  • 柳原陽一郎:Vocals, Acoustic Guitar, Accordion, Percussion
  • 菅原弘明:Electric Guitar
  • 沢田浩史:Bass
  • 鎌田清:Drums

Sonata

  • 柳原陽一郎:Vocals, Keyboards, Organ, Accordion
  • 菅原弘明:Keyboards, Programming
  • 権藤友彦:Euphonium, Programming Assist

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 自主制作盤『RE-CORD'00』に封入されている「春夏秋冬柳原『RE-CORD'00』リリース記念 号外」では、発売年が1997年と誤って表記されている上にミニ・アルバムとなっている。
  2. ^ 同日にはたまのベスト・アルバム『まちあわせ』も再発売されている。

出典

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  1. ^ 柳原陽一郎/長いお別れ (日本クラウン): 1998|書誌詳細”. 国立国会図書館サーチ. 国立国会図書館. 2018年9月22日閲覧。
  2. ^ 辻敦志(インタビュアー:辻敦志)「柳原陽一郎 インタビューvol.25」『LMusic』、LMusic、2015年2月15日https://lmusic.tokyo/news/feature/interview292018年9月22日閲覧 
  3. ^ 柳原陽一郎 - ニューリリース”. 日本クラウン株式会社 クラウンレコード. 日本クラウン. 2018年9月22日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 柳原陽一郎『長いお別れ スペシャル・エディション』(セルフライナーノーツ)柳原陽一郎、日本クラウン、2009年。 
  5. ^ 長谷川誠『もっけの幸い』(ライナーノーツ)柳原陽一郎、SWEETS DELI RECORDS、2015年。 
  6. ^ 柳原陽一郎 インタビュー』(インタビュアー:角野恵津子)、角野恵津子。オリジナルの2000年1月22日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20000122020805/http://www.bekkoame.ne.jp/i/gc4272/kadono138.htm2019年3月12日閲覧