朝日相扶製作所
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒990-1442 山形県西村山郡朝日町大字宮宿600-15 |
設立 | 1970年8月 |
業種 | その他製品 |
法人番号 | 8390001012171 |
事業内容 | 家具製造業(イス、テーブル、ソファー、ベッド等) |
代表者 | 代表取締役社長 阿部佳孝 |
資本金 | 4,970万円 |
従業員数 | 144名 |
外部リンク | http://www.asahi-sofu.co.jp/ |
株式会社朝日相扶製作所(あさひそうふせいさくしょ)は、日本の家具メーカー。1970年に阿部宗一郎が山形県朝日町に創業した[1]。創業者の孫である阿部佳孝が2005年に第4代社長となって以降は、高級家具の注文生産に特化した事業を行っている[2]。
創業期
[編集]朝日相扶製作所は、1970年8月に、資本金100万円で創業した[3]。 創業当時、朝日町では、冬場の農閑期に出稼ぎに赴くものが多く、阿部宗一郎は町内に就労機会を増やすことを考えて事業を興した[1]。社名の「相扶」は「相互扶助」を意味している[1]。創業当初は、ビニール縫製の仕事として[3]、椅子のカバーの縫製を行い、1972年以降は、徐々に木工製品を手がけるようになった[1][3]。
事業の拡大
[編集]1970年代半ばから1990年代にかけて、朝日相扶製作所は、堅調に増資と新規工場の開設を進め、朝日町の外にも寒河江市などに工場を構えるようになり、一時期は白鷹町にも工場を設けていた[3]。
創業時の、地元に雇用機会を設けるという理念は、その後も一貫して継承されており、2012年12月現在で138人在籍する社員は、そのすべてが正社員である[2]。2012年9月には、障害者雇用優良事業所として高齢・障害・求職者雇用支援機構から表彰されている[4]。
ネームレスブランド
[編集]朝日相扶製作所は、他の家具メーカーから受注した高級家具のOEM生産に特化したメーカーであり、自社ブランドをもっておらず、社内では自社製品を「ネームレスブランド」と称している[1]。取引は、イタリアの高級家具メーカーなどを含む国内外80社ほどに及ぶとされる[1]。
2012年には、ニューヨークの国連会議場で使用されるフィン・ユールのデザインを復元した椅子260脚を製作した[2]。
歴代社長
[編集]- 初代・創業者:阿部 宗一郎(1970年 - 1995年)- 1923年、朝日町生まれ[5]。社長退任後、代表取締役会長を経て、相談役。俳人としての地域文化活動への貢献もあり、2004年には真壁仁・野の文化賞、2005年には齋藤茂吉文化賞[6]と朝日町町民栄誉賞、2007年には山形県芸術文化会議賞、2010年には文部科学大臣表彰、地域文化功労賞を受賞している[3]。
- 第2代:阿部 啓一(1995年 - 2004年)
- 第3代:渡邉 宏一(2004年 - 2005年)
- 第4代:阿部 佳孝(2005年 - 現職):1972年、千葉県市川市生まれ、創業者の孫。岡村製作所勤務を経て、2001年入社[1]。
出典・脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “朝日相扶製作所(朝日町) 社長 阿部 佳孝 氏”. 山形コミュニティ新聞社 (2008年11月28日). 2013年12月25日閲覧。
- ^ a b c 影本菜穂子「顔 国連会議上の椅子を製作した家具会社社長 阿部佳孝さん 40」『読売新聞』読売新聞社、2012年12月16日、朝刊、2面。
- ^ a b c d e “HISTORY 沿革”. 朝日相扶製作所. 2013年12月25日閲覧。 [リンク切れ]
- ^ 「平成24年度障害者雇用優良事業所等全国表彰式の開催」『独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構ニュース』(PDF)、第137号、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構、2012年8月31日。オリジナルの2013年12月27日時点におけるアーカイブ。2021年11月2日閲覧。
- ^ 「一度読んでみたい町在住著名人の本」『広報あさひまち』(PDF)、第648号、山形県朝日町、2010年11月15日、5面。2021年11月2日閲覧。
- ^ “齋藤茂吉文化賞受賞者51-60回”. 山形県庁 (2021年3月31日). 2021年12月25日閲覧。