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楽々園駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
隅ノ浜駅から転送)
楽々園駅
楽々園駅ビル(2014年5月)
らくらくえん
Rakurakuen
M29 佐伯区役所前 (1.0 km)
(1.0 km) 山陽女学園前 M31
地図
所在地 広島市佐伯区楽々園二丁目2-5[1]
北緯34度21分50.84秒 東経132度21分5.07秒 / 北緯34.3641222度 東経132.3514083度 / 34.3641222; 132.3514083座標: 北緯34度21分50.84秒 東経132度21分5.07秒 / 北緯34.3641222度 東経132.3514083度 / 34.3641222; 132.3514083
駅番号 M30
所属事業者 広島電鉄
所属路線 宮島線
キロ程 8.2 km(広電西広島起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
3,519人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1935年昭和10年)12月1日
  • 1日当たりの乗車人員は、年間乗車人員を日数で除することで算出した参考値
  • * 改称経歴-
  • 開業時:塩浜駅
  • 1936年:楽々園駅
  • 1965年:楽々園遊園地駅
  • 1971年:楽々園駅
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楽々園駅(らくらくえんえき)は、広島県広島市佐伯区楽々園二丁目にある広島電鉄宮島線である。駅番号はM30

駅名は、1936年広島電鉄の前身である広島瓦斯電軌が「電車で楽々行ける遊園地」として楽々園遊園地を開園し、その玄関駅となった事に由来する。遊園地は1971年に閉園したが、その後実施された住居表示により「楽々園」の名は地名として残っている。

歴史

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当駅が含まれる宮島線の草津駅から広電廿日市駅までの区間は広島瓦斯電軌の手により1924年大正13年)に開通した[2][3]。ただしこの時当駅は開業しておらず、付近では三筋川の右岸(己斐町起点5M16C50L[4]≒8.4 km[5])に隅ノ浜駅(すみのはまえき)が中間駅の一つとして設けられていた[3][6][5]。当駅が開業したのは1935年昭和10年)[2]。まず8月に臨時の停車場「塩浜海水浴場前」が開設され、それを12月に塩浜駅(しおはまえき)と変更したことによって当駅は誕生した[6]。この塩浜駅の開業と同日、隅ノ浜駅は廃止されている[6][5]

当時の地名に由来する駅名「塩浜」が「楽々園」に改められたのは翌年の9月、広島瓦斯電軌が楽々園遊園地を開園させたのと同日のことである[2][7]。往時は各地の私鉄事業者が沿線に遊園地を作り旅客の誘致に努めていたが、楽々園遊園地もその例にもれず、広島瓦斯電軌が宮島線に対する需要を掘り起こすために開設した娯楽施設だった[7][8]

楽々園遊園地は昭和30年代まで広島を代表する遊園地として長きにわたり親しまれたが、レジャーの多様化や競合施設の登場によって客足が落ち込んだ結果、1971年(昭和46年)8月末をもって閉鎖された[7][9]。駅名は1965年(昭和40年)に楽々園遊園地駅(らくらくえんゆうえんちえき)と改称されていたが、閉園翌日の9月1日には楽々園駅へと戻されている[5]

年表

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駅構造

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2面2線の地上駅[7]。互いのホーム位置は斜めにずれている[14]。路線の起点から見て手前にあるのが広電西広島駅方面へ向かう上りホーム、奥にあるのが広電宮島口駅方面へ向かう下りホーム[7]。両ホームは宮島口寄りにあったものが移されていて、かつてのホームは通路として利用されている[14]

下りホームには駅ビルがあり、定期券販売窓口がある[15]。かつては駅舎が存在したが、1980年(昭和55年)2月に焼失し撤去されている[16]

利用状況

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以下の情報は、広島市統計書に基づいたデータである。1日平均乗車人員データは、年度毎の乗車総数を365(閏年は366)で割った値を小数点2位を丸めて小数点1位の値にした物である。広島電鉄のデータは1,000で丸めて提供されているので、1年毎ではプラスマイナス500の誤差があり、1日当たりでは1.4人程度の誤差が発生する。

年度 1日平均
乗車人員
1年毎
乗車総数
1年毎
定期
1年毎
定期外
出典
1998年(平成10年) 5,643.8 2,060,000 663,000 1,397,000 [統計 1]
1999年(平成11年) 5,377.0 1,968,000 611,000 1,357,000 [統計 1]
2000年(平成12年) 5,137.0 1,875,000 581,000 1,294,000 [統計 1]
2001年(平成13年) 4,904.1 1,790,000 564,000 1,226,000 [統計 2]
2002年(平成14年) 4,805.5 1,754,000 554,000 1,200,000 [統計 3]
2003年(平成15年) 4,765.0 1,744,000 557,000 1,187,000 [統計 4]
2004年(平成16年) 4,293.2 1,567,000 540,000 1,027,000 [統計 5]
2005年(平成17年) 4,476.7 1,634,000 537,000 1,097,000 [統計 6]
2006年(平成18年) 4,427.4 1,616,000 536,000 1,080,000 [統計 7]
2007年(平成19年) 4,384.8 1,605,000 547,000 1,058,000 [統計 8]
2008年(平成20年) 4,185.7 1,528,000 515,000 1,013,000 [統計 9]
2009年(平成21年) 3,739.7 1,365,000 451,000 914,000 [統計 10]
2010年(平成22年) 3,572.6 1,304,000 393,000 911,000 [統計 11]
2011年(平成23年) 3,623.0 1,326,000 377,000 949,000 [統計 12]
2012年(平成24年) 3,597.3 1,313,000 366,000 947,000 [統計 13]
2013年(平成25年) 3,619.2 1,321,000 361,000 960,000 [統計 14]
2014年(平成26年) 3,621.9 1,322,000 361,000 961,000 [統計 15]
2015年(平成27年) 3,673.1 1,344,000 366,000 979,000 [統計 16]
2016年(平成28年) 3,704.1 1,352,000 360,000 992,000 [統計 17]
2017年(平成29年) 3,597.3 1,313,000 371,000 942,000 [統計 18]
2018年(平成30年) 3,493.2 1,275,000 380,000 896,000 [統計 19]
2019年(令和元年) 3,519.1 1,288,000 405,000 883,000 [統計 20]

駅周辺

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戦前は楽々園遊園地の南側に海岸線が迫り、遠浅の砂浜が広がっていた[6]。海水浴場としても利用されていたが、現在は500メートルほど沖合いまで埋め立てられている[6]

1971年に閉鎖された楽々園遊園地の跡地には翌年「ひろでん楽々園ショッピングタウン」が開業した[9]。2017年現在はショッピングセンター「ファミリータウン広電楽々園」の敷地となっていて、マックスバリュ楽々園店・ナイスディ・ヤマダデンキ家電住まいる館YAMADA佐伯店・ホームセンターDCMダイキ楽々園店が置かれている。

バス路線

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地図
五日市駅とバスのりば

駅南側の国道2号(宮島街道)沿いに広電バスの「楽々園」バス停がある[17]

隣の駅

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広島電鉄
宮島線
佐伯区役所前駅 (M29) - 楽々園駅 (M30) - 山陽女学園前駅 (M31)

脚注

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出典

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本文

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  1. ^ 路線・電停ガイド - 宮島線”. 広島電鉄. 2015年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 『広電が走る街 今昔』150-157頁
  3. ^ a b 『広島電鉄開業100年・創立70年史』68・72頁
  4. ^ 各駅哩程表」『広島瓦斯電軌株式会社経営電車沿線案内』広島瓦斯電軌、1926年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1020556/41 
  5. ^ a b c d 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、39頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  6. ^ a b c d e f g 『広電が走る街 今昔』126頁
  7. ^ a b c d e 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、17,88頁。ISBN 978-4-06-295157-9 
  8. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』70-71頁
  9. ^ a b 『広島電鉄開業100年・創立70年史』206頁
  10. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1924年4月11日(国立国会図書館デジタル化資料)
  11. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』436頁
  12. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』広島電鉄、1992年、123頁。 
  13. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』440頁
  14. ^ a b 川島令三『全国鉄道事情大研究』 中国篇 2、草思社、2009年、118頁。ISBN 978-4-7942-1711-0 
  15. ^ 定期券販売窓口”. 広島電鉄. 2022年8月22日閲覧。
  16. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』390頁
  17. ^ バス情報 路線バス 広電バス

利用状況

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  1. ^ a b c 『広島市統計書』平成13年版
  2. ^ 『広島市統計書』平成14年版
  3. ^ 『広島市統計書』平成15年版
  4. ^ 『広島市統計書』平成16年版
  5. ^ 『広島市統計書』平成17年版
  6. ^ 『広島市統計書』平成18年版
  7. ^ 『広島市統計書』平成19年版
  8. ^ 『広島市統計書』平成20年版
  9. ^ 『広島市統計書』平成21年版
  10. ^ 『広島市統計書』平成22年版
  11. ^ 『広島市統計書』平成23年版
  12. ^ 『広島市統計書』平成24年版
  13. ^ 『広島市統計書』平成25年版
  14. ^ 『広島市統計書』平成26年版
  15. ^ 『広島市統計書』平成27年版
  16. ^ 『広島市統計書』平成28年版
  17. ^ 『広島市統計書』平成29年版
  18. ^ 『広島市統計書』平成30年版
  19. ^ 『広島市統計書』令和元年版
  20. ^ 『広島市統計書』令和2年版

参考文献

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  • 長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05986-4 
  • 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年。 
  • 広島市企画総務局編 『広島市統計書』各年版

関連項目

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外部リンク

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