青春の叫び
『青春の叫び』 | ||||
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ブルース・スプリングスティーン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ニューヨーク州ブロベルト 914サウンド・スタジオ[3] | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア・レコード | |||
プロデュース | マイク・アペル、ジム・クレテコス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ブルース・スプリングスティーン アルバム 年表 | ||||
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『青春の叫び』(原題:The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle)は、アメリカ合衆国のロック・ミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンが1973年9月11日に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]前作『アズベリー・パークからの挨拶』(1973年)と同様、後に「Eストリート・バンド」と呼ばれるバックアップ・バンドのメンバーが参加しているが、ドラマーのヴィニ・ロペスは本作リリース後の1974年2月に解雇される[6]。「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」は、スプリングスティーンが1972年にコロムビア・レコードのオーディションを受けた際に歌った曲「Vibes Man」から発展して作られた曲である[7]。
スプリングスティーン自身は2009年、本作の歌詞に関して「半分の曲はニュージャージー州と、俺達の街角の周りについての曲で、残りの半分はニューヨークに関する俺のロマンティックな幻想さ」とコメントしている[2]。
反響・評価
[編集]リリース当時はヒットに結びつかなかったが、1975年にはアメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200で59位に達した[4]。また、リリースから12年後の1985年には、スウェーデンのアルバム・チャートで34位を記録している[5]。
William Ruhlmannはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「フォーク・ロック的アプローチであったデビュー・アルバム『アズベリー・パークからの挨拶』からわずか8か月後、ブルース・スプリングスティーンはこの野心的な次作において、様々なスタイルの中でも特にジャズ的な曲に行き着いた」と評している[8]。Greg Kotは1992年8月23日付の『シカゴ・トリビューン』紙において4点満点中3点を付け、アルバム後半の3曲を「ウエスト・サイド物語を思わせる、ゴージャスな遊歩道の組曲」と評している[9]。また、デイヴ・リフトンは「Ultimate Classic Rock」において「スプリングスティーンは、この7曲においてロック、ソウル、フォーク、ファンク、ジャズ(スウィングのリズムとガーシュウィン的なピアノの間奏を含む)、それに移動遊園地の音楽に触れている」と評している[2]。
『ローリング・ストーン』誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では133位にランク・インした[10]。
収録曲
[編集]全曲ともブルース・スプリングスティーン作。
- Side 1
- Eストリート・シャッフル - The E Street Shuffle - 4:29
- 7月4日のアズベリー・パーク - 4th of July, Asbury Park (Sandy) - 5:36
- キティズ・バック - Kitty's Back - 7:08
- ワイルド・ビリーズ・サーカス・ストーリー - Wild Billy's Circus Story - 4:47
- Side 2
- 57番通りの出来事 - Incident on 57th Street - 7:44
- ロザリータ - Rosalita (Come Out Tonight) - 7:03
- ニューヨーク・シティ・セレナーデ - New York City Serenade - 9:58
参加ミュージシャン
[編集]- ブルース・スプリングスティーン - ボーカル、ギター、ハーモニカ、マンドリン、リコーダー、マラカス
- クラレンス・クレモンズ - サックス、バッキング・ボーカル
- デヴィッド・サンシャス - ピアノ、オルガン、エレクトリックピアノ、クラビネット、ソプラノ・サックス、バッキング・ボーカル、ストリングス・アレンジ
- ダニー・フェデリシ - アコーディオン、ピアノ、オルガン、バッキング・ボーカル
- ガリー・タレント - ベース、チューバ、バッキング・ボーカル
- ヴィニ・ロペス - ドラムス、コルネット、バッキング・ボーカル
アディショナル・ミュージシャン
脚注・出典
[編集]- ^ “The Wild, the Innocent, and the E Street Shuffle”. The Official Bruce Springsteen Website. 2017年1月7日閲覧。
- ^ a b c Lifton, Dave (2015年9月11日). “The Story of Bruce Springsteen's Eclectic Second Album, 'The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle'”. Ultimate Classic Rock. Diffuser Network. 2017年1月7日閲覧。
- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b “Bruce Springsteen - Awards”. AllMusic. 2016年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月7日閲覧。
- ^ a b swedishcharts.com - Bruce Springsteen - The Wild, The Innocent & The E Street Shuffle
- ^ Lifton, Dave. “E Street Band Lineup Changes: A Complete Guide”. Ultimate Classic Rock. Diffuser Network. 2017年1月7日閲覧。
- ^ “New York City Serenade by Bruce Springsteen”. Songfacts. 2017年1月7日閲覧。
- ^ Ruhlmann, William. “The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle”. AllMusic. 2017年1月7日閲覧。
- ^ Kot, Greg (1992年8月23日). “The Recorded History Of Springsteen”. Chicago Tribune. 2017年1月7日閲覧。
- ^ “Bruce Springsteen, ' The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle '”. Rolling Stone. 2017年1月7日閲覧。