ティーウェイ航空
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法人番号 | 6700150059033 | |||
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設立 | 2004年(韓星航空として) | |||
ハブ空港 |
仁川国際空港 金浦国際空港 | |||
航空連合 | 未加盟 | |||
保有機材数 | 30機 (2024年現在) | |||
本拠地 | 韓国 ソウル特別市 | |||
代表者 | 鄭鴻根(ジョン・ホングン) | |||
外部リンク | https://www.twayair.com/ |
ティーウェイ航空 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 티웨이항공 |
漢字: | 티웨이航空 |
発音: | ティーウェイハンゴン |
日本語読み: | ティーウェイコウクウ |
英語: | T'Way Air |
ティーウェイ航空(ティーウェイこうくう、英語: T'Way Air)は、韓国の格安航空会社。
概要
[編集]韓国で最初に設立された格安航空会社(LCC)である。運賃は競合他社よりも最大80%程度安くしている[1]。
ティーウェイ航空は2010年8月に韓星航空からティーウェイ航空へ社名変更し、就航を再スタートさせた。その年の9月には韓国国内航空運送事業運航証明(Air Operator's Certificate)を取得すると同時に金浦-済州線の運航を開始。2011年度、顧客満足度調査(韓国消費者院調べ)にて韓国系LCC5社のうち6部門中5部門でトップを獲得し、2012年には韓国交通研究院が実施する航空サービスモデル評価では、LCCの中で最も高く評価された。その結果、2013年には設立3年、保有航空機5機のみで黒字を達成。また、韓国系LCCの中で最初に国際航空運送協会IATAが設定した安全監査プログラム“IOSA”認証を取得している。
機内ではキャビンクルーによるバルーンアートや、写真撮影、搭乗旅客の記念日サプライズアナウンス(要事前申請、現在韓国発のみ)など、フレンドリーなエアラインとして、注目を集めている。日本ではティーウェイ航空 日本地域本部が運営およびマーケティング等を行っている。
2019年にはワイドボディ機を導入し、中距離路線を計画していた。2019年末時点では日本の5都市(成田、関空、札幌、福岡、沖縄)より韓国(仁川、大邱、釜山、済州等)へ就航し、関空からはグアム路線も運航している。
2019年7月22日、キャッチオール規制の運用見直しに伴い日韓関係が悪化、韓国内で日本旅行へのボイコットが発生したことを受け、同年8月12日より大分線、9月1日より熊本線、9月16日より佐賀線を運休させることを発表した[2]。
2023年、欧州連合(EU)が要求していた大韓航空によるアシアナ航空合併による是正措置について、大韓航空は欧州路線の一部をティーウェイ航空に引き渡す是正案を欧州委員会(EC)に提出した。これにより、シドニー路線に続き、ヨーロッパの長距離路線に参入することになる(LCCとしては、エアプレミアに続いて二例目)[3]。この措置に伴い大韓航空は複数機体を乗務員込みでウェットリース移管し、欧州長距離路線の運航支援を受け2024年夏期にフランクフルト・ローマ・パリ・バルセロナの路線移管受け就航した[4][5]。
歴史
[編集]- 2004年 : 韓星航空として設立。
- 2005年8月 : 済州 - 清州線 就航開始(1日2便)[6]。
- 2005年12月 : 資金難のため、運休開始[7]。
- 2006年2月 : 運航再開[8]。
- 2006年10月 : 2号機導入。ソウル/金浦 - 済州線 就航開始[9][10]。
- 2006年11月 : 済州国際空港にて前輪が外れる事故発生[11][12]。
- 2007年6月 : ATR-72型機を2機 追加納入。
- 2007年7月 : ソウル/金浦 - 済州線 1日12便に増便[13]。
- 2007年10月 : 済州 - 清州線 1日10便に増便。
- 2008年10月18日 : 経営難のため、全路線を運休開始[14][15][16][17]。
- 2009年7月 : 不定期航空運送事業登録が取り消されると報道[18]。
- 2009年8月31日 : ソウル中央地方裁判所へ、企業再生手続き開始申請、免許取り消しは回避。
- 2010年3月5日 : ベンチャーキャピタルの「シンポ創業投資」がスポンサーに決定。ソウル中央地方裁判所破産部から会社を引き受ける。
- 2010年8月26日 : ティーウェイ航空に社名変更[19]。
- 2010年9月16日 : ソウル/金浦 - 済州線 運航再開[20]。就航当日は全便を無償で提供[21]。
- 2011年4月 : 国際航空運送業免許を取得[22]。ソウル/仁川 - 大阪/関西線、サイパン線などへ就航を計画。
- 2011年7月 : 国際線への参入を発表[23]。就航地は大阪/関西、福岡、バンコクを検討。
- 2011年12月20日 : ソウル/仁川 - 福岡線 就航開始(1日2便)。
- 2012年12月27日 : ソウル/仁川 - 宮崎線(週2便)・シェムリアップ線(週5便) プログラムチャーター便 就航開始。
- 2013年2月7日 : ソウル/仁川 - 沖縄/那覇線 プログラムチャーター便 就航開始(週2便)。
- 2013年3月3日 : ソウル/仁川 - 宮崎線・沖縄/那覇線・シェムリアップ線 プログラムチャーター便 運航終了。
- 2013年12月20日 : ソウル/仁川 - 佐賀線 就航開始(週3便)。
- 2013年12月23日 : ソウル/仁川 - 札幌/新千歳線 就航開始(1日1便)[24]。
- 2014年3月30日 : 済州 - 大邱線 就航開始。
- 2014年9月24日 : ソウル/仁川 - 大分線を就航開始。
- 2015年3月 : 29日、ソウル/仁川 - 大阪/関西線、30日、大邱 - 大阪/関西線へ就航開始[25]。
- 2015年10月1日 : 大阪/関西 - グアム線にソウル/仁川 - 大阪/関西線の以遠権を行使して就航開始[26]。
- 2018年12月22日:釜山 - 大分線 務安 - 大分線を就航開始。
- 2019年 : 大分 - ソウル/仁川線、大分 - 釜山/金海線、大分 - 務安線、熊本 - 釜山/金海線、佐賀 - 釜山/金海線を10月26日まで運休。[27]
- 2020年12月 : コロナ禍からの回復する2021年に3機のエアバスA330-300型機をリース受領し、中距離国際線に進出予定[28][29]。
- 2022年12月 : 事故による運航停止で引渡延期されていたボーイング737MAX8をリース受領。
保有機材
[編集]機種 | 運用機数 | 発注機数 | 旅客定員 | 備考 | ||
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C | Y | Total | ||||
エアバス A330-200 | 5 | — | 18 | 228 | 246 | 大韓航空から長距離路線運航用でウェットリース |
エアバス A330-300 | 3 | — | 12 | 335 | 347 | |
1 | 1 | 12 | 365 | 377 | 中古リース機 | |
エアバス A330-900 | — | 5 | TBA | リース導入予定[32] | ||
ボーイング 737-800 | 27 | — | — | 189 | 189 | HL8306:「ピカチュウジェットTW」企画特別塗装機[33] |
ボーイング 737 MAX 8 | 2 | 6 | — | 189 | 189 | 2022年からリース導入しているがボーイング側問題で納入遅延 |
ボーイング 777-300ER | — | 2 | 6/53 | 34/201 | 294 | 大韓航空から欧州路線運航用でウェットリース予定 |
60 | 24/284 | 368 | ||||
Total | 38 | 14 |
定期便就航地
[編集]- 韓国
- 日本
- 台湾
- 中国
- 香港
- マカオ
- ベトナム
- ラオス
- タイ
- マレーシア
- シンガポール
- フィリピン
- 北マリアナ諸島
- アメリカ合衆国
- オーストラリア
- モンゴル
- ウランバートル(季節運航)
- キルギス
- クロアチア
- ザグレブ(季節運航、往路のみビシュケク経由)
- ザグレブ(季節運航、往路のみビシュケク経由)
:大韓航空によるアシアナ航空の合併再編に伴うEU是正条件[37]
2024年8月8日就航
2024年8月28日就航
2024年9月11日就航
2024年10月3日就航
:ロシアのウクライナ侵攻により無期運休中
サービス
[編集]トラブル
[編集]- 2024年6月13日、仁川発関西行きTW283便で機体トラブルにより約11時間遅延が案内されたが、実際は同日出発クロアチア、ザグレブ行きTW505便で使用予定だった機体HL8501の機体トラブルを関西行きの機体HL8500と入れ換え、EU航空規定で遅延、欠航などに一人あたり最大600ユーロ補償金徴収を避けるため、比較的補償額が少ない関西行き乗客を犠牲にしたと後日判明し、乗客らは損害賠償請求訴訟を準備していると報道された[39]。
- 2024年8月28日、アシアナ航空統合による是正措置で新規開設したパリ発仁川行き就航当日にTW402便が出発前にエンジン油圧オイル漏れが確認され、新規就航のため韓国からの代替機材ヘの変更することになり約21時間遅延運航された。トラブル機は路線移管に伴い大韓航空からリース導入されたが、従来同社が運航していたA330-300型機は英ロールスロイス製エンジン装備機だが、リース導入されたA330-200型機は米プラット&ホイットニー製エンジン装備でメーカーが違い慣熟まで時間なく欧州長距離路線開設となったため、会社体制を問う報道もされている[40][41]。
脚注
[編集]- ^ 韓国航空業界で新規参入組の値下げ攻勢 - 朝鮮日報
- ^ “韓国LCC、予約キャンセルで九州3路線を運休”. 読売新聞 (2019年7月22日). 2019年7月22日閲覧。
- ^ “大韓航空・アシアナ合併手続き、最大の難関越える”. 朝鮮日報 (2023年11月3日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ 機体不具合の韓国格安航空便、「大韓航空」時代は「好調」…同じ機体なのに
- ^ 大韓航空、ティーウェイ航空に対し運航支援でアシアナ航空のA350型機をリースする方針 - Sky Budget 2024年2月26日[出典無効]
- ^ “新規参入漢城航空、清州-済州間運航開始”. 朝鮮日報. (2005年8月28日). オリジナルの2009年9月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ “格安航空会社の韓星航空、19日から休航”. 朝鮮日報
- ^ “韓国初の民間航空会社、今月中旬から運航再開へ”. 朝鮮日報
- ^ “格安航空の韓星航空、来月から金浦-済州線を運航”. 聯合ニュース
- ^ “韓星航空の新路線就航が延期、航空機到着せず”. 聯合ニュース
- ^ “旅客機の前輪外れる事故…済州空港運航見合わせ”. 朝鮮日報
- ^ “韓星航空が着陸時に事故、済州空港は離着陸中断”. 聯合ニュース
- ^ “韓星航空が金浦~済州路線増便、1日12往復に”. 聯合ニュース
- ^ “格安航空の韓星航空が経営難、空港使用料など滞納”. 聯合ニュース
- ^ “格安航空の韓星航空、経営難で18日から運休”. 聯合ニュース
- ^ “韓星航空、またも運航中止へ”. 朝鮮日報
- ^ “格安航空の韓星航空、運休期間を来年4月まで延長”. 聯合ニュース
- ^ “韓星航空、不定期航空運送事業登録取り消しへ”. 聯合ニュース
- ^ “韓星航空、社名を「T’way Air」に変更”. 聯合ニュース. (2010年8月26日)
- ^ “ティーウェイ航空、15日から済州~金浦路線運航” (朝鮮語). 済州日報. (2010年9月3日)
- ^ “티웨이항공 예약오픈 실시, 9월16일 취항” (朝鮮語)
- ^ “ティーウェイ航空が国際線運航へ、早ければ7月から”. 聯合ニュース
- ^ “韓国格安航空のティーウェイ航空、国際線に参入”. 聯合ニュース
- ^ “ティーウェイ航空、新千歳/仁川線に就航 12月23日から”. FlyTeam. (2013年10月2日)
- ^ “ティーウェイ航空、関西/仁川線に就航 3月30日に関西/大邱線にも就航”. FlyTeam. (2015年3月29日)
- ^ “ティーウェイ航空、10月1日からグアム - 大阪/関西線に週3便で就航”. FlyTeam. (2015年8月25日)
- ^ 『韓国ティーウェイ航空、九州路線を一部運休』(プレスリリース)Aviation Wire、2019年7月24日 。
- ^ ティーウェイ航空、A330-300を2月導入 3月運航開始 - FlyTeam 2020年12月22日[出典無効]
- ^ “エアバスA330型機を3機導入 ハワイやクロアチア就航へ”. TRAICY. (2021年1月4日)
- ^ Official airplane information - ティーウェイ航空
- ^ TWay Air Fleet Details and History - PlaneSpotters.net
- ^ ティーウェイ航空、エアバスA330-900型機5機をリース導入
- ^ そらとぶピカチュウプロジェクト プロジェクトのご紹介 - ティーウェイ航空
- ^ フライトスケジュール - ティーウェイ航空
- ^ FlyTeam ティーウェイ航空路線・就航都市 - FlyTeam [出典無効]
- ^ “ティーウェイ航空、5月末から名古屋/仁川線に就航 デイリー運航”. FlyTeam. (2018年4月20日)
- ^ ティーウェイ航空、ヨーロッパ4路線を続々開設! 8月から順次 - FlyTeam 2024年8月20日 [出典無効]
- ^ 機内提供サービス - T'Way Airlines
- ^ 故障していないのに「故障」…機体を使い回す韓国LCCティーウェイ航空の事情【コラム】
- ^ 韓国LCCティーウェイ航空パリー仁川初就航便が21時間遅延
- ^ 機体不具合の韓国格安航空便、「大韓航空」時代は「好調」…同じ機体なのに
関連項目
[編集]外部サイト
[編集]- T'way Airlines
- T'way Air (@twayair) - Instagram