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須藤宗方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

須藤 宗方(すどう むねかた、生没年不詳)は、大正時代浮世絵師日本画家

来歴

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水野年方の門人。明治34年(1901年)1月に山中古洞都築真琴福永公美高田鶴僊鏑木清方田中桃園三井古渓竹田敬方大野静方池田輝方鰭崎英朋河合英忠阿出川真水とともに烏合会の結成に加わっており、創設者14名の一人であった。後に宗方は都合により、烏合会から去っている。

明治35年(1902年)の第3回烏合会展に「女房気質」という作品を発表している。大正期に主として木版口絵を描いていた。当時の口絵は錦絵と同様の製作方法で描かれている。大正2年(1913年)、春陽堂から刊行の雑誌『新小説』第18巻第9号に掲載された「野菊」の口絵を描いたほか、大正4年(1915年)刊行の小島孤舟の『さくら草紙』前後終、和田天華の『愛の鬨』前後終及び翌大正5年(1916年)刊行の新田静湾の「恋の淵瀬」前後終の口絵を担当している。これら3点の小説は全て樋口隆文館から出版された。

上記のほかにも識別できない口絵が多数あるといわれる。

なお、同門に前述の鏑木清方、竹田敬方、大野静方のほか、荒井寛方池田蕉園水野秀方小山光方らがいた。

作品

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  • 『戦国の名将』 吉田正子作 宗方画 北光書房、1942年

参考文献

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  • 鏑木清方 『こしかたの記』 中公文庫、1976年
  • 山田奈々子 『木版口絵総覧』 文生書院、2005年